さぽろぐ

新聞・ニュース  |札幌市東区

ログインヘルプ


 › 月刊誌「北方ジャーナル」公式ブログ › 政治経済 › 紋別市が木質バイオマス発電所関連で植物工場の誘致を検討

2014年10月24日

紋別市が木質バイオマス発電所関連で植物工場の誘致を検討

紋別市が木質バイオマス発電所関連で植物工場の誘致を検討
紋別港の第三埠頭で建設が進む木質バイオマス発電所(写真は先行して着工されたチップ加工工場、10月23日撮影)

オホーツク管内の紋別市(宮川良一市長)は、住友林業と住友共同電力が同市新港町で建設を開始した木質バイオマス発電所に隣接して植物工場を誘致する方向で検討を始めた。発電所から発生する廃熱水の有効利用を図るため産官学で「木質バイオマス発電所廃熱有効活用検討委員会」を立ち上げ事業の可能性を探る。

現在、住友林業と住友共同電力は、紋別市内で林地未利用材を主原料にした木質バイオマス発電所の建設を始めている。発電所本体は9月に着工しており今年度は杭打ち工事まで実施、運転開始は2年後の2016年12月を予定している。発電所に隣接するチップ工場は先行して6月に着工しており来年3月に完成する。

発電規模は5万キロワットで紋別市の世帯数(約1万2300世帯)を上回る6万5000世帯の使用量に相当する。発電した電気は再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)によって北海道電力などに売電される。

発電所では冷却水として1日4000トンの上水が使用されるがこの廃熱を利用することもできるため、市は産官学で廃熱活用の検討委員会を設置して検討を開始することにした。廃熱活用の事業として市が期待しているのは植物工場。摂氏20~30℃の温熱が常時利用できるためで、誘致を含めて検討することにしている。

市が試算した木質バイオマス発電所の経済波及効果はイニシャルコスト段階で3年間、69億円、稼動を始めた段階では年間39億円と見ている。植物工場など廃熱の有効利用が進めばさらに経済波及効果は高まりそうだ。 (こ)


同じカテゴリー(政治経済)の記事画像
新入行員も頭取も気持ち新たに船出を切った北洋銀行の入行式 「同期として一緒に頑張ろう」と津山新頭取
両国関係の“雪解け”を願い「日中友好・新年交流会」を開催 春節のタイミングに合わせ4年ぶりの盛会
北方ジャーナル1月号の誌面から 石川寿彦氏による漫画「回顧2023 コロナは去ったが…」
巨星墜つ 北海道経済界の重鎮、伊藤義郎・伊藤組土建会長が96歳で逝去
北方ジャーナル12月号の誌面から 「戦時下のウクライナを歩いた元朝日新聞記者が札幌で報告会」② 
北方ジャーナル12月号の誌面から 「戦時下のウクライナを歩いた元朝日新聞記者が札幌で報告会」①
同じカテゴリー(政治経済)の記事
 新入行員も頭取も気持ち新たに船出を切った北洋銀行の入行式 「同期として一緒に頑張ろう」と津山新頭取 (2024-04-03 09:57)
 両国関係の“雪解け”を願い「日中友好・新年交流会」を開催 春節のタイミングに合わせ4年ぶりの盛会 (2024-03-03 19:23)
 北方ジャーナル1月号の誌面から 石川寿彦氏による漫画「回顧2023 コロナは去ったが…」 (2024-01-03 18:08)
 巨星墜つ 北海道経済界の重鎮、伊藤義郎・伊藤組土建会長が96歳で逝去 (2023-12-09 18:06)
 北方ジャーナル12月号の誌面から 「戦時下のウクライナを歩いた元朝日新聞記者が札幌で報告会」②  (2023-11-27 23:18)
 北方ジャーナル12月号の誌面から 「戦時下のウクライナを歩いた元朝日新聞記者が札幌で報告会」① (2023-11-23 23:57)

Posted by 北方ジャーナル at 09:28│Comments(0)政治経済
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

QRコード
QRCODE
削除
紋別市が木質バイオマス発電所関連で植物工場の誘致を検討
    コメント(0)