「選択の夏へ──」。いよいよ衆院選がスタート!

北方ジャーナル

2009年08月18日 18:44



 第45回衆議院議員総選挙が、8月18日公示された。

 北海道の地域政党として、民主党と選挙協力している新党大地(鈴木宗男代表)は午後に同党選対事務所で出陣式、続いて大通3丁目で「初鳴き」(第一声)を行なった。午前に北見の「偉大なる」、自称オホーツクナントカ党の某候補事務所前で街頭演説をこなし、喝采を受けたという八代英太同党代表代行も札幌に到着し、新たに比例名簿に追加された候補者2人と松山千春氏、さらに北大の山口二郎教授なども加わって政権交代をアピールした。
 札幌市白石区のスーパー前では、道3区の荒井聰候補(民主党)の応援演説に元総合格闘家の前田日明氏が登場した。新日本プロレスからUWF、リングスなどで活躍し、引退試合では五輪アマレス金メダリストのカレリン(ロシア)と対戦した経験を持つ身長192センチの前田氏が、同じく応援に訪れた上田文雄札幌市長や荒井候補と並ぶ姿は、まるで大人と子供といった様子。













 自民と民主の前職のほか、社民、共産、諸派の新人が名乗りを上げ、5名で1議席を争う北海道2区。自民党前職の吉川貴盛氏は、午前10時から東区の選対本部前で出陣式を行なった。地元選出の自民道議、市議をはじめ、熱心な支援者が埋め尽くすなか、友党である公明党の阿知良寛美市議の応援演説を受けて街宣車に登壇した吉川氏は、農業政策などにおける民主党のブレを指摘。自民党の「責任力」をアピールした。終盤、吉川氏が「札幌に必要な政治家は誰ですか!」と問い掛ければ、支援者たちは「吉川貴盛!」と唱和。出陣式を終えた吉川氏は、割れんばかりの声援を背に選挙区内に飛び出して行った。

 さらに今日は、民主党の小沢一郎代表代行が突如北海道5区の小林ちよみ候補の元を訪れたという。この件について同党道選対本部に問い合わせたところ「こちらも何も聞かされていない」とのことで、今後は「神出鬼没作戦」で全国を飛び回ることになるようだ。

 また、明日19日は自民党の麻生太郎首相が、明後日20日は日本共産党の志位和夫委員長が来道し、札幌・大通公園3丁目で街頭演説を行なう予定。日本の将来を決める重要な選挙、30日の投開票に向け「選択の夏」が本格的に走り始めた──。
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