札幌市役所に花咲か爺さん現わる!?

北方ジャーナル

2008年03月28日 16:03

 3月28日、(株)ニトリと札幌市の連携協定書調印式が市長会議室で開かれた。今回の「連携協定」とはニトリと札幌市が植樹活動をはじめとする環境保全事業を連携しながら取り組んでいくというもの。これまでの行政がお金を出し企業が仕事をもらういわゆる公共事業ではなく、民間企業が出資して行政が事業を運営するというスタイルはこれまで例がない。
 すでにこの協定で、創立50周年を迎えた札幌旭丘高校の桜植樹事業や、工事が進む札幌駅前通歩行空間と創成川通アンダーパスの緑化事業、6月末に開催される「こども環境サミット札幌」に対する支援が行なわれることが決まっている。ニトリがこれらの事業に支援する金額は8千万~1億円になる見込みだ。今回の協定はニトリが「北海道応援基金」をはじめとして取り組んでいる社会貢献活動の一環で、41年前に30坪の似鳥家具店として産声をあげた札幌に恩返しができると似鳥昭雄社長も感慨もひとしお。

 それにしても、家具屋だから植樹に取り組むというのは分かるが、昨年の夕張市再建支援『しあわせの桜とモミジ夕張プロジェクト」でも桜の植樹にこだわるのはなぜなのか。似鳥社長は「それは.......」と言ったのち数秒沈黙してからいたずらっぽい笑顔で答えた。
「好きなんですよ。やっぱり桜とそのピンクが!」
すかさず上田文雄市長もフォロートーク。
「社長のネクタイとシャツを見れば分かるでしょう(笑)」

「春になって桜を見るとパーっと気持ちが明るくなるでしょ。本州にはたくさん桜の名所があって、東京で車に乗っていても目を奪われる所がたくさんある。でも、北海道には案外ないんですよね。いまいち道内の景気もパーっと明るい兆しが見えないし、毎年春には桜を見て気持ちを明るくしてほしいという願いもあります。老後は北海道にたくさんの桜を植える花咲か爺さんになるのが僕の夢かな(笑)」(似鳥社長)

(は)

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