2025年03月15日
北方ジャーナル2025年4月号

3月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。
【報道】札幌の人気フットサルスタジアムに異変
乗っ取りか、内紛か
運営会社セブンスギアのトップ
交代と取締役解任はなぜ起きた

昨年9月、札幌市東区の「フットサルスタジアム蹴」を運営する株式会社セブンスギアの業務全般を取り仕切っていた常務取締役が突如解任され、同時に代表取締役が交代する“異変”があった。会社乗っ取りが疑われる中で、前常務が刑事告訴をはじめ地位の回復を求めて民事提訴に踏み切ったが、半年が過ぎても決着がつかず、いまなお係争が続いている。市内で屈指の人気を誇るフットサル場でいった何が起きているのか──。 (本誌編集長・工藤年泰)
----------------------------------------------------------------------
【報道】道警不祥事から考える〈76〉
警官わいせつ 懲戒未満
不祥事処分で「指針」に則せず
性犯罪を「信用失墜事案」扱い

北海道警察が報道発表を控えた職員の不祥事の中に、深刻な法令違反で事件捜査の対象となった事案が複数あったことがわかった。警察庁が定める指針に反して懲戒処分を免れていたケースもあり、組織ぐるみの隠蔽が疑われてもやむを得ない状況。定期的な公文書開示請求で判明した事実を、開示された捜査の記録をもとに再現してみたい。懲戒に到らない軽い制裁で済まされた「信用失墜事案」の実態とは――。(小笠原 淳)
----------------------------------------------------------------------
【報道】告発・陸の蟹工船〈9〉
年金詐取で車購入か
恵庭牧場・障碍者虐待裁判
被告の市は牧場主ら聴取へ

早くも3年越しの報告となる、恵庭市の牧場での障碍者虐待疑惑。長期間にわたる“奴隷労働”の被害者たちが牧場関係者と地元自治体とを訴えた裁判で新たに、短期間に百万円単位の年金詐取があった疑いなどが浮上した。物理的な虐待の詳細も次第にあきらかとなり、歯科疾患や靭帯断裂などの深刻な被害が長く放置されていた実態が発覚。元市議会議長への忖度が疑われる自治体の対応も含め、直近の弁論で指摘された事実を急ぎ報告したい。(小笠原 淳)
----------------------------------------------------------------------
【報道】小樽で深刻化するオーバーツーリズム
地元住民の生活を脅かす
インバウンドの観光弊害
映える名所で迷惑行為、駅では人身事故も

全国各地でオーバーツーリズムが問題になっているが、道内有数の観光地、小樽市内でも事態が深刻化。映画のロケ地となった場所などにインバウンドが押し寄せ、1月23日にはJR朝里駅近くで写真撮影のため線路内に立ち入った中国籍の女性が列車に轢かれる死亡事故が起き、JR小樽駅に近い船見坂、札幌寄りの銭函などでは路上で撮影したり私有地に無断で立ち入るなどの迷惑行為が問題になっている。こうした事態を重く見た小樽市は2月10日、道や警察、交通事業者などと「小樽市オーバーツーリズム対策連絡協議会」を立ち上げ対策に乗り出した。 (武智敦子)
----------------------------------------------------------------------
【報道】“核のゴミ”レポートPART42 寿都町での「住民投票」に向けた動きと「概要調査」をめぐる今
「地層処分拒否」は道是
「北方領土に処分場」暴言問題に
透けて見える国の本音と不見識

後志管内の寿都町と神恵内村で行なわれた“核のゴミ”最終処分地選定に向けた「文献調査」の報告書について、実施主体のNUMOによるセレモニー的な説明会が2月19日の稚内会場でいったん終了した。期間中に東京都内で開いた参加型説明会の席上、参加者からの「北方領土に処分場を」提案に対し、経済産業省やNUMOの幹部が賛意を示す問題発言をしたことに批判が噴出。石破茂首相が陳謝する事態になった。そうした一方で、近く寿都町内で実施される見込みの「概要調査の是非を問う住民投票」に向け、地元住民の新たな取り組みが始まっている。年明け以降の“核のゴミ”問題の経緯などを紹介し、無謀な地層処分政策を変えていく道を考える。 (ルポライター・滝川 康治)
----------------------------------------------------------------------
【シリーズ・住宅不動産情報】㉘──北海道リートが資産を追加取得
2年間で資産規模148億円
北海道LOVEで全開モード

