2022年05月14日
北方ジャーナル2022年6月号

5月14日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、インターネットではAmazon、またはオンライン書店『Fujisan.co.jp』、あるいは直接当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。
【報道】地元紙・80年めの迷走〈6〉
権力監視、今は昔
記者逮捕問題、道新の幕引き
報道幹部の人事には失意の声

昨年6月に起きた、北海道新聞の新人記者逮捕事件。本誌前号発売直前の4月中旬、道新社内では編集幹部の処分などが決まり、追って事件に対する社の認識が明かされた。同下旬には宮口宏夫社長が初めて逮捕問題に言及し「非常に重く受け止める」などと発言。前後して労組が関連団体などと共同で声明を発表し、改めて当時の警察の対応などを批判している。道新自身の紙面からはすでに姿を消した問題、その後の動きを追った。(小笠原 淳)
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【報道】告発・絶望の学府⑭
「正しいと思って」
江差看護・前副学院長放言
謝罪の場でパワハラ否定も

真っ当な謝罪や賠償などの被害対応が待たれる、北海道立高等看護学院のパワーハラスメント問題。加害を認定された教員らの一部はすでに個別の謝罪を始めているというが、その弁明は必ずしも被害者に受け入れられているとは言い難く、中には謝罪そのものを拒否された人もいる。当事者らの不信感が拭いきれないまま、発覚から1年以上が過ぎてなお、問題は尾を引き続けることになりそうだ。(小笠原 淳)
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【報道】道警不祥事から考える〈56〉
道警、謝罪の春
懲戒処分など1―3月速報
年度明け以降も不祥事連続

地元警察で処分などがあった不祥事、本年最初の報告だ。3カ月ごとの文書開示請求では、同時期の懲戒処分・監督上の措置が前年比で5割ほど増えた事実や、未発表が疑われる法令違反事案などの処分を確認できた。年度が替わった4月以降の記録はまだまとまっていないものの、同下旬から5月にかけては深刻な不正行為や人身事故などの発表が相継ぐ事態に。2022年春は北海道警察にとって、さながら謝罪コメントの季節となったようだ。(小笠原 淳)
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【報道】広域紋別病院の医師流出問題を追う【3】
「個別の回答は差し控える」
弁護士を盾にして数々の
疑問に口を閉ざす病院側

広大なオホーツク西紋地区の医療を預かる広域紋別病院(曽ヶ端克哉院長・150床)の医師流出問題の続報だ。昨年秋から今年1月にかけて副院長をはじめとする常勤内科医3人が相次いで病院を去る異常事態はなぜ起きたのか。本稿では、その疑問に対して寄せられた病院側の「公式回答」を紹介したい。4月中旬に委任弁護士から送られてきた内容は、極めて分かりやすいものだった。曰く「個別の事案についての回答は差し控えます」──。(本誌編集長・工藤年泰)
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【報道】苫前町社協主査の懲戒解雇事件に新展開
補助金不適切支出で犯人
扱いされた元主査が提訴

3年前、留萌管内苫前町(福士敦朗町長)で起きた社会福祉法人苫前町社会福祉協議会(以下社協・大井一弘代表理事)の懲戒解雇事件(2019年6月号で既報)で新展開があった。給与改定をめぐる手続き不備による補助金不適切支出の責任を一方的に押し付けられ、懲戒解雇処分を受けた元事務方トップ(主査)の女性がさる3月、社協と元理事長、副町長を相手取り、慰謝料などを求める損害賠償請求訴訟を札幌地裁に起こしたのだ。当時、社協は手の平を返して懲戒処分を撤回し本人の復職を求めたが、一度押された犯人の烙印はおいそれとは消えない──。(佐久間康介)
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【報道】道銀が北海道信金「寿都支店」に共同窓口を設置
業態の垣根超えた全国初の協調
道内金融機関の「分業化」に一歩

