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2021年02月15日

北方ジャーナル2021年3月号

北方ジャーナル2021年3月号



2月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。

【報道】迷走する旭川医大──ガバナンス崩壊の実態

教授にしてやったのに
独裁人事で墓穴を掘った
吉田学長の“誤算と誤謬”


北方ジャーナル2021年3月号
国立大学法人旭川医科大学(以下旭川医大)の吉田晃敏学長(68)の暴走が止まらない。古川博之病院長(当時)のコロナ患者受け入れにストップをかけ、クラスターが発生した市内病院には「なくなるしかない」と暴言。本人のパワハラ発言を受けて文科省が調査に乗り出す中で、今度は古川病院長を解任する荒技に出た。同大学元助教授らが吉田学長のリコールを求め、患者や教員から訴訟も相次ぐ異例の事態。この一連の混乱の背景には14年もの長期政権の中、独裁人事で組織のガバナンスを破壊してきた吉田学長の大きな誤謬があるのではないか。(本誌編集長・工藤年泰)

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【報道】優生思想の罪、法廷へ⑨

非情の札幌地裁
強制不妊、違憲判断は一歩前進
中絶訴訟では「最低最悪」判決


北方ジャーナル2021年3月号
「原告の請求を棄却する」――。世紀を跨いだ被害の訴えに、司法は耳を塞いだのか、あるいはもとより聴く耳を持たなかったのか。旧優生保護法下で不妊・中絶を強いられた人たちが国を訴えた闘いに、北海道の原告2組が相継いで敗れた。札幌の男性の訴えを退けた裁判所は今回、その判決で新たな違憲判断を示したが、道央の夫婦が起こした訴訟はほぼ門前払いとなり、原告代理人から「最低最悪」と酷評される結果に。司法の救いはまた遠ざかり、国の罪は残り続ける。(小笠原 淳)

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【報道】道警不祥事から考える〈49〉

違反5連発 未発表
2020年道警不祥事速報
懲戒処分など前年比4割増


北方ジャーナル2021年3月号
例年この時期に報告している地元警察の年間不祥事記録、2020年の速報値は前年の実績に較べて4割増の結果を示した。通年の「公表率」についてはまだ確認できていないが、未発表が疑われるケースの中には連続5件の交通違反や小売店での万引きなど、警察官以外の公務員ならば公表の対象となり得る法令違反が。北海道ならではの“警察特権”は、20年代も盤石のようだ。(小笠原 淳)

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【報道】「戦闘」あったのか――

「何も隠す必要はない」
PKO訴訟「文書提出」却下
「自殺」文書は一部開示決定


北方ジャーナル2021年3月号
提訴から丸4年を過ぎた陸上自衛隊南スーダンPKO訴訟が1月下旬、1つの山場を迎えた。当初から『日報』などの開示を求め続けていた原告側に、裁判所はここへ来て「必要ない」と求めを却下、弁護団をして「何が問題なのか」と激しく批判させることになる。別の裁判では自衛官の自殺に関する文書の一部開示が認められたものの、原告にとってはなお不充分な決定といえた。「戦闘がなかったというのなら、なぜ記録を隠さなくてはならないのか」――。(小笠原 淳)


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【報道】市も“異常”と捉える岩見沢の大雪

例年に比べて突出する人的被害
9年振りに「豪雪対策本部」設置

コロナによる除排雪作業の停滞も懸念

北方ジャーナル2021年3月号
さっぽろ雪まつりがオンライン開催となったことで、その象徴である大雪像が大通公園から姿を消し、一方で道内各地では除排雪などに起因した事故が頻発。雪に触れて喜んだり感動したりする観光客がコロナ禍ですっかりいなくなってしまった今、雪の厄介者としての性格が色濃くなっている。そうした中、豪雪地域として知られている岩見沢市では、例年と比べても“異常”とされる大雪に見舞われ、12月には大量の降雪のため都市機能の一部が麻痺する事態にも陥った。警戒レベル4の「豪雪対策本部」設置にまで至っている雪害の現状を、同市に取材した。(髙橋貴充)

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【報道】中川町エゾシカ疑惑を追う──町の幹部が明かす道警捜査と顛末

