札幌市が運送事業者とエコドライブ推進協定を締結
左から共通運送執行役員の坪井幸夫氏、札幌市の若林秀博環境局長、トワード物流エコドライブ事業本部の友田昭二本部長
札幌市は28日、
共通運送㈱(札幌市・永原利雄社長)と
㈱トワード物流(佐賀県神埼郡吉野ヶ里町・友田健治社長)との間で、エコドライブ推進協定を締結した。
札幌市内で排出される二酸化炭素の約25%が自動車由来とされる。同市は従来よりエコドライブの推進に努めてきたが、運送事業者の持つノウハウなどを活用することで、さらなる環境負荷の低減を目指す考えだ。
札幌市では協定締結を機に、エコドライブ活動に取り組もうという市内の事業者(社有車5台以上)を対象とする支援メニューを設けた。社内におけるエコドライブ推進役を養成すべく、8月中にJAFエコドライブアドバイザーの資格取得に対して助成するほか、運転者が環境に優しい運転をしているか計測できる機材を1社あたり5台、3カ月貸し出すといったメニューがある。
貸し出される機材は、トワード物流が開発した「ECO-SAM」(エコ・サム)。シガーソケットから電源を取る小型の躯体ながら、GPSを活用することで走行軌跡や加速・減速の状況などを解析する機能を備えている。
小型ながら白ナンバー向けのデジタコとして十分過ぎる機能を持つ「ECO-SAM」
トワード物流エコドライブ事業本部の友田昭二本部長によると、すでに「ECO-SAM」を導入した事業者は、20%近い燃費向上といったメリット以上に事故削減効果を重視しているという。
明日29日からアクセスサッポロで開催される「
環境広場さっぽろ 2011」にも、エコドライブの体験コーナーが設けられるとのこと。企業内の安全運転管理者のみならず、エコ活動に関心のあるドライバーは足を運んではいかがだろうか。(ひ)
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