北海道銀行(本店札幌市・道銀)と北海道信用金庫(同・しんきん北海道)、ATMの管理運営で知られるSocioFuture(ソシオフューチャー・本社東京都)は連携して寿都町で今年8月から新たな金融サービスの提供を始める。しんきん北海道の「寿都支店」内に道銀「寿都支店」との共同窓口を置くとともに道銀のATMも設置、人口減少地域での新しい金融サービスの在り方を模索する。また寿都郵便局のゆうちょATMで道銀のキャッシュカードが手数料無料で利用できるようにもする。ゆうちょATMで銀行カードが手数料無料で使えるのは、道内では今回が初めて。共同窓口の設置やゆうちょとの連携は、金融機関における地方支店の今後の在り方を示すモデルケースとなりそうだ。 (佐久間康介)
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【報道】“核のゴミ”レポートPART31 最終処分事業と一体化する「幌延国際共同プロジェクト」
危うい“研究と処分の垣根”
原子力機構の研究を盾に
参入するNUMOの思惑

日本原子力研究開発機構(以下、原子力機構)が2022年度中に幌延深地層研究センターで新たに始める「国際共同プロジェクト」は、核のゴミの「処分研究」と「処分場」を区別する、従来の原子力政策を変える転換点になるだろう。処分事業者のNUMO(原子力発電環境整備機構)などが幌延での試験研究に参入し、原子力機構と「協働する」ことになるからだ。後志管内の寿都町と神恵内村では処分地選定に向けた「文献調査」などが進んでおり、幌延視察を通して住民の取り込みをはかる動きもある。このまま道民が座視するならば、なし崩し的に事が進み、最終処分事業の泥沼に足を踏み込むことになりかねない。(ルポライター・滝川 康治)
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【選挙】2022参院選/立憲民主党・石川知裕候補予定者に訊く
物価高対策は目下喫緊の課題
アベノミクスの失敗を改める
与党との差別化は生活を豊かにする政策

6月22日公示、7月10日投開票の見通しとなった今夏の参院選。定数3の北海道選挙区において立憲民主党は、現職の徳永エリ氏と2019年の北海道知事選で敗れた元衆議の石川知裕氏を擁立した。いまだ先が見通せないコロナ禍に、ロシアのウクライナ侵攻など世界的にも課題山積みの情勢下で、石川氏は物価高対策を今最も力を入れるべき取り組みとして訴えていく構えだ。衆議時代に農林水産委員会や国土交通委員会に所属し、一次産業及び地域の交通インフラ維持などに結果を出してきた同氏。その経験や掲げる公約を、次の選挙の有権者はどう受け止めるのか。 (4月24日収録、髙橋貴充)
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【ニュース】
■北海道警察の対応「正しかった」
国家公安委員長が野次排除肯定
──違法指摘判決後に表現の自由侵害を正当化
■住民団体の求めで風力発電の双日が
5月下旬に小樽と余市で住民説明会
──毛無山周辺の国有林に建設予定の巨大発電計画の行方
■本誌記事をきっかけに資料を収集
「アスパラガスの父」の足跡を辿る
──故・下田喜久三さんの若きひ孫が先人の功績に開眼
■道庁がウクライナ支援窓口を設置
避難民受け入れや生活相談に対応
──ロシアの軍事侵攻で苦しむ人々を人道的観点からサポート
■悪夢再び? 相次ぐクマの目撃情報
肝心の証拠が見つからず道は慎重
──早くも4月から札幌市北区・東区に出没か
■キャリアバンクが北農5連と連携
特定技能外国人を農業現場に紹介
──農家や農協の人手不足解消に向けてサポートを開始
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【創刊50周年記念特集(1)】
自分の足と目で──
【祝辞】
北海道知事 鈴木 直道氏
札幌市長 秋元 克広氏
自由民主党北海道支部連合会 会長 衆議院議員 伊東 良孝氏
立憲民主党北海道総支部連合会代表 衆議院議員 逢坂 誠二氏
【再録】アイヌ問題・2008年10月号
河野 本道 vs 小林 よしのり
アイヌ問題の「なんかヘン」を解きほぐせ!
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【医療】
循環器分野の「ダヴィンチ」手術を
牽引する札幌心臓血管クリニック
僧帽弁閉鎖不全症などに卓効
手術支援ロボットが拓く未来

手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使った心臓手術で、医療法人札幌ハートセンター(藤田勉理事長・院長)の基幹病院、札幌心臓血管クリニック(東区・104床)が実績を上げている。同病院は、東北以北で心臓血管分野におけるダヴィンチの手術を実施できる唯一の医療機関となっており、今年度から手術の見学とトレーニングを行なう認定施設として人材育成も担うことになった。僧帽弁閉鎖不全症などの治療で保険収載されたダヴィンチ手術の大きな可能性について、同病院の低侵襲心臓手術(МICS)センター長で、昨年10月に指導医(プロクター)に認定された橋本誠医師(41)に訊いた。(4月21日取材)
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【企業】
もみじ台地区の健康寿命延伸へ
ホクノーが挑む地域活力の創出
先駆的取組で少子高齢社会の課題克服へ

