2021年04月13日
4月15日発売の5月号がスタンバイ

13日朝に刷り上がった2021年5月号
4月15日発売予定の北方ジャーナル5月号が刷り上がり13日朝、事務所に到着。発売に先駆けて定期購読者や関係者に発送を終えた。今月も他誌では読めないコンテンツを是非、実物で確認してもらいたい。ちなみに今回の巻頭言で、私は駆け出し記者の頃を思い出し次のように書いた。(く)
ボスの教え
「誰もお前の考えなんか読みたいと思っていないんだよ」こう言われて書いた原稿を目の前で破り捨てられたことがある。
破った主は、当時勤めていた業界系月刊誌の社長兼編集長。当時の私は入社したばかりのぺーぺー記者だった。屈辱的な思いで佇む私に、彼はこう畳み掛けた。
「いいか、よく覚えておけ。お前が書くべきは、作品なんかじゃなく記事だ。かっこつける暇があったら分かりやすく事実を伝える努力をしろ」
今ならパワハラ寸前のエピソードかもしれないが(笑)、この仕事を続けるうちに、彼の指摘は、まことに的を射ていたと思えるようになってきた。
我々の仕事は、後世に残るような作品を生み出す作家とは異なる。書いているのは、読まれたらそれで用済みのテキストがほとんどだ。現在進行形の現実世界に分け入って事実を掘り起こしては、世に送り出す繰り返し。いわば瞬間芸のようなものである。
だが、その瞬間芸は時にひとの心や世の中を動かす光になることもあるから面白い。
記者の基本を教えてくれた、かつてのボスに私は今も感謝している。原稿を破り捨てたのは余計だったとしても──。
「誰もお前の考えなんか読みたいと思っていないんだよ」こう言われて書いた原稿を目の前で破り捨てられたことがある。
破った主は、当時勤めていた業界系月刊誌の社長兼編集長。当時の私は入社したばかりのぺーぺー記者だった。屈辱的な思いで佇む私に、彼はこう畳み掛けた。
「いいか、よく覚えておけ。お前が書くべきは、作品なんかじゃなく記事だ。かっこつける暇があったら分かりやすく事実を伝える努力をしろ」
今ならパワハラ寸前のエピソードかもしれないが(笑)、この仕事を続けるうちに、彼の指摘は、まことに的を射ていたと思えるようになってきた。
我々の仕事は、後世に残るような作品を生み出す作家とは異なる。書いているのは、読まれたらそれで用済みのテキストがほとんどだ。現在進行形の現実世界に分け入って事実を掘り起こしては、世に送り出す繰り返し。いわば瞬間芸のようなものである。
だが、その瞬間芸は時にひとの心や世の中を動かす光になることもあるから面白い。
記者の基本を教えてくれた、かつてのボスに私は今も感謝している。原稿を破り捨てたのは余計だったとしても──。
Posted by 北方ジャーナル at 13:52│Comments(1)
│編集長日記
この記事へのコメント
4月5月と連載記事の再エネの話 大変興味深く読ませていただきました 風力発電ばかりでなく 太陽光発電 バイオマス発電についても ぜひ教えてください 貴紙の記者の 素晴らしいジャーナリスト魂を感じます 実にきちんと取材して まとめて居られます 事業者の話もぜひ取材してください 当別の三杜の郷という事業者も 実にご都合主義の事業者で 酷いモンです 反対派ばかりでは片手落ちですので ぜひ事業者の言い分も聞いてください
Posted by マロニエ at 2021年04月27日 20:43
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