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2021年01月08日

小樽の嶋影商店が4年ぶりにオリジナル純米吟醸酒「おたる島影」を販売 コロナ禍の中、火災を乗り越えた新潟の蔵元がエール

小樽の嶋影商店が4年ぶりにオリジナル純米吟醸酒「おたる島影」を販売 コロナ禍の中、火災を乗り越えた新潟の蔵元がエール
『おたる島影』に助けられた」と話す嶋影社長

 小樽市錦町の地酒専門店「嶋影商店」が4年ぶりにオリジナルの純米吟醸酒「おたる島影」の販売を始めた。製造元の新潟県糸魚川市の「加賀の井酒造」が2016年12月の大火で酒蔵をほぼ全焼。被災を乗り越えての銘柄復活に嶋影良彌社長(73)は「飲み口がやわらかく、のどごしも良い。新型コロナで売り上げがダウンしていた時だけに感謝しかない」と話している。

小樽の嶋影商店が4年ぶりにオリジナル純米吟醸酒「おたる島影」を販売 コロナ禍の中、火災を乗り越えた新潟の蔵元がエール
地元ファンが多い「おたる島影」

 1650年創業の加賀の井酒造は新潟県最古の老舗酒蔵。加賀藩(現・石川県)の3代目当主、前田利常が糸魚川に本陣を置いた時に献上された酒を気に入り、酒銘に「加賀野井」と命名したのがその由来とされる。2016年の大火で一時は再建も危ぶまれたが、富山県にある蔵の設備を借りて酒造りを再開。2年後の17年に元の場所に温度管理などのできる新しい生産設備を建て生産を始めた。被災から4年経った2020年、「落ち着いたので『おたる島影』を造れます」と18代目蔵元の小林大祐さんから電話があった。

 嶋影商店は加賀の井酒造と長年の付き合いがあり、98年に大祐さんの父で17代目蔵元の小林幹男さんに「1本でいいから自分の酒を持ちませんか」と声をかけられた。加賀野井の酒にほれ込んでいた嶋影社長は快諾。2年後に新潟産の酒造好適米「五百万石」を使った純米吟醸酒「おたる島影」と本醸造酒「手宮しまかげ」の販売をスタートした。「おたる島影」は若者や女性をターゲットにしたすっきりとした味わい。「手宮しまかげ」はリーズナブルで酒飲みが毎日家で気軽に楽しめる。両銘柄とも多くのファンに支えられていたが被災後は生産がストップしていた。

 11月初旬に第一便が入荷。復活した「おたる島影」を試飲した嶋影社長は、「飲み口が優しくのどごしがいい。口の中に新潟の酒ならではの辛味も残る」と絶賛する。昔からこの酒のファンでもある地元の神社関係者にも試飲してもらったところ、「これならいける」と太鼓判を押され、12月8日から店頭販売を始めた。ネットなどで「“おたる島影”復活」のニュースを知った市民らが訪れては酒を買い求めたほか、余市町在住の人が駆け付けボランティアで東京向けの発送を手伝ってくれたことも。12月末までに246本を仕入れたが、売れ行きが良くすぐに品薄になる。店を切り盛りしている妻の哲子さんは「追っかけ注文し、販売するほど。ありがたいことです」と笑顔を見せる。

「新型コロナで今年はイベントがなく、売り上げが落ち込んでいた。オリジナル酒の販売再開はタイミング的にもよかった」(嶋影社長)
 扱う「おたる島影」は一升瓶(3300円)と四合瓶(1650円)の2種類。2月には「手宮しまかげ」も販売を再開する予定だ。(あ)

■問い合わせは嶋影商店☎0134-23-3593へ。



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