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2021年07月29日

本誌公式ブログ特別公開 くつした企画没ネタ供養シリーズ 第1回 三笠で遭遇した、能面を売る謎の薬局(前篇)

本誌公式ブログ特別公開 くつした企画没ネタ供養シリーズ 第1回 三笠で遭遇した、能面を売る謎の薬局(前篇)
三笠で見かけた謎の薬局(写真は一部加工しています)

 弊団体くつした企画は札幌市を基点に映像をはじめとしたさまざまなものを作り発信している制作団体だ。映画、ミュージックビデオをはじめ、芝居、イベント、ライブ、ビデオゲーム制作から国際交流企画まで活動範囲が多岐にわたるため『無節操制作団体』を冠して活動させていただいているけれども、主題について言えば無節操なる言葉はあまり当てはまらない。発足以来一貫して『人々からあまり省みられないもの』『独自の道を進んだ果てに取り返しのつかないくらいにこじれてしまったもの』を材に取り、ものを作り続けてきたからだ。

 ところがこの姿勢にはひとつ大きな弱点がある。それは主題の性格上、形になる前にお蔵入りさせざるを得ない企画が比較的多い、というものだ。企画が立ち消えになるパターンはいくつかあり、いずれもやるせなさというか、割り切れなさを伴う。取材先が予告なしに消えて無くなったり消息不明になる場合はまだすっきりしているほうで、取材対象の方のアクが許容できる範囲を超えて強い場合や、そもそも常軌を逸していらっしゃる場合、あるいは取材途中で常軌を逸した境地に陥られる場合、その取り巻きの方々が上等とはいえない思惑をもたれている場合などなど、そのバリエーションは実に多い。

 そういった問題を乗り越えて取材をさせていただいたはいいが使えないパターンもまた少なくない。ニッチであるがゆえに狭い世界のため匿名性が成り立たなくなってしまったり、お話の内容があまりにも強烈な内容で、ほとんど使える場所がないということもある。

 ためしにほんの2カ月ほど前に取材した内容をお伝えできる範囲で記させていただくと、こんな感じだ。
『○○を○元まで○いていくんですけど、一気に○元までやると○○しちゃう。だから少しずつ○の方から○○していくんですね。その様子を逐一確認して欲しがる方って意外に多いんです』

 これだけでも十分察しがつく方も多いかと思われるが、取材をしたその夜に悪夢を見たくらいに生々しかったので、これは残念ながら封印記事の仲間入りとさせていただいた。かと思えば、逆に取材してみると意外にフラットであまりこじれていなかったり、一発がつんとインパクトがあるばかりで広がりのない内容だったりで、お蔵入りにせざるを得ないこともある。

 本シリーズは、そういった中から表に出せそうなものをなんとなくつらつらご紹介していく、いわば供養のようなものなので、目を通されたとしても『小腹が空いたときにカップ焼きそばにありついた』程度の満足感が関の山だろう。どうか過度に期待をしないでいただきたい。

本誌公式ブログ特別公開 くつした企画没ネタ供養シリーズ 第1回 三笠で遭遇した、能面を売る謎の薬局(前篇)
往時の賑わいが偲ばれるかつての炭住

 気になることは可能な限り調べてそれが成立する背景を知っておきたいほうだけれども、逆にあえてまったく調べないで放っておくことがある。妄想の種としてキープしておくためだ。今回のお話は後者の典型的な例にあたるだろう。これは現在本誌で連載中の『北海道妄想紀行』に使おうと思ったが、使わなかったネタのひとつだ。

 数年前。結局は立ち消えになったお子様向け特撮映像企画のロケーションハンティング、つまりロケ場所さがしをして北海道内をうろうろしていたときのこと。生活の匂いのする炭鉱住宅を求めて空知郡三笠市を取材するべく札幌を出たのはいいが、国道12号線の拡張工事のためか意外な渋滞に巻き込まれ、件の地に到着した頃にはお昼が迫っていた。(た)

※続きは明日公開予定




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