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2017年01月14日

北方ジャーナル2017年2月号



1月14日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】北海道警・ある不祥事を巡って〈余話〉

「もうサツとはかかわりたくない」
有罪確定・覚醒剤密売仲介人の独白


薬物捜査にあたる刑事が「捜査協力者」の存在なしに成績を上げるのは難しい。その協力者は概して薬物の売買などに関与し、即ち法を侵すことがあり、警察はそこを見逃がすことで彼らから情報を得て、末端使用者などを検挙し続けている――。前号までに報告してきた道警・元“エース”刑事の物語。その陰ではもう1つのストーリーが展開していた。彼とともに逮捕され、昨年暮れに実刑判決を受けた「元協力者」の声に、ここで耳を傾けてみたい。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える〈12〉

“余罪”続々 懲戒事案
まだあった、道警不祥事記録
知られざる文書を誌上初公開



昨年の年頭から警察の未発表不祥事を報告してきた本誌だが、ここに来てこれまで注目されていなかった記録の存在を知ることになった。一昨年で22件、昨年では9月までに15件あった北海道警の懲戒処分。この処分決定までに決裁される書類が複数あり、そこには本誌で紹介してきた『一覧』などよりも詳しい経緯が記されていたのだ。昨年末に入手した『懲戒審査要求書』などの一部を、ここに初めて公開する。(小笠原 淳)

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【報道】困窮者支援の現場から

「最後のセーフティネット」は機能しているか
生活保護「つなぎ」資金に格差あり



生活に困っている人たちにとって「最後のセーフティネット」といわれる生活保護制度。利用者には、憲法の定める「最低限度の生活」が保障されることになっている。だがその制度は、必ずしも平等に機能しているわけではなさそうだ。文字通りぎりぎりの状態で生活保護利用を決断した人のケースから、あまり知られていない“地方格差”が浮き彫りになってきた――。(小笠原 淳)

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【報道】
恵庭OL事件 第2次再審請求

「死因は、窒息死ではない」
事件から17年 開くか、再審の扉
「恵庭OL」新証拠で第2次請求


被害者の殺害方法がまったく違っていた――。昨年6月に再審棄却が確定した恵庭OL殺人事件。最高裁の棄却決定直後から第2次再審請求の準備を進めてきた弁護団は、本誌発売直前の1月10日午後にも札幌地裁に請求書を提出している筈だ。そこで示される4つの新証拠は、これまで語られてきた重要な事実を根底から覆す可能性があるという。発生からまもなく17年。冤罪が強く疑われる事件は、真の“解決”に近づきつつあるのか。(小笠原 淳)

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2016年12月15日

北方ジャーナル2017年1月号



12月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】北海道警・ある不祥事を巡って(4)

組織に尽くし、組織を逐われて――

有罪“エース”刑事が語った
逮捕までの10年間、そして今



薬物捜査に携わる警察官たちが「あんなことで捕まるのか」と驚いたという事件は10月初旬、渦中の刑事の有罪判決で幕を閉じた。10年間に亘って組織に貢献し続けた彼はある日突然、現場から外されて身内の取調べを受けることになる。その後のシナリオは、当初から決まっていたのかもしれない。無職となった元“エース”刑事は今、かつての職場を外から見る視点を得た。その組織はしかし、何もなかったかのように無表情のままだ。(小笠原 淳)

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【連載】検証「泊原発は本当に必要なのか」(17)

“想定外”が続出した防災訓練
事故時には道路寸断の恐れも


原発立地で北電が泊村を選んだ理由とは



泊原子力発電所で福島第一原発事故並みのアクシデントが起きたら、泊村を始めとする周辺自治体の住民は、安全に避難できるのだろうか。11月13日、14日の2日間にわたって行なわれた原子力総合防災訓練。その結果や参加した人の声を聞くと、不安はぬぐえない。11月下旬から3月まで4カ月以上も続く冬季の厳しい天候を考えると、万が一、東日本大震災クラスの地震と津波が押し寄せるようなことがあれば甚大な被害が予想される。北電はなぜ、こんな交通の不便な海岸沿いに原発立地を進めたのか──。当時の資料や関係者の記述などから検証してみたい。(ジャーナリスト 黒田伸)

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 (21)

気球隊の遺構が語る“終戦間際”

メディア初公開の“軍用気球基地”
千葉市稲毛区「気球連隊第二格納庫」



太平洋戦争末期に千葉や茨城の海岸線から1万個近い風船爆弾がアメリカ本土へ向け放出されたことはよく知られている。その任務を担っていたのが「陸軍気球連隊」。指揮を執った部隊は千葉の中心部にあった。今回、千葉市で鉄道大隊をめぐる取材を続けている最中に、戦時中のものであろう大きな建物を発見。聞けば、くだんの気球の格納庫だった。さらに幸運にも鉄骨を組み上げた内部の頑強な骨組みも観察することができた。(ジャーナリスト 黒田 伸)

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【報道】札幌市と“20年闘争”を繰り広げた男──コンテナハウス篇(2)

手稲前田の地主会と札幌市農政が対峙
「撤去の時期? 裁判で負けたらな(笑)」



「勝手に農振の網を掛けられて、1軒だけの酪農団地が汚水を垂れ流したせいで高級な芝を作れなくされてさ。俺は正当防衛だと思っているからな。コンテナハウスはバンバン建てていくよ」。手稲前田地区の“元農家”・田中賢三氏(69)が「エコ村」以来の怪気炎を上げている。11月9日には同氏の求めに応じ、前田地区連合地主会と札幌市農政サイドの間で協議の場が設けられたが、地主会側からは市農政に対し厳しい批判が浴びせられた。(11月30日現在)

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2016年11月14日

北方ジャーナル2016年12月号



11月14日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】その事実が風化する前に――

ある朝、課長はいなくなった

北海道警・監察官室の聴取受け
現職警部が選んだ死という選択



本年6月、北海道警旭川方面管内の警察署に勤務する男性警部が、職場近くの職員官舎で自殺とみられる状況で亡くなった。警部はその直前まで職員の不祥事を調査する監察官室の聴き取り調査を受けていたというが、その死と調査との因果関係は定かでなく、不祥事の詳細も発表されていない。職場でもごく一部にしか事情が伝わらず、空席だった課長のポストはこの秋、別の方面本部から異動してきた男性警部が継いだ。多くの道警職員にほとんど知られていない筈の事実を、風化する前に記録しておく。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える〈11〉

「私は絶対、やっていない」

疑惑の「わいせつ」事件、最高裁へ
冤罪訴える元巡査の壮絶な闘い



その日から、もう2年弱が経つ。容疑者逮捕から有罪判決まで、“事件”は節目ごとに大きく報じられた。ほぼ“被害者”の供述のみに拠って断罪された“犯人”はしかし、今も無実を訴え続けている。警察官だった彼は、一審判決後に職を解かれた。さらに控訴棄却の憂き目に遭いながら、なお潔白を主張する悲痛な声に、ここで耳を傾けてみよう。それは個人の不祥事か、それとも組織の過ちだったのか。(小笠原 淳)

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【報道】道南発・初春の怪火 (8)

彼らはなぜ「謝罪」したのか

道新函館 セクハラ・不審死疑惑
民事裁判開始、検審は不起訴支持



闘いの場は、法廷に持ち込まれた。一昨年暮れの出来事に端を発する北海道新聞函館支社のセクハラ・不審死疑惑。職場の忘年会で上司から性的嫌がらせを受けたという女性はその3カ月後、自殺とみられる状況で亡くなった。事後の道新の対応に納得できなかった遺族は刑事告訴に踏み切ったが、地元の検察は今春、不起訴を決定。不服申立に対しては検察審査会が10月中旬、不起訴相当の議決をした。刑事責任を問えないならば、民事で――。疑惑の夜からまもなく2年、遺族は法廷で大メディアと矛を交えることになった。(小笠原 淳)

