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2008年11月24日

札医大で「男性力」を考える

札医大で「男性力」を考える
アンチエイジングと性ホルモンの関連は欠かせないと、熊本教授

 11月22日土曜日、札幌医科大学(中央区・今井浩三学長)の「札幌医科大学記念ホール」で、いわゆるアンチエイジング(抗加齢)をテーマにしたセミナーが開催された。

札医大で「男性力」を考える 今回の催しは、日本抗加齢医学会北海道研究会(熊本悦明代表)と札医大の共催で今年で4回目。午前は抗加齢医学会認定医・認定士を目指す人たちのための有料セミナーという設定で、順天堂大学加齢制御学 准教授の青木晃氏をはじめ帝京大学泌尿器学 教授の堀江重郎氏、鶴見大学歯学部口腔病理学 教授の斎藤一郎氏らの講習が行なわれ、午後からは、加齢との因果関係が深いメタボリックシンドロームをテーマにした市民向けの無料公開講座が行なわれた。

 私は、当然、イチ市民として午後の部の無料講座に参加したわけだが、なかでも興味深かったのは「今何故男性更年期なのか:広義の男性力を考える」と題して熱弁をふるった札幌医科大学名誉教授の熊本悦明氏の講演だ。

 泌尿器分野で長年臨床に携わり、独自の観点から性ホルモンと男性力の関係について研究を深め「男性外来」を東京の西新宿で開いている熊本教授は実にパワフル。蝶ネクタイと豊かなあご髭がトレードマークの同教授は、ユーモアを交えながら、40代以降徐々に少なくなってくる男性ホルモンが、いかに肉体やメンタルに影響を与えるかを分かりやすく説明し、長寿化時代における男性の健康づくりについて「目からウロコ」の話を披露した。

 熊本教授は、女性は閉経後、女性ホルモンの分泌がストップすると同時に男性ホルモンの分泌が盛んになると説明。「だからオバちゃんたちが元気なのは当たり前なんです」と笑いを誘い、「鬼課長と呼ばれた上司が出世とともに人間が丸くなったなんて言われるのは、人格が成長したのでなく加齢とともに男性ホルモンが減っただけ」と自説を主張した。

札医大で「男性力」を考える

札医大で「男性力」を考える

 男性外来と言えば、以前は泌尿器科を中心に性機能低下への対応が主だったが、最近は精神科や皮膚科などと連携し、幅広い診療を行なうところも出てきている。性ホルモン云々の話になると単純にセックスと結びつけられがちだが、実はさまざまな疾患と深い因果関係があるという事実と対応の必要性を考えさせられる内容だった。

 ちなみに札医大の今井浩三学長は、学生時代に熊本ドクターの名物授業を受けたこともあるそうだ。

 精力的に講演を終えた熊本教授は質疑応答にも積極的に対応した。質問しそびれた私は帰り道、ふと彼に聞きたいことを思い出した。

「ところで熊本先生、ご自分のホルモン値はどんな案配なんでしょうか?」


Posted by 北方ジャーナル at 00:21│Comments(0)
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