北海道の不動産に特化した私募不動産投資信託(私募リート)の「北海道リート投資法人」(本社札幌)が今年2月、資産運用会社の北海道アセットマネジメント(同)を通じて賃貸マンションやビジネスホテルなど3物件、64億円分を追加取得した。これにより運用資産は148億円に。リートの運用環境は金利高もあって厳しい面があるものの、「ラピダス」の工場建設やGXといった北海道の成長性をアピールして資産規模を拡大させる考え。「北海道LOVE」を掲げ、将来的には個人投資家も売買できるJリート入りを目指す。 (佐久間康介)
----------------------------------------------------------------------
【生活】広がるギャンブル依存症──「水原一平事件」は特別ではない
「依存症は病気です」
若者が違法賭博に手を染める
現状に支援団体トップが警鐘

アメリカ・メジャーリーグ、ドジャースの大谷翔平選手の預金口座から約1700万ドル(約26億円)をだまし取った銀行詐欺などの罪で禁錮4年9月の判決が言い渡された元通訳の水原一平被告。事件が発覚した直後からネット上で人格まで否定するような批判の嵐が吹き荒れる中、「個人の問題として矮小化すべきではない」と声高に発信を続ける女性がいる。プロ野球選手がオンラインカジノに手を出すなど、違法賭博にスポーツ選手や若者が巻き込まれる現状に強い危機意識を持ち、道民に対しても警鐘を鳴らしている。 (ジャーナリスト 黒田 伸)
----------------------------------------------------------------------
【追悼特集】急逝した小金澤健司 北海道観光機構会長を悼む 【続編】
誰もが語る「持って生まれた
人を引き付ける魅力と感性」

WEBコールセンター、アイティ・コミュニケーションズ(本社札幌)創業者で、22年から公益社団法人北海道観光振興機構(後に北海道観光機構に名称変更)会長に就いていた小金澤健司氏。その小金澤氏が1月11日、64歳で客死したことを受け、先月号に続けて追悼記事をお届けしたい。「ひとりでの創業」から従業員1500人を超える企業に成長させた起業家が、北海道観光機構の第2創業というべき大改革に取り組んでいた最中に起きた突然の不幸──。その“余震”はまだ続いている。今月号では小金澤氏とゆかりの深かった友人2人に思い出を語ってもらった。 (佐久間康介)
----------------------------------------------------------------------
【ニュース】
■旭川少女いじめ凍死事件を検証する
「公開シンポジウム」を札幌で開催へ
──本誌で当時を証言した金子元校長などが講演予定
■「みどり戦略」や需要増で追い風
ロット確保や市場拡大に課題も
──札幌で開催された有機農業全道交流会で活発議論
■廃刊のネムロニュース全面敗訴
地位確認訴訟で二審も賠償命令
──元記者らの訴え認め控訴棄却、双方上告せず判決確定か
■鳥獣法改正案、ハンターは歓迎
「大きな前進」と銃所持裁判原告
──上告中の裁判の行方にも期待大きく
■「ボールパーク人気」に沸く北広島
6期目狙う上野市長に死角なし?
──交流人口は増えたが市の人口は減少、地元活性化に課題も
■自衛官難聴訴訟に助っ人合流へ
ALS公表の西村弁護士が意欲
──障碍者問題に精通、自衛官の公務災害認定の実績も
■異例の再調査で“犯人捜し”認定
陸自パワハラ、アンケは「廃棄」
──告発の自衛官は防相へ「真摯な対応」呼びかけ
■ゲーム同人誌などで活躍し急逝した
異才の図録刊行を記念したミニ展示
──小樽文学館で「荒木聡 ゲームとアニメの間に ミニ」開催中
----------------------------------------------------------------------
【医療】
脳神経外科の中村記念病院が展開する
「脊椎脊髄・末梢神経・脊損センター」
腰痛・しびれ外来で幅広い
疾患に最適解の治療を提供

