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2009年09月01日

今週末に「根室かに祭り」

今週末に「根室かに祭り」

 いきなり汚い話で恐縮だが、今朝トイレの便座にしゃがんで人生を儚んでいると、道新の販売店が無料配布しているカレンダーのイベント欄に「根室かに祭り」の文字を見付けた。

 今週末の5日(土)、6日(日)に開催されるこの祭りには思い入れがある。バブル崩壊直前の学生時代、夏休みに東京の友人2人を誘って北海道ツーリングを楽しんだことがあったのだが、納沙布岬の朝日を拝むべく根室市に立ち寄った折、偶然その会場に出会したのだった。

今週末に「根室かに祭り」 浜の母ちゃんたちは逞しくも優しい。根室といえば花咲ガニだが、薄汚い金欠バイク乗りが寝ぼけ顔で盛り上がる会場を眺めていると、「かにみそこんにゃく」や「てっぽう汁」などを次々と持ち寄ってくれるのである。

「あのー、週末で銀行が休みなんで、文無しなんですよね」
「いいのいいの。東京に帰ったらさ、根室で旨いもの食べたって友達に宣伝してくれればいいから。何か他に食べたいものある?」

 友人2人は東京生まれの東京育ちなので、感無量の表情でタダのご馳走にかぶりついていたが、練馬ナンバーのバイクに乗っていたとはいえ筆者は生粋の道産子。恐縮しつつも、北海道っていいなあと認識を新たにしたのであった。

今週末に「根室かに祭り」

 民主が政権交代を成し得た総選挙では、釧根地域から2人の代表が出ている。自民新人ながら北海道の小選挙区を唯一勝ち抜いた伊東良孝氏、比例復活した民主前職の仲野博子氏だ。北方領土問題に熱意を持つ新党大地の鈴木宗男代表も、この地域の代表に加えてもいいだろう。

 不況にあえぐ北海道でも、釧根と上川の地盤沈下は特に著しいと言われる。政権与党の仲野氏、民主と共闘した鈴木氏はもちろんだが、惨敗を喫して下野した自民の伊東氏にも、釧根ほか疲弊する地方の活性化に汗を流してほしいところだ。

 特に伊東氏は、釧路市議から北海道議、釧路市長を経て国政に進出した経歴を持つ。その温かな人柄とリーダーシップは誰しもが認めるところだが、釧根の課題は当然のこと、国と地方の関係、国の地方政策の矛盾に知悉している点でも特筆される人物だ。

 下野した自民が、相変わらず長老会議で事を進めるならば、国民の信頼回復は覚束ない。1年生議員であろうと知恵者をいかに活用するか、そこが問われているのではないだろうか。

今週末に「根室かに祭り」 横道に逸れてしまったが、今週末は「根室かに祭り」だ。今年は新メニューの「かにピロシキ」が登場するほか、例年通りステージイベントも目白押し。札幌からだと高速利用でも遠いが、この際、釧路あたりで1泊して釧根の海の幸を食べ尽くす、というのも悪くない。

 浜の母ちゃんたちの笑顔に、会いに行きましょうや。(ひ)

※写真は全て根室市観光協会の提供



Posted by 北方ジャーナル at 16:15│Comments(0)
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