2009年10月04日 14:03
中川元財務相が死亡=東京・世田谷の自宅-目立った外傷なし
10月4日10時17分配信 時事通信
中川昭一元財務・金融相(56)が4日午前、東京都世田谷区の自宅で死亡しているのが見つかった。目立った外傷はなく、事件に巻き込まれた可能性はないとみられる。遺書も見つかっておらず、警視庁世田谷署は詳しい死因を調べる。
同署などによると、同日午前8時20分ごろ、妻が「倒れている」と119番し、救急隊員が駆け付けたが、既に中川氏は死亡。自宅2階の洋間寝室のベッドでうつぶせに倒れていた。
妻は中川氏が起きてこないのを不審に思い、寝室を訪れて発見。ポロシャツと短パン姿で、体が冷たくなっていた。布団は掛かっておらず、吐血などはなかった。自殺をうかがわせる形跡はないという。
3日午後9時すぎ、妻が外出先から帰宅した際、中川氏は就寝中で、呼吸しているのを確認。中川氏は普段、一人で寝ているという。
警視庁関係者によると、死後7~8時間が経過していたとみられる。
中川氏は東京大法学部を卒業し、日本興業銀行(当時)に勤務したが、父の中川一郎元農水相の死去を受け、1983年12月に衆院議員に初当選。農水、経済産業両相や自民党政務調査会長を歴任した。
2008年9月、麻生内閣で財務・金融相に就任したが、ローマでの先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)後の「もうろう会見」で批判され、09年2月に辞任。8月の衆院選で落選した。