2019年02月20日
ジャーナリスト・黒田伸が西区の道議選に立起表明

得意分野の福祉とスポーツを政策に反映させることにも意欲を示す黒田
本誌 北方ジャーナルで「戦争遺産をめぐる旅」「泊原発は本当に必要なのか」などの連載を担当しているフリージャーナリスト・黒田伸(61)。この黒田が2月20日午後、道庁内の道政記者クラブで会見を開き、道議会議員選挙(4月7日投開票)へ出馬することを正式に表明した。市民団体の一般社団法人道民のちから改革会議(西村弘行理事長=北翔大学名誉教授)の推薦を得て札幌市西区から立起する(文中敬称略)。

道民のちから改革会議の西村弘行理事長

後援会長を務めるサッポロ珈琲館の伊藤栄一会長
黒田は当初、道民のちから改革会議が道知事候補として推しているフリーキャスターの佐藤のりゆき(69)を道議の立場で支援しようと出馬の意を示していたが、肝腎の佐藤擁立は現在難航中。黒田は佐藤の判断を待たずに独自に立起を決めた格好だ。
巨費を投じて建設される道議会新庁舎の問題や、泊原発の廃炉を本誌連載でも主張してきた黒田。会見の冒頭では「道民のための議会になっていない」と道議会の現状を批判した。
その黒田が掲げる政策は「3つのNO!」と「7つのGO!」と称したもの。概要は次の通りだ。
〈3つのNO!〉
① 泊原発廃炉。北電を再生エネルギー主体の会社に導く。
② 守るための工夫と提案とアイデアでJR北海道の鉄路存続。
③ 道議会新庁舎の使い方再考、議会の答弁調整の禁止、政務調査費などのホームページ公開義務化、道議定数削減及び議員報酬削減などといった道議会改革。
〈7つのGO!〉
① 150年後の北海道を見据えた歴史の伝承。エコミュージアム構想を西区から全道に広げる。
② 子供たちが安心して遊び、育つ環境整備と安全対策。
③ 北海道を障がい者や社会的弱者を守る福祉の先進地区に。
④ スポーツ王国北海道を西区から牽引する。
⑤ 若者の起業に対する公的支援の拡充と、道外からの移住促進。
⑥ 1次産業を守り育て、食の安全を守るために北海道独自のルールづくりを提案する。
⑦ 中央政府のためではなく道民のための道政に。北海道独立への将来展望の提案。
会見では、高校・大学の同級生で今も親交のある野田佳彦元首相に、道議選立起の決意を連絡したエピソードも明かした。
「彼(野田)は、知事選なら応援に行くことも考えるが、道議選なら自分の力で勝てと言っていました」
なお札幌市西区道議選の他の候補者の状況は、定員3枠で8期目の現職和田敬友(自民・68)、前回初当選の加藤貴弘(自民・36)、先の衆院選に当選した道下大樹(立憲民主・43)の地盤を受け継ぐ加藤浩光(立憲民主・58)の3者が出馬する模様だ。
Posted by 北方ジャーナル at 18:22│Comments(0)
│政治経済
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