札幌市内で最も高齢化率が高く、少子化も著しい厚別区のもみじ台地区。全国的に少子高齢化が広がっている中で、同地域のそれへの対策は大きな関心事となっている。そのもみじ台のライフライン及び生活拠点を担っているのが、食品スーパー・ホクノー(野地秀一社長)の旗艦店(ホクノースーパー中央店)を中核とするもみじ台ショッピングセンターだ。スーパーマーケットとして地域住民の日々の暮らしを支えるのみならず、健康寿命延伸に寄与するさまざまな取り組みも展開。少子高齢社会という現実を真正面から受け止めながら、地域活力の創出に力を入れる。
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【寄稿・㈱あかりみらい代表取締役 越智文雄氏】カーボンニュートラルへの接し方を考える
有言実行の「ゼロカーボン」を
脱炭素の1丁目1番地はLED化から

政府の骨太の方針に盛り込まれ、カーボンニュートラル政策にいち早く名乗りをあげた「ゼロカーボン北海道」の下、道内の自治体では昨年度末で60近い市町村が「ゼロカーボン都市」を宣言している。環境省のHPで検索すると、全国で北海道が圧倒的なボリュームで1位になっており、アピール効果は十分だ。しかし、宣言なりの成果を示すことができなければ後で恥ずかしい思いをするのは当の自治体だ。大事なのは有言実行である。ではどうすればよいか──。
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【出版】「住宅産業新聞」創業者・小西征夫氏が引退を機に作成した小冊子
『おゝ他力よ!! 他力!』
自身のミニ集大成と浄土真宗の“み教え”

北海道の不動産業界紙「住宅産業新聞」を発行する住宅産業新聞社(本社札幌)の創業者で僧侶でもある小西征夫氏(82、法名・丞西)が自身のミニ集大成と親しんできた仏教の教えをまとめた小冊子(非売品、B6判)の刊行を続けている。昨年からこれまでに4冊をまとめ、関係者や親しい人たちに配布。読んだ人たちからは「生きるうえでの参考になった」など反響が寄せられているといい、小西氏は続編の執筆も予定している。
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【ペット】小樽発・猫多頭飼育の現場に同行取材
主の死後、取り残された猫達
人間の身勝手さが拡げる不幸

ペットブームで人気の猫だが、劣悪な環境で飼われ繁殖が進む多頭飼育が社会問題となっている。この中で、飼い主が亡くなる、あるいはSOSを出した場合、ボランティアが定期的に訪問し餌や水の交換や掃除、新しい譲渡先を探すといった保護活動に取り組んでいる。小樽市の猫保護ボランティア団体「銭函キャッツアイ」(瀧公恵代表)に同行し、市内の多頭飼育の現場を取材した。(武智敦子)
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【連載】ルポ「ひきこもり」81──ひきこもりを理解できない父親③
親として育っていない父親
母親は、まず子供を守って

ひきこもり当事者と父親の関係をめぐり、これまで2回に亘り専門家へのインタビューをお届けしてきたが、今回は「小樽不登校・ひきこもり家族交流会」の元世話人で、現在は札幌市の居場所事業「よりどころ」のピアスタッフとして活動する鈴木祐子さん(74)に登場いただいた。25年間にわたり家族や当事者のメンタルケアを行なってきた経験から、「親として育っていかなくてはならないが、父親はそれが欠如している」とさらりと言う言葉には重みがある。鈴木さんが語る親子、そして夫婦の関係に耳を傾けてみたい。 (武智敦子)
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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【81】
A級戦犯が絞首刑を受けた
東京都池袋「巣鴨プリズン」
面影を残す小さな慰霊碑