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【報道】行政手続き開始から半年余りで申請取り下げの迷走劇

地域住民も煙に巻かれた
札幌市東区の大型納骨堂計画


「軟弱地盤で当初の見込みより
費用が掛かるため」は本当か



ここ数年、札幌市内では大型納骨堂のオープンが相次いでいる。いずれも同市が昭和52年に設けた「札幌市民間墓地取扱要綱」に則り許可された“檀信徒向け”の施設だが、実際には他宗派の信者にも広く門戸を開いているケースが多い。地方からの改葬需要なども見込み、札幌圏では寺院の名義を借りて納骨堂ビジネスを展開しようと目論むブローカーの存在も散見されるが、今年の年明けに行政手続きを開始したと思いきや、8月上旬に各担当部局への申請を取り下げた納骨堂計画は、一体何だったのか──。

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2016年10月15日

北方ジャーナル2016年11月号



10月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】道警不祥事から考える 〈10〉

そこまでやるか 北海道警
不祥事暴いたNHKに“逆ギレ”?
交番「覗き見事件」報道で出禁通告



9月上旬、事件取材を本領とする大手メディアの集まり「記者クラブ」で、ある事件が起きた。前月に起きた警察不祥事を独自取材で報道したNHK札幌局が、北海道警から“出入り禁止”扱いを受けることになったのだ。理不尽な制裁は結果的に1週間ほどで解けたものの、あまりにあからさまな圧力にはクラブ内からも疑問の声が。未発表不祥事を暴かれての“逆ギレ”には、どんな大義があったのか。(小笠原 淳)

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【報道】北海道警・ある不祥事を巡って (3)


ただ1件の不正という物語
“エース”刑事に有罪判決 組織へのメスさらになく



「警官失格」と斬り捨てた元上司、「身勝手で短絡的」と評した検察、「倫理観に欠ける」と断じた裁判所。そして、それらをそのまま伝える報道。薬物捜査の“エース”が起こした不祥事は、当初から1人の暴走の末路とされ、法廷でもその物語が完結した。調書偽造や情報漏洩の罪を問われた元警部補は、同様の不正がほかにもあったと明かしたが、裁かれたのはただ1件。組織の体質にメスが入ることはさらにない。(小笠原 淳)

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【経済】海外資本で北海道のリゾートが大変身

投資が投資を呼ぶ成長軌道へ
ニセコ・ルスツは欧米マネー、トマム・洞爺は中国資本



北海道を訪れる外国人観光客が昨年度208万人と過去最高を更新した。国際定期便の新規就航やビザ要件の緩和、円安、観光プロモーションの効果などが重なったためだが、そのうち8割強がアジアからの来道者。今後もアジア圏を中心に外国人観光客の大幅な増加が見込めるとして、ニセコを筆頭に道内各地のリゾートでは海外資本による大型投資が活発になってきた。国内資本が施設を整備してきたこれまでの流れは、明らかにターニングポイントを迎えている。外資と地元資本は共存していけるのか、まずは道内各地のリゾートにおける現状を探った。

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【講演録】
ファーストレディ安倍昭恵氏が札幌で特別講演

「私が危惧するのは、対立したら
相容れず歩み寄れなくなる社会」



9月26日、札幌商工会議所の創立110周年を記念した講演会でステージに立ったのが首相夫人の安倍昭恵氏(54)だ。詰め掛けた約2300人の来場者を前に語ったのは、安倍晋三首相との馴れ初めから、政治家一族・安倍家の嫁としての日々、首相辞任(第1次安倍内閣)の頃の心境や、家庭内野党と称される現在の夫婦生活など、いずれも興味深い内容ばかり。ユーモアを交えて披露した「ファーストレディの思い」を誌上で再現し、読者にお届けしたい。

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2016年09月15日

北方ジャーナル2016年10月号



9月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】道南発・初春の怪火 (7)

「娘の悔やしさ、代弁したい」

女性の遺族が民事提訴・検審申立
道新セクハラ・不審死疑惑、法廷へ



2年越しの疑惑、法廷へ──。本誌が昨年2月から断続的に報じてきた北海道新聞函館支社のセクハラ・不審死疑惑。自殺を疑われる状況で亡くなった女性の遺族が8月中旬、加害者とされる道新社員の不起訴処分を不服として検察審査会に審査を申し立て、併せて道新にセクハラ被害の賠償を求める民事裁判を提起した。「遺書」や「謝罪文」の存在がありながら認められなかったセクハラの有無は、法廷でどう裁かれることになるのか。(小笠原 淳)

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【報道】北海道警「不祥事」の真相は…

彼は1人で裁かれる──

「偽造」「漏洩」事件、元警部補免職で幕引きか



本誌8月号で報じた、現職警察官による守秘義務違反・証拠偽造事件。渦中の警部補は逮捕翌日の6月23日に送検され、家族などとの面会が許されない「接見禁止」状態のまま7月12日に起訴された。職場の北海道警が同日付で発表した懲戒処分は「免職」。罪に問われた元警部補は、薬物捜査の協力者とともに供述調書を偽造して容疑者を検挙してきたという。事件は、ひとり彼への裁きをもって幕を閉じることになるのだろうか──。(小笠原 淳)

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【報道】一世を風靡した「北欧」ブランドの行方

退職金と自宅売買の名目で
武吉氏が1億8千万詐取か


関与した顧問税理士の原田氏は「記憶にない」


札幌市西区山の手にある北欧館。北欧パンが全盛期を迎えた1990年1月、本社と工場、それに国内初の「パンの博物館」を併設した拠点として鳴り物入りでオープンした施設だ。それから26年、土地所有者から取り壊し訴訟が提起されていた“バブルの象徴”の解体工事が始まっている。創業者、斉藤武吉氏(66)の私腹を肥やす経営が招いた当然の帰結だが、当の武吉氏が会社から不正にかすめ取った金は6億円とも7億円とも言われる。同氏の錬金術を追及する第3弾をお届けする。

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【市政】昨年6月人事当時の総務部幹部職員の忠告・進言もスルー

参考人招致で露呈した
小樽市・新米市長の“傲慢”



小樽市の森井秀明市長が昨年6月1日付けで発令した幹部人事で、内申書がないまま昇任させた22件について、同市コンプライアンス委員会は「地方公務員法に抵触するおそれがある」と報告した。これを受け、8月初旬に市議会総務常任委員会が開かれたが、参考人として出席した当時の総務部幹部の答弁から、市長が職員の忠告や進言を無視し一方的に人事を進めていたことが明らかになった。人事問題が広げた波紋は刑事告発に発展するか。

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2016年08月14日

北方ジャーナル2016年9月号




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【報道】〝オウム〟が札幌に新施設

「トラブルはない。でも…」


札幌に根差す宗教団体アレフ
〝国内最大〟拠点に地域困惑



オウム真理教の流れを汲む宗教団体アレフが、札幌に国内最大の施設を──。そんなニュースが流れてきたのは7月中旬のこと。もともと信者増加率が大きいといわれる札幌に、教団は新たな拠点を確保していたという。同白石区の国道沿いに建つ、地上3階・地下1階、延べ床面積1200㎡の鉄筋ビル。新施設の周辺を歩きつつ、そこに辿り着くまでの教団の足跡を追ってみる。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える〈9〉

警官同士の強姦未遂、公表せず
2人犠牲の事故は「戒告」止まり


道警不祥事、本年上半期報告
懲戒10人、監督上の措置65人



7月下旬、警察庁が全国の警察の本年上半期の懲戒処分者数を発表した。時を同じくし、本稿記者は同時期の北海道警の不祥事記録を入手、本年6月までの懲戒処分者が10人に、監督上の措置(懲戒に到らない内部処理)を受けた職員が65人に上ったことがわかった。溯って6月下旬には、本年〝第1四半期〟の不祥事の中でとくに深刻と思える2件について、それぞれの捜査書類などが開示されている。公文書開示請求で入手した文書を概観し、本年前半のおもな不祥事を報告したい。(小笠原 淳)

