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2009年09月05日

8月20日大通公園 町村信孝氏の演説

8月20日大通公園 町村信孝氏の演説

(以下は8月20日、札幌・大通公園で行なわれた自民党・町村信孝候補(小選挙北海道5区で落選し、比例復活)の印象深い演説を忠実に文字化したものである)

(紹介)それでは、我々の大先輩であります、北海道5区、前官房長官、町村信孝候補であります。

(町村) あんまり「大先輩」と言われると、私も随分年をとった気分がしてしまいますが。ほどほどにしてください。

 どうもみなさん、お忙しい中を、こうやって集まっていただきました。嬉しいです、有り難いです。そこに日の丸がね、いっぱいありますよねえ。有り難いです。

 この日の丸をね、あるからこそやっぱり我々日本人なんだと、素直にそう思うんですよ。ねえ。ところがどうですか。あの政党は日の丸賛成反対、半分半分なんですよ。こんな政党が政権取って、どっかの国と首脳会談やったとき、相手の国の旗はあるけれども日の丸がない。こんなみっともないみじめな姿をみなさん、想像してみてください。ねえ。

 第一、民主党大会に日の丸を掲げたこと、君が代歌ったこと一度もないんです。そりゃしょうがない、半分反対するんだから。まあその半分の反対の筆頭が、横路さんらしいんですけどもね。これは一区のみなさん、よーく覚えておいてくださいよ。

 こういうね、国家としてのイロハ、国民、民族のイロハが、わかっていない。こういう人たちが政権を取る政権を取る。ちょっと10年か20年か100年、早いんじゃないかと私はそう思うけれども、みなさんどうですか。ねえ。たぶん永久に早いんじゃないかとわたくしは思うんであります。

 いずれにしても、わたくしは先程来から色々なお話があったように、民主党の政策、これらはいずれも駄目だということが、もう嫌というほどおわかりになったと思います。そしてわたくしは、皆様方にまず申し上げたいのは、彼らの党の体質ということです。党の体質。

 我々自由民主党は、本当に大勢の皆さん方のボランティア精神によって支えられています。いろんな職業の方、若い方から高齢の方から、本当に幅広い皆さん方に支えられている、まさに国民政党なんです。それに対して、その政権を取ると言っている政党はどうですか。

(会場の声「反日団体!」)

 その通り。反日団体であるところの民主党は、彼らの支持母体はほぼ全員、労働組合じゃありませんか。しかも最近、組合はストライキをやらないから、お金が有り余っているから、もう目一杯選挙運動に従事する人たちに、どんどんどんどんアルバイト賃を配って。こういう選挙なんです。

 我々の方は本当に皆さんお忙しいのに、手弁当で全部やっていただいている。どっちが一体金権政党かと言うと、やっぱり民主党こそが金権政党なんですよ。大労働組合によって支えられてるんですから。そしてそのことが端なくも発覚したのが、まさにあの小沢代表のヤミ献金であり、そしてウルトラお金持ちの鳩山さんが、自分のお金だからいいだろうと、自分のお金だからいくら使ってもいいっていう、そんなことではいけないんです。

 みなさん、ちゃんと政治資金規制法では、本人を含め個人の献金上限は、1千万円って決まってるんです。鳩山さんはなんか「俺の金を使ってるんだから文句を言うな」と、こんなことを言っておりましょう? あれはまさに政治資金規制法違反を、自ら認めたんですよ。だからどういうことになるのかと言うと、かわいそうだけれどもあの方は、この選挙が終わって捜査が始まれば、ほぼ間違いなく有罪になる。私が言うとみなさん信用しないだろうが、私の知ってる東京の法律関係者は、100人が100人、みんな有罪になると言ってますよ。ねえ。そんな人をみなさん、本気でこの、総理大臣にするなんてことは考えられますか。

 わたくしども自由民主党は、そんないい加減な政党ではありません。随分きちんきちんと調査をするんです。いろんなことがあった時に、わたくしは自民党幹事長代理で、実は3人の方に党を辞めていただきました。一人は加藤紘一先輩、一人は田中眞紀子さん、一人は、この北海道でいま頑張っている、鈴木宗男さん。ねえ。確か「鈴木宗男は国会議員を辞めろ」と、各地区の地方議会で民主党の人が主導して、そういう決議をやったのに、今や民主党とベッタリ。これもまた不思議な話ではありませんか。

