全国的な評価を日経紙が示した、カドウフーズの「白い半熟スイートポテト」

北方ジャーナル

2021年12月10日 08:46


柔らかな舌触りも美味しさのひとつとなっている「白い半熟スイートポテト」

日本経済新聞社が独自の調査で、さまざまな身近なものを番付する「NIKKEIプラス1 何でもランキング」。その全国のスイートポテトを対象にしたランキングが11月下旬に発表され、函館市の菓子食品メーカー・カドウフーズ(嘉堂聖也社長)が2019年冬から販売している「白い半熟スイートポテト」が5位に入賞した。
同品はこれまで、農林水産省が主催する「フード・アクション・ニッポン・アワード2020」の100選に入賞したほか、函館優良土産品推奨会の商工会議所会頭賞にも選ばれたが、今回は国内トップシェアの経済紙からも高評価の証を得た格好だ。嘉堂社長は、「1位にはなれなかった悔しさはあるが、見方を変えれば全国で沢山のスイートポテトがある中での5位。そしてまだ伸びしろがあるということでもあるので、これからも良質な商品作りに励んでいきたい。また今回の結果を受け、製造現場のスタッフのモチベーションはとても上がっています」と話している。
その「白い半熟スイートポテト」だが、メイン素材には地元管内の厚沢部町で生産されている白いサツマイモ「黄金千貫」を使用。これに「函館牛乳」も加えて、道南の食材尽くしで生地を作っている。製法は丁寧な手作業にこだわり、それにより生まれるフレッシュ感溢れるなめらか食感は商品名に記されている“半熟”の由来となっている。
 
同品の売れ行きについては、2021年実績で前年比のおよそ35倍にもなっているという。
「同年1月の『フード・アクション・ニッポン・アワード』100選入賞以降、売れ行きがとても良くなったという受け止めです。道外の百貨店などで実施している北海道物産展や、道外量販店で催している北海道フェアで非常に支持されています。このほか函館空港でも同品を販売しているのですが、コロナ禍で観光客の動きが無い中、空港で働く地元の方々が『美味しい』と購入してくれています」(嘉堂社長)
 
価格は1個300gで税込1080円。同社では今後、看板の和洋折衷スイーツ「はこだて雪んこ」に並ぶ主力商品に育てていきたい考え。増産体制の整備も着々と進めている。


同品をはじめ直営店ならではのさまざまな商品が楽しめる「嘉福堂キッチン本社ガレージ店」

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