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2017年10月14日

北方ジャーナル2017年11月号




10月14日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。

【報道】重症心身障害者施設で起きた医療事故を追う(1)

その死は人間らしかったか
「札幌あゆみの園」に入所していた
50代男性がケアのミスから窒息死



その命はふいに絶たれた──。社会福祉法人北翔会(本部白石区川北・西野千郷理事長)が運営する「医療福祉センター 札幌あゆみの園」(篠原義文園長・184床)に長年入所していた50代の男性が8月12日朝、医療事故により心肺停止に陥り、搬送先の救急病院で息を引き取った。そのあゆみの園では、介護職が「保健師助産師看護師法」(保助看法)に抵触する医療行為を行なっていたとして監督官庁である札幌市から指導も受けている。非常に重い心身障害を抱える人たちを支える最後の砦として知られる施設で、いったい何が起きているのか。9月下旬、取材に応じた北翔会側は非を全面的に認め、遺族と関係機関に対応していることを明らかにした。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】道警不祥事から考える〈19〉

道警、我が道を行く――
懲戒の一部非公開、今後も
警察特権「発表の指針」死守



「懲戒処分については、先ほど申し上げた考え方で公表して参ります」――。9月下旬、北海道議会の委員会室に響いた声の主は、北海道警察本部の林克徳警務課長。その文言は、1年半前に北村博文本部長が本会議場で口にした言葉とほとんど変わらなかった。自治体としての北海道では現在、不祥事を起こした職員への懲戒処分を原則全件公表している。しかし唯一、警察職員のみはそれを逃がれ、一部非公表に留めることが許された。その特権は、今後も揺らぐことがない。(小笠原 淳)

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【報道】恵庭事件第2次再審請求審

これは「王手」だ――
恵庭事件・年内にも“結審”
「再審」へ秒読みか



9月下旬に8度めの「三者協議」を終えた恵庭OL殺人事件の再審請求審が、ここに来て大詰めを迎えた様相だ。本誌前号既報の通り、裁判所は10月下旬から11月下旬にかけて弁護側・検察側双方の証人の“尋問”を行なうことになる。翌12月には最終意見書が提出され、通常の裁判でいう“結審”の段階に。被害者の殺害方法や遺体の焼損方法に関する弁護側証人の鑑定が受け入れられれば、殺人犯とされた女性の犯行が成り立たなくなる――。再審への意を強くする弁護団曰く、「将棋で言えば、もう『王手、詰み』だ」。(小笠原 淳)

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【報道】自称「学習・教育コンサルタント」M氏の素顔(4)

離婚を決意した妻が吐露した
暴力・暴言に耐え忍んだ日々



「お母さんが甘やかし、偏った育て方をしたから彼はあのようになったのだと思います」──。被害者が寄せたフェイスブックの「怒りの告発」以降、療育の世界から姿を消したと見られる福島県出身の自称「学習・教育コンサルタント」M氏(43)。放課後デイサービス開業支援などに絡む一連の詐欺疑惑が持たれているこの人物の妻Iさん(40)が、「被害者の会」のメンバーらを前に、夫との生活について赤裸々に告白した。DVに耐えてきた妻の証言から浮かび上がるのは、自立できず、自らを律することもできない男の姿だった。 (武智敦子)
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2017年09月15日

北方ジャーナル2017年10月号




9月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。

【報道】月寒グリーンドーム跡地売却問題の深層

中身よりカネを選んだ道庁
大和リースが驚きの高値を
つけた「プロポーザル」の怪



この夏、マスコミをはじめ道内一部月刊誌などが相次いで報じた月寒グリーンドーム(豊平区・道立産業共進会場)跡地、約4・4ヘクタールの売却問題。道庁が売り先に選んだのは、最低売却価格7億7750万円の約3倍、22億7150万円を提案した大和リース(本社大阪)だった。提案価格と活用内容との両方が問われる公募型プロポーザル形式で、点数配分は過去10年間例がない50対50。価格で勝負した同社の作戦が功を奏した形だが、疑問もある。道庁の事業者への忖度は果たしてあったのか、なかったのか。そして土地活用で公益性は保たれたのか。道の情報公開のあり方も問われるこの問題の深層に分け入ってみた。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】標津漁協検証(4)──道庁から「請求検査」を受けた漁協本部

危機感を抱く組合員の訴え受けて
総勢8名の検査チームが現地入り

厳しい目が注がれる補助金不正受給疑惑




8月末、標津漁業協同組合(西山良一代表理事組合長・正組合員数195人、以下標津漁協)に検査のメスが入った。水産業協働組合法(水協法)に基づく組合員たちの申請を受けて道庁が動き、現地で「請求検査」を実施したのだ。標津漁協のガバナンスのあり方と今後に危機感を抱いた組合員たちが起こしたアクション。果たして道庁は今回の検査を通してどのような結果を標津漁協に突きつけるのか──。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】道警不祥事から考える〈18〉

「警察官なら、悪と闘え」
函館西署でパワハラ疑い
“暴行”警部補を刑事告訴


「警察官ならば、本当の悪と闘うべきではないか」。8月上旬、函館西警察署に勤める男性警部補を暴行罪で刑事告訴した40歳代の巡査部長は、代理人弁護士にそう訴えたという。現職警察官が同じ職場の署員を告訴する事態に発展した暴力事件は本年1月、同署の庁舎内で起きたとされる。複数の署員が記憶する筈の事件はしかし、警察の捜査の対象にならず、加害者とされる警部補の処分もなされなかったようだ。不祥事続きの警察署で、何が起きているのか――。(小笠原 淳)

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【報道】枝幸発──障害児童が担任教師から虐待?

「数々の暴言、持病の発作も放置」
“行き過ぎた指導”に怒りの保護者

取材拒否の中学校と教師を擁護する町教委



オホーツク海に面した道北のまち、枝幸町。ここの公立中学・特別支援学級に通う1年生の男子生徒(12)が担任教師の虐待とも思える“行き過ぎた指導”を受けていたことが保護者などへの取材で分かった。この女性担任は給食の際に、障害のため箸を落としても拾えない状態にもかかわらず放置したり、話すことが困難な生徒に対して「言葉で言わなければ分かりません」などと発言したという。生徒は6月中旬から不登校に追い込まれ、学校側は謝罪した上で担任を替えたが、保護者は不信を隠さない。8月下旬、現地で関係者を取材し、事実関係を追った。(武智敦子)

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2017年08月14日

北方ジャーナル2017年9月号





8月14日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】標津漁協検証(3)──「クレーム値引き問題」の深層

裁判で問われる幹部の背信
傷ついた“サケ日本一”のブランド



標津漁業協同組合(西山良一代表理事組合長・正組合員数195人、以下標津漁協)の検証報道。3回めとなる本号では、クレーム先に損失補償金1000万円を払った織田美登志専務に損賠賠償を求める訴訟が組合員から提起されている件を中心に報告したい。今から3年前の平成26年1月、春節に沸く中国の地方都市の工場に届いた標津漁協の秋サケ加工品は、待ち望まれていたものには、ほど遠い品質だった。「契約した赤い身じゃない。脂が抜けたホワイトだ」。標津ブランドを揺るがすクレーム問題に、織田専務と漁協はどう対応したのか──。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】経営移管問題が訴訟に発展

