月刊誌「北方ジャーナル」公式ブログ

　昨年末から一部で話題になっていた、キングジムのデジタルメモ「ポメラ」を昨日ようやく購入しました。噂では人気のために生産が追いつかなかったそうで、今回入手したものはソフトウェアのアップデートもされており、さらに使いやすくなっているようです。
　
　ところで、いまだに「ポメラって何さ」という方も多いかも知れません。これはテキストデータ入力に特化した「デジタルメモ」という製品で、ノートパソコンのようなキーボードは付いているものの、メールを送ったりウェブページを閲覧するようなことはできません。純粋にテキストデータを入力する。本当にそれだけのマシンです。
　
■【ITmedia】入力はテキストデータだけ――折りたたみ式キーボード搭載の「ポメラ」
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0810/21/news069.html

■【Engadget Japanese】デジタルメモ「ポメラ」開発者インタビュー　
http://japanese.engadget.com/2008/11/09/pomera-dev/

折り畳むとタバコ2箱ぐらいのサイズ

　最近はノートパソコンのバッテリーも長持ちするようになりましたが、やはり外出先などではいつ電源が落ちるかと不安になるものです。このポメラは単4乾電池2本で、約20時間駆動するとのこと。電源のない場所でも、気軽に原稿が書けそうです。
　
　詳しいレビューは既にあちこちのサイトで紹介されているので書きませんが、これでちょっとした取材なら、わざわざノートPCを担いでいかなくても仕事ができるようになりました。実際、道内でも地方へ行くと、ネット設備のないビジネスホテルがあったり、PHSの電波も届かないという例もまだ多く、単にテキストを入力するだけのためにノートPCを持って歩くのは、結構負担になっていたものです。


某社のノートPCを参考にしたというキーボード。ちなみに机がぐちゃぐちゃだ
　
　キーボードは私の手には少々小さめですが、これも慣れだと思います。日本語入力システムには定評のあるATOKを採用しており、MS-IME風の変換アクションに変更することも可能。作成したデータはUSBケーブルでパソコンに転送できるほか、Macでも使えるという情報もあるようです。
　
　私は手書きのメモを読み返すと、何を書いているのかわからないほどの悪筆なのですが、このポメラを使えば、入力した文章がそのままテキストデータとして利用できるのも便利。これで更に格調高いお原稿が書けるようになるかどうか、それはわかりませんが、取材のための便利な道具が登場しました、というお話。　（て）