2014年01月14日
北方ジャーナル2014年2月号

1月14日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPAR、オンライン書店『Fujisan.co.jp』、または当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。
【報道】小樽殺人事件、4年目の急展開
彼女が「容疑者」でなくなる日
──不起訴確定へ秒読み、小樽女性殺人事件
逮捕、釈放、処分保留…
宙に浮いた2年半

杜撰な捜査が、当初から指摘されていた。状況証拠のみで容疑者逮捕に踏み切り、ひたすら自白を迫った警察。否認・黙秘を貫いた容疑者は勾留満期で釈放されたが、実に2年半後の現在に到るまで処分が決まっていない。不意に事態が動く兆しがみられたのは、昨年暮れのこと。メディア数社による「不起訴へ」の報はしかし、人間不信となった容疑者の心を解くには到らなかった。2011年7月、小樽市で起きた殺人事件。4年めの冬、1つの節目が間近に迫る──。(小笠原 淳)
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【司法】「開かれた司法」が閉じ始めた(8)
「裁判所は、“裁判所”の物ではない」
研究者らが手荷物検査に疑義
裁判所は記者クラブと懇親会

本誌がしつこく問い続けている、札幌の裁判所の訪庁者手荷物検査。多くのメディアがその問題をほとんど黙殺する中、司法関係者がこのほど市民向けのシンポジウムを開き、地元裁判所の取り組みに異議を唱えた。日本体育大准教授の清水雅彦さんを招いてシンポを開いたのは、札幌などの弁護士700人が登録する札幌弁護士会(中村隆会長)。市民ら約50人が参加した集会の報告を通じ、改めて手荷物検査の問題点を考えてみる。(小笠原淳)
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【連載】元道新記者・黒田伸の「原発洗脳日記」 (第17回)
「幌延」の分岐点となった
激動の政界と知事選とは
置き去りにされた核のゴミをめぐる論議

捨てる場所がなく溜まり続ける放射性廃棄物のために「トイレなきマンション」と言われる原発。道北の酪農地帯・幌延町は高レベル放射性廃棄物の処分・研究施設の建設をめぐって30年以上も揺れ動いた。現在は、放射性廃棄物を将来にわたって持ち込まないという協定のもと、国内最大の地層処分技術の研究施設が建設・運営されている。1994年を中心とした政界の激動と翌年の北海道知事選が建設の分岐点だったが、政治的妥協が優先され核のゴミをめぐる肝心の論議は置き去りにされてしまった。協定があるとはいえ、今後「幌延」が再び政治的妥協の舞台となる可能性はないのだろうか。(ジャーナリスト 黒田伸)
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【医療】
医の真相/「手稲いなづみ」が事業継承した「北陵内科病院」
「いま、急性期から 慢性期への橋渡しを」
医療依存度の高い患者を複数病院で受け入れ

経営不振に陥っていた医療法人社団糖研会の北陵内科病院(札幌市西区)が手稲いなづみ病院(札幌市手稲区)を運営する医療法人社団アルデバラン(齊藤晋理事長)に譲渡され、12月1日付けで「さっぽろ二十四軒病院」に生まれ変わった。アルデバランは急性期病棟から慢性期病棟への移行が困難な医療依存度の高い患者の受け皿となる医療機関を目指し2010年に設立。障害者病棟を備える手稲いなづみ病院の病床稼働率は常に100%に近い状態が続いていた。新たに病院を引き継いだことで医療体制はどのように強化されるのか。齊藤理事長を直撃し継承の経緯や狙いを訊いた。(12月11日現在)
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【金融】
大地みらい信金・遠藤修一理事長に訊く「信金の使命」
根釧に根付き始めた成長戦略
期待の「KONSENネット」