「なぜこうなってしまったのか…」
不意の「移管」発表から半年
苫小牧駒澤大、迷走の行方



関係者の1人は「なぜこんなことになってしまったのか」と溜め息を漏らす。設立20年めを迎えた苫小牧駒澤大学(苫小牧市、川島和浩学長)で、不意に沸き起こった経営移管問題。運営法人が本年1月に経営撤退を発表すると、大学設立者の曹洞宗は「事前の説明がなかった」と猛反発、白紙撤回を迫った。7月には在学生らが学校法人を相手取り、損害賠償を求める訴えを起こすに到る。8月中に見込まれていた国の移管認可も微妙な雲行きとなり、同大周辺の喧噪はしばらく止みそうにない。(小笠原 淳)

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【報道】自称「学習・教育コンサルタント」M氏の素顔(3)

裏切られた最大支援者が語る
虚飾にまみれたM氏の5年間

“教育現場から去れ”と最後通告


人の善意を踏みにじる行為は、許されるものではない。福島県出身の自称「学習・教育コンサルタント」M氏の詐欺疑惑が波紋を広げる中、5年にわたり友人として支援してきた男性が怒りの声を挙げた。M氏を糾弾するフェイスブックの告発記事に衝撃を受け、自身も“被害者”の1人だと気付いた。赤裸々な証言から明らかになった、“裏切り”の一部始終とは──。(武智敦子)

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【報道】医療現場で散った命(2)

「もっと人間らしい職場に」
原告支援の署名、全国1万6千筆
看護師過労死訴訟で弁論続く




本誌6月号で報告した、新人看護師の過労・パワハラ問題。相継いで自殺した看護師の遺族らが労災申請などを続ける中、昨年12月に提起された民事裁判で8月4日、3度めの弁論があった。過労と自殺の因果関係について争う姿勢を崩さない国に対し、遺族は労災不支給決定の取り消しを訴え続けており、全国から同旨の判決を求める署名も約1万6千筆寄せられている。「医療の現場を、人間らしい職場に」――。遺族の闘いは、まだ終わらない。(小笠原 淳)
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2017年07月15日

北方ジャーナル2017年8月号




7月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。



【報道】標津漁協検証(2)──ホタテ用船停止問題を追う

「お前ら減船だ! 覚えとけ!」
罷り通るホタテ部会長の独裁

「違反なし」の漁師が受けた仕打ちとは



標津漁業協同組合(西山良一代表理事組合長・組合員数195人、以下標津漁協)が平成24年度に行なったアイヌがらみの補助事業。その不正受給疑惑を報じた先月号が地元で反響を呼び、関係者に波紋を広げている。本号の標津漁協検証では、同漁協のホタテ部会と平井敏雄部会長がからんだ「ホタテ用船停止問題」に迫りたい。違反操業とは無縁の2人のベテラン漁師が平井部会長の独断によって受けた“仕打ち”とはいったいどのようなものだったのか──。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】道警不祥事から考える〈16〉

副署長に何があったのか
道北・美深で奇妙な警察不祥事
動機不明、2600円の万引き


定年まで2年あまりを残した警察署幹部が、2600円相当の万引きで逮捕される――。そんな不可解な事件が起きたのは、道北・上川管内の小さな町。容疑者を知る誰もが驚きをもって一報に接し、その人柄と容疑事実との落差に首を傾げた。当人の懲戒処分などはまだ決まっていないものの、事件直後に役職は解かれ、遠からずの退職が避けられない状況だ。その朝、北海道警・美深警察署の副署長に、いったい何があったのか。(小笠原 淳)

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【報道】自称「学習・教育コンサルタント」M氏の素顔(2)

自主避難者支援もデタラメだらけ
妻子へのDVも疑われる“裏の顔”

M氏のNPOは今秋、認可取り消しへ


本誌が先月号で報じた、福島県出身の自称「学習・教育コンサルタント」M氏の放課後等デイサービス開業支援をめぐる詐欺疑惑。被害の拡大を阻止しようと、フェイスブックに投稿された告発記事をきっかけに、6月中旬、「被害者の会」が発足した。一連の流れから「自主避難者の孤立を防止する」としてM氏が主催していたイベントへの寄付金が趣旨とは異なった使い方をされていたこと。さらには、妻へのDV疑惑まで浮上するなど、ネットメディアで自ら作り上げた理想的な父親像とはかけ離れた“裏の顔”が見えてきた。(武智敦子)

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【報道】「開かれた司法」が閉じ始めた〈11〉

「当面」の措置、5年め突入
札幌高地裁「手荷物検査」継続中
事件あった仙台は「被告」のみに



2013年に突如として始まった、札幌の裁判所の訪庁者手荷物検査。一般傍聴人の所持品などを調べるその検査の目的は、スタート当初からあきらかにされていない。「当面の間」と言われていた実施期間は延長を重ね、5年めを迎えた本年度も裁判所は警備業者と3870万円の契約を交わした。導入時点で弁護士などからその必要性に疑義を呈されてきた札幌の検査は、今後も続いていくことになるのだろうか――。(小笠原 淳)

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2017年06月15日

北方ジャーナル2017年7月号




6月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】紋別漁業協同組合の組合員資格問題を追う【5】

HTB「イチオシ!」でも報じられた
紋別漁協の「名ばかり組合員問題」

沙留漁協では継承を諦めた組合員が資格を返上



本年3月号から6月号までレポートしてきた紋別漁業協同組合(阿部滋代表理事組合長・以下紋別漁協)の組合員資格問題をマスコミが取り上げた。報じたのは、北海道テレビ放送(HTB)の夕方ワイド番組「イチオシ!」で、「紋別漁協 不思議な実態」と題し、5月25日午後6時15分以降のニュース枠で扱われたものだ。はからずも本誌の追及報道がテレビにも波及し、問題がより広く道民に伝わった形となったが、地元紋別の漁協組合員や市民は今回の放送をどのように受け止めたのだろうか。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】標津漁協検証(1)──補助金不正受給疑惑を追う

ホタテ部会がアイヌを騙り
業者と組んだ合弁事業?

損害賠償で提訴された組合長と専務理事


オホーツクの次は根室管内で漁協問題が噴き出している。標津漁業協同組合(西山良一代表理事組合長・組合員数195人、以下標津漁協)が平成24年度に行なったアイヌがらみの補助事業で不正受給が取り沙汰され、この問題で5月下旬に国の会計検査院の担当官が現地調査に入った。このほか、組合員らが織田美登志専務理事や西山組合長などを相手取り、損害賠償を求める訴訟を釧路地裁根室支部に相次いで提起するという異例の事態も発生。同漁協は、いわば内部分裂の危機にあると言っていい状況だ。道東の標津でいったい何が起きているのか──。   (本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】障碍者・困窮者支援の拠点で何が・・・

「なぜこれが裁判に・・・」
救護施設「札幌明啓院」で不当労働行為か
2度の救済命令経て、昨秋から行政訴訟



団体交渉を拒否してはならない――。労働委員会からそんな命令を受けたのは、営利企業ならぬ社会福祉法人。不当労働行為を指摘されたその法人はしかし、命令に従わずに労委を提訴、昨秋から国を相手に裁判を続けている。法人が運営する救護施設は、札幌で約100年にわたって地域福祉に貢献してきた。理事長はこの春から札幌市議会議長を務め、併せて全国の議長会の会長に選出されている。長い歴史を持つ福祉の現場で今、何が起きているのか。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える〈15〉

