札幌心臓血管クリニックの「ハートリズムセンター」が本格始動
医療法人札幌ハートセンター 札幌心臓血管クリニック(札幌市東区・藤田勉理事長・道井洋吏院長)で進められていた第三期工事が完了し、この10月から新たな体制がスタートした。
札幌心臓血管クリニックは、狭心症や心筋梗塞の治療である心臓カテーテルの分野で道内トップの治療件数を経験してきた藤田理事長が平成20年に開院。当初から道内で最多の心臓カテーテル治療が行なわれており(昨年の件数は全国トップとなる見込み)、心臓血管外科の分野でも道内トップの手術経験を持つ道井院長を筆頭に道内最多の手術が行なわれている。
さらに、不整脈治療の分野で国内有数のスペシャリストである鵜野起久也医師を昨年からハートリズムセンター長に迎え、これまでグループ病院である札幌心臓血管・内科・リハビリテーション病院(札幌市手稲区・横井久卓院長)では不整脈治療が行なわれていた。
札幌心臓血管クリニックの第三期工事では新棟を建設し、不整脈治療を行なうハートリズムセンターを設置。これに伴い、手稲区から病床を移動し、東区の札幌心臓血管クリニックは74床となり、手稲区の病院は「札幌心臓血管・内科・リハビリテーションクリニック」(11床)に名称変更し、リハビリを中心とした治療を行なっていくこととなった。新棟にはカテーテル室が新たに3室設けられ合計6室でカテーテル治療が可能になり、そのうち1室は、外科医と内科医が同時に治療できる「ハイブリッド手術室」となる予定でこの工事は年内に完了する見込みだ。
スペシャリストたちの合流というソフト面での充実に伴って、第二期工事では外科手術室を、第三期工事ではハートリズムセンターを設置しカテ室を倍増するなどしてハード面を充実させてきた札幌心臓血管クリニック。カテーテル治療の循環器内科、そして心臓血管外科、不整脈治療のハートリズムセンターが名実ともに三本の矢として本格的に機能し、さらなる飛躍が期待されるところだ。
また10月から地下鉄麻生・栄町駅を経由する無料送迎車の運行が開始されている。面会などでも利用してほしいとのことだ。
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