札幌の都心部に立地し、国内屈指の脳神経外科専門病院として有名な社会医療法人医仁会 中村記念病院(中村博彦理事長・院長/499床)。同病院の「脊椎脊髄・末梢神経センター」がこの3月から名称を「脊椎脊髄・末梢神経・脊損センター」(大竹安史センター長)に変更し、より幅広い診療に乗り出した。「腰痛・しびれ外来」で手足のしびれや腰、背中の痛みに悩む患者に対応するほか、若手の福田衛医師を副センター長に迎え体制を強化。大竹センター長(46)は、「当センターでは院内の脊椎・脊髄、末梢神経に精通した脳神経外科や脳神経内科、放射線科、整形外科の医師が連携し、症状に合った最適解を提供したい。しびれや腰痛などで悩む人はぜひ受診してほしい」と話している。 (2月27日取材 工藤年泰・武智敦子)
----------------------------------------------------------------------
【企業】鶴雅観光開発が支笏湖温泉で「湖白の抄」を建設
支笏湖鶴雅ビレッジ構想で
3館が連携、100室体制へ

道内観光ホテル大手、鶴雅ホールディングス(本社釧路・大西雅之社長)の事業会社、鶴雅観光開発が支笏湖温泉で「しこつ湖鶴雅別荘 湖白の抄(こはくのしょう)」の建設に着手する。すでに同社は同温泉に「しこつ湖鶴雅別荘 碧の座(あおのざ)」「しこつ湖鶴雅リゾートスパ 水の謌(みずのうた)」を展開しており湖白の抄で3館目。この3月末に着工し2026年6月末に完成、オープンは7月中旬を予定している。
----------------------------------------------------------------------
【2025春の全国交通安全運動】
事故防止に徹底して取組む
自治体・団体の活動に学ぶ
西興部村は輪禍死ゼロ30年を達成

今年は4月初旬より行なわれる、春の全国交通安全運動。北海道によると2025年は、例年と比べて多くの地域で積雪の少ない時期が多かったことを背景に、高速走行や路面状況に対する注意不足などにより交通死亡事故が急増。2月27日までに前年同時期と比べ亡くなった方が16人も増えており(総数は25人)、翌28日に「交通死亡事故多発警報」を発表する状況にまで至った。交通事故に遭わない、起こさないは日々誰もが意識付けしていかなければならない。今回の本稿では30年間交通事故死ゼロを達成した自治体や、組織をあげて交通安全活動に力を入れている団体などからの見習うべき取り組みを紹介していく。
----------------------------------------------------------------------
【連載】北の大地を拓く新・農業人【2】
横浜っ子が築いた持続可能な農業
着実な経営管理で得た大きな成果
放牧酪農のモデル事例を創った中川町の丸藤牧場

新規就農者の受け入れに積極的な上川管内中川町で、横浜市内のサラリーマン家庭で育った夫婦が16年ほど前から放牧酪農に取り組み、自給飼料の給与や放牧に適した牛づくりなどを通して「持続可能な農業」を実現している。北海道酪農の厳しさばかり強調される時代にあって、多額の負債も償還できる目途も立った。10年先を見すえた事業計画書の作成など着実な経営管理が成果を上げた大きな要因のようだ。毎日の仕事のかたわら、放牧志向の酪農家らによる交流会の開催や情報交換、就農希望者からの相談…と、活動のすそ野は広い。地域農業を牽引する存在になった同町の丸藤牧場の歩みと放牧酪農の取り組み、今後の展望などについて話を訊いた。 (ルポライター・滝川 康治)
----------------------------------------------------------------------
【連載】ルポ「ひきこもり」115──「小樽不登校・ひきこもり家族交流会」の現在【前篇】
動き出した市社協との関係改善
先達や周囲の支えで新たな一歩

家族や当事者に、ある限りの情報を伝えていきたい──。ひきこもり支援の先駆けで知られる鈴木祐子さん(77)の活動をルーツとする「小樽不登校・ひきこもり家族交流会」がそんな思いを新たにしている。背中を押すのは、当事者や家族の居場所づくりに取り組む札幌のNPO法人や小樽市内の社会福祉法人などだ。これまで円滑ではなかった小樽市社会福祉協議会との関係も改善に向けて動き出した。家族交流会の代表Mさん(62)は「ここまで歩いてくることができたのは、皆さんの支えがあったから。悩んでいる親や当事者のために活動を続けていきたい」と話している。 (武智敦子)
----------------------------------------------------------------------
【連載】戦争遺産をめぐる旅 【112】
「陸軍最後の特攻基地」を伝える
鹿児島県の万世特攻平和祈念館
飛行兵の笑顔が問い続けるもの