詐欺、器物損壊、名誉毀損…
道警不祥事“海苔弁”開示



本誌前号で、北海道警の本年“第1四半期”(1―3月)の不祥事を報告した。懲戒処分と監督上の措置(懲戒に到らない内部処理)計24件のうち報道発表されたケースは3件に留まり、残る21件は詳細不明のままだったが、その後の公文書開示請求で21件中4件が事件として捜査されていたことがわかった。その概要を伝える筈の記録は、昨年以前にも増して墨塗り処理の多い“海苔弁当”になっている――。(小笠原 淳)  続きを読む

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2017年05月15日

北方ジャーナル2017年6月号



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【報道】紋別漁業協同組合の組合員資格問題を追う(4)

公金をドブに捨てる執行部
使えない「荷揚げ岸壁」で露呈した漁民無視


紋別漁業協同組合(阿部滋代表理事組合長・以下紋別漁協)の組合員資格問題を追うレポート第4弾である。本号では、取材拒否の紋別漁協とは裏腹に幹部が取材に応じた沙留(さるる)漁業協同組合(興部町・横内武久代表理事組合長・以下沙留漁協)の対応を報告すると同時に、これまで報じてこなかった紋別漁協の組合運営の不透明さにもメスを入れる。漁業の近代化と効率化を目的に国の補助事業で建設した荷揚げ岸壁が「全く使えなかった」のは何故なのか──。一連の本誌報道を受け、連休明けには北海道テレビ放送(HTB)のクルーが現地へ取材に入った。紋別漁協における“名ばかり組合員問題”は、さらに反響が広がる気配を見せている。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】医療現場で散った命

この不幸、二度と繰り返さぬよう
過労、パワハラ、鬱、労災却下
志半ばで斃れた看護師たちの遺言


道内にある複数の総合病院で、若い看護師が相継いで亡くなった。生前の彼らは互いに親交があったわけではないが、就職の数カ月後に自ら命を絶ったという経緯が共通していた。原因は職場にあったのではないか――。のちに知り合うことになる遺族らは、それがひとり我が子のみを襲った問題ではないことを知る。強く疑われたのは、新人らしからぬ激務や密室でのパワーハラスメント。多くの命を預かる筈の医療現場で、何が起きていたのか。(小笠原 淳)

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【報道】

道警不祥事“第1四半期”開示
懲戒など24件中21件が未発表



北海道警察で不祥事を起こした職員に対する処分(懲戒処分、監督上の措置)が本年1月から3月までに24件あったことが、本誌の公文書開示請求でわかった。法令違反が疑われるケースも含め、うち21件が報道発表されていないこともあきらかになっている。
(小笠原 淳)

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【報道】全道に伝わった“事件予告”の顛末

連休直前、福祉施設に異例喚起
  「相模原」示唆して出所か



大型連休突入間際の5月2日、全道の福祉事業者に異例の注意喚起があった。同日午前に刑務所を出所した男性(40歳代)が、昨年7月に相模原市の障碍者施設で起きた大量殺人事件に関連づけた暴言を吐いていた、というのだ。道内各福祉施設へは防犯対策の徹底などが呼びかけられたが、結果的に深刻なトラブルなどは起きていないという。(小笠原 淳)

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2017年04月15日

北方ジャーナル2017年5月号



4月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】紋別漁業協同組合の組合員資格問題を追う(3)

漁協幹部を狂わす“海の利権"
近隣漁協の組合員らも本誌に告発



紋別漁業協同組合(阿部滋代表理事組合長・組合員数152人、以下紋別漁協)の組合員資格問題を追うレポート第3弾である。本号では、本誌報道を受けて集まった近隣漁協組合員の告発、買収まがいの行為が横行している理事選挙の実態を追い、さらには阿部組合長に集まる利権にもメスを入れる。北海道で有数の水揚高を誇るオホーツク海。ここで生み出される“海の富"を一握りの人間が貪り、名ばかり組合員の存在を許す問題の根はいったいどこにあるのか──。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】江別発・パワハラ問題に揺れる友愛記念病院

看護部トップから自殺寸前に
追い詰められたナースが告発



江別市内の療養型病院として知られる医療法人友愛会友愛記念病院(212床・亀井富士人院長)の看護部で、パワハラ問題が浮上している。窮状を訴えているのは複数の看護師たちだ。特に深刻な被害を受けているとされるのが看護主任のSさん(55)。昨年12月以降、N看護部長(60)から長時間にわたる叱責を繰り返し受け、やがて退職を迫られ自殺寸前まで追い詰められたというから穏やかではない。事態の改善に向けて看護師たちは野村直人理事長や亀井院長らと話し合いの場を持ち、幹部らは「改善」を約束したが…。

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【報道】岩見沢・知人男性殺害事件

「私は、嘘つきです」
本当の彼はどこにいるのか
実刑20年 ある殺人犯の独白




知人男性を殴り殺し、殺人などで起訴された彼は、本年2月末に始まった裁判で「悪いとは思わない」「家族も殺すつもりだった」と嘯き続けた。一切の反省を見せない被告人に対し検察は懲役20年を求刑、裁判所も“満額"の実刑判決を言い渡す。「刑務所に入りたい」との悲願を叶えた筈の彼は、その直後に一転、被害者への謝罪を口にし始めた。3月18日、刑が確定。拘置所の面会室でその人――髙橋哲受刑者(61)と顔を合わせた記者は、悪びれず放たれる告白を聴くことになる。「私は、嘘つきです」。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える 《お詫び》

本誌が誤報、道警に謝罪
前号記事に事実誤認
「児童ポルノ」容疑なし




本誌前号掲載《道警不祥事から考える》第14回の記事に重大な事実誤認があったことがわかった。記事タイトルと本文中で触れた「警察官による児童ポルノ公然陳列」は誤りで、そのような事実はないことが前号発売直後に判明、担当記者が北海道警に謝罪した。読者に対しても真実と異なる情報を発信したことになり、本稿を以て謝罪しなくてはならない。誤報の経緯を報告し、改めて当該記事を訂正させていただく。(本誌編集長・工藤 年泰  小笠原 淳)
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2017年03月15日

北方ジャーナル2017年4月号



3月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】紋別漁業協同組合の組合員資格問題を追う(2)

「誰のための漁協なのか」
名ばかり組合員と幹部が貪る“海の富"



紋別漁業協同組合(阿部滋代表理事組合長・組合員数152人、以下紋別漁協)の組合員資格問題を取り上げた3月号が現地で大きな反響を呼び、注文が相次いだ。近隣漁協からの問い合わせも多く、関係者の関心の高さが裏づけられた形となっている。“名ばかり組合員"が水揚高から年間数千万円の配当を手にし“不労エリート"が組合を牛耳る──。沖で格闘する漁師を顧みず、一握りの人間が海の富を貪っているような漁協の未来は危うい。問題追及レポート第2弾をお届けする。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】レセプトの審査委員に報酬を“誤払い"していた道国保連合会

不正請求の監視役に疑惑
渦中の北海道柔道整復師会幹部は不正受給を否定



診療報酬請求書(レセプト)とは、患者の払う窓口負担以外の診療報酬を医療機関などがいわゆる“支払い基金"に請求する明細書のことだ。それらに不正請求がないように目を光らせているのが審査委員会。今回、北海道国民健康保険団体連合会(本部札幌・石子彭培理事長、以下道国保連)が、レセプトのチェックを委託していた審査委員に審査報酬の一部を返納させていたことが明らかになった。理由は「誤払い」。いったい道国保連で何が起きていたのか──。