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【報道】札幌北署管内ガスボンベ事件(9)

「いろいろなことに疲れ果てました」

ガスボンベ事件、実刑確定
名須川早苗被告が上告断念



幕切れは、呆気なかった。状況証拠のみで懲役18年の実刑判決が言い渡された札幌北警察署管内連続ガスボンベ破裂事件。被告女性の控訴により審理は高等裁判所に移ったが、7月21日に即日結審した二審の決定は「控訴棄却」。被告はすかさず上告を申し立て、最後まで無罪を主張し続けるかに思われた。だがその4日後に突然、上告取り下げ。7月28日、一審判決が確定した。形として終結した事件の真相は、今もわからないままだ。(小笠原 淳)

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【報道】札幌・宮の森で起きた中国系マンション建設騒動を追う

「ハイルン」vs「考える会」で
〝民泊〟の疑心暗鬼が増幅


渦中のハイルン・馬宏軒副社長を直撃


高級住宅街で知られる札幌市中央区の宮の森地区で、中国系不動産会社「海潤」(以下ハイルン)と地域住民が民泊をめぐる問題で対立を深めている。この9月、ハイルンは現地に3階建て分譲マンションを完成させるが、あくまで購入者の居住が目的で民泊事業はしないと主張。しかし、住民団体は「疑いは拭えない」と疑心暗鬼を強めており、両者の溝は深まるばかりだ。果たして双方の歩み寄りは可能なのか。これまでの経緯を検証しながら渦中のハイルン幹部を直撃した。

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2016年07月15日

北方ジャーナル2016年8月号




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【報道】北海道警・ある不祥事を巡って
彼はなぜ囚われたのか
「漏洩」刑事の逮捕に“出る杭”叩き疑う声



帯広市で起きた若い警察官の飲酒運転問題。その衝撃も消えない3日後、参議院議員選挙の公示に合わせるかのような間合いで警察が発表した、奇妙な不祥事がある。道警本部が、同薬物銃器対策課の警部補(38)を逮捕??。罪に問われた現職警察官は、もともと成績優秀、同僚や部下の信頼も厚い好漢だったという。あたかも悪質な不正の常習者であるかのように報じられた「彼」を巡り、その職場でいったい何があったのか。
(小笠原 淳)

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【報道】
札幌北署管内ガスボンベ事件(8)
「未解決の3件、本当に『摸倣』なんですか」
控訴審直前 名須川早苗被告が語る心境



一昨年1月から5月にかけて発生した札幌北警察署管内連続ガスボンベ破裂事件。発生8件のうち最初の5件で激発物破裂罪などに問われた名須川早苗被告(54)に本年3月、懲役18年の実刑判決が言い渡された。被告の控訴で審理は札幌高裁に移り、7月21日に控訴審が幕を開ける。地裁判決後、計28回の面会を重ねてきた本稿記者は、ここで改めてその声に耳を傾けた。最初の逮捕から2年2カ月に亘って身柄を拘束され続けているその人は、二審開始を前に何を語ったのか。(聞き手・小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える(8)
謝罪、謝罪、謝罪、隠蔽…
再び連発、道警不祥事
情報開示はなお不充分



昨秋の不祥事連発を機に、たびたび「再発防止」を誓ってきた北海道警察。にもかかわず、本年6月には現職警察官の逮捕が相継ぎ、再発防止宣言が“再発”する事態に。道の知事部局や教育庁などが懲戒処分の全件公表に踏み切る中、警察だけが頑なにそれを拒み続けるのは、ここまで来てなお知られたくない不祥事があるためなのか。身内の飲酒運転や守秘義務違反を自ら発表した官庁は、その何十倍もの“見えない不祥事”を隠し続けている。

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【報道】恵庭OL事件 特別抗告棄却
「勇気を出して名乗り出て」
再審棄却確定 恵庭OL事件
弁護団が待つ姿なき証言者



一昨年春に再審請求が棄却、昨年7月に即時抗告が棄却されていた恵庭OL殺人事件。この6月には最高裁判所が特別抗告棄却を決定し、弁護側の主張はまたしても司法府に一蹴された。これを「中身のない形式的決定」と激しく批判する弁護団は、即座に第2次再審請求への準備を開始、犯人とされた女性も獄中から「ぜひ請求を」と訴えたという。そんな中、弁護団は本年初春に突然届いた“証言”を公表、会見を通じてその主に接触を呼びかけた。16年前の「真実」を知るのは、誰なのか。(小笠原淳・工藤年泰)

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2016年06月15日

北方ジャーナル2016年7月号




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【報道】道警不祥事から考える 〈7〉

懲戒発表、足並み揃わず

北海道「全件公表」6月スタート
警察本部1万2000人は対象外



北海道の知事部局で、職員の懲戒処分の「公表の指針」が変わった。今月からは原則、処分のあった日に概要を報道発表するとともに、公式サイトに掲載して広く周知することになるという。すでに同旨の取り組みを始めていた教育庁などと合わせ、今後は約7万2000人の道職員のうち6万人ほどが「全件公表」の対象となる。残る1万2000人には“特権"が残った。そう、警察職員には。(小笠原 淳)

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【報道】人は裁かれ、組織は…

誰も「おかしい」と言わなかった

森署・切符捏造 「目標」巡り
喰い違う警察と当事者の見解


40件もの交通違反をでっち上げた元警察官に、検察は懲役3年の刑を求めた。被告人は「すべて自分の弱さが原因」と頭を垂れ、謝罪と反省を口にするばかり。2度にわたった審理は終わり、今月下旬にも判決が言い渡されることになる。本誌前号で報告した、北海道警・森警察署の点数切符捏造事件。1人の元巡査長が裁かれるその法廷で、組織の責任が問われることはついにない。(小笠原 淳)

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【報道】一世を風靡した「北欧」ブランドの行方

「北欧を喰い物にした
父を私はもう許さない!」


長男の斉藤豪氏が創業者の武吉氏を実名告発



かつて札幌のパン業界で一世を風靡した「北欧」。最盛期と比べて見劣りがするとはいえ、今も根強い人気があるブランドだ。いま、その北欧グループ内で骨肉の争いが起きている。実質的なグループトップである斉藤豪氏(40)が「父は、これまで私腹を肥やすことしか考えず、会社を喰いものにしてきた。このままではとてもブランドを守れない」と、創業者の斉藤武吉氏(68)を名指しで告発。父と長男はもはや後戻りできない全面戦争に入っている。本稿では同社の軌跡を辿りながら、まずは豪氏の主張に耳を傾けてみた。「北欧」ブランドの行方はどうなるのか──。

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【財界】道内経済界トップ人事点描

道経連会長に高橋賢友氏が就任
北電副社長OBの登板が定着?



