2012年12月29日
本誌連載・須賀さんが初出版 1月にはサイン会も
「綱渡りの日常」を綴り続けた須賀章雅さん
1月3日からのサイン会では、「自作の俳句も書きます。…いらないでしょうけど」
本誌の好評連載「須賀章雅のよいどれブンガク夜話」筆者で古書店主の須賀章雅さん(55)がこのほど、貧しくも滑稽な日常の記録を書籍にまとめ、出版した。年内にも道内主要書店などの店頭に並ぶ予定で、古本屋生活30年を経て処女作上梓を果たした須賀さんは「業界のことを知らない人にも楽しんでもらえたら」と、「恥多い半生」の出版に感慨深げだ。
単行本『貧乏暇あり 札幌古本屋日記』(論創社)は、2005年から執筆を続けているブログ「須雅屋の古本暗黒世界」から選りすぐったコンテンツを1冊にまとめたもの。「最底辺に淀んでいる古本屋」の自他ともに認める貧乏生活が詳細に綴られており、今なおブログに残されている壮絶かつ滑稽な日常の記録は、古書業界に関心のない人たちにも広く人気を博している(と思われる)。単行本には書庫兼自宅の平面図が掲載され、「(来客が)座れるスペースが全くない」「押入れに代わりばんこに寝よう」といった描写を助ける趣向がとられた。
「札幌に棲息する末端古本屋の、ヒンコンカンの鐘が鳴り続けた7年に亘る生活記録であり、綱渡りの、しかし、ゆるーい日常を綴る赤裸々な長篇ドキュメントとなっております」と、須賀さん。日々の食事を「第一食」「第二食」と表現し、入浴のたびに浴室前の本の山を移動する生活。交通費を浮かせるため同業者の車に便乗し、タダ酒の誘いに狂喜乱舞し、たまの註文に喜んでは直後のキャンセルに泣き濡れ、家賃の支払いに頭を抱える――。300ページ超の悲喜交々が、読み手に絶え間ない笑いといささかの感動をもたらす労作だ。
税込み1890円。インターネット販売大手のアマゾンなどですでに取り扱っているほか、札幌・狸小路のラルズプラザ(中央区南2西2)で22日から先行販売中。1月3日から2日間、同8階「大古本市」会場でのサイン会を控えている須賀さんは「こんなバカな男でも生きているのだなあ、と笑って楽しく読んでいただければ嬉しいです」と話している。 (ん)
※『貧乏暇あり 札幌古本屋日記』のサイン本を、抽籖で読者3人にプレゼントします。はがきに氏名・住所・年齢・電話番号を明記の上、〒065-0022 札幌市東区北22条東15丁目4-24 リ・スタジオ「貧乏暇あり プレゼント係」まで郵送ください。締め切りは1月15日(消印有効)。本の発送をもって当籖発表に代えます。
「札幌に棲息する末端古本屋の、ヒンコンカンの鐘が鳴り続けた7年に亘る生活記録であり、綱渡りの、しかし、ゆるーい日常を綴る赤裸々な長篇ドキュメントとなっております」と、須賀さん。日々の食事を「第一食」「第二食」と表現し、入浴のたびに浴室前の本の山を移動する生活。交通費を浮かせるため同業者の車に便乗し、タダ酒の誘いに狂喜乱舞し、たまの註文に喜んでは直後のキャンセルに泣き濡れ、家賃の支払いに頭を抱える――。300ページ超の悲喜交々が、読み手に絶え間ない笑いといささかの感動をもたらす労作だ。
税込み1890円。インターネット販売大手のアマゾンなどですでに取り扱っているほか、札幌・狸小路のラルズプラザ(中央区南2西2)で22日から先行販売中。1月3日から2日間、同8階「大古本市」会場でのサイン会を控えている須賀さんは「こんなバカな男でも生きているのだなあ、と笑って楽しく読んでいただければ嬉しいです」と話している。 (ん)
※『貧乏暇あり 札幌古本屋日記』のサイン本を、抽籖で読者3人にプレゼントします。はがきに氏名・住所・年齢・電話番号を明記の上、〒065-0022 札幌市東区北22条東15丁目4-24 リ・スタジオ「貧乏暇あり プレゼント係」まで郵送ください。締め切りは1月15日(消印有効)。本の発送をもって当籖発表に代えます。
Posted by 北方ジャーナル at 16:37│Comments(0)
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