2020年01月08日
東京在住の川柳作家・乱鬼龍さんが札幌などでお正月興行

「3・11以後世界は変わった=経産省前テントから」をテーマに講演する乱鬼龍さん
東京在住の川柳作家、乱鬼龍さんが1月3日から札幌などで3回連続お正月興行を行なった。反原発・反戦をテーマに作品を詠む乱さんのファンが企画。4日に「3・11以後世界は変わった=経産省前テントから」などをテーマに札幌市の手稲区民センターで開催された独演会では「東日本大震災で壊れたのは原発だけでなく、日本人の文明感そのものが変わった。今の社会はかつてない貧困状況にあり我々は生き方を変えなくてはならない」と訴えた。
乱さんは群馬県出身。栃木県生まれの政治家で足尾銅山の鉱毒問題を国会で取り上げた田中昭造(1841~1913年)の生き方に感銘を受け、環境問題などを取り上げた川柳を多く詠んできた。このほか、東日本大震災による福島第一原発事故から半年後の2011年9月11日に市民グループが東京・霞が関の国有地の一角に張った、「脱原発テントひろば」の運営委員や、ネット上の労働運動に関する機関誌「レイバーネット日本」運営委員、選考委員など多数務め、また評論家の佐高信が「『川柳界の小林多喜二』と言われたと自書で紹介した川柳作家、鶴彬(つる・あきら/本名=喜多一二、1909~1938年)の顕彰委員でもある。
「脱原発テントひろば」の運営委員としては、安倍晋三政権になった2013年3月に退きを命じられ東京地裁に提訴。16年7月に東京高裁が市民グループの上告を棄却しテントの撤去と3800万円の支払いが確定した今も座り込みを続けており、「テントという狭い空間から世界が見えてきた。3・11以後、原発に象徴された時代はことごとく否定されている」とした。
さらに、「原発事故から他県に逃れローマ教皇に会った高校生などもいるが、発想が固まると彼らのような行動は難しいかもしれない。危機的な状況だからこそ、手許にあることから始め少しでも仲間を増やしていこう」と呼び掛けた。
「闘いの武器=川柳を吐くポイント」のテーマに関しては、「カジノに反対する川柳も必要。安倍首相の『桜を見る会』が取り沙汰されているが、川柳のネタにするなどユーモアも大事」などとした。
乱さんを囲んだお正月興行は3日夜に「小樽温泉オスパ」でスタート。4日の独演会終了後は手稲から再びオスパに移動し、乱さんと参加者が2020年の方向性と決意を話し合った。(武智敦子)
「脱原発テントひろば」の運営委員としては、安倍晋三政権になった2013年3月に退きを命じられ東京地裁に提訴。16年7月に東京高裁が市民グループの上告を棄却しテントの撤去と3800万円の支払いが確定した今も座り込みを続けており、「テントという狭い空間から世界が見えてきた。3・11以後、原発に象徴された時代はことごとく否定されている」とした。
さらに、「原発事故から他県に逃れローマ教皇に会った高校生などもいるが、発想が固まると彼らのような行動は難しいかもしれない。危機的な状況だからこそ、手許にあることから始め少しでも仲間を増やしていこう」と呼び掛けた。
「闘いの武器=川柳を吐くポイント」のテーマに関しては、「カジノに反対する川柳も必要。安倍首相の『桜を見る会』が取り沙汰されているが、川柳のネタにするなどユーモアも大事」などとした。
乱さんを囲んだお正月興行は3日夜に「小樽温泉オスパ」でスタート。4日の独演会終了後は手稲から再びオスパに移動し、乱さんと参加者が2020年の方向性と決意を話し合った。(武智敦子)
Posted by 北方ジャーナル at 14:07│Comments(0)
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