2011年02月01日
丘珠で息抜き、旬菜酒家「たま」
旬菜酒家「たま」の矢萩由香理ママ(右)とスタッフの酒井悠希さん(19)
ススキノもいいが、自宅近くにリラックスできる居場所があればなぁ…。そんなことを考えている左党にとって、ちょっと羨ましいお店が東区は丘珠近くにあった。
昨年9月14日にオープンした旬菜酒家「たま」がそれ。カウンター6席に小上がりが3卓と小ぶりな店だが、そこがまたいい。店主の矢萩由香理さん(44)の人柄が醸し出すアットホームな雰囲気と一手間掛けた料理、左党には嬉しいお酒へのこだわりが魅力だ。
矢萩ママによると、店名は隣にある軽食喫茶「丘」と掛け合わせたもの。「丘」に「たま」で「丘珠」、地元の人たちが集まる憩いの場にしたいという想いが込められているそうだ。
落ち着いたブラウンのカウンターは6席
小上がりは3卓。店名にちなんだ猫の肉球型クッションがユニーク
「地元のお客様は中高年の方が多いですね。ほかに、わざわざバスやタクシーで来店されるご夫婦やグループのお客様もいらっしゃるので、お客様の層は本当に幅広いですよ」
そう語る矢萩ママの手料理は実にバラエティ豊か。一番人気は、お好み焼き風たまご焼きの「おこたま」(400円)とのことだが、居酒屋の定番メニューから温野菜にんにくソースの「バーニャカウダ」(500円)といった洋風料理、さらには鍋スープのベースをトマト、しゃぶ風、カレー、コンソメ野菜から選べる「変わり鍋」(600円)まで揃う。しかも、大半のメニューが300、400円台と財布に優しい値段設定だ。
「ススキノあたりで飲んでいる方は『えっ?』と驚かれるかもしれませんね。でも、なるべく多くのお客様に来店していただきたいですから。女性やお一人様でも気軽に入れるよう、お店の雰囲気とメニューには気を遣っています」(矢萩ママ)
グループや団体の場合は、事前に予約して料理を「おまかせ」にするのがオススメ。年齢層や男女の構成などによって料理の内容を変えてくれるからだ。
コラーゲンたっぷり。大根を焼いて香ばしさを出した「鶏手羽元と大根煮」
素材の甘みを堪能できる「かぼちゃの白だし」
赤が目に鮮やかな「季節のピクルス」。以上3点は「おまかせメニュー」の一部
「リクエストや好みにもよりますけど、女性グループの場合はイタリアンの『かにトマトのスパゲッティ』などの洋風料理を多めにしたり、年配の方が多い場合は刺身と鍋を中心にしてみたり…。お客様の喜ぶ顔が見たいので、つい頑張ってしまいますね」(矢萩ママ)
カラオケが欲しいとの要望も多いそうだが、あえて置かないのも矢萩ママのこだわり。一人客同士で自然と会話が弾む…、そんな雰囲気を大事にしたいとの心配りだ。
会話の潤滑油たるドリンクメニューも豊富。ビールやサワーなどの定番はきっちり押さえ、こだわりの焼酎や地酒、カクテルなどもラインナップ。焼酎では、薩摩焼酎「酔神」の芋焼酎2種と麦焼酎が「たま」ラベルで楽しめ、季節で入れ替わる地酒はもっきりスタイルで受け皿までたっぷり注いでくれる。
カウンター奥に並ぶ「たま」ラベルの焼酎やリキュール類が目を引く
「ナイトタイムはバーのような楽しみ方もできますよ。リクエストがあればシェーカーを振って、お客様の好みに合わせたオリジナル・カクテルの『たまスペシャル』(700円〜)もお作りします」(矢萩ママ)
旨い酒と料理がありリラックスできて、しかもリーズナブル。自宅近くにこんな店があればいいな…を具現化したような「たま」。ちょっと離れている人も、わざわざ行く価値のあるお店です。(ひ)
苗穂丘珠通から丘珠交番近くの信号で曲がってすぐの位置にある
旬菜酒家 たま
札幌市東区北35条東26丁目3-10
トレジャービル1階
電話 011-787-7350(OPEN 17:30〜)
1〜3月 :日曜定休
4〜12月:月曜定休
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Posted by 北方ジャーナル at 09:35│Comments(0)
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