第二次世界大戦で敗戦国となった日本は極東国際軍事裁判(東京裁判)でA級戦犯7人が死刑判決を受け、1948年の暮れに絞首刑が執行された。場所は東京都豊島区西巣鴨の巣鴨拘置所で、連合国軍総司令部(GHQ)が接収し「巣鴨プリズン」とも呼ばれていた。現在、東池袋中央公園になっている場所を訪れると、公園の片隅にひっそりと慰霊碑があった。ここで絞首台の露と消えた東条英機元首相たちはどんな思いで最期の時を迎えたのか。死刑執行まで彼らに寄り添い、それぞれの死を見届けた教誨師が自身の講演録で、その生々しい姿を伝えている──。 (ジャーナリスト 黒田 伸)
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【フォトレポート・トピックス】
●「39条事件」遺族がNPO設立へ 交流拠点のブックカフェ構想も
●「サツエキBridge」が6月末に前身含めて27年間の営業に幕
●新千歳国際アニメ映画祭が今年も開催 4月18日からコンペ作品募集始まる
●北海道コカ・コーラグループの物流担う幸楽輸送の新社屋竣工
●滝上町が誇る日本一の「芝ざくら」の季節到来
●防災機能も充実した馴染みの場所に小清水町新庁舎が1月から建設開始
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【連載コラムなど】
*北海道フォトエッセイ
*視点 公共交通をどうする?
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*探訪! 脳内北海道
*新設企業情報
*人物株価
*古本屋女房の“古本的日常"
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*連載小説 特別授業
*囚活通信
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【今月の表紙】鈴木翁二画
『先のこと』
【報道】苫前町社協主査の懲戒解雇事件に新展開
補助金不適切支出で犯人
扱いされた元主査が提訴

3年前、留萌管内苫前町(福士敦朗町長)で起きた社会福祉法人苫前町社会福祉協議会(以下社協・大井一弘代表理事)の懲戒解雇事件(2019年6月号で既報)で新展開があった。給与改定をめぐる手続き不備による補助金不適切支出の責任を一方的に押し付けられ、懲戒解雇処分を受けた元事務方トップ(主査)の女性がさる3月、社協と元理事長、副町長を相手取り、慰謝料などを求める損害賠償請求訴訟を札幌地裁に起こしたのだ。当時、社協は手の平を返して懲戒処分を撤回し本人の復職を求めたが、一度押された犯人の烙印はおいそれとは消えない──。(佐久間康介)
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【報道】道銀が北海道信金「寿都支店」に共同窓口を設置
業態の垣根超えた全国初の協調
道内金融機関の「分業化」に一歩

北海道銀行(本店札幌市・道銀)と北海道信用金庫(同・しんきん北海道)、ATMの管理運営で知られるSocioFuture(ソシオフューチャー・本社東京都)は連携して寿都町で今年8月から新たな金融サービスの提供を始める。しんきん北海道の「寿都支店」内に道銀「寿都支店」との共同窓口を置くとともに道銀のATMも設置、人口減少地域での新しい金融サービスの在り方を模索する。また寿都郵便局のゆうちょATMで道銀のキャッシュカードが手数料無料で利用できるようにもする。ゆうちょATMで銀行カードが手数料無料で使えるのは、道内では今回が初めて。共同窓口の設置やゆうちょとの連携は、金融機関における地方支店の今後の在り方を示すモデルケースとなりそうだ。 (佐久間康介)
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【報道】“核のゴミ”レポートPART31 最終処分事業と一体化する「幌延国際共同プロジェクト」
危うい“研究と処分の垣根”
原子力機構の研究を盾に
参入するNUMOの思惑

日本原子力研究開発機構(以下、原子力機構)が2022年度中に幌延深地層研究センターで新たに始める「国際共同プロジェクト」は、核のゴミの「処分研究」と「処分場」を区別する、従来の原子力政策を変える転換点になるだろう。処分事業者のNUMO(原子力発電環境整備機構)などが幌延での試験研究に参入し、原子力機構と「協働する」ことになるからだ。後志管内の寿都町と神恵内村では処分地選定に向けた「文献調査」などが進んでおり、幌延視察を通して住民の取り込みをはかる動きもある。このまま道民が座視するならば、なし崩し的に事が進み、最終処分事業の泥沼に足を踏み込むことになりかねない。(ルポライター・滝川 康治)
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【選挙】2022参院選/立憲民主党・石川知裕候補予定者に訊く
物価高対策は目下喫緊の課題
アベノミクスの失敗を改める
与党との差別化は生活を豊かにする政策