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【報道】違法捜査疑われる銃器事件で無罪判決

日本で一番残念な無罪
ロシア人男性 20年後の名誉回復
判決は“おとり捜査"に踏み込まず



名誉回復までには、20年の時間が必要だった。ロシアから拳銃などを密輸したとして逮捕され、実刑判決を受けて日本で服役した男性(47)は、逮捕時から一貫して「警察の協力者にそそのかされて銃を持ち込んだ」と訴えてきた。彼を逮捕した元刑事が「違法なおとり捜査」を証言したことで、男性は裁判のやり直しを求めることになる。検察の抵抗で決定が長引いた再審は本年2月、ようやくスタート。僅か1回の審理で当時の判決は覆ったが、違法捜査の真相は解明されないままだ。謝罪の声はなお、どこからも聴こえてこない――。(小笠原 淳)

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【報道】殺人事件“解決"したけれど…

「所要の捜査を進め、一定の結果を得た」
札幌白石・独居男性殺人事件
ひたすら後手後手の警察発表



事件発生の報が遅れ、証拠品紛失の公表が遅れ、容疑者逮捕の発表が遅れ――。昨年秋に札幌市白石区で発生、同12月にあきらかになった殺人事件は、年を跨いだ2月下旬、容疑者逮捕で一応の解決をみたことになっている。規模100人超の捜査本部を設けた警察は、初期の段階で証拠品を廃棄するミスを犯し、その事実を1カ月間以上伏せていた。さらには逮捕の発表が24時間以上遅れるなど、節目ごとに後手後手の対応を重ねている。大手メディアも呆れる一連のいきさつを、改めて振り返ってみたい。(小笠原 淳)

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2017年02月15日

北方ジャーナル2017年3月号



2月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】紋別漁業協同組合の組合員資格問題を追う

“何もしない漁民"に年間数千万円の配当?
懸念される組合員資格の利権化



内部から軋む音が聞こえている──。その音源は、オホーツクの優良漁業協同組合として知られる紋別漁業協同組合(阿部滋代表理事組合長・組合員数154人、以下紋別漁協)だ。発端は「組合員資格の継承をめぐって資格が利権化し、“不労漁民"と漁労に従事する漁民の間で大きな所得格差が生まれている」という内部告発である。ホタテの水揚げで潤ってきたはずの紋別で、いったい何が起きているのか。

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【報道】道警不祥事から考える〈13〉

全件公表、道遠し──
北海道警不祥事 2016年
149件中134件が未発表



北海道警察職員の非違事案(不祥事)が昨年1年間で149件に上り(懲戒処分16、監督上の措置133)、うち134件が未発表だったことが、道警への照会と公文書開示請求でわかった。一般行政(知事部局)や教育委員会などで全件公表される懲戒処分は、道警では6割ほどの公表に留まっており、未発表処分の中には警察官による横領や強制わいせつ、道交法違反などが含まれている。警察の「不祥事隠し」は、2016年も止まらなかった??。(小笠原 淳)

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【報道】
道南発・初春の怪火(9)

会社は「始末書」をとっていた
道新函館セクハラ・不審死疑惑
民事法廷で示された新たな矛盾



民事法廷に持ち込まれた北海道新聞函館支社のセクハラ・不審死疑惑。1月中旬には2度めの弁論があり、これまで知られていなかった事実があきらかになった。セクハラ加害者とされる男性社員2人に「謝罪」をさせていた道新は、さらに彼らから「始末書」を取っていたというのだ。「セクハラの事実はない」という当初からの主張と大きく矛盾するこの行為に、原告側は驚きを隠さない。「何もないのに始末書を書かせたのなら、それ自体が社員へのハラスメントではないのか」──。(小笠原 淳)

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【連載】検証「泊原発は本当に必要なのか」(19)

戦後の電力需要を背景に
推し進められた原発立地

強力な中央とのパイプ、藤波─岡松ライン



今から66年前、昭和26年5月1日に北海道全域をカバーする電力会社として発足した北海道電力は、初代会長・藤波収氏の強力なリーダーシップのもと、短期間のうちに全道に電気を送る難事業を成し遂げ、国内の電力業界の中での地位を確かなものとする。その藤波氏は昭和37年に北電を退いた後も国の電力政策と原子力発電に大きく関わっていく。この経緯を見れば北電が原発立地を急いだのも当然のことと言えよう。前回に引き続き、藤波時代の北電を知ることができる当時の資料やデータから泊原発建設への道筋をたどってみたい。(ジャーナリスト 黒田 伸)

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2017年01月14日

北方ジャーナル2017年2月号



1月14日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】北海道警・ある不祥事を巡って〈余話〉

「もうサツとはかかわりたくない」
有罪確定・覚醒剤密売仲介人の独白


薬物捜査にあたる刑事が「捜査協力者」の存在なしに成績を上げるのは難しい。その協力者は概して薬物の売買などに関与し、即ち法を侵すことがあり、警察はそこを見逃がすことで彼らから情報を得て、末端使用者などを検挙し続けている――。前号までに報告してきた道警・元“エース”刑事の物語。その陰ではもう1つのストーリーが展開していた。彼とともに逮捕され、昨年暮れに実刑判決を受けた「元協力者」の声に、ここで耳を傾けてみたい。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える〈12〉

“余罪”続々 懲戒事案
まだあった、道警不祥事記録
知られざる文書を誌上初公開



昨年の年頭から警察の未発表不祥事を報告してきた本誌だが、ここに来てこれまで注目されていなかった記録の存在を知ることになった。一昨年で22件、昨年では9月までに15件あった北海道警の懲戒処分。この処分決定までに決裁される書類が複数あり、そこには本誌で紹介してきた『一覧』などよりも詳しい経緯が記されていたのだ。昨年末に入手した『懲戒審査要求書』などの一部を、ここに初めて公開する。(小笠原 淳)

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【報道】困窮者支援の現場から

「最後のセーフティネット」は機能しているか
生活保護「つなぎ」資金に格差あり



生活に困っている人たちにとって「最後のセーフティネット」といわれる生活保護制度。利用者には、憲法の定める「最低限度の生活」が保障されることになっている。だがその制度は、必ずしも平等に機能しているわけではなさそうだ。文字通りぎりぎりの状態で生活保護利用を決断した人のケースから、あまり知られていない“地方格差”が浮き彫りになってきた――。(小笠原 淳)

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【報道】
恵庭OL事件 第2次再審請求

「死因は、窒息死ではない」
事件から17年 開くか、再審の扉
「恵庭OL」新証拠で第2次請求


被害者の殺害方法がまったく違っていた――。昨年6月に再審棄却が確定した恵庭OL殺人事件。最高裁の棄却決定直後から第2次再審請求の準備を進めてきた弁護団は、本誌発売直前の1月10日午後にも札幌地裁に請求書を提出している筈だ。そこで示される4つの新証拠は、これまで語られてきた重要な事実を根底から覆す可能性があるという。発生からまもなく17年。冤罪が強く疑われる事件は、真の“解決”に近づきつつあるのか。(小笠原 淳)

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2016年12月15日

北方ジャーナル2017年1月号



12月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】北海道警・ある不祥事を巡って(4)