アメリカ軍が沖縄への上陸作戦を開始した1945年3月下旬以降、旧陸軍は航空機を使ったアメリカ艦船への特攻作戦を頻繁に行なうため鹿児島県の知覧基地のほかにもう1カ所、県内の飛行場を特攻基地として使用した。同年3月から7月までの約4カ月間だけ使われた万世(ばんせい)飛行場だ。ここからは201人の隊員が沖縄に向けて出撃し、戦死した。その飛行場跡に開館したのが「万世特攻平和祈念館」。昨年の晩秋に訪れると、出撃前の特攻隊員たちを写した有名な1枚の写真に目が留まった。 (ジャーナリスト 黒田 伸)
----------------------------------------------------------------------
【フォトレポート・トピックス】
●サツエキ近くに605室のホテル 札幌ホテルbyグランベルが開業
●大和ハウスが旭川初のタワマン プレミスト旭川ザ・タワー竣工
●せたな・今金両町が共同で開発「半島食堂 十八番」特産品4品
●北海道では57年振り。5月末から旭川で開催する全国菓子大博覧会
●「北のハイグレード食品」など道産食品を評する3式典開催
----------------------------------------------------------------------
【連載コラムなど】
*つれづれフォトエッセイ
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*古本屋女房の“古本的日常"
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*連載小説 仮面の恋
*よいどれブンガク夜話
*ソレでもナマがすき?
*夏井功の夜を駈ける車イス
----------------------------------------------------------------------
【今月の表紙】鈴木翁二画
『三回目の開店│佐藤寝具』
【報道】“核のゴミ”レポートPART42 寿都町での「住民投票」に向けた動きと「概要調査」をめぐる今
「地層処分拒否」は道是
「北方領土に処分場」暴言問題に
透けて見える国の本音と不見識

後志管内の寿都町と神恵内村で行なわれた“核のゴミ”最終処分地選定に向けた「文献調査」の報告書について、実施主体のNUMOによるセレモニー的な説明会が2月19日の稚内会場でいったん終了した。期間中に東京都内で開いた参加型説明会の席上、参加者からの「北方領土に処分場を」提案に対し、経済産業省やNUMOの幹部が賛意を示す問題発言をしたことに批判が噴出。石破茂首相が陳謝する事態になった。そうした一方で、近く寿都町内で実施される見込みの「概要調査の是非を問う住民投票」に向け、地元住民の新たな取り組みが始まっている。年明け以降の“核のゴミ”問題の経緯などを紹介し、無謀な地層処分政策を変えていく道を考える。 (ルポライター・滝川 康治)
----------------------------------------------------------------------
【シリーズ・住宅不動産情報】㉘──北海道リートが資産を追加取得
2年間で資産規模148億円
北海道LOVEで全開モード

北海道の不動産に特化した私募不動産投資信託(私募リート)の「北海道リート投資法人」(本社札幌)が今年2月、資産運用会社の北海道アセットマネジメント(同)を通じて賃貸マンションやビジネスホテルなど3物件、64億円分を追加取得した。これにより運用資産は148億円に。リートの運用環境は金利高もあって厳しい面があるものの、「ラピダス」の工場建設やGXといった北海道の成長性をアピールして資産規模を拡大させる考え。「北海道LOVE」を掲げ、将来的には個人投資家も売買できるJリート入りを目指す。 (佐久間康介)
----------------------------------------------------------------------
【生活】広がるギャンブル依存症──「水原一平事件」は特別ではない
「依存症は病気です」
若者が違法賭博に手を染める
現状に支援団体トップが警鐘

アメリカ・メジャーリーグ、ドジャースの大谷翔平選手の預金口座から約1700万ドル(約26億円)をだまし取った銀行詐欺などの罪で禁錮4年9月の判決が言い渡された元通訳の水原一平被告。事件が発覚した直後からネット上で人格まで否定するような批判の嵐が吹き荒れる中、「個人の問題として矮小化すべきではない」と声高に発信を続ける女性がいる。プロ野球選手がオンラインカジノに手を出すなど、違法賭博にスポーツ選手や若者が巻き込まれる現状に強い危機意識を持ち、道民に対しても警鐘を鳴らしている。 (ジャーナリスト 黒田 伸)
----------------------------------------------------------------------
【追悼特集】急逝した小金澤健司 北海道観光機構会長を悼む 【続編】
誰もが語る「持って生まれた
人を引き付ける魅力と感性」

