2008年07月10日
北海道洞爺湖サミットで福田会見を最前列取材
![北海道洞爺湖サミットで福田会見を最前列取材](http://img01.sapolog.com/usr/hoppojournal/fukudatoya002146k54564.jpg)
IMCでサミットの「議長総括」を行なう福田首相(7月9日午後3時半過ぎ。本誌撮影)
北海道洞爺湖サミットの現地取材に行ってきた。と言うより、ルスツリゾートに造られた「国際メディアセンター」(IMC)のなかをウロウロし、日程最後に洞爺湖からIMCに移動して行なわれた福田康夫首相の記者会見(議長総括)を記者席の最前列で取材してみた、と言った方が正確だ。
福田議長の「総括」の詳細については、マスコミがいやというほど書くので、ここでは触れない。この手の政治イベントの後には、決まって「成果と課題」が論じられるが、「G8」という枠組みがもはや世界をリード足りえない点、京都議定書を破棄したままのブッシュ政権が「2050年までに温室効果ガスを半減」をいっしょに謳っている白々しさなどを考えれば、成果は基本的にも結果的にも空疎なものにならざるを得ない──という印象だ。
![北海道洞爺湖サミットで福田会見を最前列取材](http://img01.sapolog.com/usr/hoppojournal/manside01654681.jpg)
ここでは会見や福田総理に関する余談的なエピソードをお届けしておこう。この手の国際政治イベントは主催する外務省と、それを報じる大マスコミの予定調和的進行が常だが、この会見も同様だった。
会見に先立ち「首相に質問のある方は挙手を願います」との説明だったが、質問できた国内メディアは朝日新聞、NHK、そして道新の3社だけ。しかも司会者が名指しした彼らの前には、初めからマイクスタンドが立っていた(おいおい)。
であれば、質問を受けるメディアが決まっている事を事前にアナウンスすべきだろう。真に受けて挙手させられる他の記者たちに失礼というもので、ここらへんに無神経なのが、いかにも官僚的。「公平を装う」にも、もう少し工夫があっていい。記者の質問に「答案」を「読んでいる」福田首相の姿もあいまって「予定調和」の感がさらに強調されていた。
![北海道洞爺湖サミットで福田会見を最前列取材](http://img01.sapolog.com/usr/hoppojournal/mic01654654654.jpg)
その福田首相、一国のリーダーとして見た場合、はっきり言ってアナウンス全体に余裕がない。ユーモアなどは全く言わず、話し方、伝え方という点では生真面目に過ぎる印象だ。
この点だけ傑出していたのは、かの小泉元首相。だが彼ほど過剰にならずとも、議長国のトップとして自分の言葉を多少織り交ぜたり、場の空気をやわらげる試みがあってもいいのではないか。
次回は、この議長総括が行なわれ世界中の取材拠点となったIMCという場所を紹介してみよう。すでに別の記者が本ウェブでお伝えしたように、実に記者天国状態。奇妙に思えるほど「至れり尽くせり」である。プレスタグを首からぶら下げ、いくつものセキュリティチェックを受けて辿り着く巨大な「記者クラブ」──。
![北海道洞爺湖サミットで福田会見を最前列取材](http://img01.sapolog.com/usr/hoppojournal/imc023154786778.jpg)
巨大な「国際記者クラブ」。ルスツリゾートに造られたIMCの全景
Posted by 北方ジャーナル at 01:25│Comments(1)
│編集長日記
この記事へのコメント
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Posted by 大岡陸前 at 2008年07月10日 06:49
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