露と消えた資金の1億円
領収書偽造は立件できず

町は「調査終結」として住民説明会を開催


北方ジャーナル2021年3月号
昨年9月に破綻した中川町のエゾシカ解体加工処理事業「イノチヲツナグプロジェクト」の経営をめぐり、加工機器購入費が未払いにもかかわらず全額支払い済みとする資料を国に提出し、交付金を受けていた問題で、町が刑事告訴を視野に入れて道警旭川方面本部に相談し、関係者が任意で事情を聞かれていたことが分かった。取材に応じた町の幹部が明らかにした。同町の石垣寿聰町長は2月9日、10日の2日間にわたって町民説明会で一連の問題について経緯を説明する。住民や事業に携わった関連業者がどう判断するかが、次の焦点となりそうだ。
(ジャーナリスト 黒田 伸)

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【報道】寿都発「リコールの会」が文献調査賛成町議の解職へ方向転換

“賛成町議”をチェンジして
核のゴミ拒否の流れを作る


北方ジャーナル2021年3月号
事実上、寿都町の片岡春雄町長の独断で始まった核のゴミ最終処分場選定に向けた文献調査。この独断を追認した町議会(定数9)のリコール(解散請求)を求めるとしていた「脱・肌感覚リコールの会」が1月20日、調査に賛成した町議5人の解職を求める方針に舵を切った。調査には反対であっても議会リコールに懐疑的な住民の理解を得るためだという。同会は「議会運営を監視するオンブズマン的な住民団体として、文献調査に反対する議員を多数にしていきたい」としている。(武智敦子)

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【経済】「味の時計台」「大黒屋」「ボイトンベイク」が相次ぎ事業承継

“高齢化と後継者難”で決断
人気飲食・パンブランドの今後は


北方ジャーナル2021年3月号
北海道で人気の飲食店やパン専門店が、昨年後半から今年初めにかけて相次いで事業承継された。札幌ラーメン「味の時計台」、旭川のジンギスカン専門店「大黒屋」、そして札幌を中心に展開している焼きたてパン「ボストンベイク」の3ブランドだ。いずれも創業者が高齢となり、次代を託す後継者がいないことが主な理由。代替わりの時期を迎えている人気店は他にもあるため、今後も事業承継されるケースが増えそうだ。それぞれの“お家”の事情と今後をウォッチしてみた。(佐久間康介)

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【ニュース】

■札幌検審「野次排除」文書不開示
 本誌記者の請求に「存否」答えず

 ──警察官不起訴「相当」議決の経緯、一切が藪の中

■「そしあるハイム」火災から3年
 困窮者支援「なんもさ」体制一新

 ──グループホームや訪問介護など福祉路線に重心

■氷点下の札幌でホームレス調査
 市内総数、昨年度上回る見込み

 ──支援団体は夜回り・炊き出し継続

■栗山署で新型コロナ10人超感染
 道内初の警察署クラスター認定

 ──本部では記者クラブとの飲食を自粛中

■日赤・医師の発言に矛盾の指摘
 パワハラ訴訟で遺族の追及続く

 ──再発防止呼びかける両親に支援署名3万超

■札幌地検検事正に恒川氏が着任
「基本に忠実な検察権の行使を」

 ──「女性初」はとくに意識せず、と強調

■業者との癒着を告発した深川市立
 病院の技師が異動取消を求め提訴

 ──議会も追及する“内部告発者潰し”は法廷闘争へ

■北大敷地内薬局出来レース疑惑で
 内部調査の結果はいつ出る?

 ──「凍結」それとも「白紙」? 問われる寶金総長の指導力

■発熱で議会を欠席した副議長が
 町の温泉を利用し厳重注意処分

 ──中川町で起きたミニ騒動。本人は「話を盛られた」と憤慨

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【釧路特集】伊東良孝衆議に訊く

コロナと製紙工場撤退の危機を
乗り越えて釧路・道東を再興へ


北方ジャーナル2021年3月号
1985年の釧路市議当選を皮切りに、道議、釧路市長を経て現在は国政で活躍する伊東良孝衆議(道7区)。安倍政権下で2度にわたり農林水産副大臣を務め、我が国の一次産業の底上げに尽力したほか、昨年暮には自民党の北海道総合開発特別委員会委員長と畜産・酪農対策委員長に就任。北海道の基幹産業にかかわる案件や予算を政府の政策に反映させる重責を担うこととなった。地元では釧路コールマインの石炭を使用する火力発電所が稼働を始めた朗報もあったが、その一方で水産不振や日本製紙釧路工場撤退のニュースが市民を不安に陥れている。コロナ禍に揺れた昨年の政府の対応をはじめ、釧路・道東の課題と再興について伊東衆議に訊いた。
(1月20日、収録)