6月22日公示、7月10日投開票の見通しとなった今夏の参院選。定数3の北海道選挙区において立憲民主党は、現職の徳永エリ氏と2019年の北海道知事選で敗れた元衆議の石川知裕氏を擁立した。いまだ先が見通せないコロナ禍に、ロシアのウクライナ侵攻など世界的にも課題山積みの情勢下で、石川氏は物価高対策を今最も力を入れるべき取り組みとして訴えていく構えだ。衆議時代に農林水産委員会や国土交通委員会に所属し、一次産業及び地域の交通インフラ維持などに結果を出してきた同氏。その経験や掲げる公約を、次の選挙の有権者はどう受け止めるのか。 (4月24日収録、髙橋貴充)
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【ニュース】
■北海道警察の対応「正しかった」
国家公安委員長が野次排除肯定
──違法指摘判決後に表現の自由侵害を正当化
■住民団体の求めで風力発電の双日が
5月下旬に小樽と余市で住民説明会
──毛無山周辺の国有林に建設予定の巨大発電計画の行方
■本誌記事をきっかけに資料を収集
「アスパラガスの父」の足跡を辿る
──故・下田喜久三さんの若きひ孫が先人の功績に開眼
■道庁がウクライナ支援窓口を設置
避難民受け入れや生活相談に対応
──ロシアの軍事侵攻で苦しむ人々を人道的観点からサポート
■悪夢再び? 相次ぐクマの目撃情報
肝心の証拠が見つからず道は慎重
──早くも4月から札幌市北区・東区に出没か
■キャリアバンクが北農5連と連携
特定技能外国人を農業現場に紹介
──農家や農協の人手不足解消に向けてサポートを開始
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【創刊50周年記念特集(1)】
自分の足と目で──
【祝辞】
北海道知事 鈴木 直道氏
札幌市長 秋元 克広氏
自由民主党北海道支部連合会 会長 衆議院議員 伊東 良孝氏
立憲民主党北海道総支部連合会代表 衆議院議員 逢坂 誠二氏
【再録】アイヌ問題・2008年10月号
河野 本道 vs 小林 よしのり
アイヌ問題の「なんかヘン」を解きほぐせ!
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【医療】
循環器分野の「ダヴィンチ」手術を
牽引する札幌心臓血管クリニック
僧帽弁閉鎖不全症などに卓効
手術支援ロボットが拓く未来

手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使った心臓手術で、医療法人札幌ハートセンター(藤田勉理事長・院長)の基幹病院、札幌心臓血管クリニック(東区・104床)が実績を上げている。同病院は、東北以北で心臓血管分野におけるダヴィンチの手術を実施できる唯一の医療機関となっており、今年度から手術の見学とトレーニングを行なう認定施設として人材育成も担うことになった。僧帽弁閉鎖不全症などの治療で保険収載されたダヴィンチ手術の大きな可能性について、同病院の低侵襲心臓手術(МICS)センター長で、昨年10月に指導医(プロクター)に認定された橋本誠医師(41)に訊いた。(4月21日取材)
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【企業】
もみじ台地区の健康寿命延伸へ
ホクノーが挑む地域活力の創出
先駆的取組で少子高齢社会の課題克服へ

札幌市内で最も高齢化率が高く、少子化も著しい厚別区のもみじ台地区。全国的に少子高齢化が広がっている中で、同地域のそれへの対策は大きな関心事となっている。そのもみじ台のライフライン及び生活拠点を担っているのが、食品スーパー・ホクノー(野地秀一社長)の旗艦店(ホクノースーパー中央店)を中核とするもみじ台ショッピングセンターだ。スーパーマーケットとして地域住民の日々の暮らしを支えるのみならず、健康寿命延伸に寄与するさまざまな取り組みも展開。少子高齢社会という現実を真正面から受け止めながら、地域活力の創出に力を入れる。
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【寄稿・㈱あかりみらい代表取締役 越智文雄氏】カーボンニュートラルへの接し方を考える
有言実行の「ゼロカーボン」を
脱炭素の1丁目1番地はLED化から

