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2019年09月14日

北方ジャーナル2019年10月号




9月14日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】首相批判封殺の波紋2

「事実関係を確認中です」
野次排除、沈黙続ける道警
デモ無断撮影は「適正」主張



本誌前号で報告した、首相演説の野次排除問題。対応の適正性や排除の要件を問われている北海道警察は、その日から1カ月以上が過ぎてなお沈黙を貫き続け、「事実関係を確認中」と繰り返している。当事者らが起こした抗議デモでは、警察官が参加者を無断撮影するという新たな“事件”も発生、さらなる激しい抗議を招いた。もしも「時間が解決する」と高を括っていた警察幹部がいるとしたら、その読みは甘かったと言わざるを得ない。当事者の声が鎮まる兆しはないからだ。(小笠原 淳)

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【原発】“核のゴミ”レポートPART10 幌延の研究期間「20年程度」を反故にする原子力機構

「道民は騙されたのか」
「核のゴミ」処分研究施設の
延命図り露骨な協定違反



道民や自治体との約束を守れない組織は信頼を失い、疑念や不安をより深めていく──。道北の幌延町で“核のゴミ”処分研究を進める日本原子力研究開発機構は8月2日、研究期間を「20年程度」としていた約束を反故にして、最低でも10数年ほど延長する方針を固め、関連協定の当事者である北海道と幌延町に提案した。しかし、この町の原子力関連施設問題には約40年におよぶ経緯があるだけに、「研究施設の周辺地域がなし崩し的に最終処分場にされるのでは?」との道民の疑念は今も消えていない。今回の計画案の周辺と深層を探った。(ルポライター・滝川 康治)

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【報道】札幌の宇奈整骨院が保険金詐欺で摘発された理由

「交通事故関係の患者と
グルなら何でもできる」



被保険者が病気やケガ、死亡したと見せかけて多額の保険金を騙し取る詐欺事件が後を絶たない。今回報告する事例は札幌の整骨院を舞台にしたものだ。「交通事故専門」「元警察官」を売り文句にして患者を集めていた柔道整復師が7月下旬、詐欺の疑いで道警に逮捕されている。周辺を取材して浮かび上がってきたのは、患者集めのために違法な看板を林立し、患者とグルになって保険会社を騙していた悪質極まる手口だ。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】互助会最大手で組合潰しの疑い

「正社員」1%未満――
冠婚葬祭大手ベルコで労使問題
雇用契約せず使用者責任逃がれ



会員から事前に掛金を預かって葬儀などを引き受ける冠婚葬祭互助会。その最大手にして創立半世紀を迎えた業界の雄が今、労使問題に揺れている。北海道の従業員が初めて労働組合を立ち上げた直後、関係者らが軒並み“解雇”される事態が起きたのだ。典型的な「組合潰し」と言ってよい対応だが、のちに司法と行政の場で問われた争いで、驚くべき事実が明かされることになる。即ち、社員は「社員」に非ず――。(小笠原 淳)  続きを読む

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2019年08月13日

北方ジャーナル2019年9月号




8月13日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。

【報道】首相批判封殺の波紋

「安倍辞めろ」をやめない
首相への野次を警察が排除
“被害者”らは抗議デモ計画


参議院議員選挙の投開票を1週間後に控えた7月半ば、札幌中心部で“事件”は起きた。与党候補の応援演説に立つ安倍晋三総理大臣に「辞めろ」「帰れ」と投げかけられた声。そこに「増税反対」の叫びが続き、また疑義を綴ったプラカードが掲げられる。日中の公道で言論・表現の自由を行使したその人たちは、たちまち警察官に取り押さえられ、演説の場から遠ざけられた。不意の暴挙に憤り、あるいは恐怖した彼らは、異口同音に訴える。「なぜ声を挙げただけでこんな目に」――。(小笠原 淳)

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【政治】2019参院選を総括する

道内は高橋、勝部、岩本で決着
見えない民意。全国投票率は過去2番目の低さ



道知事選や自治体首長選などから続いた選挙イヤーの最終盤、参院選の勝敗が7月21日夜、決した。17日の選挙期間中、選挙区候補は全道で、比例代表の候補は全国を駆け回り舌戦を繰り広げた。(髙橋貴充)

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【報道】釧路発・そこにある不適切捜査

窓外に警官「普通じゃない」
釧路署が私有地に無断侵入
所有者無視して車輌捜査


釧路警察署で本年3月、複数の警察官が無令状で住宅の敷地内に侵入し、住人を無視して駐車中の車輌を無断捜査する“事件”があった。警察を監督する公安委員会に苦情が寄せられたことで問題が発覚したが、釧路署が事実を認めて住人に謝罪したのは、1カ月以上後のこと。その後、複数の知人から同様の体験を聴くことになった住人は「こんなことでは警察に協力する気になれない」と、不信感を顕わにしている。(小笠原 淳)

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【報道】医療現場で散った命7

真摯に謝罪し、改善を――
新人看護師の遺族が病院を提訴
国は労災認め、職場は過労否定



新人看護師の過労自殺をめぐり遺族が国を訴えていた裁判で昨年10月、国が当初の労基署決定を撤回し、改めて労災を認める異例の判断に到った(昨年12月号既報)。これを受け、勤務先だった病院に謝罪や再発防止を求めていた遺族は今春、病院側の“ゼロ回答”に直面することになる。「安全配慮義務違反はなかった」――。裁判手続きを仄めかしさえした病院の対応に、遺族は再び立ち上がることを決めた。悲劇からすでに6年以上、闘いはまだ終わっていない。(小笠原 淳)

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2019年07月15日

北方ジャーナル2019年8月号




7月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。

【政治】「9人が乱立」の参院選道選挙区を読み解く

「3枠」めぐり熾烈な個人戦
問われる主張の実現可能性



元号が令和に改まって初となる国政選挙・第25回参議院議員選挙が7月4日公示・同21日投開票の日程で幕を開けた。定数3の北海道選挙区ではいずれも新人で、高橋はるみ氏(自民)、岩本剛人氏(自民)、原谷那美氏(国民)、勝部賢志氏(立憲)、畠山和也氏(共産)、森山佳則氏(幸福)、岩瀬清次氏(労働者党)、中村治氏(安楽会)、山本貴平氏(N国党)の9人が名乗りを上げる乱立選挙となっている。地元北海道の地域活性化に重点を置いたローカルな提案、現在の安倍長期政権の弊害など国政全般の問題提起、自身が得た専門知識を活かして国の制度を良くしたいなど主張はさまざまだ。本稿ではこのうち4人の候補の肉声をお届けしたい。“乱立”の行方は如何に──。(髙橋貴充) ※自民=自由民主党、国民=国民民主党、立憲=立憲民主党、共産=日本共産党、幸福=幸福実現党、労働者党=労働の解放をめざす労働者党、安楽会=安楽死制度を考える会、N国党=NHKから国民を守る党

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【社会】ルポ 「ひきこもり」47 ──学習会で注目浴びた「当事者の声」

社会の不寛容な空気の中で
偏見の目を向けられる現実


食い違う支援のあり方の是正を



5月下旬に起きた川崎児童殺傷事件、そして東京練馬区の父親による長男刺殺事件。これらに伴い相次いだ、ひきこもりが犯罪予備軍であるかのような報道を受けて、前号では支援者や当事者ら5人の見解を特集した。今回はその第2弾として、6月上旬に札幌市内で行なわれた「8050問題」の学習会から、当事者たちの「声」にスポットを当てた。彼らの口から語られるひきこもり支援の課題と彼ら自身が求める支援とは。ここから孤立を回避し命を守るためのヒントを探ってみよう。(武智敦子)

