2021年04月27日
吉永小百合が初めて医師役を演じた『いのちの停車場』 5月21日(金)から札幌シネマフロンティアなどで全国公開

咲和子が勤めた「まほろば診療所」の面々 ©2021 「いのちの停車場」製作委員会
作家としても活躍する現役医師・南杏子の同名小説を『グッドバイ ~嘘からはじまる人生喜劇~』などの成島出監督が映画化。日本を代表する俳優・吉永小百合が自身初となる医師役に挑んだ『いのちの停車場』が5月21日(金)から札幌シネマフロンティアをはじめ全国公開の運びとなっている。

救命救急医が在宅医療に力を入れている金沢の小さな診療所に勤めることになり、さまざまな患者と向き合っていく物語。共演には若手実力派の松坂桃李、広瀬すずのほか大ベテランの西田敏行、田中泯らが顔を揃えた。
長年にわたって東京の救命救急センターで働いてきた医師・白石咲和子(吉永小百合)は、ある事件の責任をとって退職し、実家の金沢に帰郷する。これまでひたむきに仕事に取り組んできた咲和子にとっては人生の分岐点だった。
父・達郎(田中泯)と暮らしながら「まほろば診療所」で在宅医師として再出発する咲和子。院長の仙川徹(西田敏行)、看護師・星野麻世(広瀬すず)、そして大学病院を辞めて東京から咲和子を追ってきた野呂聖二(松坂桃李)と共に、咲和子はさまざまな患者と出会っていく。そこで目の当たりにしたのは、治療が困難な中でいろいろな事情から在宅医療を選んだ人々だった。
生きる力を照らし出す「まほろば」で自分の居場所を見つけた咲和子。野呂や星野もこの診療所を通じて自分の夢や希望に向かって歩み出す。
だがそんな時、達郎が病に倒れる。どうすることもできない痛みに苦しみながら父は、あることを咲和子に頼もうとしていた。
これまで「命を救う」現場で戦ってきた咲和子が「命をおくる」現場で見つけたこととは──。
これまで数々の吉永小百合作品を世に送り出し、思い入れが強かった本作では、製作総指揮を担っていたのが東映グループ元会長の岡田裕介。昨年11月18日に急性大動脈解離で死去した同氏にとって、本作は事実上の遺作となっている。

©2021 「いのちの停車場」製作委員会

©2021 「いのちの停車場」製作委員会
◆製作総指揮:岡田裕介
◆監督:成島出
◆脚本:平松恵美子
◆原作:南杏子「いのちの停車場」(幻冬社)
◆出演:吉永小百合
松坂桃李 広瀬すず /石田ゆり子 田中泯 西田敏行 他
◆配給:東映
Posted by 北方ジャーナル at 00:08│Comments(0)
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