WEBコールセンター、アイティ・コミュニケーションズ(本社札幌)創業者で、22年から公益社団法人北海道観光振興機構(後に北海道観光機構に名称変更)会長に就いていた小金澤健司氏。その小金澤氏が1月11日、64歳で客死したことを受け、先月号に続けて追悼記事をお届けしたい。「ひとりでの創業」から従業員1500人を超える企業に成長させた起業家が、北海道観光機構の第2創業というべき大改革に取り組んでいた最中に起きた突然の不幸──。その“余震”はまだ続いている。今月号では小金澤氏とゆかりの深かった友人2人に思い出を語ってもらった。 (佐久間康介)
----------------------------------------------------------------------
【ニュース】
■旭川少女いじめ凍死事件を検証する
「公開シンポジウム」を札幌で開催へ
──本誌で当時を証言した金子元校長などが講演予定
■「みどり戦略」や需要増で追い風
ロット確保や市場拡大に課題も
──札幌で開催された有機農業全道交流会で活発議論
■廃刊のネムロニュース全面敗訴
地位確認訴訟で二審も賠償命令
──元記者らの訴え認め控訴棄却、双方上告せず判決確定か
■鳥獣法改正案、ハンターは歓迎
「大きな前進」と銃所持裁判原告
──上告中の裁判の行方にも期待大きく
■「ボールパーク人気」に沸く北広島
6期目狙う上野市長に死角なし?
──交流人口は増えたが市の人口は減少、地元活性化に課題も
■自衛官難聴訴訟に助っ人合流へ
ALS公表の西村弁護士が意欲
──障碍者問題に精通、自衛官の公務災害認定の実績も
■異例の再調査で“犯人捜し”認定
陸自パワハラ、アンケは「廃棄」
──告発の自衛官は防相へ「真摯な対応」呼びかけ
■ゲーム同人誌などで活躍し急逝した
異才の図録刊行を記念したミニ展示
──小樽文学館で「荒木聡 ゲームとアニメの間に ミニ」開催中
----------------------------------------------------------------------
【医療】
脳神経外科の中村記念病院が展開する
「脊椎脊髄・末梢神経・脊損センター」
腰痛・しびれ外来で幅広い
疾患に最適解の治療を提供

札幌の都心部に立地し、国内屈指の脳神経外科専門病院として有名な社会医療法人医仁会 中村記念病院(中村博彦理事長・院長/499床)。同病院の「脊椎脊髄・末梢神経センター」がこの3月から名称を「脊椎脊髄・末梢神経・脊損センター」(大竹安史センター長)に変更し、より幅広い診療に乗り出した。「腰痛・しびれ外来」で手足のしびれや腰、背中の痛みに悩む患者に対応するほか、若手の福田衛医師を副センター長に迎え体制を強化。大竹センター長(46)は、「当センターでは院内の脊椎・脊髄、末梢神経に精通した脳神経外科や脳神経内科、放射線科、整形外科の医師が連携し、症状に合った最適解を提供したい。しびれや腰痛などで悩む人はぜひ受診してほしい」と話している。 (2月27日取材 工藤年泰・武智敦子)
----------------------------------------------------------------------
【企業】鶴雅観光開発が支笏湖温泉で「湖白の抄」を建設
支笏湖鶴雅ビレッジ構想で
3館が連携、100室体制へ

道内観光ホテル大手、鶴雅ホールディングス(本社釧路・大西雅之社長)の事業会社、鶴雅観光開発が支笏湖温泉で「しこつ湖鶴雅別荘 湖白の抄(こはくのしょう)」の建設に着手する。すでに同社は同温泉に「しこつ湖鶴雅別荘 碧の座(あおのざ)」「しこつ湖鶴雅リゾートスパ 水の謌(みずのうた)」を展開しており湖白の抄で3館目。この3月末に着工し2026年6月末に完成、オープンは7月中旬を予定している。
----------------------------------------------------------------------
【2025春の全国交通安全運動】
事故防止に徹底して取組む
自治体・団体の活動に学ぶ
西興部村は輪禍死ゼロ30年を達成

