2024年12月21日
北方ジャーナル1月号の誌面から つれづれフォトエッセイ「冬に備え森の中を動き回るエゾリスとの出逢い」
マツボックリを食べるトッキー
撮影日:10月3日
「つれづれフォトエッセイ」と趣向も新たにお届けしている白井暢明氏の写真寄稿。その3回目、発売中の1月号で白井氏がシャッターを押したのは、冬ごもりに向けて食事に勤しむエゾリスたちの姿だ。 (く) 続きを読む
2024年12月19日
北方ジャーナル1月号の誌面から 巻頭言「願い事」
2024年12月14日
北方ジャーナル2025年1月号

12月14日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。
【報道】道警不祥事から考える〈74〉
道警 文書不開示で謝罪
前年の公開請求で対応漏れ
不祥事2件、あわや藪の中

警察不祥事に関連する本稿記者の定期的な公文書開示請求をめぐって11月中旬、情報公開を扱う地元警察の担当課が前年の手続きに不備があったとして記者に謝罪した。なんらかの原因で文書の探索漏れがあり、一部の事件・事故の記録が開示されていなかったという。1年以上を経て改めて開示されたのは、警察官による強制性交事件と公用車の人身事故、計2件を記録した公文書。今回開示漏れが発覚していなければ、いずれも永久に陽の目を見なかった可能性が高い。(小笠原 淳)
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【報道】21世紀の人質司法⑤
ノート持ち去り「違法」
札幌地裁が道警に賠償命令
黙秘権侵害・私物検閲訴訟

黙秘権行使を申し出る容疑者に供述を強要し、また弁護人とのやり取りを記録した「被疑者ノート」を無断で持ち去るなどした警察官の行為の違法性が問われていた裁判で12月初旬、問題の捜査を一部違法と認める判決が言い渡された。法廷で公開された取り調べ映像には適切とは言い難い捜査員の言動が記録されていたが、それらの人権侵害は認定されず、弁護側は控訴を検討することに。判決は、不適切な取り調べにお墨つきを与えてしまうおそれがあるという。(小笠原 淳)
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【報道】「値上げの年」に創成イーストへ移転した北海道新聞社
部数減少の逆風が吹く中で
内実問われる「第二の創業」

北海道新聞社(宮口宏夫社長)が11月1日、本社を札幌市中央区大通西3丁目から創成イースト地区の同区大通東4丁目に移転し、再スタートを切った。2023年9月末に夕刊を廃止、24年6月1日に朝刊の月ぎめ購読料を税込3800円から税込4300円に値上げする中で、新社屋への移転を「第二の創業」と位置付ける同社。だが今回の価格改定で購読部数が一気に落ち込み、道民の道新離れが進んでいる印象も否めない。旧社屋の活用問題など課題が山積している同社の現状を探った。 (本誌取材班)
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【報道】“核のゴミ”レポートPART40 「文献調査報告書」公表で節目を迎えた処分地選定の動き
賛成も反対も住民投票へ
寿都では初のシンポを開催
問われる町民と知事の判断

11月22日、“核のゴミ”処分事業者のNUMO(原子力発電環境整備機構)が後志管内の寿都町と神恵内村で行なった「文献調査」の報告書が公表され、大きな節目を迎えた。今後は、住民投票条例を制定した寿都町が「概要調査」の是非を町民にいつ問うのか、また調査に反対する意思を示してきた鈴木直道知事がどう最終判断するのか──が大きな焦点になる。本シリーズで繰り返し述べてきたが、「日本列島でも地層処分はできる」との政策は核燃料サイクルを延命させるための壮大な虚構であり、候補地にされた自治体の住民は長きにわたり不安感を抱えながらの生活を余儀なくされる。そんな未来を選択してもいいのか、いまあらためて問われている。 (ルポライター・滝川 康治)
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2024年12月12日
12月14日発売の本誌1月号のトップは「警察官の強制性交 1年以上を経てあかるみに」、「旭川いじめ凍死事件」の続報も

12月12日朝、事務所に届いた1月号
12月14日発売予定の本誌、北方ジャーナル2025年1月号が刷り上がり、本日朝に事務所へ到着。発売に先駆けて定期購読者や関係者に発送を終えた。今月も他誌では読めないコンテンツを是非、実物で確認してもらいたい。
今月のトップ記事は、本誌独占「11月15日発売予定の本誌、北方ジャーナル2024年12月号が刷り上がり、本日朝に事務所へ到着。発売に先駆けて定期購読者や関係者に発送を終えた。今月も他誌では読めないコンテンツを是非、実物で確認してもらいたい。
今月のトップ記事は、本誌独占「警察官の強制性交 1年以上を経てあかるみに」だ。さらに「旭川いじめ凍死事件」の続報もお届けする。(く) 続きを読む
2024年12月08日
開業したオープンイノベーションの拠点 「エア・ウォーターの森」 来札した豊田会長「北海道が一番成長する地域なんや」

