札幌市医師会が「市民医療フォーラム2009」を開催

北方ジャーナル

2009年11月01日 19:46



 札幌市医師会による恒例の「市民医療フォーラム2009」が10月31日、札幌市教育文化会館(大ホール)で行なわれた。今年のテーマは「病気になって分かったこと」で、約1,000人の市民や医療関係者などが会場を埋めた。司会進行はフリーアナウンサーの橋本登代子氏。
 第1部の基調講演は、ベストセラー著書「バカの壁」などで知られる東京大学名誉教授の養老孟司氏。「病気とともに生きる!」をテーマに、病と上手に付き合いながら前向きに生きる術を伝授。トークも軽妙で、客席からの笑いが絶えない和やかな雰囲気に終始した。


穏やかな口調で来場者に語りかける養老氏

 続く第2部では「健康トーク」と題し、札幌市内の医師4氏が各々のテーマで病のメカニズムや向き合い方などを語った。講師は「五輪橋産科婦人科小児科病院」名誉理事長の丸山淳士氏、「上埜耳鼻咽喉科」院長の上埜光紀氏、「ささもと眼科クリニック」理事長の笹本洋一氏、「旭町医院」院長の堀元進氏。最後は4氏によるパネルディスカッションも行なわれ、司会者の仕切りも相まったユーモアたっぷりの「座談会」となった。


(写真左から)丸山氏、上埜氏、笹本氏、堀元氏

 「病は気から」を再認識したのか、来場者は一様に穏やかな表情で会場を後にし、フォーラムが成功裡に終わったことを物語っていた。札幌市医師会のこうした取り組みもまた、市民の健康を守る一助になっていることを忘れてはならないだろう。(や)

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