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【報道】函館消防・不正手当問題〈3〉 

確認せず決裁印、6年間
函館市議会で消防本部陳謝
一昨年度に2百人超の不正



「責任を痛感しており、深くお詫び申し上げます」。神妙な面持ちで頭を下げる、函館市消防本部の幹部職員たち。本誌が時間外手当の不正疑惑を指摘してから1カ月半、匿名の告発が市に届いてからは3カ月が過ぎていた。幹部の陳謝で幕を開けた同市議会総務常任委員会では、複数の委員が不正の経緯を質し、またさらなる疑惑を指摘することになる。長期間にわたった不祥事は、公の場でどう報告されたのか――。(小笠原 淳)

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【報道】奪われた刑余者の人権

罪、償ったのに…
警察が出所男性を公然監視
ネット上には不安煽る虚報



6月中旬、札幌刑務所を出所した男性が二十四時間体制で警察に監視され続け、その様子がSNSやワイドショーなどで発信された。法治国家では、罪を犯したことを疑われていない人が捜査の対象になることはない。実際、警察が理由なくその男性を捜査することはなかったものの、出所直後から数人の私服警官に囲まれて社会生活を再開した彼は、たちまち好奇の眼に晒されることになった。根拠のない不穏な噂さえ飛び交った“事件”の顛末は――。(小笠原 淳)

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2019年06月15日

北方ジャーナル2019年7月号

1907表紙



6月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。

【報道】優生思想の罪、法廷へ5

「裁判所は正面から判断を」
旧優生法訴訟、仙台で請求棄却
札幌では民放が「倫理違反」疑い



各地で審理が続く旧優生保護法違憲訴訟で5月下旬、他地域に先駈けて仙台の裁判が判決に到り、優生法を憲法違反としつつ原告の請求を棄却する決定が伝えられた。2組の被害者が名乗りを挙げる北海道では地元の原告らがこれを強く批判、真っ当な被害回復が必要なことを改めて訴えた。溯って4月下旬にはいわゆる“救済法”が施行されたが、札幌では一時金申請をめぐって弁護団が地元民放の報道に抗議する事態に。提訴から1年、さまざまな問題に取り巻かれながらも、当事者たちの闘いへの意欲はなお衰えていない。(小笠原 淳)

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【報道】函館消防・不正手当問題〈2〉

深夜出動で全員「時間外」報告
函館消防、近く調査結果公表
不正受給手当は返還請求へ


本誌前号で報じた「疑い」が、近く事実として裏づけられることになる。函館市の消防署などで昨春まで続いていた、深夜勤務に伴う時間外手当不正受給問題。内部調査にあたっている同市消防本部は近く調査結果の一部をまとめ、不適切支給が確認された手当の返還を求める方針だ。不正は短くとも6年間にわたって続き、調査対象者の多くが関与していた可能性があるという――。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える〈34〉

「A巡査部長」に減給処分
懲戒1件、氏名・所属伏せ発表
道警不祥事 “第1四半期”概要



本誌2016年2月号の取材をきっかけに、定期的に続けている北海道警察の不祥事報告。本年初の文書開示請求で得られた “第1四半期(1―3月)”の記録からは、3カ月間で処分があった不祥事が計20件(懲戒処分1、監督上の措置19)に上ることがわかった。うち1件は報道発表の対象となり、記者クラブ加盟各社に概要が公表されたものの、当事者の警察官の氏名や所属などは伏せられた。地元警察の情報提供は適切だったと言えるかどうか、本稿をもって読者の評価を仰ぎたい。(小笠原 淳)

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【報道】開かれた司法が閉じ始めた〈13〉

ついに年間4千万円超
札幌の裁判所で手荷物検査7年め
業者は6年連投、予算は毎年増額


2013年春に突如として始まった、札幌の裁判所による訪庁者手荷物検査。導入時に地元弁護士らの強い反発を受けながら検査開始に踏み切った裁判所は、以後もその必要性を検証することなく取り組みを継続している。検査にかかる費用は年々増え続け、本年度は初めて4000万円を突破した。「当面の間」と謳われてからすでに6年が過ぎ、“開かれた裁判所”は国民にとってますます近寄り難くなっている。(小笠原 淳)

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2019年05月15日

北方ジャーナル2019年6月号




5月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。

【報道】函館消防・不正手当疑惑

「深夜勤務に架空手当」告発

「仮眠中」の嘘、常態化か
調査に追われる函館市消防



函館市の消防本部で今春、長期間にわたる職員手当の不正受給を指摘する告発があり、組織として調査を始めたことがわかった。市内消防署などで昨年春まで、夜勤中の災害出動のうち時間外手当の対象とならないケースにも多くの手当が発生していた疑いがあるという。不正な支給額の解明などにはかなりの時間がかかることが予想され、同本部では現場職員への聴き取り調査を進めるなどして事実確認にあたっている。(小笠原 淳)

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【報道】性的少数者に法の下の平等を②

「私たちは『いない』のか」

LGBT“結婚差別”解消求め
札幌地裁で当事者が陳述



北海道を含む全国4カ所の裁判所に一斉提起された「結婚の自由をすべての人に」訴訟。性的少数者(LGBT)のカップル3組が声を挙げた本道では4月中旬、初弁論を迎えた原告らが札幌の法廷で意見陳述に臨んだ。「私たちは紛れもない家族」「幸せになりたいだけなのに」――。切実な訴えは、先進諸国に後れをとる日本の婚姻制度を変えることができるのか。当事者による初めての闘いは、幕を開けたばかりだ。(小笠原 淳)

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【報道】失われた「専守防衛」

「安全なら、なぜ隠すのか」

自衛官の母、3度めの意見陳述
提訴4年、PKO派遣差止訴訟




「国は『安全』の根拠を一切示してくれません」――。2016年に提起された裁判が本年4月、8度めの弁論を迎えた。陸上自衛隊の南スーダンPKO派遣差し止めを求めて起こされた訴訟は、初弁論後に部隊の「撤収」が伝わってからも取り下げられることなく、当時の『日報』開示などをめぐる争いが続いている。札幌地裁で改めて意見を述べることになった原告は、現職自衛官の母。「誰も殺し、殺されて欲しくない」一心で、法廷に立ち続ける。(小笠原 淳)

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【報道】裁判所、公文書の「隠し過ぎ」認める③

不正受給、痴漢、トイレ侵入…

最高裁が’17年不祥事を開示
15件中6件は全面不開示に


本誌の文書開示請求に対し、2016年の裁判官・裁判所職員の不祥事記録を全件墨塗り開示した最高裁判所は、記者の苦情申出により300カ所以上の隠し過ぎを認めるに到った(前号まで既報)。翌17年の記録が比較的“海苔”の少ない状態で開示されたのは、以上の経緯を踏まえての対応だったと思われる。本号ではその概要を報告するが、これでもまだ2年前の記録であり、昨年のそれは未だに開示されていない――。(小笠原 淳)