政府の骨太の方針に盛り込まれ、カーボンニュートラル政策にいち早く名乗りをあげた「ゼロカーボン北海道」の下、道内の自治体では昨年度末で60近い市町村が「ゼロカーボン都市」を宣言している。環境省のHPで検索すると、全国で北海道が圧倒的なボリュームで1位になっており、アピール効果は十分だ。しかし、宣言なりの成果を示すことができなければ後で恥ずかしい思いをするのは当の自治体だ。大事なのは有言実行である。ではどうすればよいか──。
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【出版】「住宅産業新聞」創業者・小西征夫氏が引退を機に作成した小冊子
『おゝ他力よ!! 他力!』
自身のミニ集大成と浄土真宗の“み教え”

北海道の不動産業界紙「住宅産業新聞」を発行する住宅産業新聞社(本社札幌)の創業者で僧侶でもある小西征夫氏(82、法名・丞西)が自身のミニ集大成と親しんできた仏教の教えをまとめた小冊子(非売品、B6判)の刊行を続けている。昨年からこれまでに4冊をまとめ、関係者や親しい人たちに配布。読んだ人たちからは「生きるうえでの参考になった」など反響が寄せられているといい、小西氏は続編の執筆も予定している。
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【ペット】小樽発・猫多頭飼育の現場に同行取材
主の死後、取り残された猫達
人間の身勝手さが拡げる不幸

ペットブームで人気の猫だが、劣悪な環境で飼われ繁殖が進む多頭飼育が社会問題となっている。この中で、飼い主が亡くなる、あるいはSOSを出した場合、ボランティアが定期的に訪問し餌や水の交換や掃除、新しい譲渡先を探すといった保護活動に取り組んでいる。小樽市の猫保護ボランティア団体「銭函キャッツアイ」(瀧公恵代表)に同行し、市内の多頭飼育の現場を取材した。(武智敦子)
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【連載】ルポ「ひきこもり」81──ひきこもりを理解できない父親③
親として育っていない父親
母親は、まず子供を守って

ひきこもり当事者と父親の関係をめぐり、これまで2回に亘り専門家へのインタビューをお届けしてきたが、今回は「小樽不登校・ひきこもり家族交流会」の元世話人で、現在は札幌市の居場所事業「よりどころ」のピアスタッフとして活動する鈴木祐子さん(74)に登場いただいた。25年間にわたり家族や当事者のメンタルケアを行なってきた経験から、「親として育っていかなくてはならないが、父親はそれが欠如している」とさらりと言う言葉には重みがある。鈴木さんが語る親子、そして夫婦の関係に耳を傾けてみたい。 (武智敦子)
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【連載】戦争遺産をめぐる旅 【81】
A級戦犯が絞首刑を受けた
東京都池袋「巣鴨プリズン」
面影を残す小さな慰霊碑

第二次世界大戦で敗戦国となった日本は極東国際軍事裁判(東京裁判)でA級戦犯7人が死刑判決を受け、1948年の暮れに絞首刑が執行された。場所は東京都豊島区西巣鴨の巣鴨拘置所で、連合国軍総司令部(GHQ)が接収し「巣鴨プリズン」とも呼ばれていた。現在、東池袋中央公園になっている場所を訪れると、公園の片隅にひっそりと慰霊碑があった。ここで絞首台の露と消えた東条英機元首相たちはどんな思いで最期の時を迎えたのか。死刑執行まで彼らに寄り添い、それぞれの死を見届けた教誨師が自身の講演録で、その生々しい姿を伝えている──。 (ジャーナリスト 黒田 伸)
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【フォトレポート・トピックス】
●「39条事件」遺族がNPO設立へ 交流拠点のブックカフェ構想も
●「サツエキBridge」が6月末に前身含めて27年間の営業に幕
●新千歳国際アニメ映画祭が今年も開催 4月18日からコンペ作品募集始まる
●北海道コカ・コーラグループの物流担う幸楽輸送の新社屋竣工
●滝上町が誇る日本一の「芝ざくら」の季節到来
●防災機能も充実した馴染みの場所に小清水町新庁舎が1月から建設開始
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【連載コラムなど】
*北海道フォトエッセイ
*視点 公共交通をどうする?
*シネマ
*スポーツ筆刀両断
*探訪! 脳内北海道
*新設企業情報
*人物株価
*古本屋女房の“古本的日常"
*デンタルエッセイ
*北海道妄想紀行
*連載小説 特別授業
*囚活通信
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【今月の表紙】鈴木翁二画
『先のこと』
Posted by 北方ジャーナル at 00:00│Comments(0)
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