組織に尽くし、組織を逐われて――

有罪“エース”刑事が語った
逮捕までの10年間、そして今



薬物捜査に携わる警察官たちが「あんなことで捕まるのか」と驚いたという事件は10月初旬、渦中の刑事の有罪判決で幕を閉じた。10年間に亘って組織に貢献し続けた彼はある日突然、現場から外されて身内の取調べを受けることになる。その後のシナリオは、当初から決まっていたのかもしれない。無職となった元“エース”刑事は今、かつての職場を外から見る視点を得た。その組織はしかし、何もなかったかのように無表情のままだ。(小笠原 淳)

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【連載】検証「泊原発は本当に必要なのか」(17)

“想定外”が続出した防災訓練
事故時には道路寸断の恐れも


原発立地で北電が泊村を選んだ理由とは



泊原子力発電所で福島第一原発事故並みのアクシデントが起きたら、泊村を始めとする周辺自治体の住民は、安全に避難できるのだろうか。11月13日、14日の2日間にわたって行なわれた原子力総合防災訓練。その結果や参加した人の声を聞くと、不安はぬぐえない。11月下旬から3月まで4カ月以上も続く冬季の厳しい天候を考えると、万が一、東日本大震災クラスの地震と津波が押し寄せるようなことがあれば甚大な被害が予想される。北電はなぜ、こんな交通の不便な海岸沿いに原発立地を進めたのか──。当時の資料や関係者の記述などから検証してみたい。(ジャーナリスト 黒田伸)

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 (21)

気球隊の遺構が語る“終戦間際”

メディア初公開の“軍用気球基地”
千葉市稲毛区「気球連隊第二格納庫」



太平洋戦争末期に千葉や茨城の海岸線から1万個近い風船爆弾がアメリカ本土へ向け放出されたことはよく知られている。その任務を担っていたのが「陸軍気球連隊」。指揮を執った部隊は千葉の中心部にあった。今回、千葉市で鉄道大隊をめぐる取材を続けている最中に、戦時中のものであろう大きな建物を発見。聞けば、くだんの気球の格納庫だった。さらに幸運にも鉄骨を組み上げた内部の頑強な骨組みも観察することができた。(ジャーナリスト 黒田 伸)

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【報道】札幌市と“20年闘争”を繰り広げた男──コンテナハウス篇(2)

手稲前田の地主会と札幌市農政が対峙
「撤去の時期? 裁判で負けたらな(笑)」



「勝手に農振の網を掛けられて、1軒だけの酪農団地が汚水を垂れ流したせいで高級な芝を作れなくされてさ。俺は正当防衛だと思っているからな。コンテナハウスはバンバン建てていくよ」。手稲前田地区の“元農家”・田中賢三氏(69)が「エコ村」以来の怪気炎を上げている。11月9日には同氏の求めに応じ、前田地区連合地主会と札幌市農政サイドの間で協議の場が設けられたが、地主会側からは市農政に対し厳しい批判が浴びせられた。(11月30日現在)

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2016年11月14日

北方ジャーナル2016年12月号



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【報道】その事実が風化する前に――

ある朝、課長はいなくなった

北海道警・監察官室の聴取受け
現職警部が選んだ死という選択



本年6月、北海道警旭川方面管内の警察署に勤務する男性警部が、職場近くの職員官舎で自殺とみられる状況で亡くなった。警部はその直前まで職員の不祥事を調査する監察官室の聴き取り調査を受けていたというが、その死と調査との因果関係は定かでなく、不祥事の詳細も発表されていない。職場でもごく一部にしか事情が伝わらず、空席だった課長のポストはこの秋、別の方面本部から異動してきた男性警部が継いだ。多くの道警職員にほとんど知られていない筈の事実を、風化する前に記録しておく。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える〈11〉

「私は絶対、やっていない」

疑惑の「わいせつ」事件、最高裁へ
冤罪訴える元巡査の壮絶な闘い



その日から、もう2年弱が経つ。容疑者逮捕から有罪判決まで、“事件”は節目ごとに大きく報じられた。ほぼ“被害者”の供述のみに拠って断罪された“犯人”はしかし、今も無実を訴え続けている。警察官だった彼は、一審判決後に職を解かれた。さらに控訴棄却の憂き目に遭いながら、なお潔白を主張する悲痛な声に、ここで耳を傾けてみよう。それは個人の不祥事か、それとも組織の過ちだったのか。(小笠原 淳)

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【報道】道南発・初春の怪火 (8)

彼らはなぜ「謝罪」したのか

道新函館 セクハラ・不審死疑惑
民事裁判開始、検審は不起訴支持



闘いの場は、法廷に持ち込まれた。一昨年暮れの出来事に端を発する北海道新聞函館支社のセクハラ・不審死疑惑。職場の忘年会で上司から性的嫌がらせを受けたという女性はその3カ月後、自殺とみられる状況で亡くなった。事後の道新の対応に納得できなかった遺族は刑事告訴に踏み切ったが、地元の検察は今春、不起訴を決定。不服申立に対しては検察審査会が10月中旬、不起訴相当の議決をした。刑事責任を問えないならば、民事で――。疑惑の夜からまもなく2年、遺族は法廷で大メディアと矛を交えることになった。(小笠原 淳)

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【報道】行政手続き開始から半年余りで申請取り下げの迷走劇

地域住民も煙に巻かれた
札幌市東区の大型納骨堂計画


「軟弱地盤で当初の見込みより
費用が掛かるため」は本当か



ここ数年、札幌市内では大型納骨堂のオープンが相次いでいる。いずれも同市が昭和52年に設けた「札幌市民間墓地取扱要綱」に則り許可された“檀信徒向け”の施設だが、実際には他宗派の信者にも広く門戸を開いているケースが多い。地方からの改葬需要なども見込み、札幌圏では寺院の名義を借りて納骨堂ビジネスを展開しようと目論むブローカーの存在も散見されるが、今年の年明けに行政手続きを開始したと思いきや、8月上旬に各担当部局への申請を取り下げた納骨堂計画は、一体何だったのか──。

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2016年10月15日

北方ジャーナル2016年11月号



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【報道】道警不祥事から考える 〈10〉

そこまでやるか 北海道警
不祥事暴いたNHKに“逆ギレ”?
交番「覗き見事件」報道で出禁通告



9月上旬、事件取材を本領とする大手メディアの集まり「記者クラブ」で、ある事件が起きた。前月に起きた警察不祥事を独自取材で報道したNHK札幌局が、北海道警から“出入り禁止”扱いを受けることになったのだ。理不尽な制裁は結果的に1週間ほどで解けたものの、あまりにあからさまな圧力にはクラブ内からも疑問の声が。未発表不祥事を暴かれての“逆ギレ”には、どんな大義があったのか。(小笠原 淳)

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【報道】北海道警・ある不祥事を巡って (3)


ただ1件の不正という物語
“エース”刑事に有罪判決 組織へのメスさらになく



「警官失格」と斬り捨てた元上司、「身勝手で短絡的」と評した検察、「倫理観に欠ける」と断じた裁判所。そして、それらをそのまま伝える報道。薬物捜査の“エース”が起こした不祥事は、当初から1人の暴走の末路とされ、法廷でもその物語が完結した。調書偽造や情報漏洩の罪を問われた元警部補は、同様の不正がほかにもあったと明かしたが、裁かれたのはただ1件。組織の体質にメスが入ることはさらにない。(小笠原 淳)