少子高齢化と人口減少が加速度的に進む北海道の市町村。地域経済が縮小する中、新たな発展の芽を探し育むといういわば孵化器の役割を果たすのが地域に密着した信用金庫の使命だ。根室・釧路管内の13市町村を営業エリアにする大地みらい信金(本店・根室市)では、昨年立ち上げた「KONSEN(根訓)魅力創造ネットワーク」で農業・漁業・商業といった縦割りの産業構造に“横串”を通す繋ぎ役として尽力。その一方、個性の違うそれぞれの自治体に合わせたオーダーメイドの支援資金を創設するなど厚みのある地域経済の成長戦略を実践している。管内産業基盤の底上げを目指す同信金の遠藤修一理事長に、その思いを訊いた。(12月26日収録)
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【ニュース】
■霊源寺による石狩市生振の墓地計画 地域住民の大半が反対で許可に暗雲
■目立つ固定化と市出資団体の高比率 札幌市の指定管理者選定結果に疑問
■佐藤のりゆき氏を知事候補に推す“勝手連”が札幌で設立総会を開催
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【2014流通業界展望】アークス・横山清社長に訊く
東日本、中央、西日本の
3ブロックにアークスを

昨年は道内流通業界が大きく揺れ動いた1年だった。独立路線と思われていた帯広のダイイチ(鈴木達雄社長)がイトーヨーカ堂(本社東京都千代田区・亀井淳社長)と資本業務提携し、セブン&アイ・ホールディングスの傘下に。一方、ダイイチと提携していたいちまる(本社帯広市・加藤祐功社長)がマックスバリュ北海道(本社札幌市・出戸信成社長)と資本業務提携し、イオン(本社千葉市・岡田元也社長)の傘下に入った。気になる業界の行方や今年の戦略について北海道・東北を拠点とする“流通の雄”アークスの横山清社長(78)に訊いた。
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【2月7日「北方領土の日」特集】
最大のヤマ場迎えた返還交渉
68年間の不法占拠に終止符を

根室市の納沙布岬から北方領土の貝殻島まで僅かに3・7キロ。だが、ソ連による終戦後の武力侵攻で国後島、択捉島、色丹島、歯舞群島の北方四島は不法占拠され、その状態が68年間の長きにわたって続いている。そんな異常な状況の中で、根室市をはじめ管内の1市4町は途切れることのない返還運動を継続してきた。そして今年も「2月7日」を迎える。政府が、この日を「北方領土の日」と制定したのは1981年。1855年に日ロ両国の国境を択捉島とウルップ島との間に定めた日魯通好条約が伊豆・下田で署名された日だ。一昨年末に政権交代で誕生した第二次安倍政権によって北方領土返還交渉は大きなヤマ場を迎えている。
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【震災後】ステンドグラス作家・仲澤 勉さんに訊く「3.11」後
東日本大震災の発生から間もなく3年
「フクシマは何も変わっていません」
東日本大震災の発生から来る「3・11」で3年が経つ。いまだ仮設住宅で不自由な生活を強いられている津波被害者、住み慣れた我が家を離れ全国各地で避難生活を送る原発事故被害者…。震災前と同様の暮らしに戻ることは不可能だとしても、震災被害者が心の平穏を取り戻す日はいつ来るのだろうか。福島県郡山市から一家5人で恵庭市に避難し、ステンドグラス工房「あいりんぼう」を開く仲澤勉さん(49)に、北海道に居を移すことを決めた経緯やステンドグラス作家としての現在の活動などを訊いた。(12月18日収録)
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【医療】帯広・社会医療法人 北斗の「福祉村構想」が本格始動
超高齢化社会の到来を踏まえた
“新たなコミュニティ"を創造

