自民道4区、宮本融准教授出馬会見

北方ジャーナル

2008年08月23日 22:17


こちらが4区候補、宮本融氏(43)

 古賀選対委員長、「杉村タイゾーは?」の質問にのみ答え、10分で会見を退席。

 8月23日、小樽市内で第4選挙区支部の拡大役員会が行なわれ、次期衆院選に同区から出馬する北大公共政策大学院准教授の宮本融(みやもと・とおる)氏(43)が会見した。

 党本部より古賀誠選対委員長、そして今津寛自民道連会長、4区暫定支部長の吉川貴盛衆議らと共に登場した宮本氏は、

「一部週刊誌では私の名前を出して、泡沫候補扱いをしていましたが、あの時点では正式出馬の要請をいただいた段階だった。本日正式に受諾をし、これから選挙への準備を開始する。学者として芽が出始めたところであり、ここで出馬をすることについて逡巡する部分もあったが、北海道の情勢を見れば、様々な形で暮らしの安心・安全が脅かされており、国際社会における我が国の地位が低下しているのを見て、なんとかしなければいけないと思った」とあいさつした。


写真左から今津道連会長、古賀選対委員長、宮本氏、吉川貴盛衆議

 古賀氏らは次の予定へ移動するため、記者からの質問(「杉村太蔵氏はどうなりましたか」というもの)にのみぼそぼそと答え、直ちに会場を後にした。


質問は「タイゾーはどうなりました」のみ。すぐに退席した古賀選対委員長(写真右)

 宮本氏は東京都出身。東大法学部を卒業して通産省に入り、米国留学ののち北大准教授(9月1日付退職予定)という「輝かしい経歴」を持つ人物だが、果たして道4区の人々に、この「輝かしさ」が受け入れられるのかは不明だ。同区には「朝の街宣」でおなじみの"ザ・庶民派"鉢呂吉雄衆議(民主道代表)がいるだけに、東大出の元官僚という宮本氏が、その牙城をどこまで崩せるか。今後の動きに注目であろう。

 また、会場では厳重な警備体制が敷かれ、「警備上の理由」から報道機関関係者のみ取材が許されることに。道内各地で公開討論会を開催していることで知られるNPO法人「リンカーンフォーラム北海道」の山下浩代表理事は「記者ではない」ことを理由に、拡大役員会や会見場に入場することが出来なかった

 公人であるはずの政治家を、有権者である市民が取材出来ないのはなぜなのか。他の政党でこういう例を見たことがない。(ご)

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