北海道経済の大きな方向性を決める役割を担う北海道経済連合会(道経連)の新会長に高橋賢友・北電興業社長(62)が6月2日、道経連の総会で就任した。退任した大内全会長(67)と同様、北海道電力副社長OBの登板だ。代々北電会長が就任してきた道経連会長は、北電副社長経験者が就くポストに変わり始めたようだ。出身者の最終ポストがどうであれ、道経済の将来について衆知を集めて議論し、発信する場であることに変わりはない。今回のトップ人事を点描してみた。


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2016年05月14日

北方ジャーナル2016年6月号




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【報道】警察官の不正 背景には何が…

それは「ノルマ」だったのか

森警察署・点数切符捏造で初公判
明かされた「目標」「リスト」の存在



昨秋あかるみに出た、北海道警・函館方面森警察署の巡査長(免職)による点数切符捏造事件。4月22日に函館の裁判所で開かれた初公判で、被告の元巡査長(29)は計40件に上る捏造の事実を認めた。検察は「1件ぐらいならいいだろうと考えた」と不正行為の動機を指摘。その際に明かされたのが、当時の森署で設けられていた交通違反取締りの「目標」と、過去の違反者情報をまとめた「違反者リスト」の存在だ。被害者、実に23人。不正の背景には何があったのか──。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える 〈6〉

法令違反、なお未発表か

道警「懲戒」「監督上の措置」
本年“第1四半期”中間報告



暴力団に情報を漏らした元警部補や強制わいせつをした元巡査への有罪判決、逮捕時に容疑者を死なせた巡査部長らの書類送検、捜査書類を裁断するなどした警部補らへの懲戒処分??。警察不祥事関連の報道はなお絶えない。一方、本年になってから発生したケースの中には、まだ報じられていない可能性が高い事案がいくつかある。北海道警の1月から3月までの不祥事記録を紐解き、未発表が疑われるものを報告したい。(小笠原 淳)

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【報道】新聞社の「表現の自由」とは

道新「社外言論」めぐり議論再燃

「延期」一転、再提案の動き
新聞労連が急遽「反対」表明


本誌3月号で報告した、北海道新聞社の「社外活動規定」新設問題。社員の自由な言論活動を制限しかねない規定は、当初の2月運用開始予定が直前で回避されたものの、ここに来て会社側が再提案する動きが見えてきた。これを受け、道新労組などが加盟する新聞労連は4月半ばに「反対声明」を発表、新聞社社員の言論・表現の自由を尊重すべしと訴えている。会社の利益と、社員の人権。その両立は不可能なのか。(小笠原 淳)

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【選挙】

与野党総力戦は自民・和田氏に軍配!

「安倍批判」「共産党批判」に染まり
政策論議が深まらなかった「道5区」



自民党公認で公明・大地・こころの推薦を受けた和田義明氏(44)と、民進・共産・社民・生活が推薦する無所属の野党統一候補として出馬した池田真紀氏(43)による、新人同士で争われた衆院北海道5区(札幌市厚別区、石狩管内)補欠選挙。4月24日の投開票日に示された得票結果は、和田氏13万5842票・池田氏12万3517票で、接戦を制した和田氏に軍配が上がった。


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2016年04月15日

北方ジャーナル2016年5月号



4月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】道警不祥事から考える 〈5〉

見えざる不祥事 「懲戒」の7倍超

処分記録、道外では氏名など開示も
2015年 全国警察不祥事、全公開



不祥事を起こした警察官を「免職」や「停職」などの懲戒処分にせず、文書や口頭での「訓戒」「注意」に留める――。監督上の措置といわれるその内部対応は、多くが外に発表されることなく埋もれていき、国民が検証する機会がほとんどない。本誌では1月号以降、地元・北海道警で未発表だった轢き逃げや賭博などのケースを報告してきたが、ここで一度その眼を道外に転じてみる。昨年1年間、各地の警察で処理された“見えない不祥事”を、北海道に居ながらにして可視化してみたら…。(小笠原 淳)

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【報道】札幌北署管内ガスボンベ事件 (7)

「頭の中が真っ白に…」

状況証拠のみで一審判決「18年」
札幌北・ガスボンベ事件、高裁へ


被告人を懲役18年に処する──。本誌前号発売直前の3月11日午後。無実を主張し続けたその女性に、札幌地方裁判所(田尻克己裁判長)が実刑判決を言い渡した。2年前に札幌北警察署管内で起きた連続ガスボンベ破裂事件で、おもな5つの事件すべてに関与したとして逮捕・起訴された名須川早苗被告(53)。長く身柄を拘束された挙げ句の宣告に「この2年間は何だったのか」と天を仰ぎつつ、期限直前の3月24日付で札幌高裁に控訴の手続きをとった。二審開始を前に、被告の声を交えながら改めて事件を振り返る。(小笠原 淳)

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【報道】道南発・初春の怪火 (6)

「嫌疑なし」と新聞は書いた

告訴の2人、函館地検は不起訴
道新セクハラ疑惑で遺族暗然



昨年2月にあかるみに出た北海道新聞函館支社のセクハラ・不審死疑惑。同年5月に刑事告訴、本年2月に書類送検された男性従業員2人が3月末、不起訴処分となった。地元の函館地検は処分理由をあきらかにしておらず、遺族への通知でも詳細は明かされなかったが、道新は自社報道で「嫌疑なし」と強調、セクハラは認められなかったと印象づけている。大手報道機関の嘱託職員が死を以て訴えた〝被害〟は、このまま忘れ去られることになってしまうのか──。(小笠原 淳)

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【選挙】投開票目前! 衆院道5区補選を読み解く

政局の行方を占う重要選挙は
“野党一本化”で情勢が拮抗


“経済の和田”と“社会福祉の池田”に有権者の選択は



4月12日に告示され、同24日に投開票を迎える衆院道5区(札幌市厚別区、石狩管内)補欠選挙。道半ばで病に斃れた義父・町村信孝前衆院議長の弔い合戦に燃える自民党公認の新人和田義明候補(44)と初当選を狙う無所属の新人池田真紀候補(43)との一騎打ちの選挙戦が始まっている。民進党の誕生や安保関連法施行など政治の動きが目まぐるしい中で行なわれるこの選挙は、結果しだいでは夏の参院選や今後の政局を左右しかねず、全国から注目が集まっている。告示前の2カ月間、和田、池田両氏の動きに密着し、両者の主張に耳を傾けてみた。

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2016年03月15日

北方ジャーナル2016年4月号



3月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】独占 判決直前インタビュー

札幌北警察署管内連続ガスボンベ破裂事件で逮捕・起訴
名須川 早苗 被告

「私にとっては待ちに待った裁判でした」



その女性が任意の事情聴取を受け、身柄を拘束されたまま逮捕されてから、もう2年弱が過ぎる。囚われの人はその間、家族との面会も許されない「接見禁止」下に置かれ、拘置施設の中で裁判を待ち続けた。2014年に巷間を騒がせた札幌北警察署管内連続ガスボンベ破裂事件。状況証拠のみで「激発物破裂」などの罪に問われた名須川早苗被告(53)は、当初から一貫して潔白を主張してきた。2月半ばに幕を開けた裁判員裁判は、月を跨いで3月2日に結審。検察の求刑(懲役20年)、弁護側の主張(無罪)、いずれが法廷の“真実”となるかは、本号発売前の11日午後にはあきらかになっている筈だ。その直前、延べ11日間の審理を終えたばかりの被告が、拘置施設の面会室で改めて語った思いとは――。(3月7日までの取材による・小笠原 淳)

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【報道】南幌 祖母・母殺害事件 〈4〉

その悲劇「忘れないで」と裁判長は言った

南幌・虐待の果ての殺人事件
加害少女の姉に執行猶予判決



惨劇から1年半が過ぎ、もう1人が裁かれた──。一昨年10月、空知管内南幌町で高校生の少女が同居の祖母と母を刺殺した事件。発生からほどなくして祖母らの「壮絶な虐待」があきらかになり、加害者の少女は医療少年院送致の保護処分に。彼女の姉を警察が殺人幇助で書類送検したのは、少女が道外の少年院に移る直前の昨年1月。検察が在宅起訴に踏み切ったのは同年3月のことだった。のちに新たな家庭を築いた姉は昨夏、1女の母となり、家族とともに審判の日を待つことになる。本年2月22日、その時を迎えた。(小笠原 淳)

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【報道】道南発・初春の怪火 (5)

「やっと娘に顔向けできます」
道新函館・セクハラ疑惑、告訴の従業員が書類送検



本誌が昨年4月号から報告してきた北海道新聞函館支社のセクハラ・不審死疑惑に、検察の手が入ることになった。一昨年の忘年会で同支社の男性従業員2人にセクハラを受けたと訴え、昨年2月に自殺を疑われる状況で亡くなった嘱託社員の女性は、死の直前に詳細な資料を添えた告発文を遺していた。思いを託された遺族は昨年5月、加害者とされる2人を暴行などで刑事告訴する。それから9カ月。遺族のもとに「送検」の報が届いたのは、亡くなった女性の一周忌命日の1週間前だった。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える 〈4〉