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2019年04月15日

北方ジャーナル2019年5月号




4月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。

【統一地方選】道知事選・札幌市長選に表れた民意を読む

知事選で圧勝の鈴木直道に
問われる「道民目線」の真贋



4月7日夜、今後4年間の道政、札幌市政の行方を占う統一地方選前半の勝敗が決した。16年ぶりの新人対決で全国唯一の与野党一騎打ちとして注目を集めた北海道知事選では、自公などが推す鈴木直道(38)が野党統一候補の石川知裕(45)におよそ66万票差をつける162万1171票を獲得し圧勝。また札幌市長選では与野党から幅広い支持を受けた現職の秋元克広(63)が下馬評通り優勢のまま戦いを進め、共産党推薦の無所属新人・渡辺達生(54)に2倍以上の票差をつける63万4365票を得て再選を果たした。注目候補者の戦いを振り返りつつ、道政・札幌市政の今後を占ってみる──。(髙橋貴充、文中敬称略)

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【提言】新知事への提言

投資を呼び込むリターンを
明確にして先導地域を選べ

北海道大学教授 宮脇淳氏(62)


北海道は前進しているのか、後退しているのか、はたまた足踏みしているのか──。この問いの答えには高橋道政16年間の検証が不可欠だが、新しい知事誕生を機にまずは課題を整理してみたい。国や自治体の財政政策や経済政策、いわゆる公共政策全般に幅広い知見がある北海道大学の宮脇淳教授は、どんな問題意識の中で何を新知事に期待しているのだろうか。 (佐久間康介)

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【提言】新知事への提言

地理的優位性を踏まえて
いま新しい北方圏政策を

(一社)地域研究工房代表理事 小磯修二氏(70)


北海道経済の研究者として地域の経済政策に深く関わってきた元釧路公立大学学長・地域経済研究センター長で、現在は地域政策プランナーとして一般社団法人地域研究工房(札幌市中央区)代表理事を務める小磯修二氏。元北海道開発庁の官僚から学界に転じた異色の研究者は40数年間に亘って北海道の経済を見つめてきた。その小磯氏が、新知事に求める経済政策とはいったいどんなものだろうか。同氏の提言に耳を傾けてみた。(佐久間康介)

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【報道】ススキノ貸しビル業大手「桂和商事」が勇み足?

「入居テナントの追い出し」で
老舗が問われた不動産侵奪罪



東北以北最大の歓楽街、ススキノ。この夜の街を支えているのが200棟以上と言われる飲食店ビルとそれらに入居するテナントだ。この両者の関係を考える上で見逃せない事件が起きている。不動産賃貸業大手の桂和商事(本社札幌・武賢樹社長)の貸しビルに入居していた飲食店が司直により退去を命じられたものの、あろうことか大家側が不動産侵奪罪に問われたというのだ。被害を訴えた飲食店関係者によれば、同社は道警による家宅捜索を受け、関係者が札幌地検に書類送致されているという。(本誌編集長・工藤年泰)  続きを読む

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2019年03月15日

北方ジャーナル2019年4月号




3月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。

【報道】道警不祥事から考える〈33〉

万引き、轢き逃げ、覚醒剤…
懲戒11、監督上の措置127
ʼ18 年道警不祥事、前年比7割増



本誌が定期的に続けている北海道警察への公文書開示請求で2月下旬、昨年“第4四半期”に処分があった不祥事(懲戒処分、監督上の措置)の詳細が開示され、2018年の通年記録が出揃った。処分時点で道警が即時発表したケースは8件に上るが、懲戒処分ではさらに3件の未発表事案があり、懲戒に到らない監督上の措置では全件が未発表だった。万引きや轢き逃げ、覚醒剤事件など深刻なケースが記憶に残る昨年の不祥事を、改めて振り返ってみる。(小笠原 淳)

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【報道】性的少数者に法の下の平等を

「結婚の自由、すべての人に」
LGBT当事者が全国一斉提訴
道内3組など、差別解消求めて


全国の同性愛者など性的少数者のカップル13組が2月中旬、婚姻の自由を求めて国を訴える裁判を各地の裁判所に起こした。訴訟を通じ、性的指向による差別の解消や多様な性のあり方への社会的理解を求める目的があり、道内からは3組6人が原告に名を連ねている。憲法が保障する「法の下の平等」に、例外はあるのか――。根源的な問いが、初めて国に突きつけられる。(小笠原 淳)

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【特集 2019 統一地方選挙】

未来を誰に託すのか──
問われる候補者の資質と有権者の選択



第19回統一地方選挙がまもなく実施される。地方自治体の首長、議員を選び直す4年に1度の大きな機会だ。北海道では知事選が3月21日(道議選は29日)に、札幌市長選が24日(市議選は29日)に告示され、いずれも4月7日の日曜日に投開票を迎える。そのほかの市町村・議会についても4月14日以降に順次告示され、同21日に投開票となる。全22頁を組んだ今回の特集では、16年ぶりに顔が変わることで注目を集めている道知事選を中心に据え、注目される道議選や首長選をピックアップ。北海道の今後の舵取りについて若手経営者と識者の率直な意見も収載した。昨年に北海道命名150年を迎え、次の時代を展望する段階に入った〝北の大地〟。そんな節目に行なわれる今回の選挙の意義は決して小さなものではない。一票の行方は文字通り地域の行方と言っていい。故郷の未来を誰に託せばいいのか──。本特集が読者の選択の一助になれば幸いだ。

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【統一地方選】“大義ある逆境に挑戦する”真意

鈴木は「官邸の傀儡」か
道民目線のリーダーか



自公の道知事候補予定者・鈴木直道(38)。1999年に高卒で東京都職員となり、働きながら法政大の夜学を卒業。2008年には東京都の行政支援の一環として財政破綻した夕張市に出向し、11年には市長に。だが、まちの舵取りを担うトップの報酬は月額25万円程度。“日本一給料の安い首長”とも呼ばれた中で2期8年を務め、26年度までに悲願の財政再生団体脱却を果たせる見通しも示した。“困難に立ち向かう清貧の若きリーダー”という日本人好みの人物像を地で行く彼が挑む道知事選。はたしてその資質とは──。(髙橋貴充、文中敬称略)

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2019年02月15日

北方ジャーナル2019年3月号




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【報道】ガバナンスが劣化する札幌市の清掃委託業者②

「怪我は本人の遊びで負った」
北清企業の労災事案に
労基が疑義で「再調査」


札幌市の清掃事業を担う委託業者、北清企業株式会社(本社札幌市東区・高橋俊一社長、以下北清企業)。今回は先月号で触れた同社の労災不正受給疑惑について詳報したい。同社の従業員が過去に保険給付を受けた労災事案について労働基準監督署は昨年夏、再調査に乗り出していた。「怪我」を負い3年以上に亘り休職した当の従業員は、その間、スキー場でスノーボードに興じていた──。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】道警不祥事から考える〈32〉

一蓮托生、「おれはサツだぞ」
覚醒剤所持・使用の元警官に実刑
共犯女性に薬物販売、ホテル転々



現職警察官による覚醒剤所持・使用事件は2月上旬、免職となった元巡査部長の実刑判決で一旦、幕を下ろした。公判で明かされたのは、10年以上にわたって薬物捜査に携わってきた彼が自ら覚醒剤に手を出し、時にはインターネットで薬物を販売、挙げ句に若い女性と放蕩生活を続けていた事実。加えて本誌には、捜査情報を漏らされて深刻な被害を蒙ったという人物の憤りの声も寄せられている。転落の軌跡は、短くて急な放物線を描いていた。(小笠原 淳)

