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2017年06月20日

写真家・風間健介さんの訃報に接して

写真家・風間健介さんの訃報に接して
北方ジャーナル2000年5月号に掲載した「風間健介 炭鉱(やま)の記憶」の扉頁

 写真家の風間健介さんが亡くなったという知らせが6月17日からSNSで流れている。友人などの投稿によれば、この日までに千葉県警が千葉県館山市にある風間さんの自宅で本人の遺体を発見。そこから関係者に連絡が入ったもようだ。

 三重県津市生まれの56歳。放浪の末、1989年に夕張に移住し、産業遺産としての炭鉱を独自の感性で撮影。2005年には写真集「夕張」(寿郎社)を出版した。この業績により日本写真協会新人賞などを受賞。2008年以降は北海道を離れ、埼玉県狭山市に移住し、15年からは千葉県館山市に自宅兼作業所を構えていた。

 本誌そして私とは2000年頃からの付き合いで、折に触れて作品を誌面に使わせてもらったほかグラビア特集を組んだこともある。愚直なまでに作品を売って生計を立てる「写真家」であろうとした風間さんだが、その思いとは裏腹に、生涯を通して暮らしが楽になることはなかったようだ。近年はフェイスブックやブログなどを通して近況を発信していたが、体調の悪さを投稿することが多くなっていた。

 下記の文章は、本人が6月3日にブログに書き込んだ最後の内容だ。おそらくこれ以降、急速に容態が悪化し、誰も家にいない中で死を迎えたものと思われる。56歳という若さでの急逝、そして孤独死という現実に言葉が出ない。本人の冥福を祈るばかりだ。(く)

館山日記 6月3日

震える

好みの強い光なのだが、暑くて寒いのだ。
薄着で寝て毛布や布団を掛けていたのだが、
2〜3分で暑くなり布団を除けていた。
そして2〜3分で寒くなって布団を掛けていた。
これでは眠れないし28度でも寒いし、
汗ももの凄い。
トイレの帰りでも動悸と眼の痛みが痛い。
パソは騙し騙し使っているが、
薬を買いたいがアマゾンが使えないし、
動画も見えないし心臓が痛い。
友人に貰ったパソに変えたい。
しかし、データが移せないし、
体がもたない。汗びっしょり。

作業も遅れていて申し訳ありません。


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Posted by 北方ジャーナル at 14:23│Comments(0)編集長日記
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