 いずれにしてもその3人、有名な3人です。この人たちが、やっぱりまずいことをしたということは私も幹事長代理で調べて、やっぱり自民党をお引き願いたいということで、党をお辞めいただいた。そういう筋を通すことを我々はやってきたんですよ。

 ところがどうですか民主党はろくすっぽ調べもしないで。何を言ったかと言ったらば、こんなのは指揮権発動をして、潰してしまえば良かったんだという、そういう恐ろしいことを言うんですよ。わたくしは彼らが、もし政権を取って指揮権発動してみたら、面白いと思いますよ。ねえ。こういう馬鹿馬鹿しいことを平気で言ってしまう政党に、どうやって皆さん、政権を渡すことができるでしょうか。

 私は、今申し上げた金権体質、いい加減な体質、労組に支えられた体質。こういう政党は、政権政党として不適切である。このことをまずはみなさんにしっかりとご認識をいただきたいわけでございます。

 もう、政策が駄目なことは先程来、吉川さんやら、あるいは石崎さんやら、あるいは長谷川岳さん皆さんおっしゃった通り、もう言うことありません。大体もう政策なんて、もうとにかくばらまきゃいいんだっていう、それだけのことなんですから。

 会社でも、成長する会社はどうするかって言うと、100のお金があると、50は社員のお給料に配ったりボーナスにしたり、株主配当にします。しかしあとの50は、その会社が将来に向けて発展するための、未来の投資をやるんです。設備投資をやったり、研究開発投資をやったり、そうやってその会社は伸びていく。国家もおんなじであります。国もそうなんです。

 もしお金がある程度あるならば、もちろん国民の皆さん方に、少しずつ、そんなに全部は配れませんけれども、例えば介護現場におられる方々のお給料を、この10月から1万5千円アップしますよーとかですね、目に見える形で国民の皆さん方にそれはお渡しをする。しかしあとの半分ぐらいは国家として、未来への投資をやっぱりやっていって、将来の発展基盤をつくる。ここが民主党のひたすらばらまく、やはりどっちかと言うと旧社会主義政党的、悪平等的ばらまき政党の特色がここに出てるんです。

 もっとはっきり言いましょう。民主党は、実は社会主義政党、日本社会党的政党だという実態がだんだんはっきりしてきたということなんです。

 農業政策だってそうじゃありませんか。ねえ。生産性を上げている農家にも、上げていない農家にも、とにかくお金をばらまきますと言って、1兆円以上ばらまくと言ってるじゃありませんか。本当は生産性が高い人は、コストが低い。販売価格の差は小さいから、生産性の高い人はもらいが少なくなる。サボっていると言っちゃ何だけども、生産性を上げない農家には、余計に税金が行くという仕組みが、いま実は農水、民主党が掲げている農業政策なんですよ。これはまさにソ連とか、あるいは中国の人民公社で失敗した農業政策を、また日本でやろうとしてるんです。これで彼らが社会主義政党だということが、よくお分かりいただけるでしょう。あのインチキな農業政策、ねえ。

 そういう意味でわたくしたちは、なんーでもね、子ども手当ですー、あるいは高速料金タダですー、何でもばらまくようなことをわたくしたちはいたしません。必要なところにやっぱりお金を渡す。そして必要な未来へ発展する、その基盤をつくるところ、未来への投資というものを我々はしっかりやっていくんです。

 先程来からお話のあった、例えば北海道新幹線。これを民主党は「無駄な投資だ」と言うんです。そんなことはありません。

 わたくしはこの間応援で、鹿児島に行きました。鹿児島には新幹線が通っております。鹿児島の皆さん方は「いや新幹線のお陰で本当に九州の下の方、福岡やら熊本やらからどんどん人が来るようになって、非常に良かった」と言って喜んでいるんです。しかし出来た当初は「これは何だ」とか言われたそうです。でも皆さん、やっぱり新幹線が通ればマチは発展する。単純なことなんです。