「引き続き『指針』を参考に…」

道警「懲戒処分」未発表で本部長が道議会答弁



北海道警察の不祥事をめぐる報告、第4弾。本誌がこだわり続ける警察職員の「監督上の措置」(懲戒に到らない処分)の話題をいったん措き、本号では原則公開の筈の「懲戒処分」について道警本部の考え方が示された一場面を紹介したい。3月初旬、北海道議会本会議で懲戒処分の公表基準などを尋ねられた道警本部長は、公表のあり方や見直し可能性の有無などを述べた。その答弁が真っ当な答えになっているかどうか、ここで読者に評価を請う。(小笠原 淳)

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2016年02月15日

北方ジャーナル2016年3月号




2月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】道新・社内外「言論」へ介入か

「表現の自由」なきや 北海道新聞
他紙誌報道に相継ぎ「訂正」要求
社内では「言論規定」運用あわや



道内最大メディアの1つ北海道新聞が、社内外の言論に“干渉”し始めた──。年明け早々、同函館支社のセクハラ疑惑を報じる英字紙と週刊誌に対し、道新は相継いで訂正を要求。昨年暮れには、自社の記者らの「社外言論活動」を制限しかねない規定の新設を社内周知した。憲法に保障される言論・表現の自由は、大手新聞社に限っては通用しないのか。時期を同じくして起きた2つの“事件”を報告する。(小笠原 淳)

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【報道】酪農大 学長解任・続報

「理事会には退いていただく」
酪農大・学長解任問題、法廷へ
今月にも札幌地裁で初公判



本誌などが昨夏から報じている酪農学園大学(江別市、竹花一成学長)の学長更迭問題。かねてから不当解任を主張してきた干場信司・前学長は1月上旬、同大を運営する学校法人酪農学園(同、麻田信二理事長)を相手どり、学長の地位確認などを求める訴訟を札幌地裁に提起した。理事会決定に疑問を持つ学生有志やOBらの活動も続き、学長人事を巡る同大周辺の混乱は年を跨いでなお鎮まりそうにない。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える 〈3〉

“藪の中”どれほどに──
警察「監督上の措置」検証、経過報告



轢き逃げや賭博、暴行、横領など、警察官による多くの未発表不祥事が記録されている内部文書「監督上の措置一覧」。本誌前号では、昨年11月までに起きていた北海道警察の“見えない不祥事”の存在をあきらかにした。道警はその後、本稿記者の請求に対して12月までの記録を開示。記者は併せて全国の警察に同様の「一覧」を一斉請求した。情報公開窓口とのやり取りなどを盛り込みながら、現時点での途中経過を報告する。(小笠原 淳)

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【報道】札幌発“ブラックベンチャー”の年末騒動(続報)

リアン社元代表のK氏が事件の全容を告白
2社の事業もサラ金債務も
全てあの顧問の計画だった



従業員たちにサラ金カードを作らせ借入金を巻き上げた挙句、給与未払いのまま昨年11月末、全従業員を一斉解雇した合同会社リアン(本社・札幌)と合同会社Daichi(同)。先月号で報じたブラックベンチャー騒動の続報だ。放り出された元従業員らがいっせいに労基署に走る中、サラ金債務を背負わせたリアン社の元代表・K氏が本誌の取材に応じ、今回の騒動の内幕を赤裸々に証言した。そこで浮かび上がったのは、このベンチャーグループの顧問とされるB氏の存在だ。K氏は「2社の事業もサラ金債務による資金繰りも彼が全て計画・指示した」と断言。取材を進めると、B氏には保険金詐取目的で放火事件を起こし逮捕された過去があったことが判明した──。

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2016年01月15日

北方ジャーナル2016年2月号




1月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】道警不祥事から考える 〈2〉

北海道警“見えない不祥事”年間132件の唖然
轢き逃げで「本部長訓戒」、賭博行為で「所属長訓戒」──
『監督上の措置』開示でわかった未発表事案、一挙公開



前号で報告した北海道警察の不祥事問題。その後さらに、ほとんど表沙汰になっていない“見えない不祥事”があきらかになった。昨年1月から11月まで「監督上の措置」といわれる処分の対象になった全132件を紐解くと、にわかに信じ難いケースがいくつも記載されている。轢き逃げ、賭博、横領、速度違反、ストーキング、不正受給…。犯罪として立件されてもおかしくないこれらの不祥事は、いずれも発表されていなかった──。(小笠原 淳)

【保存版】北海道警開示資料

前頁までの記事で触れた道警資料の一部を、開示された状態のままここに採録する。「監督上の措置」は昨年1月から11月までの11カ月ぶん計132件、「懲戒処分」は2011年から15年までの5年ぶん(15年は11月まで)計125件。記録された各ケースについて、その処分は適正だったと言えるか、また事実の公表や開示が充分であると言えるか、読者諸姉兄の評価を請う。

※希望者にデータを提供します
2014年以前の『監督上の措置一覧』は紙幅の都合で採録を見送ったが、開示請求をした記者の手元には過去6年ぶんのデータがある。これらはすべて道民の財産であり、誰でも閲覧可能な筈だ。そこで、PDFファイル形式で保存してある全資料を CD-R に収録して入手希望者全員に無料提供したい。希望する読者は郵送用切手120円ぶんを、下記へ(紙のコピーを希望する場合は「ポスパケット(簡易小包郵便)」360円ぶんの切手を)。

郵便番号065-0022 札幌市東区北22条東15丁目4-24
        月刊「北方ジャーナル」編集部 担当・小笠原淳

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【報道】札幌・自立支援の拠点から

24人、なんとか年越せた──
困窮者支援、年の瀬も止まず
NPOベトサダ 8年めの誓い


年中無休、二十四時間眠らない生活困窮者利用施設がある。札幌のホームレス支援の先駆者・眞鍋千賀子さんが8年前に発足させた自立支援事業所ベトサダ。活動の精神的な支柱でもあった眞鍋さんは昨秋急逝し、関係者らは初めて代表不在の新年を迎えることに。「歩みを停めません」──。訃報に接したスタッフの誓い通り、そこには年末年始も常と変らぬ支援の姿があった。(小笠原 淳)

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【報道】 札幌発“ブラックベンチャー”の年末騒動

「会社は、従業員に借金を負わせて喰いものにした」

サラ金カードを作らせ資金を捻出



現政権が取り組みを進めているとされるブラック企業対策だが、効果は不十分と言わざるを得ない。そうした実態を裏づけるように札幌のベンチャー企業が暮れも近づく11月末、事業縮小を理由に給与未払いのまま全従業員を解雇、事実上倒産した。そのベンチャーとは合同会社Daichi(本社・札幌)と兄弟会社とされる合同会社リアン(同)。倒産前、彼らは、従業員数名に返済を約束してサラ金カードを作らせるなどして多額の資金を捻出、個人債務を負わせたまま幹部は雲隠れ状態だという。このグループの元従業員が本誌に告発を寄せた──。

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 (11)

“核兵器廃絶”を発信し続ける原爆ドームと平和記念資料館

ヒロシマ・世界唯一の被爆モニュメント



1945年8月6日午前8時15分、広島に世界で最初の原子爆弾が落とされた。その6日後に日本はポツダム宣言を受け入れ、4年あまり続いた太平洋戦争は終結する──。敗戦という現実を突きつけられた日本国民は戦後、奇跡の復興を成し遂げ、70年が過ぎた。その中で、被爆のモニュメントとなっている原爆ドームと被害を後世に伝える広島平和記念資料館は、二度と核兵器による惨禍が起きないよう今も全世界に“核廃絶”を発信し続けている。暮れも押し迫る12月下旬、あらためて私はヒロシマを訪れた。
(ジャーナリスト 黒田伸)

