両国関係の“雪解け”を願い「日中友好・新年交流会」を開催 春節のタイミングに合わせ4年ぶりの盛会

北方ジャーナル

2024年03月03日 19:23


挨拶する北海道日中友好協会の青木雅典会長(2月17日夕、ホテル札幌ガーデンパレス)

 北海道日中友好協会(青木雅典会長)などの主催による「日中友好・新年交流会」が2月17日、札幌市内のホテルで開かれた。コロナ禍を挟み4年ぶりの開催となった今回は、中国駐札幌総領事館をはじめ道や札幌市、道議や札幌市議など関係者約100人が参加し、日中関係の改善と民間交流の促進を祈念した。 (く)

2月は、中国総領事館主催の春節レセプションや北海道中国会の新年会など中国関係の催しが目白押しだった(写真は日中友好・新年交流会)


 今回の催しは中国出身の歌手・寺山ユリヤさんの歌唱披露からスタート。流暢な中国語の歌声が会場の雰囲気を和やかにさせた後、主催者を代表して道日中友好協会の青木会長が挨拶に立った。

 青木会長は冒頭で能登半島地震の被災者にお悔やみとお見舞いを述べた後、「日中両国には難しい問題が山積しているが、こういう時こそ民間で友好の輪を広げてほしいとの声が私のところに届いている。昨年11月にアメリカのサンフランシスコで岸田文雄首相と習近平国家主席が会談し、戦略的互恵関係を確認し合うという良い兆しも出ている。日中の関係改善にはお互いの歩み寄りが不可欠。福島の処理水や旅行ビザの問題解決にも、双方がこうした姿勢で臨んでほしい」と話し、期待感を表明した。


夏少傑代理総領事



浦本元人北海道副知事

 続いて来賓として挨拶した中国駐札幌総領事館の夏少傑代理総領事は、中国の新年にあたる春節の時期に交流会を開いてくれたことに感謝を表明。青木会長と同じく昨年における日中首脳会談の成果に触れながら「民をもって官をうながす」ことが大事とし、「中国総領事館として中日関係の発展に尽力していく」と述べた。

 その後、同じく来賓の浦本元人北海道副知事、天野周治札幌市副市長がそれぞれ挨拶。NPO法人札幌友好協会の榊田薫副会長の音頭で乾杯した後は、会場に歓談の輪が広がっていた。

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