帯広市で「北斗病院」などを運営する社会医療法人北斗(鎌田一理事長)が超高齢化社会の到来を見据え、リハビリや在宅ケアの拠点となる「福祉村」の整備を着々と進めている。11月に市内でオープンした新病院「十勝リハビリテーションセンター」(武田直樹院長)に続き、敷地内でサービス付き高齢者住宅(サ高住)の建設にも着工。介護老人保健施設(老健)も併設する計画で、地域包括ケアの精神に則り看取りを含む医療・介護・住まいなどを一体的に提供する新たなコミュニティの構築を目指している。十勝から時代をリードする北斗の鎌田理事長に福祉村構想と将来ビジョンを訊いた
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【教育】シリーズ 発達障害を考える(25)
必要なのは継続的な支援と居場所
「場面緘黙症」を克服した青年が
自己肯定感を取り戻すまでの道のり
先月号でレポートした大学における発達障害支援の取り組み。江別市の札幌学院大学で取材を進める中で、どうしても会ってみたい男子学生がいた。学童期から13年間苦しんできた場面緘黙を24歳で克服、現在は特別支援学校の教員を目指している同大4年の大橋伸和さん(29)がその人だ。「経験は力になる」──。そう言い切る大橋さんのライフストーリーを通して、生きる力を与え未来へとつなげる支援とは何かを考えてみた。(武智敦子)
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【話題の人】
札幌白石区にオープンしたレストラン「グロリア」の
オーナーシェフ・ 西田 宣さんに訊く
「当事者に寄り添っていければ、最高の幸せだと思います」
おいしい料理を口にすると、おもわず口元がほころぶ。「食」は生きることの基軸でもある。食べることを疎かにしてはならない──。この秋、札幌市白石区栄通にオープンした小さなレストラン「スパゲッティー&PIZZA グロリア(※ラテン語で賛美の意味)」で、道産の有機無農薬玄米と小豆を炊き込んだリゾットを食べた時の素直な感想だ。店主の西田宣さん(40)は、関西で人気のイタリア料理店を経営していた気鋭のシェフ。食材と真摯に向き合う厨房からは、今日も滋味あふれた料理が供される。さて、西田シェフが北海道に移り住んだ決意の裏には、もう一つの“ミッション”があった。それは、兄と慕う旧友が取り組む障害当事者の地域活動を側面から支援していくことなのだという──。
(聞き手・武智敦子、12月13日収録)
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【長期連載】“農と食"北の大地から
「アニマルウェルフェア畜産」の今(その3)/特別インタビュー
動物福祉に適う乳牛の飼い方の評価法をまとめた研究者・瀬尾 哲也 さん
「家畜福祉は、農家にとっても
経済的にメリットが出るように
ならなければ前に進まない」

「アニマルウェルフェアの評価法をもとに新たな認証制度をつくり、基準を守っている酪農家の生乳だけで製造した牛乳や乳製品を販売できるようにしてほしい」と力を込めるのは、道内では数少ない家畜福祉の研究者・瀬尾哲也さんだ。学生時代に動物行動学を学び、1998年からは帯広畜産大学で研究生活を続け、徹底して牛を観察してきた。一般社団法人・畜産技術協会のアニマルウェルフェア評価法の作成にも関わり、日本では初めて、乳牛の評価法をまとめている。これまでの歩みや評価法のアウトライン、アニマルウェルフェア畜産の今後の方向などについて、瀬尾さんの話を聴いた。(昨年12月16日収録・ルポライター 滝川 康治)
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【長期連載】白井暢明のホンネで語る北海道独立論 特別篇
「日本の指針」は北海道衰退への道
北海道が“核のごみ捨て場"に?
「秘密保護法成立」、「靖国参拝」、「憲法改正」、「集団的自衛権の行使」、「原発再稼働」…、いま安倍政権がやっていること、そしてこれからやろうとしていることを並べてみた。これらが指し示している方向に何が見えるか。その姿がかなりはっきりしてきたようだ。つまり、戦後、日本が国家間の紛争解決手段としての戦争を放棄するという、ある意味で特殊な「平和国家」であろうとすることを止めて、保守陣営が好む言い方では「自衛のための戦争ができる普通の国」になることである。
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【フォトレポート・トピックス】
*経営者を総合支援する「GMS」が札幌で始動
*おびひろ氷まつり「銀の匙」をコンセプトに開催
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【連載コラムなど】
*はるばるヒーロー
*狩野美香子の“一撮入魂"
*夏井功の「夜を駈ける車イス」
*連載小説「時は誰も待たない」
*風俗嬢の休日(シレナ 松嶋けいこ)
*シネマ『沖縄美ら海水族館』
*視点 公共交通をどうする?
*須賀章雅のよいどれブンガク夜話
*名画の小部屋
*スポーツ筆刀両断
*夢の夢吉 夢吉の夢
*おたくの文壇殴り込み
*新設企業情報
*人物株価
*カイた人にキイてみた
*新連載・古本屋女房の“古本的日常"
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【今月の表紙】鈴木翁二画
『新春』
【金融】
大地みらい信金・遠藤修一理事長に訊く「信金の使命」
根釧に根付き始めた成長戦略
期待の「KONSENネット」