 ですから私は去年の12月に、函館止まりではなくて、ここにおられる皆さん方、札幌圏の方々が使えるようにということで、札幌-長万部をまず先行着工するということを、これは町村信孝の政治力で、これは決めさせていただきました。このことで札幌まで来ますよということが、はっきりしたわけです。じゃあ長万部-函館どうしますか。ご安心ください。一部分だけ新幹線やって、あとやらないなんてそんな馬鹿なことしません。ちゃんと皆さん方は、あの札幌駅から新幹線に乗れば、4時間で東京駅に着くようになるんです。そうすれば4時間になればみなさん、千歳空港へ行って、飛行機待ったりなんかして、また羽田から渋滞に巻き込まれる。4時間じゃ着かないかも知れないでしょ? だから皆さん、北海道新幹線というのは誠に道民にとってプラス。

 また東京や関東、東北の人が、どんどん新幹線に乗ってこの札幌、北海道に来る。これもプラス。どっちにとってもプラスなんです。だからわたくしたちは、未来への投資という意味での北海道新幹線をどうしてもやらなければいけない。こう考えているんですが民主党は、そういう未来への投資という感覚がないから、とにかくもしお金があるんなら、みんなにばらまいてしまおうということしか思い浮かばないんですよ。

 じゃあ他に何か、無駄なことがあるでしょうか。無駄を削る無駄を削ると、口を開けば言います。わたくしは数名の民主党の議員を、集めてきたんです。聞いてみた。「どこが無駄ですか。具体的に教えてください」。そりゃ、民主党の存在そのものが無駄だと言えば、それはあなたの言ってることもよくわかりますが、まあそれはちょっと置いときましてね。「具体的にどの予算が無駄だかお示しください」と、こう言ったらば、一人の人は「天下りをしている団体に対する、国の補助をやめる」とこう言いました。わかった、と。

 それなら例えば日本育英会。今は学生支援機構という名前になりました。ここに国のお金が出ております。じゃあそこも天下り団体でありますよ日本育英会は。そこに対してじゃあそこの人を辞めてもらって、あるいは辞めなくても、その育英会に対する国の出すお金をやめることが出来るでしょうか。学生たちに奨学金、一体誰が渡すんです。できっこないんです育英会に対するお金やめるなんてこと。

 あるいは、中小企業金融公庫。今は名前が変わって、政策投資公庫ですか。変わってはいますけども、中小企業の金融をやる、そこにも確かにそれは天下りはおりましょう。でもそこに対する国の融資、あるいは出資をやめることが出来ますか。やめたら中小企業の皆さんは、どこに駆け込み寺に行くんですか。やめられないんです。

 だからみなさん、天下り先の補助金をやめる、一見わかりやすい。でも具体的にこれはどうしますか、これはどうしますかって聞いたら、どれ一つやめられないと彼らは結局言ったんです。要するに無駄があればそれは削る。
 
 わたくしも官房長官の時削りましたよ。何削ったかと言ったら、予算委員会でね、山の奥で道路工事してる人たちが、グローブでこの、キャッチボールをする。そのグローブミットを、無駄だから削れと言った。それはそうだなとわたくしも思った。まあグローブミット、3千円5千円、これは皆さんお給料で買いなさいと。さすがにそれはガソリン税からの支払いは止めさせました。でもそれ全部やめたってね、1千万円か、せいぜいそんなものでした、数百万円でした。こんなものをやめたからと言ってね、何兆円の無駄を削るってことに財源には、所詮なってこないんです。所詮ならないんです。

 ところがね、思い切って公共事業削ればいい、さっきの新幹線。でもこんなのやめちゃいけません。

 もう一つ彼らが口をついて言うのは、農業の構造改善事業。土地改良をやって生産性を高める。排水路をつくる、潅漑施設をつくる。これは北海道のように、例えば石狩川の近辺、泥炭地が多い。これは2、30年に一回、きちんと工事をやらないと作物が出来なくなるんです。この土地改良事業を、全部やめるとこう言うんですよ。北海道の農業の生産性上がらないじゃないですか。そしてその土地改良事業を全部やめて、数千億円で、それをさっき言った農家の皆さんに全部ばらまくって言うんですから。一体何を考えているか、わかりません。

 みなさん、麻生総理がいま、到着をされました。どうぞ皆さん、総理がお見えになったから私はすぐ(演説を)やめます。どうぞみなさん、麻生太郎、自由民主党総裁でございます。



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Posted by 北方ジャーナル at 00:03│Comments(0)政治経済
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