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【釧路特集】蝦名大也・釧路市長に訊く

“ひがし北海道”連携をより強化し
コロナ禍による経済停滞の打破を


北方ジャーナル2021年3月号
集会などを控えなければならないコロナ禍という、前例のない市長選挙に勝利し、昨年11月から4期目のスタートを切った蝦名大也市長(62)。だが昨年初頭から社会を混乱させ続けている前述のコロナ禍をはじめ、積年の課題である人口減少に水産業の不振。さらには昨年11月、日本製紙が今年8月の釧路工場閉鎖を発表するなど前途多難だ。かつての三大基幹産業(水産・炭鉱・製紙)はいずれも厳しい状況にあり、それらに代わる成長産業として期待されていた観光業も、コロナ禍によりいわば身動きを封じられてしまっている。そうした中、蝦名市長はかねてより推し進めている十勝やオホーツクとの広域連携に、新たな活路を見出していく構えだ。 (1月18日収録)

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【釧路特集】サンエス電気通信・宮田昌利社長に訊く

“今まで通り”が通じなくなった
これからが新しい挑戦への好機


北方ジャーナル2021年3月号
その時々の人々のニーズに対応したさまざまな事業に果敢に挑んできたサンエス電気通信の宮田昌利社長。コロナ禍の現状においては、グループ会社のシーエーブイで紫外線照射によりウイルス・細菌を減少させる機器「エアロシールド」などを販売し、感染症対策に寄与。またグループ全体の業績については、相次ぐ公共施設のデジタルインフラ整備などが追い風となって、2020年5月期決算は過去最高の増収増益を達成した。そんな同社とは裏腹に、地元釧路の地域経済は日本製紙が釧路撤退を発表するなど往年の基幹産業の衰退は一層鮮明に。だが宮田社長は、そんな時こそ“今まで通り”を脱し新しい取り組みに挑戦する好機だと力強く訴える。      (1月25日収録)

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【釧路特集】コロナ禍に直面した釧路和商市場のこの1年

未曾有の状況下で再認識した
“和商らしさ”のポテンシャル

設立時から培われた「対面販売」の強み


北方ジャーナル2021年3月号
1954年に釧路市民の台所として設けられた釧路和商市場。「和商」の名は、かつて市場に響いた「わっしょい、わっしょい」の掛け声や、設立時のモットーである「和して(協調して)商う」に由来する。海鮮など好きな具材を自分の思い通りに盛ることができる「勝手丼」は釧路を代表する名物グルメに定着し、同市場は観光スポットとしても全国的に知られるようになった。だが現下、流行発生から1年も続いているコロナ禍は、この市場にも大きな衝撃をもたらしたようだ。この未曾有の事態に市場はどう向き合ってきたのか。釧路和商協同組合の柿田英樹理事長に訊いた。

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【経営】旭川の「デザイン経営シンポジウム」でキャリアバンク佐藤良雄社長が講演

人材教育の最大資源は顧客
専門人材が乏しくなった労働市場


北方ジャーナル2021年3月号
旭川工業高等専門学校(旭川高専)の主催、北海道中小企業家同友会あさひかわ支部などの共催による「デザイン経営シンポジウム」が2月2日、旭川市内で開かれた。主催、共催団体などが中心になって立ち上げた「北海道イノベーティブ・デザイン経営研究協議会(HIDERA)」の創立記念事業という位置付けで、基調講演はキャリアバンク(本社・札幌市中央区)の佐藤良雄社長が「デザイン経営と人材育成」をテーマに行なった。自らの体験に基づいて労働市場の変化と人材育成のポイントを語った同氏の講演内容を紹介する。(佐久間康介)

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【経営】手術支援ロボット「ダヴィンチ」が札幌心臓血管クリニックで本格稼働