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【経済】海外資本で北海道のリゾートが大変身

投資が投資を呼ぶ成長軌道へ
ニセコ・ルスツは欧米マネー、トマム・洞爺は中国資本



北海道を訪れる外国人観光客が昨年度208万人と過去最高を更新した。国際定期便の新規就航やビザ要件の緩和、円安、観光プロモーションの効果などが重なったためだが、そのうち8割強がアジアからの来道者。今後もアジア圏を中心に外国人観光客の大幅な増加が見込めるとして、ニセコを筆頭に道内各地のリゾートでは海外資本による大型投資が活発になってきた。国内資本が施設を整備してきたこれまでの流れは、明らかにターニングポイントを迎えている。外資と地元資本は共存していけるのか、まずは道内各地のリゾートにおける現状を探った。

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【講演録】
ファーストレディ安倍昭恵氏が札幌で特別講演

「私が危惧するのは、対立したら
相容れず歩み寄れなくなる社会」



9月26日、札幌商工会議所の創立110周年を記念した講演会でステージに立ったのが首相夫人の安倍昭恵氏(54)だ。詰め掛けた約2300人の来場者を前に語ったのは、安倍晋三首相との馴れ初めから、政治家一族・安倍家の嫁としての日々、首相辞任(第1次安倍内閣)の頃の心境や、家庭内野党と称される現在の夫婦生活など、いずれも興味深い内容ばかり。ユーモアを交えて披露した「ファーストレディの思い」を誌上で再現し、読者にお届けしたい。

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2016年09月15日

北方ジャーナル2016年10月号



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【報道】道南発・初春の怪火 (7)

「娘の悔やしさ、代弁したい」

女性の遺族が民事提訴・検審申立
道新セクハラ・不審死疑惑、法廷へ



2年越しの疑惑、法廷へ──。本誌が昨年2月から断続的に報じてきた北海道新聞函館支社のセクハラ・不審死疑惑。自殺を疑われる状況で亡くなった女性の遺族が8月中旬、加害者とされる道新社員の不起訴処分を不服として検察審査会に審査を申し立て、併せて道新にセクハラ被害の賠償を求める民事裁判を提起した。「遺書」や「謝罪文」の存在がありながら認められなかったセクハラの有無は、法廷でどう裁かれることになるのか。(小笠原 淳)

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【報道】北海道警「不祥事」の真相は…

彼は1人で裁かれる──

「偽造」「漏洩」事件、元警部補免職で幕引きか



本誌8月号で報じた、現職警察官による守秘義務違反・証拠偽造事件。渦中の警部補は逮捕翌日の6月23日に送検され、家族などとの面会が許されない「接見禁止」状態のまま7月12日に起訴された。職場の北海道警が同日付で発表した懲戒処分は「免職」。罪に問われた元警部補は、薬物捜査の協力者とともに供述調書を偽造して容疑者を検挙してきたという。事件は、ひとり彼への裁きをもって幕を閉じることになるのだろうか──。(小笠原 淳)

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【報道】一世を風靡した「北欧」ブランドの行方

退職金と自宅売買の名目で
武吉氏が1億8千万詐取か


関与した顧問税理士の原田氏は「記憶にない」


札幌市西区山の手にある北欧館。北欧パンが全盛期を迎えた1990年1月、本社と工場、それに国内初の「パンの博物館」を併設した拠点として鳴り物入りでオープンした施設だ。それから26年、土地所有者から取り壊し訴訟が提起されていた“バブルの象徴”の解体工事が始まっている。創業者、斉藤武吉氏(66)の私腹を肥やす経営が招いた当然の帰結だが、当の武吉氏が会社から不正にかすめ取った金は6億円とも7億円とも言われる。同氏の錬金術を追及する第3弾をお届けする。

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【市政】昨年6月人事当時の総務部幹部職員の忠告・進言もスルー

参考人招致で露呈した
小樽市・新米市長の“傲慢”



小樽市の森井秀明市長が昨年6月1日付けで発令した幹部人事で、内申書がないまま昇任させた22件について、同市コンプライアンス委員会は「地方公務員法に抵触するおそれがある」と報告した。これを受け、8月初旬に市議会総務常任委員会が開かれたが、参考人として出席した当時の総務部幹部の答弁から、市長が職員の忠告や進言を無視し一方的に人事を進めていたことが明らかになった。人事問題が広げた波紋は刑事告発に発展するか。

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2016年08月14日

北方ジャーナル2016年9月号




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【報道】〝オウム〟が札幌に新施設

「トラブルはない。でも…」


札幌に根差す宗教団体アレフ
〝国内最大〟拠点に地域困惑



オウム真理教の流れを汲む宗教団体アレフが、札幌に国内最大の施設を──。そんなニュースが流れてきたのは7月中旬のこと。もともと信者増加率が大きいといわれる札幌に、教団は新たな拠点を確保していたという。同白石区の国道沿いに建つ、地上3階・地下1階、延べ床面積1200㎡の鉄筋ビル。新施設の周辺を歩きつつ、そこに辿り着くまでの教団の足跡を追ってみる。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える〈9〉

警官同士の強姦未遂、公表せず
2人犠牲の事故は「戒告」止まり


道警不祥事、本年上半期報告
懲戒10人、監督上の措置65人



7月下旬、警察庁が全国の警察の本年上半期の懲戒処分者数を発表した。時を同じくし、本稿記者は同時期の北海道警の不祥事記録を入手、本年6月までの懲戒処分者が10人に、監督上の措置(懲戒に到らない内部処理)を受けた職員が65人に上ったことがわかった。溯って6月下旬には、本年〝第1四半期〟の不祥事の中でとくに深刻と思える2件について、それぞれの捜査書類などが開示されている。公文書開示請求で入手した文書を概観し、本年前半のおもな不祥事を報告したい。(小笠原 淳)

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【報道】札幌北署管内ガスボンベ事件(9)

「いろいろなことに疲れ果てました」

ガスボンベ事件、実刑確定
名須川早苗被告が上告断念



幕切れは、呆気なかった。状況証拠のみで懲役18年の実刑判決が言い渡された札幌北警察署管内連続ガスボンベ破裂事件。被告女性の控訴により審理は高等裁判所に移ったが、7月21日に即日結審した二審の決定は「控訴棄却」。被告はすかさず上告を申し立て、最後まで無罪を主張し続けるかに思われた。だがその4日後に突然、上告取り下げ。7月28日、一審判決が確定した。形として終結した事件の真相は、今もわからないままだ。(小笠原 淳)

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【報道】札幌・宮の森で起きた中国系マンション建設騒動を追う

「ハイルン」vs「考える会」で
〝民泊〟の疑心暗鬼が増幅


渦中のハイルン・馬宏軒副社長を直撃


高級住宅街で知られる札幌市中央区の宮の森地区で、中国系不動産会社「海潤」(以下ハイルン)と地域住民が民泊をめぐる問題で対立を深めている。この9月、ハイルンは現地に3階建て分譲マンションを完成させるが、あくまで購入者の居住が目的で民泊事業はしないと主張。しかし、住民団体は「疑いは拭えない」と疑心暗鬼を強めており、両者の溝は深まるばかりだ。果たして双方の歩み寄りは可能なのか。これまでの経緯を検証しながら渦中のハイルン幹部を直撃した。

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2016年07月15日

北方ジャーナル2016年8月号




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【報道】北海道警・ある不祥事を巡って
彼はなぜ囚われたのか
「漏洩」刑事の逮捕に“出る杭”叩き疑う声