少子高齢化と人口減少が加速度的に進む北海道の市町村。地域経済が縮小する中、新たな発展の芽を探し育むといういわば孵化器の役割を果たすのが地域に密着した信用金庫の使命だ。根室・釧路管内の13市町村を営業エリアにする大地みらい信金(本店・根室市)では、昨年立ち上げた「KONSEN(根訓)魅力創造ネットワーク」で農業・漁業・商業といった縦割りの産業構造に“横串”を通す繋ぎ役として尽力。その一方、個性の違うそれぞれの自治体に合わせたオーダーメイドの支援資金を創設するなど厚みのある地域経済の成長戦略を実践している。管内産業基盤の底上げを目指す同信金の遠藤修一理事長に、その思いを訊いた。(12月26日収録)
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【ニュース】
■霊源寺による石狩市生振の墓地計画 地域住民の大半が反対で許可に暗雲
■目立つ固定化と市出資団体の高比率 札幌市の指定管理者選定結果に疑問
■佐藤のりゆき氏を知事候補に推す“勝手連”が札幌で設立総会を開催
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【2014流通業界展望】アークス・横山清社長に訊く
東日本、中央、西日本の
3ブロックにアークスを

昨年は道内流通業界が大きく揺れ動いた1年だった。独立路線と思われていた帯広のダイイチ(鈴木達雄社長)がイトーヨーカ堂(本社東京都千代田区・亀井淳社長)と資本業務提携し、セブン&アイ・ホールディングスの傘下に。一方、ダイイチと提携していたいちまる(本社帯広市・加藤祐功社長)がマックスバリュ北海道(本社札幌市・出戸信成社長)と資本業務提携し、イオン(本社千葉市・岡田元也社長)の傘下に入った。気になる業界の行方や今年の戦略について北海道・東北を拠点とする“流通の雄”アークスの横山清社長(78)に訊いた。
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【2月7日「北方領土の日」特集】
最大のヤマ場迎えた返還交渉
68年間の不法占拠に終止符を

根室市の納沙布岬から北方領土の貝殻島まで僅かに3・7キロ。だが、ソ連による終戦後の武力侵攻で国後島、択捉島、色丹島、歯舞群島の北方四島は不法占拠され、その状態が68年間の長きにわたって続いている。そんな異常な状況の中で、根室市をはじめ管内の1市4町は途切れることのない返還運動を継続してきた。そして今年も「2月7日」を迎える。政府が、この日を「北方領土の日」と制定したのは1981年。1855年に日ロ両国の国境を択捉島とウルップ島との間に定めた日魯通好条約が伊豆・下田で署名された日だ。一昨年末に政権交代で誕生した第二次安倍政権によって北方領土返還交渉は大きなヤマ場を迎えている。
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【震災後】ステンドグラス作家・仲澤 勉さんに訊く「3.11」後
東日本大震災の発生から間もなく3年
「フクシマは何も変わっていません」
東日本大震災の発生から来る「3・11」で3年が経つ。いまだ仮設住宅で不自由な生活を強いられている津波被害者、住み慣れた我が家を離れ全国各地で避難生活を送る原発事故被害者…。震災前と同様の暮らしに戻ることは不可能だとしても、震災被害者が心の平穏を取り戻す日はいつ来るのだろうか。福島県郡山市から一家5人で恵庭市に避難し、ステンドグラス工房「あいりんぼう」を開く仲澤勉さん(49)に、北海道に居を移すことを決めた経緯やステンドグラス作家としての現在の活動などを訊いた。(12月18日収録)
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【医療】帯広・社会医療法人 北斗の「福祉村構想」が本格始動
超高齢化社会の到来を踏まえた
“新たなコミュニティ"を創造