僧帽弁閉鎖不全症などに朗報
低侵襲で高精細な手術を実現


北方ジャーナル2021年3月号
循環器分野で全国トップクラスの治療実績を有する医療法人札幌ハートセンター(藤田勉理事長)の札幌心臓血管クリニック(東区・85床)で手術支援ロボット「ダヴィンチ(da Vinci)」の稼働が本格化している。心臓の血液が逆流する僧帽弁閉鎖不全症などの治療を身体的負担の少ない方法で行なうことができる最先端医療だ。近年、循環器分野の疾患でもダヴィンチの保険適用範囲が増え、このロボット手術が身近なものになりつつある。「より多くの人にダヴィンチによる完璧な医療を提供するためチーム力を磨いていきたい」こう意欲を語る同クリニックの責任者、橋本誠医師(40)に現状の取り組みを訊いた。(1月15日取材)

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【医療】コロナ禍でも乳がん患者に寄り添うさっぽろ麻生乳腺甲状腺クリニック

治療の優先順位を知る中で
今こそ適切な検診と診療を


北方ジャーナル2021年3月号
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、一般社団法人日本乳癌学会は昨年5月、乳がん治療の優先順位を示した指針(乳癌診療トリアージ)を公表した。ここでは進行と症状に合わせて高優先度から低優先度まで3段階に分け、それぞれの段階に応じた診療内容を明記している。コロナ患者を受け入れる病床が不足し医療体制が逼迫する中で、がん患者の命をどう守るかも大きな課題となっている。コロナ禍でも乳がん患者に寄り添う医療法人社団北つむぎ会「さっぽろ麻生乳腺甲状腺クリニック」(札幌市北区)の亀田博理事長・院長に先のトリアージに対する評価や最新の乳がん治療について訊いた。(1月22日取材)

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【コロナ禍】一般社団法人北海道医師会 長瀬清 会長に訊く

思いやりの心で感染予防に
皆で取り組む国民性に期待

少しの油断にも付け入るコロナの狡猾さ


北方ジャーナル2021年3月号
昨年2020年後半に、医療提供体制の崩壊も危惧されるほどの大規模な新型コロナ感染拡大に見舞われた北海道。その渦中、北海道医師会の長瀬清会長は道内医療団体の総意として、異例ともいえる「医療緊急事態宣言」を発出し、窮状に瀕する道内医療の現状を全道に発信。徹底した感染防止対策が急務であると訴えた。その後年明けを迎えた現在、辛うじて医療崩壊の危機は脱したようだが、日々の道内感染者数は2桁台と3桁台を行き来する高止まりが続いている。こうした中、長瀬会長にこのウイルスとどう対峙していくべきかを改めて訊ねた。
(1月25日収録・髙橋貴充)

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【緊急寄稿】コロナ禍と除菌対策【2】

感染対策の“不都合な真実”
濡れ衣を着せられた次亜塩素酸水溶液

越智 文雄(一般社団法人 次亜塩素酸水溶液普及促進会議代表理事)


北方ジャーナル2021年3月号
新型コロナウイルス第3波を克服するためには次亜塩素酸水溶液をはじめとする除菌対策が欠かせない。緊急寄稿の後編では、感染対策として有効であると国が認めた次亜塩素酸水溶液の活用が一部業界の妨害工作により促進されていない現状を告発したい。本稿は昨年12月10日、参議院議員会館会議室で開かれた議員勉強会「コロナ感染対策を資材と方法から考える会」での筆者の講演をもとに書き下ろしたものである。

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【社会】命の門番(ゲートキーパー)養成講習に参加して

いま、自殺を防ぐには
コロナ禍で悲劇が増加する中
注目集める相談員の養成活動


北方ジャーナル2021年3月号
コロナ禍の影響などで自ら命を断つ人が増加しているなか、この自殺者を減らすための相談員「ゲートキーパー」(命の門番)を道内で養成している札幌のボランティア団体の活動が注目を集めている。昨年11月21日、この団体が札幌市白石区民センターで開催した「こころの通う対話のできるゲートキーパー養成講習」に受講者として参加し、「自殺予防」に向けた取り組みを実際に体験した。年間2万人以上が自ら命を絶つ現状の中で「いま自分にできること」とは、いったいなんだろうか。 (ジャーナリスト 黒田 伸)た議員勉強会「コロナ感染対策を資材と方法から考える会」での筆者の講演をもとに書き下ろしたものである。

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【教育】2022年春の開校をめざす長沼町「まおい学びのさと小学校」計画の今

