2024年01月16日
「介護難民を救え!」 能登半島地震被災地に介護職員を派遣する、つしま医療福祉グループが出陣式

“隊員”に選ばれた5人の職員は精鋭揃い(1月15日午後に行なわれた出陣式)
つしま医療福祉グループ(本部・札幌市豊平区)は、能登半島地震被災地の介護支援のため介護職員10人の派遣を決め、1月15日に第1班として介護福祉士5人の出陣式を行なった。出陣式が行なわれたアンデルセン福祉村「ノテげんきのでる里」(札幌市清田区真栄)1階ホールには入所者やグループ関係者約60人が集まり、現地に赴く隊員らに大きなエールを送り見送った。

派遣職員を激励する対馬代表
今回の派遣は、石川県から寄せられた1・5次避難所への介護職員派遣依頼が厚生労働省を介して1月13日に同グループに伝えられたため。これを受け同グループはすみやかに社会福祉法人ノテ福祉会(本部・札幌市豊平区)、社会福祉法人日本介護事業団(第1地域本部・空知郡奈井江町)から介護福祉士10人の派遣を決めた。派遣職員は、第1班(1月15日~21日まで7日間)と第2班(同月22日~28日まで7日間)に分かれ、各班5人で各施設の施設長が選ばれている。
第1陣の出陣式で、つしま医療福祉グループの対馬徳昭代表は、「1・5次避難所には、介護が必要な方が多くいる。地元では介護職員の確保ができないということで派遣要請があった。派遣にあたり、当グループで介護技術のレベルが高い5人を選考した。彼らなら介護が必要な高齢者を支えることができると思っている。自分の健康にも留意しながら、どうか頑張ってもらいたい。現地の様子を見ながら、第3班以降は女性の介護職員を派遣したい」と挨拶し、隊員たちを激励した。

新千歳空港に向かうバスに乗り込む隊員たち(中央が隊長の新田施設長)
今回の隊長を務めるのは、ノテ福祉会介護付き有料老人ホーム「天」(札幌市豊平区)の新田太一施設長。新田氏は、東日本大震災、北海道胆振東部地震の被災地支援に、つしま医療福祉グループの隊長として現地に入った経験を持つ。その新田氏は、「現地がシビアな状況であることは経験上分かっている。介護のプロとして、力と知識を最大限発揮して、限られた時間を被災地の人に尽くしたい」と述べた。その後、隊員たちは同グループのバスで新千歳空港に向かった。
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