2022年06月09日
「ココルクえべつ」オープン1年で報告会 つしま医療福祉Gが挑戦する“共生のまち”

つしま医療福祉グループの対馬代表が主催者として挨拶
江別市(三好昇市長)の地域定住構想を受けて、つしま医療福祉グループの社会福祉法人日本介護事業団(対馬徳昭理事長)が事業主体となり同市大麻地区に開設された複合施設「ココルクえべつ」。そのオープンから1年あまりを経た6月5日午前、関係者や市民約400人を集めて「ココルクえべつ報告会─共生のまちづくりへの挑戦─」と題した催しが江別市民会館で開かれた。

講演した樽見英樹氏は厚労省時代に新型コロナ対策にも奔走した

つしま医療福祉グループとタッグを組む三好市長
高齢者や障害者をはじめ地域住民、学生といったさまざまな人々が集う「共生のまち」として整備され、国が打ち出した日本版CCRC(生涯活躍のまち構想)の先駆的モデルとして注目されている「ココルクえべつ」。北海道札幌盲学校跡地3・2ヘクタールには高齢者介護と障害者ケア関係の施設が集約され、一般利用向けにレストランやパン工房、温泉施設なども併設。昨年4月のオープン以来、コロナ禍にもかかわらず市民など約11万人が足を運び、賑わいを見せてきた。
この日は最初に、元厚生労働事務次官で日本年金機構副理事長の樽見英樹氏が「共生社会の実現を目指して」と題して記念講演。我が国の人口動態や健康寿命の変化、社会保障制度の変遷などに触れながら、社会保障を全世代型に変えていく必要性を分かりやすく解説した。
これに続く報告会では地元を代表して三好市長、主催者代表として対馬理事長がそれぞれ挨拶し、開設までの関係者の力添えに感謝を表明すると共に「ココルクえべつ」が持つ社会的、今日的な意義を強調。来賓として高木宏壽衆議院議員、勝部賢志参議院議員、鈴木直道北海道知事、安田光春北洋銀行頭取が登壇し、それぞれの思いを込めて今回の取り組みにエールを送った。
その後は「ココルクえべつ」の紹介動画が披露されたほか、ここで働く障害者や生活している高齢者から活動発表などが行なわれ、報告会は盛会の内に幕を閉じた。
“共生のまち”「ココルクえべつ」の今後がさらに注目されるところだ。(く)

多くの市民の憩いの場にもなっている「ココルクえべつ」(市内大麻元町)
Posted by 北方ジャーナル at 00:00│Comments(0)
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