帯広市で「北斗病院」などを運営する社会医療法人北斗(鎌田一理事長)が超高齢化社会の到来を見据え、リハビリや在宅ケアの拠点となる「福祉村」の整備を着々と進めている。11月に市内でオープンした新病院「十勝リハビリテーションセンター」(武田直樹院長)に続き、敷地内でサービス付き高齢者住宅(サ高住)の建設にも着工。介護老人保健施設(老健)も併設する計画で、地域包括ケアの精神に則り看取りを含む医療・介護・住まいなどを一体的に提供する新たなコミュニティの構築を目指している。十勝から時代をリードする北斗の鎌田理事長に福祉村構想と将来ビジョンを訊いた
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【教育】シリーズ 発達障害を考える(25)
必要なのは継続的な支援と居場所
「場面緘黙症」を克服した青年が
自己肯定感を取り戻すまでの道のり
先月号でレポートした大学における発達障害支援の取り組み。江別市の札幌学院大学で取材を進める中で、どうしても会ってみたい男子学生がいた。学童期から13年間苦しんできた場面緘黙を24歳で克服、現在は特別支援学校の教員を目指している同大4年の大橋伸和さん(29)がその人だ。「経験は力になる」──。そう言い切る大橋さんのライフストーリーを通して、生きる力を与え未来へとつなげる支援とは何かを考えてみた。(武智敦子)
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【話題の人】
札幌白石区にオープンしたレストラン「グロリア」の
オーナーシェフ・ 西田 宣さんに訊く
「当事者に寄り添っていければ、最高の幸せだと思います」
おいしい料理を口にすると、おもわず口元がほころぶ。「食」は生きることの基軸でもある。食べることを疎かにしてはならない──。この秋、札幌市白石区栄通にオープンした小さなレストラン「スパゲッティー&PIZZA グロリア(※ラテン語で賛美の意味)」で、道産の有機無農薬玄米と小豆を炊き込んだリゾットを食べた時の素直な感想だ。店主の西田宣さん(40)は、関西で人気のイタリア料理店を経営していた気鋭のシェフ。食材と真摯に向き合う厨房からは、今日も滋味あふれた料理が供される。さて、西田シェフが北海道に移り住んだ決意の裏には、もう一つの“ミッション”があった。それは、兄と慕う旧友が取り組む障害当事者の地域活動を側面から支援していくことなのだという──。
(聞き手・武智敦子、12月13日収録)
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【長期連載】“農と食"北の大地から
「アニマルウェルフェア畜産」の今(その3)/特別インタビュー
動物福祉に適う乳牛の飼い方の評価法をまとめた研究者・瀬尾 哲也 さん
「家畜福祉は、農家にとっても
経済的にメリットが出るように
ならなければ前に進まない」

「アニマルウェルフェアの評価法をもとに新たな認証制度をつくり、基準を守っている酪農家の生乳だけで製造した牛乳や乳製品を販売できるようにしてほしい」と力を込めるのは、道内では数少ない家畜福祉の研究者・瀬尾哲也さんだ。学生時代に動物行動学を学び、1998年からは帯広畜産大学で研究生活を続け、徹底して牛を観察してきた。一般社団法人・畜産技術協会のアニマルウェルフェア評価法の作成にも関わり、日本では初めて、乳牛の評価法をまとめている。これまでの歩みや評価法のアウトライン、アニマルウェルフェア畜産の今後の方向などについて、瀬尾さんの話を聴いた。(昨年12月16日収録・ルポライター 滝川 康治)
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【長期連載】白井暢明のホンネで語る北海道独立論 特別篇
「日本の指針」は北海道衰退への道
北海道が“核のごみ捨て場"に?
「秘密保護法成立」、「靖国参拝」、「憲法改正」、「集団的自衛権の行使」、「原発再稼働」…、いま安倍政権がやっていること、そしてこれからやろうとしていることを並べてみた。これらが指し示している方向に何が見えるか。その姿がかなりはっきりしてきたようだ。つまり、戦後、日本が国家間の紛争解決手段としての戦争を放棄するという、ある意味で特殊な「平和国家」であろうとすることを止めて、保守陣営が好む言い方では「自衛のための戦争ができる普通の国」になることである。
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【フォトレポート・トピックス】
*経営者を総合支援する「GMS」が札幌で始動
*おびひろ氷まつり「銀の匙」をコンセプトに開催
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【連載コラムなど】
*はるばるヒーロー
*狩野美香子の“一撮入魂"
*夏井功の「夜を駈ける車イス」
*連載小説「時は誰も待たない」
*風俗嬢の休日(シレナ 松嶋けいこ)
*シネマ『沖縄美ら海水族館』
*視点 公共交通をどうする?
*須賀章雅のよいどれブンガク夜話
*名画の小部屋
*スポーツ筆刀両断
*夢の夢吉 夢吉の夢
*おたくの文壇殴り込み
*新設企業情報
*人物株価
*カイた人にキイてみた
*新連載・古本屋女房の“古本的日常"
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【今月の表紙】鈴木翁二画
『新春』
Posted by 北方ジャーナル at 00:00│Comments(0)
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