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2009年05月23日

アウディA3スポーツバックに乗る

アウディA3スポーツバックに乗る
押し出しの強い面構えは個性十分

 輸入車販売が軒並みダウンするなか、一人気を吐くブランドが「アウディ」だ。その質感と実用性の高さは今さらここで述べる必要がないほどだが、豊富な車種のボトムラインに位置するのが“プレミアムコンパクト”と言われる「A3」シリーズ。このA3のハンドルを一週間ほど握る機会があった。種を明かすと、要は代車である。リースしているゴルフGTのエンジンのかかりが少しばかリ悪くなったのだ。そこで世話になっているディーラーさんが持ってきてくれたのがアウディA3スポーツバックだったというワケ。

 ディーラーで新車をチョイ乗りすることはあっても、普段と違うクルマを一週間も乗り回す機会はそう多くはない。しかもそのクルマが憧れのアウディとあってはインプレッションを書かないワケにはいかないではないか(誰からも頼まれていないが)。

 アウディブランドのなかでは最も廉価なA3シリーズ(290万円台~440万円台)だが、ちなみに今回やってきたブラックボディの「A3スポーツバック」は2リッターのTFSIエンジンとSトロニックを搭載する上級グレードの5ドアハッチバックモデル。要するにターボ付きの2リッターエンジンで、変速機はVW社の「DSG」と技術を共有する6段式のツインクラッチ仕様である。アウディのブランドイメージに欠かせない四輪駆動システム「クワトロ」を備えていることも大きなウリとなっている。

アウディA3スポーツバックに乗る
スポーティーで質感の高いインパネ回り

 さて、その走りは?というと、これがまた大したモノだった。2リッターという必要かつ十分な排気量に加え、アクセルにシャープに反応する過給器がトルクフルでスムースな加速をもたらしてくれる。残念ながら高速道路には乗り入れる機会がなかったが、追い越しなどでストレスを感じることは一切なかった。日頃乗っているゴルフGT同様、Sトロニックの効用で変速ショックはほとんどなくエンジンの噴け上がりが実に気持ちいい。四輪が地に張り付いたような安定感と実によく効くブレーキ。スポーティで質感の高いインパネやインテリア、ホールド性に優れたシートなども含めて「いやはやアウディってやっぱり凄いのネ」と感心することしきりだった。

 アメリカの「ビッグ3」の凋落に代表される自動車産業の再編淘汰は、まさに始まったばかり。そのなかでホンダやトヨタのハイブリッドカーといった「エコカー」が注目を集めていることは周知の通りだ。だが個人的にはインサイトにも新プリウスにもあまり魅力を感じない。経済性や環境性能が気にならない訳ではない。だがそこをメインにもってこられても私には違和感がある。「燃費最高っす!」と言われても、はっきり言ってオモチャのようなインパネやメーター回りを見るだけで興ざめしてしまうのだ。

 走りというクルマ本来の魅力を高めたうえで燃費性能や環境性能を競うクルマが多く世に出てほしい。その意味で170馬力というパワーを秘めながら、ロングランドライブで1リッター当たり19kmオーバーという記録を叩き出したことがあるゴルフGTは、やはりそれなりに面白いクルマだと思う。

 ちなみに最近日本でも発売になったばかりの新型ゴルフは「ワールドカーオブザイヤー2009」を受賞している。世界25カ国の59人のモータージャーナリストによる投票の結果、4月9日、ニューヨーク国際モーターショーで発表されたものだが、なぜかおしなべて日本のマスコミはこのことをあまり取り上げていない。

 アウディは、ほぼ100%ドイツ・VW社の子会社である。大衆車の革新を続けているのがVWだとしたら、高級車部門の革新を続けているのがアウディブランドだと言っていい。日本車の話題がエコばかりでは、いささか寂しいというものだ。  (く)



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この記事へのコメント
クルマは動けばいいと思っていましたが、走りって大事なんですね。とりあえずクルマは買えないので、定額給付金を待って1万円のママチャリではなく、3万円くらいのマウンテンバイクを買うことにします。
Posted by 北大寺無恒 at 2009年05月23日 12:18
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アウディA3スポーツバックに乗る
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