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2024年04月24日

北方ジャーナル5月号の誌面から 巻頭言「偉い人」

北方ジャーナル5月号の誌面から 巻頭言「偉い人」
5月号の巻頭漫画は、こちら

 好評発売中の本誌5月号に掲載した巻頭言で、私は「偉い人」と題して次のように書いた。  (く)

偉い人

 “偉い人”の問題発言や問題行動が世間で槍玉に上がっている。動画告発から炎上中の北海道選出の参議院議員もそうだが、新人職員を前に職業差別としか思えない言葉を口にした東海地方の知事もまたしかり。高い地位についていたり肩書きが立派な御仁を、俗に「偉い人」と言うが、そういう意味では彼らもじゅうぶん偉いに違いない。

 そのような人たちが時にパワハラ、時に差別を繰り返すのはなぜなのか。

 私はそこに、「自分は選ばれた者である」というエリート意識から来る「上から目線」を感じ取る。
 
 これは何も政治家や官僚だけのテーマではない、団体や企業、あるいは私が身を置くメディアの世界にもそういう“偉い人”は掃いて捨てるほどいる。例えば大手マスコミに身を置く自称ジャーナリストの「上から目線」を感じたことは一度や二度ではない。

 たちが悪いのは、そういう人ほど自分の勘違いを自覚していないことだ。

 真の意味で偉い、周囲の賞賛に値する人は、おしなべて偉ぶらない。その理由は明瞭だ。自分の立場や功績が「お陰様」である事実をわきまえているからだ──。



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Posted by 北方ジャーナル at 17:58│Comments(0)編集長日記
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