ガラス張りの外観が映える「エア・ウォーターの森」
エア・ウォーター(本社大阪)の道内事業を統括するエア・ウォーター北海道(本社札幌)がJR桑園駅近くで建設を進めていたオープンイノベーション拠点「エア・ウォーターの森」が12月6日、オープンした。
地域の社会課題解決に関わる新事業の創造や開発、発信拠点を目指し、大学や研究機関、自治体、企業、スタートアップなどと連携。北海道のポテンシャルを生かす新事業の創出に広く門戸を開けて取り組むことになる。 (こ)
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2024年11月15日
北方ジャーナル2024年12月号

11月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。
【報道】中和興産と中和welfareが迎えた末路
「杉澤正通劇場」開幕─
事業破綻の責任をスタッフと
親族に押し付ける「杉澤親子」

保育事業の中和興産(本社札幌)、障害者福祉事業の中和welfare(同)。ガソリン販売道内大手で知られる中和石油の元社長、杉澤達史氏(故人)の未亡人である杉澤廣子氏(78)と三男である杉澤正通氏(42)が共同経営(登記上の代表者は廣子氏)してきた両社が8月から9月にかけて札幌市の認可および指定を取り消され、事実上破綻した。行政側から不正受給を指摘され総額2億円もの返還を求められる中で、どうやら正通氏はメディアを使って反撃を始めたもようだ──。 (本誌編集長・工藤年泰)
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【報道】狩人、銃を奪われる⑨
そして誰も撃てなくなった
ヒグマ駆除裁判で逆転判決
全面敗訴にハンターら動揺

言い渡しの瞬間、傍聴席を重苦しい空気が覆った。「被控訴人の請求を棄却する」。自治体の要請でヒグマを駆除して銃を取り上げられたハンターが処分の撤回を求めて起こした裁判は、原告側が全面勝訴判決を得た筈だった。地元公安委員会の控訴で争いが上級審に持ち込まれた結果、改めて示された結論はハンター全面敗訴の逆転判決。駆除の現場に走った動揺は小さからず。即ち「誰も撃てなくなった」――。(小笠原 淳)
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【報道】告発・絶望の学府㉞
「息子の無念晴らして」
自殺学生遺族が慟哭の陳述
江差パワハラ裁判で初弁論

「道の対応に誠意を感じることはできません」――。本誌前号で伝えた損害賠償請求裁判が10月下旬、函館の裁判所で最初の口頭弁論を迎えた。法廷で意見陳述に立った原告女性は改めて訴訟に込めた思いを語り、裁判所に「適切な判断」を求めた。公立の看護学校で在学生が自ら命を絶つ事件が起きてから、5年あまり。その死と教員のハラスメントとの因果関係をめぐる争いを法廷に持ち込むことは、遺族にとっては決して本意ではなかったという。(小笠原 淳)
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【報道】道警不祥事から考える〈73〉
警察職員 パチンコ店で窃盗
道警不祥事“第3四半期”速報
19歳との飲酒は懲戒に到らず

本稿記者が飽かず続けている地元警察への定期的な情報開示請求で、本年第3四半期(7―9月)に処分などがあった不祥事の記録が出揃った。地元報道が一斉に報じた旭川中央署の不適切飲酒問題への対応を含め、例の如く多数の事案が公式には未発表だったと思われる。報道された形跡のない窃盗事件など、やはり例に漏れず深刻なケースもいくつか。10月下旬に開示された文書から読み取れる事実を、急ぎ報告したい。
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2024年11月13日
11月15日発売の本誌12月号月がスタンバイ 今月のトップは「中和興産 幕が開いた“杉澤劇場”」だ

11月13日朝、事務所に届いた12月号
11月15日発売予定の本誌、北方ジャーナル2024年12月号が刷り上がり、本日朝に事務所へ到着。発売に先駆けて定期購読者や関係者に発送を終えた。今月も他誌では読めないコンテンツを是非、実物で確認してもらいたい。
今月のトップ記事は、本誌独占「中和興産 幕が開いた“杉澤劇場”」だ。 (く) 続きを読む
2024年11月04日
新球場に近いJR千歳線新駅建設で4年後の開業目指し安全祈願式を開催 総工費約90億円、完成は2028年夏を予定

