札幌本社を兼ねたニトリ麻生店が本日オープン!

北方ジャーナル

2012年08月22日 16:40


北海道の新たな拠点となる「ニトリ麻生店」


 ニトリホールディングスは8月22日、ニトリ麻生店(札幌市北区新琴似)をオープンした。既存店舗を建て替えて6階建てにし、2〜3階を売場に上層階の4〜6階には札幌本社を移転入居させる。午前10時のオープン前には600人以上の買い物客が並び、駐車場に入ろうとする車も50台以上が路上に溢れた。

買い物客が詰め掛けた店内


 麻生店は、ホームファッション売場の2階と家具売場の3階という2フロア構成で、売場面積は約2000坪。6000品種の商品を揃え、品目数は約1万。天井の高さを4メートル50センチと従来に比べ1メートル以上高くしており、広々とした売場が印象的だ。3階のリフォームコーナーは従来店舗よりも大幅に拡充されている。

 2000坪以上の売場面積を持つニトリの店舗は、国内外279店舗の3分の1に及んでおり、麻生店も幅広い商品の品揃えができるニーズに対応できる大型店にした。札幌本社は、これまで札幌市手稲区新発寒の物流センター内に置いていたが、手狭になったことから麻生店の新築に合わせて移転することになっており、こちらは10月1日から業務を開始する。


買い物かごを渡して客を迎え入れる似鳥社長



報道陣の質問に答える似鳥社長



 麻生店は、3度目の建て替えになるが、ニトリ創業間もないころの3号店でもある。満面の笑みで来店客を迎え入れた似鳥昭雄社長は、記者団の質問に「最初の麻生店を350坪でオープンしたころは、札幌でも一番大きな店舗だったが、競合店が近くにできたりして倒産寸前の状態だった。ちょうど米国のチェーンストアを見学するチャンスがあったので、親戚からお金を借りて参加した。米国の家具チェーン店を見て衝撃を受け、家具のコーディネートに力を入れていることや多店舗展開が欠かせないことを学んだ。ニトリがチェーン展開するきっかけになったのが麻生店で、今回の建て替えオープンには感慨深いものがある」と語っていた。

 店舗と本社機能が一体化した店舗は、東京本部に続くもの。また麻生店には自社通販部門のコールセンターも入居させ、近いうちに東京本部のコールセンターも札幌本社に集約させる。店舗と本社、コールセンターを合わせた従業員数は約500人になるという。 (さ)
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