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2015年12月15日

北方ジャーナル2016年1月号




12月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】道警不祥事から考える

深く詫び、而して知らしめず
警察官処分連発 北海道警の匿名発表・
墨塗り開示・取材自粛願い



詐欺、情報漏洩、飲酒運転、文書偽造──。この秋から冬にかけ、北海道警察の不祥事が止まらない。ことの大小にかかわらず、新聞などが報じた処分事案は8月から毎月発生。10月中旬に再発防止プロジェクトチームが設けられてからは、むしろそれまでを凌ぐ重大な不祥事が増えた感がある。問題があかるみに出るたびに謝罪コメントを発表する道警だが、その一方、各事案について積極的な情報開示に努めているかどうかとなると…。(小笠原 淳)

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【報道】「秘密保護法」違憲訴訟に一審判決

司法判断避けた東京地裁
フリー記者の闘い 次幕へ



新聞・テレビなどの大手報道機関に属さないフリー記者らが「特定秘密保護法」の違憲・無効を訴える――。11月下旬、その争いに最初の審判が下った。裁判所は憲法判断を避けて原告の求めを却下、併せて申し立てていた国家賠償請求も棄却した。2年越しの裁判は実質敗訴に終わったが、原告らにとってはある程度織り込み済みのこと。12月1日、争いは高裁に持ち込まれた。(小笠原 淳)

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【報道】前代未聞、暴力団との“関係”まで明かした民事訴訟の代償(4)

違法カジノの店長兼ディーラーが
イカサマなどを赤裸裸に告白!



不動産賃貸業の若手社長が、事件化していない自身の違法カジノ経営について、民事提訴により“カミングアウト”する──。不動産賃貸業で道内大手の(株)ハイチエイジェント(札幌市)と同社の鷹野公弘社長が平成24年5月28日に提起した「不当利得返還等請求事件」に関する続報だ。この事件は、被告が違法カジノ店の“表向きの経営者”とされる後藤郁享氏のほか、不動産業の道内大手でゴルフ場経営なども手掛けるキタコー(株)(札幌市)と同社の草野浩平社長らであったことから、金融業界を中心に秘かに注目を集めてきた。訴訟は26年8月29日の札幌地裁判決を経て札幌高裁に争いの場を移し、27年7月24日の判決では控訴をいずれも棄却。原告側のほぼ全面敗訴で幕を閉じた。だが、違法カジノの元オーナーに対する元“表向きの経営者”の遺恨は、いまだ鎮静化していないようだ。 (12月7日現在)

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【小樽】山田勝麿・元小樽市長に訊く

「森井市長には期待をしていたが、
まちづくりのビジョンが見えない」



2015年春の小樽市長選で大差を付けて現職を破った森井秀明市長の就任から約8カ月。28年間続いた5団体の相乗り体制を批判し、清廉さを売りに初当選を果たしたが、蓋を開けると自身の「しがらみ」に縛られ議会で立ち往生する姿ばかりが目立つ。このまま信頼は地に落ちていくのか、議会との関係は修復できるのか──。3期12年に亘り小樽市政の舵取りをした山田勝麿元市長(76)に、森井市政への苦言などを聞いた。

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2015年11月14日

北方ジャーナル2015年12月号




11月14日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】ある累犯高齢者の記録

イブ前日
おばちゃんは捕まった

常習累犯窃盗 前科15
名もない老婆の残したものは



あと3カ月待てば、執行猶予判決が下りていた可能性がある。前刑を終えて社会復帰してから4年9カ月後、その身寄りのない女性(85)は人生で何度めかの犯行に及んだ。昨年12月、札幌市内の大型スーパー。チキンレッグなど2700円相当の万引きで現行犯逮捕された彼女は、あくる日のクリスマスイブに同じアパートの少年とパーティーを開くつもりだったという。ささやかな計画は実現せず、その夜はひとり留置施設で過ごした。まもなく訪れる次のイブは、女子刑務所で迎えることになる。(小笠原 淳)

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【原発】函館市 小泉純一郎氏「ストップ 大間原発」講演記録

「全国民が関心を持って然るべき問題だね」


原発ゼロはね、国民の意志があれば、政府が決断すれば、カナッらずできると、ヤッればできる事業だと、私は確信している! ――。10月末、函館の土を踏んだ小泉純一郎元首相は、工藤壽樹市長との懇談を経て、800人超の市民の前に姿を現わした。福島原発事故後に訴え始めた「原発ゼロ」の持論。1時間半にわたって聴衆を惹きつけた“小泉節”を、誌上に再現してみたい。(小笠原 淳)

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【農業】“産業用大麻の推進”へ舵を切った高橋道政

従来の消極的な姿勢から転換
栽培しやすい環境構築を急げ

道が振興に向け「工程表」を作成


「産業用ヘンプの栽培に向けた取り組みを進めます」とする高橋はるみ知事の選挙公約を踏まえ、道は産業用大麻(ヘンプ)の振興へと舵を切り、知事の任期中に実施する施策の「工程表」をまとめた。栽培技術、種子の確保、活用方策の3課題を設定し、栽培試験地の拡大をはじめ、野生大麻の薬理成分の分析と採種、道総研農業研究本部の試験場における野生大麻種子や輸入種子による栽培試験、民間での加工適性試験を実施する──などの内容で、従来の消極姿勢を転換させた。一歩前進である。工程表の中身や、先行して東川町内でヘンプの試験栽培や加工試験などに取り組む民間の人たちの意見を紹介し、本格栽培に向けた今後の課題を探ってみた。(ルポライター・滝川康治)

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【シリーズ】家族の事件簿

File #03 札幌・義母刺殺未遂事件
大人は何を見ていたのか



本シリーズでは初回から、舞台となる土地や登場人物の素姓をできるだけ詳述しないことを旨としてきた。とはいえ、発生間もない事件を採り上げる際は特定が容易になってしまうことも否めない。たとえば本稿で扱うケースは、察しのよい読者ならばすぐにそれと気づくことになるだろう。新聞・テレビが初報を発信してから、まだ2カ月。形として終熄を迎えたその殺人未遂事件は、些細なトラブルを引き金に発生したことになっている──。(小笠原 淳)

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2015年10月15日

北方ジャーナル2015年11月号




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【報道】札幌 4歳児暴行死事件

それを防ぐことはできたのか

24歳父が4歳長男を――
札幌・手稲区 連休前の悲劇



起きるべくして起きたのか、あるいは不慮の事故だったのか――。シルバーウィークを間近に控えていた一家は、まさにその連休中に発信されることになるニュースを知る由もなく、もちろん自らがその主役になるとは思っていなかった筈だ。9月中旬に札幌・手稲区で起きた幼児暴行死事件。虐待を疑われるケースで幼い命が犠牲になったのは、札幌市では2年半ぶりのこと。手を上げた若い父親にためらいはなかったのか。傍らの母親は何を見ていたのか。悲劇の周辺を歩きながら考える。(小笠原 淳)

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【報道】「法の下の平等」の現実

「酔っていたので記憶にない」

痴漢逮捕の元検事に起訴猶予


本誌前号で報告した、現職検察官の痴漢逮捕事件。早期釈放された容疑者(28)は事件から1カ月半が過ぎた9月下旬、懲戒処分を受けてその日のうちに札幌地検検事の職を辞した。4日後には、捜査にあたっていた横浜地検が不起訴(起訴猶予)処分を決めている。電車内での痴漢が疑われ、「酔って記憶にない」と言い続けた場合、逮捕翌日に釈放され、裁判にもかけられずに済む──。容疑者が検事でなくともそういう結果になるかどうかは、定かでない。(小笠原 淳)