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【報道】札幌・平岸 不動産店爆発事件②

「補償、いつになるのか…」
不動産「アパマン」爆発で被害
棟続きの店失った経営者の悲痛


前号で報告した、札幌・平岸の不動産仲介店爆発事故。国道に面した店舗を跡形もなく吹き飛ばした爆発は、棟続きで営業していた別の店2軒をも巻き込み、計3戸の解体を余儀なくさせる被害を生んだ。そのうち1軒で整骨院を営んでいた男性は、事故から2カ月が過ぎようとしている今なお、具体的な補償について一切説明を受けられないままだ。予期せぬ“立ち退き”を強いられた上、営業再開の目途も立たない――。不条理な境遇を訴える声に、耳を傾けてみたい。(小笠原 淳)

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【報道】旭川発・問われる違法捜査②

「私はやっていません」
冤罪疑い薬物事件、公判佳境
覚醒剤・注射器発見時の謎



私は、覚醒剤を持ち込んでいません――。本誌前号で報告した旭川の薬物事件で2月初旬、冤罪を訴える男性が被告人尋問に臨み、改めて無実を訴えた。弁護人や検察官との4時間にわたるやり取りで明かされたのは、ひたすら男性の検挙を狙って長期間の監視を続けた警察の焦りと、多くの謎を伴う“証拠”の数々。犯行を確実に裏づける物証や証言を欠いたまま、事件の審理はまもなく終わろうとしている。(小笠原 淳)

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2019年01月15日

北方ジャーナル2019年2月号




1月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。

【報道】ガバナンスが劣化する札幌市の清掃委託業者

北清企業で職員が大量退職
“北の大地を汚す”大嶋元社長を
幹部らが背任と不法行為で告発



札幌市の清掃事業を担う委託業者、北清企業株式会社(本社札幌市東区・高橋俊一社長、以下北清企業)が、かつてない危機に直面している。昨春のトップ交代以降、職員が大量退職する異常事態に見舞われているほか、本誌が報じた「知床解体事件」で責任を問われた大嶋武社長(当時)の背任行為の実態が現役幹部たちの証言で明らかになってきた。劣化するガバナンスと危機的なコンプライアンス──。今年、創業半世紀を迎える「北清グループ」でいったい何が起きているのか。 
(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】道警不祥事から考える〈31〉

不祥事警官、また“二世”か?
覚醒剤巡査部長が追起訴
保釈中に再所持・再使用



覚醒剤事件で逮捕・起訴された現職警察官(当時)が、保釈後に再び薬物に手を出す――。重い依存症が疑われるその人は、そもそも薬物捜査を担当する警察官だった。画に描いたような“ミイラ取り”の末路には、同類の常習者と思しい女性共犯者の影。そして保釈中の身元を引き受けていた親族は、別の意味で同類の、具体的には同業の元警察官である可能性が高い。今月下旬に幕を開ける公判廷では、果たしてどこまでの事実が明かされるだろうか。(小笠原 淳)

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【報道】札幌・平岸 不動産店爆発事件

「何かが墜落したのかと」
不動産「アパマン」店舗で爆発
被害者の記憶、今なお生々しく



暮れも押し迫った日曜の夜、札幌・平岸地区。不意の爆発音に住宅街が顫えた。不動産店が跡形もなく吹き飛び、棟続きの居酒屋を炎が包む。四囲の住宅では爆風で窓ガラスが割れ落ち、弾け飛んだ瓦礫が路上の車輌を直撃した。区境を超えて響いた轟音を間近で聴いた人たちはその一瞬、何が起きたのか理解できなかったという。年を跨いでなお衝撃冷めやらぬアパマンショップ爆発事件。惨状の目撃者は、問い続ける。「なぜあんなことが起きたのか」――。(小笠原 淳)

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【報道】旭川発・問われる違法捜査

「警察の動きは異常だった」
無令状GPS捜査、無断立入
容疑事実も“自作自演”の疑い




薬物事件で逮捕・起訴された被告人が、捜査の違法性を主張している。警察が令状なしにGPS(全地球測位システム)機器を車に取りつけ、また犯行現場とされる私有地で無断撮影・立ち入りを続けたためだ。さらには、事件そのものがでっち上げだった可能性が極めて高いという。4年間にわたる捜査で逮捕され、取り調べに黙秘を続けてきた男性は今月中旬、事件の公判で被告人質問に立つ。そこで初めて、自らの言葉で真実を明かすことになるという――。(小笠原 淳)
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2018年12月15日

北方ジャーナル2019年1月号




12月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。

【報道】ザイ・コンファーム社 小林健治氏の不法行為を追う

頓挫した“乗っ取り計画"
札幌地裁が仮処分決定で
小林氏の職務権限を停止



10月号で詳報した株式会社ザイ・コンファームの代表・小林健治氏による会社乗っ取り疑惑の続報だ。11月27日、小林氏がターゲットにしたウッドプロジェクト(本社札幌)の創業者が申し立てていた仮処分を札幌地裁が決定。小林氏は不当に代表取締役の地位に就いていたと判断され職務を停止されるに至った。同氏が画策した“乗っ取り計画"は、とりあえず暗礁に乗り上げた格好だ──。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】裁判所、公文書の「隠し過ぎ」認める

最高裁、3年越しの前言撤回
不祥事記録“海苔弁"再検討
墨塗り300超「開示すべき」



最高裁判所は11月までに、裁判官や裁判所職員の不祥事を記録した公文書の開示に際し、本来開示されるべき情報を300カ所以上にわたって墨塗り処理していたことをあきらかにした。文書は2017年4月に本稿記者が請求、同12月に入手したもので、墨塗りを不服として記者が18年1月に審査請求(苦情申出)していた。最高裁事務総局によれば、同所は年明け以降、第三者機関の答申を待って開示のやり直しを検討するという。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える〈30〉

「事故前の私に戻して」
轢き逃げ被害者、悲痛の陳述
被告の元巡査長には猶予判決



現職警察官(当時)が起こした重傷轢き逃げ事件は11月中旬、被告の元道警機動隊巡査長への執行猶予判決に幕を閉じた。先立つ論告公判では全治3カ月超の被害を負った女性が意見陳述に立ち、無念の思いを口に載せている。実刑を逃がれた元巡査長は現在、道南の実家で親族とともに過ごしているようだ。起訴事実を認めつつ事故の認識を否定する主張を繰り返した彼は、被害女性の言葉をどう受け止めたのだろうか。(小笠原 淳)

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【報道】道警・記録保存のあり方を問う

署長会議に「議事録」なし
「作成の必要ない」と道警
実施記録も過去2年のみ


「会議の決定事項はありません」「議事録は作成しておりません」――。北海道警察が10月半ばに開催した警察署長会議について、本誌が会議の目的や決定事項などについて質問を寄せたところ、道警からそんな回答が返ってきた。警察本部の幹部職員や全道の警察署長などが参加する大きな会議は、現場の業務にどのように活かされているのか。道警への取材や公文書開示請求などからわかったことを、取り急ぎ報告しておく。(小笠原 淳)
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2018年11月15日

