タバコがない!

北方ジャーナル

2011年04月02日 10:14


袖机に残る稀少銘柄セブンスターは残り8本。いつまで保つか…


 東日本大震災の影響は、直接的な被害がなかった地域にも物価の高騰などという形で表れている。不自由な生活を送っている被災者、親族の安否が分からない人々の痛みを考えれば、我慢するより仕方がないとは分かっているものの、それでも堪え難いことがある。

 こんな時に不謹慎な!とのお叱りを覚悟で言えば、最愛のタバコ「セブンスター」の入手難だ。今回の大震災で製造や物流などの拠点に被害を受けた日本タバコ産業(JT)は、3月25日に製品出荷の一時停止を同月30日から4月10日まで行なうことを発表していたが、人気銘柄のセブンスターについては前日29日までに、札幌市内のほとんどのコンビニやスーパーの店頭から姿を消した。
 30日に登別や洞爺方面に日帰り出張する予定のあった筆者は、行く先々でコンビニに立ち寄ったが売り切れ状態。そんな時、登別市役所の売店で4箱(!)のセブンスターを見かけたのだが、ダメもとで「2箱買っていいですか」とオバちゃんに訊いたところ、「こんな時だからお願い、1人1箱にして下さい」と潤んだ目(に見えた)で懇願され断念した次第。

 お天道様とヤニの葉っぱは付いて廻ると信じていた者にとって、セブンスターの入手難は死活問題。いまも入手できるタバコで何とか凌いでいるが、いつもセブンスターの芳香ばかりが心に浮かぶ。集中力低下のほか食欲減退や不眠症状も明らかに進んでいるから、生活への影響はかなり大きい。視点を変えれば、今更ながらにニコチンの中毒症状の強烈さを思い知らされている。

 妻や娘はこの機会にタバコを止めろというが、今はそんなことを考える心の余裕がない。4月11日に首尾よくセブンスターを入手できたら、紫煙を胸一杯に吸い込みながら禁煙を考えてみます。(ひ)
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