2007年12月22日
「小泉チルドレン」さまざま
連休初日の12月22日、栗山町で行われた飯島夕雁衆議(自民党)の後援会設立総会の取材。会場に集まっていた約60人はマチの名士だそうで、あいさつした町議が「緊張して何をしゃべったらいいかわからない」と話すほどの雰囲気だったらしい。
飯島議員といえば、「小泉チルドレン」のひとりとして知られている。05年のいわゆる「郵政選挙」で、郵政民営化に反対した山下貴史候補(現深川市長)の"刺客"として、東京都青ヶ島村教育長から道10区に出馬し、比例北海道ブロックで復活当選した。
元大蔵官僚や大学教授、某フリーターなどがスポットライトを浴びる「チルドレン」達だが、飯島議員は当選直後から、週末は必ず地元入りし、地道に地域を回ってきた。
「飯島先生は田んぼの中に入ってきて、私たちの話を聞いてくれる」。地元の代表が語った。
キャッチフレーズは「まっすぐまじめに新・現場主義」。道10区は財政再建団体となった夕張をはじめ、その予備軍とも言える歌志内、赤平といった旧産炭地、そして深川、栗山、岩見沢といった農業地帯を抱える地域。彼女は自らの目で、足で、疲弊した北海道の「現場」を見てきた。
北海道は言ってみれば、元々「よそもの」が集まったような土地。東京都出身の"落下傘候補"だった飯島議員は「遅れてきた『よそもの』」として、地域の中にどんどん入っていった。農村を訪ね、工場を歩き、時には夏祭りに飛び入りし、ビール早飲み大会や泥の中にダイビングしたこともあるとか。岩見沢ディスコ祭りで、市民と一緒になって踊ったことも記憶に新しい。
詳しい内容は本誌2月号に、ということになるが、今回の取材を通じて、「チルドレン」を十把一絡げで見てはいけないな、と思った。やっている人は、ちゃんとやっているのである。
近いとされる次の衆院選に向けて、一部には「現職の俺を公認しなくても関係ない、絶対に出馬する」なんて金切り声で叫んでいる者もいるようだが、一体誰がそんなものを支持するのだろうか。馬鹿げた組織選挙で、何もわからぬノータリンを担ぎ上げるから、こうした勘違いをする奴が出てくるのだろう。
自民党は彼ら「チルドレン」を、選挙区でしっかり勝負させるべきだ、と思う。まさしく泥にまみれて、手が腫れるまで握手をさせなければ、ろくな政治家にならないのではないか。人々が生活や将来を託して、自分に一票を投じてくれることの「重さ」がわからず、党が公認するかどうかぐらいのことでキーキー言っているような者は、無所属で出たところで誰も認めないだろう。
勝ち残る者はそのまま進めばいいし、駄目な奴はまたフリーターにでもなればいいのだ。(ご)
飯島議員といえば、「小泉チルドレン」のひとりとして知られている。05年のいわゆる「郵政選挙」で、郵政民営化に反対した山下貴史候補(現深川市長)の"刺客"として、東京都青ヶ島村教育長から道10区に出馬し、比例北海道ブロックで復活当選した。
元大蔵官僚や大学教授、某フリーターなどがスポットライトを浴びる「チルドレン」達だが、飯島議員は当選直後から、週末は必ず地元入りし、地道に地域を回ってきた。
「飯島先生は田んぼの中に入ってきて、私たちの話を聞いてくれる」。地元の代表が語った。
キャッチフレーズは「まっすぐまじめに新・現場主義」。道10区は財政再建団体となった夕張をはじめ、その予備軍とも言える歌志内、赤平といった旧産炭地、そして深川、栗山、岩見沢といった農業地帯を抱える地域。彼女は自らの目で、足で、疲弊した北海道の「現場」を見てきた。
北海道は言ってみれば、元々「よそもの」が集まったような土地。東京都出身の"落下傘候補"だった飯島議員は「遅れてきた『よそもの』」として、地域の中にどんどん入っていった。農村を訪ね、工場を歩き、時には夏祭りに飛び入りし、ビール早飲み大会や泥の中にダイビングしたこともあるとか。岩見沢ディスコ祭りで、市民と一緒になって踊ったことも記憶に新しい。
詳しい内容は本誌2月号に、ということになるが、今回の取材を通じて、「チルドレン」を十把一絡げで見てはいけないな、と思った。やっている人は、ちゃんとやっているのである。
近いとされる次の衆院選に向けて、一部には「現職の俺を公認しなくても関係ない、絶対に出馬する」なんて金切り声で叫んでいる者もいるようだが、一体誰がそんなものを支持するのだろうか。馬鹿げた組織選挙で、何もわからぬノータリンを担ぎ上げるから、こうした勘違いをする奴が出てくるのだろう。
自民党は彼ら「チルドレン」を、選挙区でしっかり勝負させるべきだ、と思う。まさしく泥にまみれて、手が腫れるまで握手をさせなければ、ろくな政治家にならないのではないか。人々が生活や将来を託して、自分に一票を投じてくれることの「重さ」がわからず、党が公認するかどうかぐらいのことでキーキー言っているような者は、無所属で出たところで誰も認めないだろう。
勝ち残る者はそのまま進めばいいし、駄目な奴はまたフリーターにでもなればいいのだ。(ご)
Posted by 北方ジャーナル at 23:25│Comments(0)
│政治経済
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