帯広市で起きた若い警察官の飲酒運転問題。その衝撃も消えない3日後、参議院議員選挙の公示に合わせるかのような間合いで警察が発表した、奇妙な不祥事がある。道警本部が、同薬物銃器対策課の警部補(38)を逮捕??。罪に問われた現職警察官は、もともと成績優秀、同僚や部下の信頼も厚い好漢だったという。あたかも悪質な不正の常習者であるかのように報じられた「彼」を巡り、その職場でいったい何があったのか。
(小笠原 淳)

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【報道】
札幌北署管内ガスボンベ事件(8)
「未解決の3件、本当に『摸倣』なんですか」
控訴審直前 名須川早苗被告が語る心境



一昨年1月から5月にかけて発生した札幌北警察署管内連続ガスボンベ破裂事件。発生8件のうち最初の5件で激発物破裂罪などに問われた名須川早苗被告(54)に本年3月、懲役18年の実刑判決が言い渡された。被告の控訴で審理は札幌高裁に移り、7月21日に控訴審が幕を開ける。地裁判決後、計28回の面会を重ねてきた本稿記者は、ここで改めてその声に耳を傾けた。最初の逮捕から2年2カ月に亘って身柄を拘束され続けているその人は、二審開始を前に何を語ったのか。(聞き手・小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える(8)
謝罪、謝罪、謝罪、隠蔽…
再び連発、道警不祥事
情報開示はなお不充分



昨秋の不祥事連発を機に、たびたび「再発防止」を誓ってきた北海道警察。にもかかわず、本年6月には現職警察官の逮捕が相継ぎ、再発防止宣言が“再発”する事態に。道の知事部局や教育庁などが懲戒処分の全件公表に踏み切る中、警察だけが頑なにそれを拒み続けるのは、ここまで来てなお知られたくない不祥事があるためなのか。身内の飲酒運転や守秘義務違反を自ら発表した官庁は、その何十倍もの“見えない不祥事”を隠し続けている。

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【報道】恵庭OL事件 特別抗告棄却
「勇気を出して名乗り出て」
再審棄却確定 恵庭OL事件
弁護団が待つ姿なき証言者



一昨年春に再審請求が棄却、昨年7月に即時抗告が棄却されていた恵庭OL殺人事件。この6月には最高裁判所が特別抗告棄却を決定し、弁護側の主張はまたしても司法府に一蹴された。これを「中身のない形式的決定」と激しく批判する弁護団は、即座に第2次再審請求への準備を開始、犯人とされた女性も獄中から「ぜひ請求を」と訴えたという。そんな中、弁護団は本年初春に突然届いた“証言”を公表、会見を通じてその主に接触を呼びかけた。16年前の「真実」を知るのは、誰なのか。(小笠原淳・工藤年泰)

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2016年06月15日

北方ジャーナル2016年7月号




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【報道】道警不祥事から考える 〈7〉

懲戒発表、足並み揃わず

北海道「全件公表」6月スタート
警察本部1万2000人は対象外



北海道の知事部局で、職員の懲戒処分の「公表の指針」が変わった。今月からは原則、処分のあった日に概要を報道発表するとともに、公式サイトに掲載して広く周知することになるという。すでに同旨の取り組みを始めていた教育庁などと合わせ、今後は約7万2000人の道職員のうち6万人ほどが「全件公表」の対象となる。残る1万2000人には“特権"が残った。そう、警察職員には。(小笠原 淳)

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【報道】人は裁かれ、組織は…

誰も「おかしい」と言わなかった

森署・切符捏造 「目標」巡り
喰い違う警察と当事者の見解


40件もの交通違反をでっち上げた元警察官に、検察は懲役3年の刑を求めた。被告人は「すべて自分の弱さが原因」と頭を垂れ、謝罪と反省を口にするばかり。2度にわたった審理は終わり、今月下旬にも判決が言い渡されることになる。本誌前号で報告した、北海道警・森警察署の点数切符捏造事件。1人の元巡査長が裁かれるその法廷で、組織の責任が問われることはついにない。(小笠原 淳)

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【報道】一世を風靡した「北欧」ブランドの行方

「北欧を喰い物にした
父を私はもう許さない!」


長男の斉藤豪氏が創業者の武吉氏を実名告発



かつて札幌のパン業界で一世を風靡した「北欧」。最盛期と比べて見劣りがするとはいえ、今も根強い人気があるブランドだ。いま、その北欧グループ内で骨肉の争いが起きている。実質的なグループトップである斉藤豪氏(40)が「父は、これまで私腹を肥やすことしか考えず、会社を喰いものにしてきた。このままではとてもブランドを守れない」と、創業者の斉藤武吉氏(68)を名指しで告発。父と長男はもはや後戻りできない全面戦争に入っている。本稿では同社の軌跡を辿りながら、まずは豪氏の主張に耳を傾けてみた。「北欧」ブランドの行方はどうなるのか──。

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【財界】道内経済界トップ人事点描

道経連会長に高橋賢友氏が就任
北電副社長OBの登板が定着?



北海道経済の大きな方向性を決める役割を担う北海道経済連合会(道経連)の新会長に高橋賢友・北電興業社長(62)が6月2日、道経連の総会で就任した。退任した大内全会長(67)と同様、北海道電力副社長OBの登板だ。代々北電会長が就任してきた道経連会長は、北電副社長経験者が就くポストに変わり始めたようだ。出身者の最終ポストがどうであれ、道経済の将来について衆知を集めて議論し、発信する場であることに変わりはない。今回のトップ人事を点描してみた。


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2016年05月14日

北方ジャーナル2016年6月号




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【報道】警察官の不正 背景には何が…

それは「ノルマ」だったのか

森警察署・点数切符捏造で初公判
明かされた「目標」「リスト」の存在



昨秋あかるみに出た、北海道警・函館方面森警察署の巡査長(免職)による点数切符捏造事件。4月22日に函館の裁判所で開かれた初公判で、被告の元巡査長(29)は計40件に上る捏造の事実を認めた。検察は「1件ぐらいならいいだろうと考えた」と不正行為の動機を指摘。その際に明かされたのが、当時の森署で設けられていた交通違反取締りの「目標」と、過去の違反者情報をまとめた「違反者リスト」の存在だ。被害者、実に23人。不正の背景には何があったのか──。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える 〈6〉

法令違反、なお未発表か

道警「懲戒」「監督上の措置」
本年“第1四半期”中間報告



暴力団に情報を漏らした元警部補や強制わいせつをした元巡査への有罪判決、逮捕時に容疑者を死なせた巡査部長らの書類送検、捜査書類を裁断するなどした警部補らへの懲戒処分??。警察不祥事関連の報道はなお絶えない。一方、本年になってから発生したケースの中には、まだ報じられていない可能性が高い事案がいくつかある。北海道警の1月から3月までの不祥事記録を紐解き、未発表が疑われるものを報告したい。(小笠原 淳)

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【報道】新聞社の「表現の自由」とは

道新「社外言論」めぐり議論再燃

「延期」一転、再提案の動き
新聞労連が急遽「反対」表明


本誌3月号で報告した、北海道新聞社の「社外活動規定」新設問題。社員の自由な言論活動を制限しかねない規定は、当初の2月運用開始予定が直前で回避されたものの、ここに来て会社側が再提案する動きが見えてきた。これを受け、道新労組などが加盟する新聞労連は4月半ばに「反対声明」を発表、新聞社社員の言論・表現の自由を尊重すべしと訴えている。会社の利益と、社員の人権。その両立は不可能なのか。(小笠原 淳)

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【選挙】

与野党総力戦は自民・和田氏に軍配!