今年は4月初旬より行なわれる、春の全国交通安全運動。北海道によると2025年は、例年と比べて多くの地域で積雪の少ない時期が多かったことを背景に、高速走行や路面状況に対する注意不足などにより交通死亡事故が急増。2月27日までに前年同時期と比べ亡くなった方が16人も増えており(総数は25人)、翌28日に「交通死亡事故多発警報」を発表する状況にまで至った。交通事故に遭わない、起こさないは日々誰もが意識付けしていかなければならない。今回の本稿では30年間交通事故死ゼロを達成した自治体や、組織をあげて交通安全活動に力を入れている団体などからの見習うべき取り組みを紹介していく。
----------------------------------------------------------------------
【連載】北の大地を拓く新・農業人【2】
横浜っ子が築いた持続可能な農業
着実な経営管理で得た大きな成果
放牧酪農のモデル事例を創った中川町の丸藤牧場

新規就農者の受け入れに積極的な上川管内中川町で、横浜市内のサラリーマン家庭で育った夫婦が16年ほど前から放牧酪農に取り組み、自給飼料の給与や放牧に適した牛づくりなどを通して「持続可能な農業」を実現している。北海道酪農の厳しさばかり強調される時代にあって、多額の負債も償還できる目途も立った。10年先を見すえた事業計画書の作成など着実な経営管理が成果を上げた大きな要因のようだ。毎日の仕事のかたわら、放牧志向の酪農家らによる交流会の開催や情報交換、就農希望者からの相談…と、活動のすそ野は広い。地域農業を牽引する存在になった同町の丸藤牧場の歩みと放牧酪農の取り組み、今後の展望などについて話を訊いた。 (ルポライター・滝川 康治)
----------------------------------------------------------------------
【連載】ルポ「ひきこもり」115──「小樽不登校・ひきこもり家族交流会」の現在【前篇】
動き出した市社協との関係改善
先達や周囲の支えで新たな一歩

家族や当事者に、ある限りの情報を伝えていきたい──。ひきこもり支援の先駆けで知られる鈴木祐子さん(77)の活動をルーツとする「小樽不登校・ひきこもり家族交流会」がそんな思いを新たにしている。背中を押すのは、当事者や家族の居場所づくりに取り組む札幌のNPO法人や小樽市内の社会福祉法人などだ。これまで円滑ではなかった小樽市社会福祉協議会との関係も改善に向けて動き出した。家族交流会の代表Mさん(62)は「ここまで歩いてくることができたのは、皆さんの支えがあったから。悩んでいる親や当事者のために活動を続けていきたい」と話している。 (武智敦子)
----------------------------------------------------------------------
【連載】戦争遺産をめぐる旅 【112】
「陸軍最後の特攻基地」を伝える
鹿児島県の万世特攻平和祈念館
飛行兵の笑顔が問い続けるもの

アメリカ軍が沖縄への上陸作戦を開始した1945年3月下旬以降、旧陸軍は航空機を使ったアメリカ艦船への特攻作戦を頻繁に行なうため鹿児島県の知覧基地のほかにもう1カ所、県内の飛行場を特攻基地として使用した。同年3月から7月までの約4カ月間だけ使われた万世(ばんせい)飛行場だ。ここからは201人の隊員が沖縄に向けて出撃し、戦死した。その飛行場跡に開館したのが「万世特攻平和祈念館」。昨年の晩秋に訪れると、出撃前の特攻隊員たちを写した有名な1枚の写真に目が留まった。 (ジャーナリスト 黒田 伸)
----------------------------------------------------------------------
【フォトレポート・トピックス】
●サツエキ近くに605室のホテル 札幌ホテルbyグランベルが開業
●大和ハウスが旭川初のタワマン プレミスト旭川ザ・タワー竣工
●せたな・今金両町が共同で開発「半島食堂 十八番」特産品4品
●北海道では57年振り。5月末から旭川で開催する全国菓子大博覧会
●「北のハイグレード食品」など道産食品を評する3式典開催
----------------------------------------------------------------------
【連載コラムなど】
*つれづれフォトエッセイ
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*古本屋女房の“古本的日常"
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*連載小説 仮面の恋
*よいどれブンガク夜話
*ソレでもナマがすき?
*夏井功の夜を駈ける車イス
----------------------------------------------------------------------
【今月の表紙】鈴木翁二画
『三回目の開店│佐藤寝具』
Posted by 北方ジャーナル at 00:00│Comments(0)
│お知らせ
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。