北方ジャーナル2018年1月号




11月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。

【報道】紋別漁協検証──市議選で公選法違反の疑いをかけられた飯田弘明組合長2

飯田氏が不適切発言を陳謝
事件の一部始終を語り
「不当な圧力」を否定


この春、阿部滋氏から組合長のバトンを受けた飯田弘明氏(67)が今夏の市議選にからんで漁協の取引業者に不当な圧力をかけ、道警の捜査対象となっていた事件の続報だ。記事を掲載した11月号が発売直後から地元で大きな反響を呼ぶ中、「釈明したい」と紋別から編集部を訪れたのは飯田氏本人だった。記者を前に飯田氏は何を語り、何が明らかになったのか──。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】道警不祥事から考える〈29〉

「捕まるまで続けたと思う」
連続わいせつ巡査部長に猶予判決
法廷で明かされた“行為”の衝撃



本誌10月号で報告した北海道警察の巡査部長(当時)による公然わいせつ事件で地元の裁判所は10月下旬、元巡査部長に懲役6カ月・執行猶予3年の有罪判決を言い渡した。子供相手に下半身露出を繰り返したその人は現在、札幌市内の病院に通って医師の治療を受けているという。判決に先立つ10月上旬の初公判では、彼の倒錯した嗜好が犯行の詳細とともに明かされた。今に到るまで新聞・テレビが報じていない“行為”の実態を、ここに記録しておく。(小笠原 淳)

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【報道】医療現場で散った命5

「不支給」、誤りだった
看護師過労死訴訟、終結へ
国が一転、労災支給認める



「極めて異例と言っていい」――。その報らせを、弁護団は驚きをもって受け止めた。本誌昨年6月号から報告を続けている、新人看護師の過労自殺をめぐる行政訴訟。時間外労働などが積み重なり鬱を発症して亡くなった女性に、国は当初、労働災害を認めなかった。遺族が起こした裁判でもその姿勢は変わらなかったが、この10月下旬に一転、「労災不支給取り消し」を判断することになる。それを吉報というには、あまりに長い時間が過ぎていた。(小笠原 淳)

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【報道】再犯防止、当事者自ら事業化へ

彼らに“居場所”を――
元受刑者と弁護士が意気投合
来夏にも札幌で飲食店開業へ


まもなく本年版の『犯罪白書』がまとまり、それを採り上げる報道では例年同様「再犯者率」が話題に上ることになるだろう。刑法犯が年々減り続ける中、再犯者が占める割合は上昇の一途を辿り、今や全体の半数に迫る勢いだ。一度罪を犯した人は、もうもとの生活に戻れないのか――。素朴な疑問を抱えた元受刑者が、思いを同じくする弁護士と出会ったことで、小さな試みが形をなし始めた。刑務所を出た人たちの新たな“居場所”が、まもなく札幌で産声を上げることになる。(小笠原 淳)
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2018年10月15日

北方ジャーナル2018年11月号




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【報道】紋別漁協検証──市議選で公選法違反の疑いをかけられた飯田弘明組合長

権威を振りかざす“浜のボス”
議長の座を狙い業者に不当な圧力か



本誌が昨年から今年にかけて“名ばかり組合員”の件を報じてきた紋別漁業協同組合で新たな問題が噴き出した。この春、阿部滋氏から組合長のバトンを受けた飯田弘明氏(67)が今夏の市議選にからんで漁協の取引業者に不当な圧力をかけ、道警の捜査対象となっていたというのだ。紋別の浜でいったい何が起きていたのか──。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】道警不祥事から考える〈28〉

道警、なおも「全件公表」拒否
轢き逃げ巡査長、認否に矛盾
わいせつ巡査部長は初公判へ



本誌9月号で報告した現職警察官による重傷轢き逃げ事件。初公判で被告人質問に臨んだ元巡査長は起訴事実を認めつつ、同時に「事故に気づかなかった」とも主張、法廷を混乱させることになる。一方、同時期に開かれた北海道議会では、職員の懲戒処分が未だ全件公表に到っていない事実を質された道警本部長が、今後も一部非公表を貫くと答弁する一幕が。前号で報告した公然わいせつ事件の初公判を前に、地元警察の不祥事を巡る最新情報をお届けする。(小笠原 淳)

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【報道】優生思想の罪、法廷へ3

「誤った法が人生狂わせた」
優生保護法訴訟、札幌で初弁論
手術強制・小島さんが意見陳述



国は責任を認め、きちんと謝罪して貰いたい――。本誌7月号で報告した旧優生保護法に基づく不妊手術強制問題で9月下旬、手術の被害者が国を訴えた裁判の初弁論があり、札幌の原告男性が意見陳述に臨んだ。被告の国は「救済制度を設ける義務はなかった」と、請求棄却を求めて争う姿勢を見せている。この日のために改修された傍聴席には障碍のある人などが多く足を運び、かつての優生思想が生んだ悲劇と改めて向き合うことになった。(小笠原 淳)

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【報道】医療観察法「入院施設」の行方

「医療観察」理念浸透半ば
北大病院に道内初の入院施設
立地めぐる住民説明会は紛糾



心神喪失状態で重大な罪を犯した人に刑罰を与えず、治療を通じて社会復帰を促すことを目的とした、医療観察制度。当事者が入院処遇を受ける医療機関は全国に33カ所あるが、法施行から12年が過ぎた今も北海道の施設はゼロ。そんな中、国は地元の大学病院に運営を委託する形で札幌市内に新施設を設けることを決めた。だが開設予定地で初めて開かれた住民説明会では、事前の説明不足を指摘する声が噴出することに。空白地帯の解消には、なお課題が残されているといえそうだ。(小笠原 淳)  続きを読む

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2018年09月25日

北方ジャーナル2018年10月号




9月25日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。

【報道】北海道胆振東部地震

激甚



「命名150年」の夏は、長く記憶され続けることになるだろう。創刊以来初めて発売が大幅に遅れた本誌は、被災者としてその大災害と向き合い、記録者として被害の一端を発信する立場に置かれた。マグニチュード6・7、最大震度7、震源地は胆振地方中東部。その激甚災害に直面した北海道の姿を、北海道の眼と耳で捉え、伝えよう。震える大地の傷跡は、何を語ったのか――。(小笠原 淳)

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【報道】胆振東部地震 道都・札幌の3日間

190万都市、揺れる

2018.09.06. 札幌
「最大6弱」が襲った朝


9月6日未明に胆振地方を襲った大地震では、道都・札幌でも最大震度6弱を記録。本誌編集部のある東区をはじめ、市内各所で多くの市民が未経験の揺れに恐怖した。震源地・厚真町から直線にして50㎞離れた190万都市で、人々はどんな朝を迎え、また夜を過ごしたか。それぞれの声に、耳を傾けてみる。(小笠原 淳)

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【報道】「ザイ・コンファーム社」小林健治氏の不法行為を追う

発覚した会社乗っ取り疑惑
狙いはブラックシリカ利権か
被害を訴える「慶宣」の元社長



この春以降、取り上げてきた株式会社ザイ・コンファーム(札幌市)の代表・小林健治氏についての続報だ。これまで本人の貸金業法違反問題などを中心に報じてきたが、ここに来て、不法行為による会社乗っ取り疑惑が新たに浮上した。狙われたと疑われるのは、広告代理店「慶宣」元社長・木村俊嗣氏が立ち上げたブラックシリカ事業を営むウッドプロジェクト(本社札幌)。発覚したのは、創業社長である木村氏の知らぬ間に小林氏が同社の代表取締役に就任するという異例の事態だ。現在、両者の争いは法廷にその場を移している。いったいなぜ、こんなことが起きたのか──。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】道警不祥事から考える〈27〉

