
2011年05月02日
江別の北海道友愛福祉会が宮城県の被災高齢者を受け入れ
特別養護老人ホーム「静苑ホーム」に到着した石巻市の高橋夫妻(5月1日午前)
江別市内の社会福祉法人 北海道友愛福祉会(中田清理事長)では、宮城県で被災した高齢者を受け入れることを決め、5月1日から入所が始まった。日曜日午前、特別養護老人ホーム「静苑ホーム」に到着し、中田理事長とスタッフらに温かく迎えられたのは高橋今朝雄さん(86)と小菊さん(85)夫妻だ。
高橋夫妻が暮らしていたのは宮城県石巻市北上町十三浜という、海岸線から100m前後の住宅街だった。2人とも3月11日の震災当日は自宅に居たが、地震が起きてから、なんとか近くの高台に辿り着き間一髪で難を逃れたという。
「(小菊さんは)足が悪くての。家族がクルマで迎えにきてくれて助かった。近所の小高い所で見てたら自分の家も含めて部落が全部流されてた。昭和8年の津波は、高さが7、8mだったけど、今回のは20m以上あったんでないか」(今朝雄さん)
以後は地元の親戚宅を点々としていたが、江別市在住の娘夫婦の勧めもあって来道・施設入所という流れになった。要介護度が異なるため同じ施設には入れないが、「まずは、これで気兼ねなく暮らせる」と安堵した様子を見せていた。
ただ「何もかも無くなって、こっち(北海道)さ、知ってる人も居ない。さみしい気もすんね」(小菊さん)と不安な一面ものぞかせていた。

高橋さんら迎え入れる中田清理事長
中田理事長は「施設入所の打診があった時、すぐさま受け入れを決めました。手続き上のことは後回しでいいと。それが社会福祉法人としての務めです」として、2人を全面支援していく構えだ。
辛く不自由な毎日だったことは想像に難くない。ここ北海道で少しでも気持ちが安らぐことを願いたい。 (く)

居室に落ち着いた小菊さんに寄り添う夫の今朝雄さん

「(小菊さんは)足が悪くての。家族がクルマで迎えにきてくれて助かった。近所の小高い所で見てたら自分の家も含めて部落が全部流されてた。昭和8年の津波は、高さが7、8mだったけど、今回のは20m以上あったんでないか」(今朝雄さん)
以後は地元の親戚宅を点々としていたが、江別市在住の娘夫婦の勧めもあって来道・施設入所という流れになった。要介護度が異なるため同じ施設には入れないが、「まずは、これで気兼ねなく暮らせる」と安堵した様子を見せていた。
ただ「何もかも無くなって、こっち(北海道)さ、知ってる人も居ない。さみしい気もすんね」(小菊さん)と不安な一面ものぞかせていた。

高橋さんら迎え入れる中田清理事長
中田理事長は「施設入所の打診があった時、すぐさま受け入れを決めました。手続き上のことは後回しでいいと。それが社会福祉法人としての務めです」として、2人を全面支援していく構えだ。
辛く不自由な毎日だったことは想像に難くない。ここ北海道で少しでも気持ちが安らぐことを願いたい。 (く)
居室に落ち着いた小菊さんに寄り添う夫の今朝雄さん
Posted by 北方ジャーナル at 02:05│Comments(0)
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