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【経済】早耳! 来秋の札商正副会頭人事を占う

次期会頭候補筆頭は岩田氏

札幌市経済局長・荒井氏が専務理事に就任か



少子高齢化、人口減少がハイペースで進む北海道。人口増加のピークが過ぎつつある札幌市もこれからがマチづくりの大事な時期だ。50年先の地域を決定づけるのはこの10年間が勝負になる。ポイントは経済政策。折しも札幌、北海道にはインバウンドというフォローの風が吹き、自立を支援する「アベノミクス」の成長戦略もお膳立てされている。地域の経済政策を左右する商工会議所の役割はかつてなく重い。そこで来秋の改選期を見据え、北海道の経済団体として中心的役割を果たす札幌商工会議所の次期正副会頭の顔ぶれを占ってみよう。1年前の今だからこそ書ける「早耳」のエピードを盛り込んでみた。

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【シリーズ】家族の事件簿
File #02 後志管内・練炭心中未遂事件

「眠るように」の筈だった



「家族の事件」を記録する新シリーズ、2回めはある港町で半年ほど前に起きた心中未遂事件を報告したい。15ほど歳の離れた元夫婦の間には、やはり僅かずつ年齢の離れた5人の子供たちがいる。そのうち下から3人が、雪融けまもない季節に幼い命を失いかけた。もっとも、記録を検める限りではその“心中"はなんとも心もとない、行き当たりばったりの行動だったようだ。不器用なカップルが残した足跡を、少しだけ辿ってみる。(小笠原 淳)

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2015年09月15日

北方ジャーナル2015年10月号




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【報道】犯罪被疑者の「法の下の平等」とは

「人質司法」に例外ありや

早期釈放 2つのケースから考える



「人質司法」という言葉がある。警察などの捜査機関が、合理的な理由なく容疑者の身柄を拘束し続けることだ。留置施設や拘置所に隔離される人たちが必ずしも真犯人とは限らないにもかかわらず、そうした処分は今日も当たり前のように全国各地で行なわれている。冤罪事件と結び付けて語られることも多いこの奇妙な慣行。司法の界隈では、たまに例外のようなケースが見られることがあるのだが──。(小笠原 淳)

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【特集】地方私大のゆくえ

学究の府、揺れる――。


労使対立に端を発し、学部改革に伴う混乱を巡って理事会と教員の反目が続く札幌大学(札幌市豊平区、桑原真人学長)。任期半ばの学長更迭や関係者間の訴訟問題などで世論を賑わせている酪農学園大学(江別市、竹花一成学長)。ともに道内で約半世紀の歴史を持つ私学の周辺が、このところ妙に騒がしい。国の進める大学改革と歩調を合わせるように現場の軋み音が増えていくのは、なんとも皮肉なことだ。両者の因果関係はさておき、今号では迷走際立つ2大学の現状を、現場の声を通じてお届けしたい。アカデミズムの府の動揺は、何を語っているのか――。

【第一部 札幌大学】
最新報告
『深まる理事会と教員側の亀裂』


札幌市豊平区西岡地区にキャンパスを持ち、約半世紀の歴史を刻む私立大、札幌大学(学校法人札幌大学・太田博理事長、以下札大)が揺れている。学部改革や機構再編をめぐり理事会と教員側が激しく対立、さらにかねてからの期末・勤勉手当問題が追い打ちをかけている。理事や評議員を務めていたOB7人が昨年5月に全員辞任するという異常な事態に続き、今年5月末には佐藤俊夫前理事長が突然辞任するなど迷走に一段と拍車がかかっている。そんな労使対立の影響をもろに受けかねないのが学生たち。このままでは学位(学士)授与もままならない事態に陥る可能性も取り沙汰されている。(佐久間康介)


【第二部 酪農学園大学】

Interview01
学校法人酪農学園理事長・麻田 信二さん
「これからの2年は正念場。
職員一丸となって『改革』を」



本誌前号までに報告した通り、江別市の酪農学園大学で7月中旬、運営法人が干場信司学長(当時)を任期半ばで解任した。背景には理事者と教員との確執や、国が主導する大学改革などの問題が見え隠れする。8月下旬、同大の法人理事会は獣医学群教授の竹花一成氏(59)を新学長に選任、新たな体制を敷いた。解任決定に強く抗議する干場前学長は「法的措置」にも言及していたが、現時点で具体的な動きはない。一連の騒ぎが収束したとはなお言えない中、法人の舵取り・麻田信二理事長(67)に問いを向けてみた。唐突な更迭人事の大義は、どこにあるのか――。(聴き手・小笠原 淳)


Interview02
酪農学園大学の存続を願う学生有志の会代表・栗本翔太さん
「少なからぬ学生の疑問に
真っ当な説明が届いていない」



酪農学園大学・干場信司前学長解任の報は、決定からほどなくして同大の現役学生たちにも届くところとなる。但しそれは、報道を通じてだった。間接情報のみでは事情がわからないと考えた何人かが「有志の会」を発足させたのは、決定直後の7月中旬。会の目的は、学長更迭に到る経緯を全学生に説明するよう、理事長に求めることだ。代表を引き受ける栗本翔太さん(19)は、今春入学したばかりの1年生。それまでは大学運営に関心を持ったことがなく、どこにでもいるごく普通の学生の1人だったという。膨らむ疑問と素直に向き合った結果、初めての夏休みが署名活動に明け暮れる日々となった。(聴き手・小笠原 淳)

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【シリーズ】
家族の事件簿
File #01 札幌・引きこもり男性による父親殺害事件

追い詰められた40年間


殺人などの兇悪犯罪が一貫して減り続ける中、近年は“身内"同士の悲劇が続いている印象を受ける。親が子を、子が親を──。当事者の多くはその瞬間まで、ありふれた家庭の一員だったかもしれない。円満を絵に描いたような家庭とて、今日にも崩れそうな土台に支えられているのかもしれない。「家族の事件」周辺を歩く新シリーズ、第1回は本年7月中旬に起きた40歳代男性による父親殺害事件の裏側に迫ってみたい。(随時掲載します)


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2015年08月14日

北方ジャーナル2015年9月号




8月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】大学改革の只中で

「経営」か「自治」か 深まる亀裂

学長解任・酪農学園大で何が起きているのか



本誌前号の短信で報告した、酪農学園大学の学長解任問題。運営法人の酪農学園(江別市、麻田信二理事長)は7月14日の理事会で干場信司学長(当時)の解任を決め、同日付で麻田理事長が学長代行に就いた。「納得できない」とする前学長は法的措置も辞さない構えで、これを支持する教員や同窓生なども理事者への疑義を呈している。経営側と教職員との確執は、実はこれ以前から続いていた。国が進める大学改革ともかかわるこの問題、発端は6年前に溯る──。(小笠原 淳)

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【報道】「ハコモノ整備」に大活躍も今は昔 〈上〉

「地方拠点法」って、何?

苫小牧市の“超高級リゾート”が活用



道央道苫小牧東ICの西側に広がる約1057ヘクタールの森林地域に、海外の“超富裕層”をターゲットにしたリゾート地を出現させる──。事業主体の「㈱のるでんばると」(苫小牧市・石川裕一社長)が「バルト・マイスター・トマコマイ」計画を公表したのは、2011年春のことだ。当初は昨年の夏の先行オープンを予定していたが、資金調達の難航や埋蔵文化財の出土などがあり、いまだ槌音は響いていない。ところで、この計画では市街化調整区域での開発行為を可能にする手法として「地方拠点法」(地方拠点都市地域の整備及び産業業務施設の再配置の促進に関する法律)が活用されているが、平成4年に施行された同法を知っている人はどれほどいるだろうか。道内6つの「地方拠点都市地域」に取材し地方拠点法の“今”を追ってみた。

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【経済】札幌圏で注目される大型再開発の行方

江別大麻誘致で三好市長が
開発業者に熱いラブコール


注目される新さっぽろの巨大余剰地



札幌圏で大規模な商業施設を建設できる土地が少なくなっている。交通の便が良く消費人口が見込めるような場所はそうそうない。まして大規模開発が可能な場所は自ずと限られてくる。だが、そうした希少価値のある土地に嗅覚鋭く刺さりこんでくるのが大手流通業者だ。今回紹介する大規模開発地区は、江別市大麻エリアと札幌市厚別区の新さっぽろ駅周辺エリアの2カ所。いま流通業界はこれらに熱い視線を送る。前者にはまとまった農地が広がり、後者では高度成長期を彷彿させる老朽化した何棟もの市営団地が建て替え時期を迎えている。数年後、これらのエリアにどんな商業施設が姿を現すことになるのだろうか──。

