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2009年02月21日

いまだ過剰請求の返還を終えていないエスト歯科

いまだ過剰請求の返還を終えていないエスト歯科
本誌にエスト歯科での体験を語る元患者

 昨年五月中旬、札幌市中央区の開業歯科医院、エスト歯科クリニック・サッポロ(以下エスト歯科・今村光孝院長)が保険医と保険医療機関の資格を自主返上すると同時に、国(当時は北海道社会保険事務局)から診療請求の不適切な処理を指摘され、過剰分の返還を命じられていたことを発売中の3月号で報じたところだが、以後判明した経緯などをお伝えしておきたい。

いまだ過剰請求の返還を終えていないエスト歯科
「無保険医」のエスト歯科(札幌市中央区)

 まず昨年10月から保険医療機関、保険薬局に対する指導監査などの業務を引き継いでいる北海道厚生局によれば、2月15日の発売以降にエスト歯科から「過剰請求分の返還に関する照会」が同局になされたとのことだ。

 つまりエスト歯科は国から命じられた過剰請求分の返還をいまだに終えていなかった。そして本誌報道直後にあらためて“お上”に「お伺い」を立ててきたかっこうだ。

「エスト歯科側とはこれまでも返還に関する協議を続けてきたところで、貴誌の報道以後にも、先方からそういう話があったということです」(北海道厚生局管理課・小玉課長)

 2月20日金曜日午後、営業日。エスト歯科に電話をかけてみる。誰も出ない。診療を休止したとの情報あり。真偽不明──。

 発売から数日経って、本誌編集部にエスト歯科元患者と称する人物から情報提供もあった。ここでは詳述しないが概ね同歯科に関する否定的な内容、抗議に近いもので本誌報道への共感を示すものだった。

 ところで同歯科は開業した平成13年頃からいったいどれだけの過剰請求をしていたのか? この部分では「5000万円を超えている」という関係者の証言もある。

 エスト歯科には少なく見積もっても2つの責務がある。ひとつは言うまでもなく命じられている過剰請求分の速やかな返還だ。もうひとつは、もはや保険医療機関ではないことをはっきり患者に伝えることだろう。診療が保険適用されないことを知らせなければ患者を欺いているのも同然だ。なに喰わぬ顔で社保扱いの「3割負担」の領収書を発行するなどはもってのほかであろう。

 昨今、「無料診療」で世間を騒がせている市内の「デンタルライラック」、そしてこの「エスト歯科」も北海道歯科医師会には未加入だ。そういえば、本誌が以前に取材した問題の歯科クリニック2カ所についても未加入だった記憶がある。

 歯科医師会という団体から外れ「はぐれ狼」が多くなっている現状は、そのまま歯科業界の困窮と混乱を反映しているといって差し支えない。

 歯科クリニックの供給過剰、需給バランスの崩れが問題の根底に横たわる──。




Posted by 北方ジャーナル at 18:48│Comments(2)
この記事へのコメント
ええ、この事実、全然知りませんでした。

確かに、かなり診療費は結構高めでしたが、腕やサービスは僕が通った歯科の中では良い方でした。仕事も速く、歯にかぶせ物をする場合も仮歯は10分くらいでできあがってしまい、治療中でも普通に生活ができるところも気に入っていました。ただ、スタッフがかなり高飛車で、それに比べ医師がやたら腰が低いのですが、独特の威圧感があってあまり良い感じでは無かったです。でも、やはり腕はよかったと思います。

直した歯がかけたので、久しぶりに行ってみると体調を壊したとの張り紙がしてあり、それから6ヶ月以上たってしまったのでどうしたのだろうと心配していました。

ネットでエストについての情報を探していて偶然この記事を見つけました。

しかし、残念だなあ。
Posted by shin at 2009年12月08日 16:27
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