上野正三・北広島市長(左)と綿貫泰之・JR北海道社長による刈初の儀(11月2日午後)
北海道ボールパークFビレッジに隣接し、エスコンフィールドHOKKAIDO(以下新球場)まで徒歩4分(約300m)という立地のJR千歳線新駅。その設置工事の安全祈願式が11月2日、建設場所(北広島市共栄)で行なわれた。北広島神社の神職2人による神事の下、上野正三北広島市長やJR北海道の綿貫泰之社長ら約50人が出席。4年後の開業を目指し工事の安全を祈願した。 (こ) 続きを読む
2024年10月24日
網走で40数年ぶりに酒蔵復活へ、建設場所はオホーツク海が一望できる天都山山頂付近

上川大雪酒造の酒蔵建設が予定されている天都山山頂付近。建物は「オホーツク流氷館」
【リアルエコノミー提携】上川大雪酒造株式会社(本社上川郡上川町)が道内4カ所目となる酒蔵を網走市内に建設することになり、建設場所が網走観光の名所、天都山の「オホーツク流氷館」のすぐ近く、オホーツク海や知床連山が望める場所に決まった。2026年夏には網走の地酒が飲めるようになる。 (こ) 続きを読む
2024年10月14日
北方ジャーナル2024年11月号

10月14日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。
【報道】「旭川・女子中学生いじめ凍死事件」の深層
隠され続ける「誤報道」
“盛られた事実”の拡散と隠蔽で
起きた事件関係者の「二次被害」

雪解けが始まったばかりの公園で見つかった女の子の遺体──。3年前に起きた「旭川・女子中学生いじめ凍死事件」は、大手メディアのオンライン報道や旭川市が再調査を手がけたことで全国的に注目を浴びた。だが、この事件をめぐる報道に多くの誤りがあったことをほかならぬ同市自身が認定していた事実はあまり知られていない。これらは最初の調査報告書で詳細に指摘されたが、公表にあたり全て黒塗り処理されたからだ。メディアの誤報と行政の隠蔽がもたらした深刻な二次被害とは──。 (本誌編集長・工藤年泰)
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【報道】札幌トロイカ病院に浮上した不正請求疑惑を追う
「不正の舞台はデイケア」
算定基準を満たさず請求か

昨年、開院40周年を迎えた精神科専門病院、社会医療法人共栄会 札幌トロイカ病院(札幌市白石区・有田矩明理事長)で長年にわたり診療報酬の不正請求が続けられてきた疑いが浮上した。複数の関係者が「デイ・ナイトケアの実施時間が算定基準を満たしていないにもかかわらず、時間を偽り請求している」と証言し、入手した関係書類からも不正が日常的に行なわれていることが強く疑われる。419病床という精神科領域における道内有数規模の同病院で、いったい何が起きているのか──。 (工藤年泰)
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【報道】告発・絶望の学府㉝
パワハラ死問題 法廷へ
江差看護・最悪の被害で国賠提訴
遺族「道に裁判を強制された思い」

「ここで諦めては息子が報われない」と、その母親は訴える。3年前の春に北海道立江差高等看護学院で表面化した、教員による日常的なパワーハラスメント問題。一連の事案の中でも最悪の被害といえる在学生の自殺問題が、紆余曲折の挙句に法廷へ持ち込まれることとなった。第三者調査を受けて謝罪した道のその後の「手のひら返し」は、遺族にとっては提訴を促す挑発に等しかったという。即ち「道が裁判を望んだ」――。(小笠原 淳)
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【報道】もの言う自衛官 法廷へ
公益通報 テロ扱い
現職自衛官が陸自に損賠請求
パワハラ告発、上官に筒抜け

所属部隊のパワーハラスメント問題を告発したら、通報内容が部隊に筒抜けになった――。理不尽な被害を受けた現職自衛官の男性が、組織に籍を置いたまま自衛隊を訴える裁判を起こした。匿名の告発人は職場の“犯人捜し”の標的となり、当時の上官から「通報はテロ行為」などの暴言を受けたという。法廷では、被告の国がそれらの暴言や不利益な取り扱いの多くを認める異例の展開に。この秋に幕を開けた裁判で、組織の不正隠蔽疑いはどこまで断罪されることになるのか。(小笠原 淳)
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