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【金融】第二地方銀行協会会長に就任した北洋銀行の石井純二頭取に訊く

新たな扉と未来を開く新幹線開業
北洋銀が描く骨太の成長戦略とは


業界連携と提案力で地方創生を後押し



さる6月に全国41行を束ねる第二地方銀行協会の会長に就任。活動のフィールドを広げているのが、就任4年目に入った北洋銀行の石井純二頭取(64)だ。「アベノミクス」で首都圏の経済が活況を呈している中、北海道ではインバウンドが経済を牽引する推進力になっている。だが、高齢化や人口減少が他府県より急ピッチで進む地域リスクを抱える環境で、持続的成長を担保する骨太の成長戦略は見いだせていない。北海道のトップバンクとして地域経済をどう守り発展させていくのか。「新幹線開業を起爆剤にすると同時に地方創生を独自に後押ししていく」と強調する石井頭取に北洋銀の今後の役割について訊いた。(7月29日午後、北洋大通センターで収録)


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2015年07月15日

北方ジャーナル2015年8月号




7月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】道南発・初春の怪火 (4)

セクハラ「認められない」
函館の疑惑、調査4カ月で道新が結論
遺族発見「謝罪音声」との矛盾



この話題を俎上に載せるのも、本号ですでに5回め。本年2月にあきらかになった北海道新聞函館支社のセクハラ・不審死疑惑で、道新本社がセクハラの事実を「認められなかった」とする調査結果をまとめたことが、今月上旬までにわかった。“事件”から4カ月、遺族の刑事告訴からは2カ月が過ぎ、ようやく到った1つの結論。その報告は、当事者が遺した記録の内容と大きく矛盾していた──。(小笠原 淳)

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【報道】生きにくい世を生きる 〈下〉

累犯30年 辿り着いた「居場所」
制度の隙間で刑務所往復
救いは“地域”に



4月下旬に札幌刑務所を出所した“彼”には、帰る場所がなかった。福岡出身、前科5・前歴2。3年前に訪れた札幌でホームレス支援の学生たちと出会い、生活を立て直したものの7カ月後にあっさり再犯、2年間を塀の中で過ごしたコンドーさん(48)=ほぼ実名。「外は辛い」「一生刑務所に」と嘯いていた彼は今、新たな出会いを得て何度めかの再スタートに臨んだ。現在進行中のレポート、前号の後日談を。(小笠原 淳)

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【報道】“清廉”のはずが“しがらみ”で前途多難

森井市長の「論功人事」に
小樽市議会から批判続出



4月26日投開票の小樽市長選で初当選を果たした森井秀明市長の「論功人事」が、市議会で波紋を広げている。「しがらみにとらわれた相乗り体制はいらない」と中松義治前市長を痛烈に批判していた当人が、自身の後援会幹部だった元市職員を嘱託職員の「参与」に登用。これが6月18日開会の第2回定例会で、“しがらみ人事”として厳しく追及される事態に発展しているのだ。他の問題でも市長発言をめぐり本会議が空転するなど、清廉を売りにした森井市政の船出は早くも前途多難の様相となっている。

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【報道】入居ビルから損害賠償訴訟を起こされた「宮の沢総合クリニック」

原状回復どころか内部を破壊?
問われる三浦院長のモラルと過去



札幌市の西区発寒にある内科・外科などを標榜する診療所「宮の沢総合クリニック」。同クリニックの理事長・院長の三浦哲哉医師が、以前入居していたメディカルビルから2400万円あまりの損害賠償請求訴訟を札幌地裁に提起されている。「三浦先生が退去時の原状回復義務を怠って内部を壊したため新たなテナントを入れられない」と原告は怒り心頭だ。“大家と店子の間”にいったい何があったのか。そして、その三浦医師の知られざる過去とは──。

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2015年06月15日

北方ジャーナル2015年7月号




6月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPARオンライン書店『Fujisan.co.jp』、または当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】生きにくい世を生きる 〈上〉

「居場所」を求めて──
天涯孤独の累犯男性 踏み出した“外”への一歩



2年前の冬、1人の男性が獄の人になった。物心ついてから30年間、少年院・刑務所への往き来を繰り返し、直近の出所から1年を経ずしての再犯。故郷を遠く離れた札幌で2年弱の刑期を務め上げ、この春「社会復帰」した彼には、帰る場所がなかった──。一昨年の秋に本誌で報告した彼の人生の、その後を追う。生活困窮者自立支援法が施行されたばかりの4月末、彼の行く先々が支援の現場となった。(小笠原 淳)

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【報道】前代未聞、暴力団との“関係”まで明かした民事訴訟の行方 (3)

違法カジノの“表向きの経営者”が
カミングアウトした社長を指弾!



不動産賃貸業の若手社長が、事件化していない自身の違法カジノ経営を民事提訴を行なうことで“カミングアウト”する──。不動産賃貸業で道内大手の(株)ハイチエイジェント(札幌市)と同社の鷹野公弘社長が平成24年5月28日に提起した「不当利得返還等請求事件」に関する続報だ。この事件は、被告が違法カジノ店の“表向きの経営者”とされる後藤郁享氏のほか、不動産業の道内大手でゴルフ場経営なども手掛けるキタコー(株)(札幌市)と同社の草野浩平社長らであったことから、金融業界を中心に秘かに注目を集めてきた。訴訟は昨年8月29日の札幌地裁判決を経て札幌高裁に争いの場を移している。こうした中、先月号で鷹野社長の主張を取り上げた記事に対し、これまで所在が掴めなかった被告の後藤氏が口を開いた。

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【論評】道観光振興機構「近藤改革の実態」(2)

人心と道庁が離れる近藤体制
辻副知事就任で波乱の展開か

“唯我独尊の運営”に噴き出る不満と批判



「赤信号の近藤体制」とのタイトルで公益社団法人北海道観光振興機構(本部札幌・以下振興機構)の現状を論じた先月号の記事に経済界関係者から予想以上の反響が寄せられた。「その通りだ」「ジャーナルが書いている以上に深刻だ」などのほか「このままでは北海道観光が10年停滞する」と指摘する声まであった。北海道電力の社長、会長を歴任し道経連会長も務めた北海道経済界のトップリーダー近藤龍夫会長(71)に吹き出る不満、批判の数々──。その原因は、道庁の計算ミスと近藤会長による唯我独尊的な運営手法にあるようだ。インバウンドがかつてない活況を呈する中、道庁と振興機構の亀裂は深まる一方に見える。振興機構「近藤改革の実態」の続編をお届けする。

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 (5)

今も1万2千以上の遺骨が眠る
硫黄島で繰り返される日米訓練

“地熱の島”で起きた悲劇とは



東京都・小笠原諸島の南端に位置する面積22平方キロメートルの硫黄島。1945年2月から3月にかけて36日間にわたり日米の激しい戦闘が繰り広げられ、日本側は軍属を含む約2万1900人、アメリカ側は約6800人の戦死者を出した悲劇の島だ。現在、行政区分上は東京都小笠原村に属しているが島全体が海上自衛隊の基地となっており、一般人は入島できない。在日アメリカ軍と陸・海・空の自衛隊が一体となって訓練できる場所として重要度が高い同島。今なお多くの遺骨が眠ったままとみられる地下壕の上に建設された滑走路では「日米同盟」の象徴ともいえる訓練が繰り返されている。安倍首相のアメリカ議会での演説を聴いた私の脳裏に、新聞社時代に訪れたこの島での体験が鮮烈に蘇ってきた──。(ジャーナリスト 黒田 伸)

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