「安倍批判」「共産党批判」に染まり
政策論議が深まらなかった「道5区」



自民党公認で公明・大地・こころの推薦を受けた和田義明氏(44)と、民進・共産・社民・生活が推薦する無所属の野党統一候補として出馬した池田真紀氏(43)による、新人同士で争われた衆院北海道5区(札幌市厚別区、石狩管内)補欠選挙。4月24日の投開票日に示された得票結果は、和田氏13万5842票・池田氏12万3517票で、接戦を制した和田氏に軍配が上がった。


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2016年04月15日

北方ジャーナル2016年5月号



4月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】道警不祥事から考える 〈5〉

見えざる不祥事 「懲戒」の7倍超

処分記録、道外では氏名など開示も
2015年 全国警察不祥事、全公開



不祥事を起こした警察官を「免職」や「停職」などの懲戒処分にせず、文書や口頭での「訓戒」「注意」に留める――。監督上の措置といわれるその内部対応は、多くが外に発表されることなく埋もれていき、国民が検証する機会がほとんどない。本誌では1月号以降、地元・北海道警で未発表だった轢き逃げや賭博などのケースを報告してきたが、ここで一度その眼を道外に転じてみる。昨年1年間、各地の警察で処理された“見えない不祥事”を、北海道に居ながらにして可視化してみたら…。(小笠原 淳)

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【報道】札幌北署管内ガスボンベ事件 (7)

「頭の中が真っ白に…」

状況証拠のみで一審判決「18年」
札幌北・ガスボンベ事件、高裁へ


被告人を懲役18年に処する──。本誌前号発売直前の3月11日午後。無実を主張し続けたその女性に、札幌地方裁判所(田尻克己裁判長)が実刑判決を言い渡した。2年前に札幌北警察署管内で起きた連続ガスボンベ破裂事件で、おもな5つの事件すべてに関与したとして逮捕・起訴された名須川早苗被告(53)。長く身柄を拘束された挙げ句の宣告に「この2年間は何だったのか」と天を仰ぎつつ、期限直前の3月24日付で札幌高裁に控訴の手続きをとった。二審開始を前に、被告の声を交えながら改めて事件を振り返る。(小笠原 淳)

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【報道】道南発・初春の怪火 (6)

「嫌疑なし」と新聞は書いた

告訴の2人、函館地検は不起訴
道新セクハラ疑惑で遺族暗然



昨年2月にあかるみに出た北海道新聞函館支社のセクハラ・不審死疑惑。同年5月に刑事告訴、本年2月に書類送検された男性従業員2人が3月末、不起訴処分となった。地元の函館地検は処分理由をあきらかにしておらず、遺族への通知でも詳細は明かされなかったが、道新は自社報道で「嫌疑なし」と強調、セクハラは認められなかったと印象づけている。大手報道機関の嘱託職員が死を以て訴えた〝被害〟は、このまま忘れ去られることになってしまうのか──。(小笠原 淳)

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【選挙】投開票目前! 衆院道5区補選を読み解く

政局の行方を占う重要選挙は
“野党一本化”で情勢が拮抗


“経済の和田”と“社会福祉の池田”に有権者の選択は



4月12日に告示され、同24日に投開票を迎える衆院道5区(札幌市厚別区、石狩管内)補欠選挙。道半ばで病に斃れた義父・町村信孝前衆院議長の弔い合戦に燃える自民党公認の新人和田義明候補(44)と初当選を狙う無所属の新人池田真紀候補(43)との一騎打ちの選挙戦が始まっている。民進党の誕生や安保関連法施行など政治の動きが目まぐるしい中で行なわれるこの選挙は、結果しだいでは夏の参院選や今後の政局を左右しかねず、全国から注目が集まっている。告示前の2カ月間、和田、池田両氏の動きに密着し、両者の主張に耳を傾けてみた。

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2016年03月15日

北方ジャーナル2016年4月号



3月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【報道】独占 判決直前インタビュー

札幌北警察署管内連続ガスボンベ破裂事件で逮捕・起訴
名須川 早苗 被告

「私にとっては待ちに待った裁判でした」



その女性が任意の事情聴取を受け、身柄を拘束されたまま逮捕されてから、もう2年弱が過ぎる。囚われの人はその間、家族との面会も許されない「接見禁止」下に置かれ、拘置施設の中で裁判を待ち続けた。2014年に巷間を騒がせた札幌北警察署管内連続ガスボンベ破裂事件。状況証拠のみで「激発物破裂」などの罪に問われた名須川早苗被告(53)は、当初から一貫して潔白を主張してきた。2月半ばに幕を開けた裁判員裁判は、月を跨いで3月2日に結審。検察の求刑(懲役20年)、弁護側の主張(無罪)、いずれが法廷の“真実”となるかは、本号発売前の11日午後にはあきらかになっている筈だ。その直前、延べ11日間の審理を終えたばかりの被告が、拘置施設の面会室で改めて語った思いとは――。(3月7日までの取材による・小笠原 淳)

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【報道】南幌 祖母・母殺害事件 〈4〉

その悲劇「忘れないで」と裁判長は言った

南幌・虐待の果ての殺人事件
加害少女の姉に執行猶予判決



惨劇から1年半が過ぎ、もう1人が裁かれた──。一昨年10月、空知管内南幌町で高校生の少女が同居の祖母と母を刺殺した事件。発生からほどなくして祖母らの「壮絶な虐待」があきらかになり、加害者の少女は医療少年院送致の保護処分に。彼女の姉を警察が殺人幇助で書類送検したのは、少女が道外の少年院に移る直前の昨年1月。検察が在宅起訴に踏み切ったのは同年3月のことだった。のちに新たな家庭を築いた姉は昨夏、1女の母となり、家族とともに審判の日を待つことになる。本年2月22日、その時を迎えた。(小笠原 淳)

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【報道】道南発・初春の怪火 (5)

「やっと娘に顔向けできます」
道新函館・セクハラ疑惑、告訴の従業員が書類送検



本誌が昨年4月号から報告してきた北海道新聞函館支社のセクハラ・不審死疑惑に、検察の手が入ることになった。一昨年の忘年会で同支社の男性従業員2人にセクハラを受けたと訴え、昨年2月に自殺を疑われる状況で亡くなった嘱託社員の女性は、死の直前に詳細な資料を添えた告発文を遺していた。思いを託された遺族は昨年5月、加害者とされる2人を暴行などで刑事告訴する。それから9カ月。遺族のもとに「送検」の報が届いたのは、亡くなった女性の一周忌命日の1週間前だった。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える 〈4〉

「引き続き『指針』を参考に…」

道警「懲戒処分」未発表で本部長が道議会答弁



北海道警察の不祥事をめぐる報告、第4弾。本誌がこだわり続ける警察職員の「監督上の措置」(懲戒に到らない処分)の話題をいったん措き、本号では原則公開の筈の「懲戒処分」について道警本部の考え方が示された一場面を紹介したい。3月初旬、北海道議会本会議で懲戒処分の公表基準などを尋ねられた道警本部長は、公表のあり方や見直し可能性の有無などを述べた。その答弁が真っ当な答えになっているかどうか、ここで読者に評価を請う。(小笠原 淳)

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