2008年07月29日
融雪機メーカー「大仁」が民事再生
【写真】「大仁」の主力商品だった埋設型融雪機「ゆうらく号」
融雪機器メーカー大手の株式会社「大仁」(札幌市/代表者・四元善博氏)と同社グループの2社(ともに青森本社)が7月29日、札幌地裁に民事再生手続き開始の申し立てを行なった。
四元社主が平成2年に設立した同社は、道内に「融雪市場」を拓り開いたパイオニア企業のひとつ。融雪機の「ゆうらく号」を主力に急発展を遂げ、平成11年には札幌商工会議所の「第1回 北の起業家大賞」で優秀賞を受賞するなど、その技術力には定評があった。
その後はロードヒーティングや屋根融雪、移動型融雪機と商品バリエーションを広げ、官公庁や企業などへの業務用融雪機もラインナップするなど、融雪業界のリーディングカンパニーとして知られていた。
ただ、一次取得層の購入が終わった近年は業績が悪化。同業他社が次々と淘汰されるなかで、営業拠点を道内から東北に広げて活路を見出そうとしていたが、販売数の低下に歯止めがかからず、また折からの燃料高騰や19年の小雪などが経営難に追い打ちをかけた。
同社グループの札幌西大仁、札幌南大仁、札幌北大仁は、今年2月に解散し、事業を廃止している。また、以前に解散した札幌東大仁、弘前大仁、秋田大仁は、同時に札幌地裁に自己破産の申請を行なった。
19時現在、同社グループの負債総額について本誌は把握できていない。債権者集会は8月1日の午前10時から、白石区のアクセスサッポロで開催される。(ひ)
Posted by 北方ジャーナル at 19:06│Comments(0)
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