幹部の子弟、道外す
道警巡査部長が公然わいせつで逮捕
父親は異例人事で大規模署長退く



連続わいせつ犯検挙の報に安堵した地域住民は、その容疑者が警察官であることを知るに及んで絶句した。26歳の巡査部長は、同業の父親が住む実家の周辺で少なくとも1年以上前から、小学生など未成年の女性に下半身を露出し続けた。逮捕した北海道警は事件後、幹部職の父親を突然異動させることになる。大地震の話題に隠れて忘れ去られようとしている大不祥事の概要を、改めて伝えておきたい。(小笠原 淳)

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2018年08月12日

北方ジャーナル2018年9月号




8月12日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。

【報道】道警不祥事から考える〈26〉

轢き逃げ犯は警察官だった
重傷被害者放置して逃走
無申告のまま勤務3カ月



本号が店頭に並ぶころには、起訴・不起訴の別が決まっていることになる。本年4月に札幌市の住宅街で起きた轢き逃げ事件で、北海道警は発生3カ月後に容疑者を逮捕・送検した。現場近くに住む女性を車で轢ね、頭と腕に大怪我を負わせたまま逃走していたのは、機動隊に勤務する28歳の男性巡査長。本誌がこれまで指摘してきた複数の未発表轢き逃げ事件とは異なり、道警は今回、身内の犯罪を自ら公表することになった。同時期に開示された本年上半期の不祥事報告と併せ、現時点でわかっている事実を記録しておく。(小笠原 淳)

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【報道】HIV偏見と闘う

「なぜ今、病院で…」
HIV陽性で内定取り消し
社会福祉士男性が病院を提訴



偏見の主は、医療機関だった――。昨年12月、北海道に住む社会福祉士の男性が道内の病院の採用面接を受け、内定通知を受け取った。本年2月に彼を迎え入れる筈だった病院はしかし、突然その採用を見送ることになる。理由は、男性が自身のウィルス感染症を申告しなかったこと。過去にその病院でHIV陽性の診断を受けたという彼は、医療機関としての姿勢を問う訴訟の提起を決断する。「20年前ならいざ知らず、このご時世、病院に差別が残っているとは想像もできませんでした」(小笠原 淳)

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【報道】ザイ・コンファーム社・小林健治氏の貸金業法疑惑を追う

「貸金利息は顧問料扱いで」
“小林財団”と訣別したJA阿寒組合長



この春以降、取り上げてきた株式会社ザイ・コンファーム(以下ザイ社・札幌市)の代表・小林健治氏の貸金業法違反疑惑。5月号では法廷闘争に発展したハイヤー会社との金銭トラブルを、6月号では小林氏が融資事業目的に阿寒農協を利用して財団法人を立ち上げたことを報じたが、ここにきて財団法人のトップを任された同農協の野村宏組合長が6月号発売直後に代表理事を辞任していたことが判明。融資がらみで小林氏から被害を受けたとする告発も相次いでいる。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】森井氏が仕掛けた「出直し小樽市長選」を占う

戦後初、四つ巴の戦いに発展
大義なき選挙で問われる民意
8月26日投開票に向けて激戦は必至


森井秀明前小樽市長(45)の辞職に伴う出直し市長選が8月19日告示、同26日投開票される。再選を目指す森井氏のほか元市総務部長迫俊哉氏(59)、前市保健所長・秋野恵美子氏(66)、元最高裁事務官・鳴海一芳氏(63)の無所属の新人3人が名乗りを上げて混戦模様となっている。「大義なき選挙」とされる今回の出直し選に複数の新顔が挑むのは、森井市政の3年間に多くの有志が「NO」を突きつけたことに他ならない。迫氏は自民など5団体の推薦を取り付け、鳴海氏は前回の市長選で森井氏を応援した共産党系団体の支持を受けることが決まった。予想される厳しい選挙戦の行方は──。(武智敦子)

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2018年07月14日

北方ジャーナル2018年8月号




7月14日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


報道】急転直下の小樽市長選──森井市長が辞職し「出直し選挙」へ

会見で強調した「議会の被害者」
狙いは先手必勝の対抗馬潰し?



自身の後援会関係者が運営する観光船の違法係留問題などで、市議会から2度の辞職勧告を突きつけられていた小樽市の森井秀明市長(45)が7月4日、任期途中で辞職し「出直し市長選」に出馬する意向を明らかにした。対立が続く市議会との関係に行き詰まり「民意を問う」構えだが、真の狙いは先手必勝──。来春の市長選に立候補を表明している市の元総務部長、迫(はざま)俊哉氏(59)潰しにあるとの見方がもっぱらだ。(武智敦子)

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【報道】悲劇乗り越え、障碍者支援を

ようやく息子は“被害者”に――

「心神喪失」事件の情報提供、始まる
札幌の遺族が挙げた声、実を結んで



長く求め続けて得られた成果を、その人は「大きな一歩」と評価する。これでようやく、息子は“被害者”になることができた――。2014年2月、札幌市内の精神障碍者グループホームに勤める男性が、心神喪失状態の施設利用者に殺害される事件が起きた。加害者の起訴が見送られ「医療観察」が決まったことで、遺族は事件の“蚊帳の外”に置かれることになる。理不尽な制度の改善を訴え続ける声を国が聴き入れ、その「一歩」を示したのは、本年6月下旬のこと。突然の悲劇から、4年あまりが過ぎていた。(小笠原 淳)

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【報道】優生思想の罪、法廷へ(2)

「私は産みたかったです」

強制不妊、札幌で追加提訴
「堕胎も強要」被害者が証言



手術が行なわれた日、白木の位牌を買ってきました――。37年前のある日、その夫婦は初めての子を授かった。手を取り合って喜んだという2人はしかし、親族の「堕ろして」の一言で生涯消えない傷を負うことになる。前号で報告した、旧優生保護法下での強制不妊手術問題。札幌市の小島喜久夫さんに続いて声を挙げた被害者は、人工妊娠中絶手術を強制された上、さらに不妊手術を強いられる悲劇を味わっていた。ともに古希を過ぎた今も、その日を忘れることはないという。(小笠原 淳)

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【報道】裁判所の透明度を問う

「データを含めて存在しない」

不祥事発表の有無、開示せず
裁判所「情報公開」の実態



文書は、廃棄済みである――。昨年12月、最高裁判所から本稿記者に届いた『司法行政文書不開示通知書』の一節だ。記者が求めていたのは、その前年(2016年)に記録された全国の裁判所の不祥事の“発表の有無”がわかる文書。司法の役所が身内の不祥事をきちんと公表しているかどうか、それらの文書を通じて検証する目的があった。ところが最高裁は、当該文書を1年ほどで「廃棄」したという。これを受けた記者が第三者委員会に苦情を申し立てたところ、本年6月中旬にようやく答申が届いたのだが…。(小笠原 淳)