わくわくする学校を
NPO法人と地域住民がタッグ
昨年に歴史を閉じた校舎を活用


北方ジャーナル2021年3月号
子どもたちが主役の自由な学校を創る活動に取り組むNPO法人が今、使われていない空知管内長沼町の旧校舎を活用し、“市民立”により認可を受けた小学校を開設する計画を進めている。校名は「まおい学びのさと小学校」。「自ら考え、生きる力を身につけること」を理念に掲げ、学校のスタッフと地域住民が一緒になって、子どもたちの自由な発想を伸ばす開かれた学校をめざす。2022年春の開校が目標だが、定員を上回る入学希望があり、「子どもと一緒に長沼に移住したい」と望む家庭も──。昨年秋、私立学校を所管する道学務課に設置申請を提出しており、近く開かれる審議会で審査が行なわれる。北海道発の「理想の学校」をめざす関係者を訪ね、その思いなどを聞いた。(ルポライター・滝川 康治)

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【文化】市立小樽文学館で開催中の「小樽・札幌ゲーセン物語展」に注目

“ゲーセンの夢”をもう一度
ファンの喪失感が企画を後押し


北方ジャーナル2021年3月号
1980年代から90年代にかけて若者たちが熱中したゲーセン(ゲームセンター)。そこで使用されていたアーケードゲーム(業務用ゲーム機)やゲーム基板、ポスター、雑誌、レコードなど懐かしいグッズを紹介する「小樽・札幌ゲーセン物語展」が3月28日まで市立小樽文学館で開催中だ。失われつつあるかつてのゲーセンの文化を記録し伝えていこうと札幌在住の男性が企画し、ゲーム愛好者が協力。企画した男性は「往時のゲーセンは消えようとしているが、ゲームを楽しんできた一人ひとりに物語があるはず。そうした思い出なども紹介していきたい」と話している。(武智敦子)

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【連載】ルポ「ひきこもり」66──居場所事業の可能性と課題を語り合う

上から目線の支援ではなく
「寄り添い共感し合う」場に


北方ジャーナル2021年3月号
当事者や家族の居場所「サテライトSANGOの会inおたる」が1月20日、小樽市内で開かれた。札幌市のNPO法人「レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク」(レタポス・田中敦理事長)の主催で昨年9月から月1回運営。今年度最後の事業となったこの日は、ひきこもり経験を持つピアスタッフ3人が小樽の居場所事業を振り返り、今後の展望について意見を交わした。「既存のひきこもり支援には違和感を覚える。ひきこもりながらでも社会とつながり快適に過ごせる方法があってもいい」。当事者の目線ならではの率直な声から居場所事業への期待感がうかがえた。(武智敦子)

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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【67】

津軽海峡に眠る135人を悼む
大間崎「豊国丸戦死者忠霊碑」

慰霊碑修理にかけた深い思い


北方ジャーナル2021年3月号
津軽海峡を挟んで本州の最北端、青森県大間町の大間崎に「豊国丸戦死者忠霊碑」と彫られた石碑と真新しい墓碑が建っている。終戦の年の1945年7月14日、津軽海峡を航行中の帝国海軍特務艦「豊国(ほうこく)丸」がアメリカ軍機動部隊の空襲によって撃沈され、135人が犠牲となった惨事を忘れまいと、遺族会が中心となって建立されたものだ。慰霊碑は2018年7月にクラウドファンディングにより資金を調達して修理され、犠牲者の氏名がはっきりと読み取れるようになった。 (ジャーナリスト 黒田 伸)

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【フォトレポート・トピックス】

●嶋影商店がオリジナル純米吟醸「おたる島影」を4年ぶりに販売
●サッポロ クラシック缶11年連続売上増 21年は同品を通じた観光・飲食業支援も
●春の訪れを告げるISHIYAの期間限定商品「美冬さくら」「さくらバウムTSUMUGI」
●いま、次亜塩素酸水の復権を 「新型コロナ感染予防を考える会」が勉強会を開催
●「スズランキッチン」の樋口がコロナ対策製品で地域に恩返し

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【連載コラムなど】
*北海道フォトエッセイ
*視点 公共交通をどうする?
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*あなたの知らない老境
*新設企業情報
*人物株価
*古本屋女房の“古本的日常"
*デンタルエッセイ
*夏井功の「夜を駈ける車イス」
*北海道妄想紀行
*囚活通信
*つぐみ
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【今月の表紙】鈴木翁二画
『きょうはおいわい--みなととまちのはじまり』

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