2010年11月22日
「路上支援の輪、全道へ」 道ネット設立

右から中塚忠康事務局長、山内太郎代表、眞鍋千賀子世話人。左端は、この日のために駈けつけた新宿ホームレス支援機構の安江鈴子さん
(22日午後1時14分、札幌市北区のコミュニティ食堂「あそびば」)
ホームレス支援の輪を全道規模に―。22日、札幌市北区で「ホームレス支援北海道ネットワーク」の設立総会が開かれ、道内のボランティア関係者など約20人が足を運んだ。これまで各分野で路上生活者・野宿者の支援を手がけてきた団体や個人がそれぞれの経験を活かし、現場での支援をより強固なものにしていくことになる。
札幌圏で10年以上にわたって路上支援に携わってきた“札幌のマザーテレサ”眞鍋千賀子さん(68)らの呼び掛けに、道内の代表的な支援団体や個人が応え、全道規模のネットワークが実現した。ホームレス支援下宿を運営するなんもさサポートの中塚忠康さん(67)が事務局長を引き受け、「より人間的な支援」を目指して活動方針を策定。初年度はなんもさサポートからの寄附金50万円を財源に、年末に向けての“脱路上”促進を目指す。
22日午後の第1回総会で、学生時代から路上支援を続けてきた札幌国際大講師の山内太郎さん(35)を代表世話人に、眞鍋さんと藤井創さん(56)=酪農大教授=、太田秋男さん(61)=旭川社保協=の3人を世話人に承認した。活動方針を確認する場では「物を施すのは支援ではない」「貧困の責任は個人にあるのか社会にあるのか」「就労支援にあたっては企業へのはたらきかけも必要では」など活発な議論が交わされ、各専門分野の当事者から支援のありかたについて具体的な質問や問題提起がなされるなど、複数の社会問題が複雑に絡み合う路上問題の実態が浮き彫りになった。
活動11年になる北海道の労働と福祉を考える会(労福会)から参加した同事務局長の勝又茜さん(21)=北大文3=は、「札幌圏の支援団体はもともと互いに連繋して活動しているが、ネットワークとして何かに取り組む機会は少なかった。これを機に、路上支援の動きがもっといい方向に進んでくれたら」と話しており、労福会として道ネットの会員になることを決めているという。
ホームレス支援道ネットへの参加、協賛、問い合わせなどは、なんもさサポート事務局(011・757・2920)へ。 (ん)
22日午後の第1回総会で、学生時代から路上支援を続けてきた札幌国際大講師の山内太郎さん(35)を代表世話人に、眞鍋さんと藤井創さん(56)=酪農大教授=、太田秋男さん(61)=旭川社保協=の3人を世話人に承認した。活動方針を確認する場では「物を施すのは支援ではない」「貧困の責任は個人にあるのか社会にあるのか」「就労支援にあたっては企業へのはたらきかけも必要では」など活発な議論が交わされ、各専門分野の当事者から支援のありかたについて具体的な質問や問題提起がなされるなど、複数の社会問題が複雑に絡み合う路上問題の実態が浮き彫りになった。
活動11年になる北海道の労働と福祉を考える会(労福会)から参加した同事務局長の勝又茜さん(21)=北大文3=は、「札幌圏の支援団体はもともと互いに連繋して活動しているが、ネットワークとして何かに取り組む機会は少なかった。これを機に、路上支援の動きがもっといい方向に進んでくれたら」と話しており、労福会として道ネットの会員になることを決めているという。
ホームレス支援道ネットへの参加、協賛、問い合わせなどは、なんもさサポート事務局(011・757・2920)へ。 (ん)
Posted by 北方ジャーナル at 17:00│Comments(0)
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