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2018年06月15日

北方ジャーナル2018年7月号




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【報道】新ひだか町長選の裏に潜んでいたJR事業路線問題

酒井を裏切った藤沢道議は
日高本線潰しの先兵なのか



2カ月前の4月15日、日高振興局管内で新ひだか町長選が行なわれ、新人で元道職員(農政部競馬事業室長)の大野克之氏(59)が初当選を果たした。敗れたのは4選を目指していた現職、酒井芳秀氏(73)。かつて道議会議長を辞して知事選に挑戦し、以後は地元で町政を担ってきた酒井氏が苦杯を舐めた選挙の裏には、後輩の思いもかけない「裏切り」とJR日高本線の存廃問題が潜んでいた──。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】優生思想の罪、法廷へ

「おれは、国を許さない」
強制不妊、実名告発の男性が国を提訴
「優生保護」補償求め、全国弁護団結成



不良な子孫の出生を防止する――。20余年前に大きく改定されるまで、その法律は公然と生命に軽重をつけていた。生まれてよい命と、生まれてはいけない命。後者をあらかじめ淘汰するべく、多くの人たちが「優生手術」を強いられることに。被害を受けた1人が今春、札幌から声を挙げた。道内で旧優生保護法に基づく強制不妊手術を受けたのは、その人を含めて2593人。国の責任を問う裁判を起こすに到った男性は、怒りとともに訴える。「一生の傷を負わされた。国に謝って欲しい」(小笠原 淳)

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【報道】札幌高裁で“出版後の出版差し止め”命令

『北方ジャーナル事件』再び
道内月刊誌に出版差し止め命令
高裁、名誉権侵害など指摘



札幌高等裁判所が5月下旬、道北の月刊誌『北海道経済』本年3月号の回収や販売禁止などを命じる仮処分を決めた。憲法が保障する「表現の自由」の侵害にあたるおそれがある、出版物の販売制限。それが例外的に認められたケースの1つに、1979年の『北方ジャーナル事件』がある。記事の登場人物の名誉権侵害を巡って争われた同件では、86年の最高裁判決で販売制限が認められる結果となった。世紀が改まった今日、突如起こった“道内第2の事件”の顛末は…。(小笠原 淳)

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【報道】原発作業で被曝、損害賠償・労災認定訴訟②

労災申請、白内障も「却下」
“イチエフ”作業員訴訟、弁論続く



本誌昨年6月号で報告した、東京電力福島第一原子力発電所の元作業員による2つの裁判(民事、行政)。東日本大震災後の復旧作業で放射線被曝し、3つの癌を併発したとして東電に損害賠償を求め、また国に労働災害認定を求めている札幌の男性(60)が、さらに白内障を発症していたことがわかった。並行して進む2つの審理では東電や国が証拠開示に消極的で、未だに精確な被曝線量が定かでないまま。未曽有の事故から7年、名もない元作業員の闘いはなおも続く。(小笠原 淳)
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2018年05月14日

北方ジャーナル2018年6月号




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【報道】“あおり運転”摘発余話

発生半年後の「初摘発」
“あおり運転”暴行容疑事件
被害者が語る捜査機関への不信



4月上旬、北海道警旭川東警察署がいわゆる“あおり運転”事件に暴行罪を適用し、容疑者を書類送検したことが伝えられた。顛末を伝える新聞・テレビでは「道内初」の文言が使われ、改めて危険運転への注意喚起などがはかられたが、報じられた事実には不自然な点もある。たとえば、事件解決までに発生から5カ月以上もかかったこと。被害を受けた男性は釈然としない面持ちで訴える。「警察からは、未だに何の連絡もありません」――。(小笠原 淳)

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【報道】医療現場で散った命(3)

遺族の闘い、なお続く
看護師自殺の背景に何が――
法廷で問われる「パワハラ」「過労」


本誌昨年6月号から随時報告を続けている、新人看護師の自殺問題。道内の複数の総合病院で立て続けに起きた悲劇で、遺族らは職場の過重労働やパワーハラスメントがあったことを強く疑っている。労働災害を認めるよう国に求める行政訴訟も続いており、この春にはさらに1件、同じ趣旨の訴えが起こされた。人の命を預かる医療現場で起きた、取り返しのつかない悲劇。喪われた命をめぐる闘いは、まだ続く。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える〈25〉

酒気帯び物損、公表せず
「異性事案」は3カ月で20件超
道警不祥事 “第1四半期”報告



酒気帯び運転の車を建物にぶつけた巡査長は、事故を報告せずに逃走していた――。本年“第1四半期(1―3月)”に処分があった北海道警察の不祥事の一覧を紐解くと、報道されなかった事案が次々と眼に飛び込んでくる。3カ月間に記録された計45件(懲戒処分1、監督上の措置44)のすべてが未発表で、その中には法令違反が疑われるケースが複数あった。本誌一昨年2月号のレポートに端を発する文書開示請求の成果、最新の報告をお届けする。(小笠原 淳)

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【報道】道議会新庁舎建設はこのままでいいのか⑤

リニア談合の「大成」と本契約
予算通過後に指名停止の離れ業
民意無視で建設される「議員の城」


2020年春の使用開始を予定している道議会新庁舎の建設工事が4月から始まった。道庁本庁舎横の駐車場は撤去され、大型連休後には総額120億円を超えるとされる新庁舎の基礎工事が本格化する。道議会新庁舎をめぐっては建設計画の審議と決定過程にさまざまな疑問が投げかけられたが、ここにきて先ごろ逮捕者を出したリニア談合事件がこの事業を揺さぶる事態が発生。だが、本来なら契約が解除されるべきゼネコンがそのまま本体工事を請け負うなど、道民が到底納得できない経緯のまま槌音が響き始めている。(ジャーナリスト 黒田 伸)

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2018年04月14日

北方ジャーナル2018年5月号




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【報道】紋別漁業協同組合の組合員資格問題を追う(6)

終わりを告げた「阿部時代」
温存される配当利権の行方は?


本誌が昨年、数カ月にわたり“名ばかり組合員”の問題を検証した紋別漁業協同組合が3月19日、通常総会を開催。任期満了に伴う役員改選で阿部滋組合長(80)が退き、新組合長に副組合長の飯田弘明氏(66)が選出された。昭和51年に同漁協の役員(理事)となってから現在まで42年。平成12年から18年間、組合長として君臨した「阿部時代」は終わりを告げたが、漁労とは無縁の同氏がこれまで手にしてきた大きな利権は今後も温存されそうな雲行きだ。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】狙い撃ちされた「エコクリーン」のオーナー

裁判所を騙して差し押さえ?
「債権者」に浮上した“ヤミ金業者”の疑い




3月号で報告した苫小牧で最終処分場を営むエコクリーンを舞台にした事件だが、ここに来て同社のオーナーを狙い撃ちした形の別のトラブルが起きている。仕掛けたのは、同社に被害を与えたとされる釧路の産廃業者、有限会社マルカ加藤商店の役員・小林健治氏だ。債権保全を名目に、司法を利用してエコクリーンのオーナー・中澤和彦氏の財産を差し押さえた小林氏。だが逆に浮上したのが、この差し押さえの申し立て内容が虚偽であり、小林氏が長年に亘り“ヤミ金”に手を染めていた疑いだった。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】道警不祥事から考える〈24〉

パワハラ疑惑、同僚が証言へ
職場での“暴行”あったのか
警官同士の争い、弁論始まる



現職警部補によるパワハラ疑惑で3月中旬、暴行の被害を訴える巡査部長が起こした裁判が初弁論を迎えた。これに先立つ検察への刑事告訴は功を奏さなかったものの、民事裁判では原告の同僚が意見陳述に臨むことになり、巡査部長は裁判所の「フェアな審判」に期待を寄せている。勤務中の暴力行為はあったのか、なかったのか。昨年1月に起きたとされる“事件”は、まだ終わっていない――。(取材・文=小笠原 淳)

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【報道】恵庭事件第2次再審請求審

疑わしきは当局の利益に
地裁決定に「軽蔑」と弁護人
恵庭事件、第2次再審棄却



扉は、またも閉ざされた――。昨年1月に申し立てられた恵庭OL殺人事件の第2次再審請求審で、札幌地方裁判所(金子大作裁判長)は3月20日、請求棄却を決定した。被害者の殺害方法や遺体の焼損方法などに異を唱え、犯人とされた女性(実刑判決を受けて服役中)の潔白を訴え続けてきた弁護団は、憤然と即時抗告(通常の裁判でいう控訴)を申し立てる。科学的見地から積み重ねた新証拠が一切採用されなかったことで、怒りは痛罵となって放たれた。「審理不尽だ、軽蔑する」(取材・文=小笠原 淳 工藤 年泰)  続きを読む

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2018年03月15日

北方ジャーナル2018年4月号




2月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。

【報道】道警不祥事から考える〈23〉

「強制性交」懲戒せず
道警不祥事2017年出揃う
轢き逃げ疑い2件も懲戒なし



一昨年初頭から誌面で報告し続けてきた地元・北海道警察の不祥事問題。マスコミ発表されない未発表事案は昨年・2017年も相当数に上り、その中には事件化されていたケースも少なくない。同年“第4四半期”の概要を公文書開示請求で掘り起こしてみたところ、そこには深刻な事件で捜査されていながら懲戒処分を逃がれた事案などが含まれていた。捜査機関が口を閉ざし続ける事実を、引き続き墨塗りだらけの文書から読みとってみる。(小笠原 淳)

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【報道】「開かれた司法」が閉じ始めた〈12〉

手荷物検査、検察でも
春にも金属探知機設置へ
契機「ない」と札幌高検



本誌がたびたび報告してきた札幌の裁判所庁舎の手荷物検査開始から、もうすぐ丸5年。ここに来て隣接する検察庁の庁舎でも同様の検査が始まることがわかった。全国8カ所の高検ではすでに札幌と高松を除く6庁で手荷物検査を実施中で、残る2カ所がこの春ほぼ同時に、他庁の取り組みに追随する形だ。地元の法務・司法関係施設はこれでまた一歩、国民の足を遠ざけることになる。(小笠原 淳)

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【報道】道宅建協会相談役・船越谷嘉一氏の大失態

ススキノの「10億円土地取引」で
名門のフナコシヤが契約不履行

札幌地裁は違約金1億円の支払いを命令



インバウンドなど観光客の増加で、客室不足が懸念される北の国際都市・札幌。ホテル建設用地の争奪戦が繰り広げられる中、ススキノで売り出された600坪余の土地をめぐる契約不履行事件が発生した。決済期限に代金を払わず、違約金請求にも応じなかったため売主から訴訟を提起されたのは「クルーザーシリーズ」で知られるマンション事業者、株式会社フナコシヤ(本社札幌)だ。同社の船越谷嘉一社長(73)は公益社団法人北海道宅地建物取引業協会(以下北海道宅建協会)相談役で、札幌商工会議所常議員という地位ある立場。10億円あまりの土地代金を用意できず、訴訟を起こされた同社に何が起きていたのか。昨年末、札幌地裁は同社に1憶円余の支払いを命じたのだが…。(ジャーナリスト・長縄三郎)

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【交通】北海道新幹線「札幌駅ホーム」の行方

利用者の声に耳を傾けないまま
「大東案」濃厚の新幹線駅問題



北海道新幹線の札幌駅ホーム位置をめぐる問題は、どうやら現在の札幌駅から200〜300メートル東に離れた創成川を越える「大東案」に決着しそうな雲行きだ。2年前からの論議では、現在の駅に設置する「現駅案」とJRタワーに一部がかかる「東案」、さらに昨年秋には「地下案」まで飛び出し、「いったいどうなってるの?」と首を傾げたくなるような混乱が続いてきた。そもそもの疑問は、利用者の声を全く無視したまま決定していいのかということだ。(ジャーナリスト・黒田 伸)
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2018年02月15日

北方ジャーナル2018年3月号




2月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。

【報道】困窮者支援の拠点襲った悲劇

16人、支え合っていた
札幌・共同住宅火災事件
自立支援「なんもさ」正念場


深夜の住宅街。身寄りのない16人が寄り添うように暮らす下宿が、火に包まれた。防災体制が決して充分とはいえない建物でお年寄りなど11人が命を落としたことで、運営法人の関係者はカメラの前で頭を下げることになる。だがそこは、人も予算も決して充分とはいえない団体が辛くも維持してきた困窮者の最後の砦だった。本当に彼らを支えなくてはならなかったのは、誰なのか――。(小笠原 淳)

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【報道】産廃業者に蹂躙された苫小牧の最終処分場

処理費踏み倒しに窃盗疑惑
訴えられた釧路の業者は取材で反論



解体工事や産業廃棄物(以下産廃)処理をめぐって業界で絶えない話が代金関係のトラブルである。「未払いだ」「約束を果たしている」。そんなやりとりが訴訟や刑事告訴にまで発展しているのが、苫小牧東部開発地域(苫東)にある一般廃棄物・産廃の最終処分場「エコクリーン」を舞台にした事件だ。釧路と由仁から苫小牧へと運び込まれた産廃をめぐる争いは法廷へと持ち込まれ、関係者からはPCBの不法処理を囁く声も聞かれる。いったい現場で何が起きていたのか──。 (本誌代表・工藤年泰)

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【報道】警察と報道の適切な関係とは

「より一層の連携強化を…」
道警、長らく続く記者との懇親会
テレビ局は余興ビデオ上映の慣行



北海道警察は毎年冬、「意見交換会」と称する会合に参加している。警察本部長や各部長、札幌市内の警察署長など幹部職員が、ホテルの宴会場などで地元の記者クラブ関係者と「懇談」する催しだ。長らく続くこの行事では、クラブが道警の活動をまとめたビデオを制作・上映するなど独特の慣行がある。片や法の執行機関、片やその監視者。両者の距離は、果たして適切に保たれているといえるだろうか――。(小笠原 淳)

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【エネルギー】“SS過疎”という疲弊

問題は地域衰退を助長する悪循環
地元での燃料購入がまちを救う!?

道内業界大手が提言「地方のSSは存続できる」



経済産業省は、ガソリンや灯油などを販売するSS(サービスステーション)が3カ所以下の自治体を「SS過疎地」と定義。居住地域におけるSSの不足が、日常的に利用する燃料の供給に支障を及ぼすなど、住民生活にダメージを与えるとして全国的な課題と位置付け、2015年には石油元売各社などと連携して「SS過疎地対策協議会」を設置している。北海道でそのSS過疎地に該当する自治体数は2016年度末時点で62町村。道内全自治体のうち約35%を占める数だ。地方の人口減少や若者のクルマ離れ、低燃費車や安売り燃料チェーンの台頭など構造不況の影響で、地方のSSが厳しい状況に置かれているのは想像に難くない。経産省が中心となって進めているSS過疎地対策の中身や、道内石油事業者の現状などを追った。

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