2022年10月14日
10月15日発売予定の本誌11月号がスタンバイ

13日朝、事務所に届いた2022年11月号
10月15日発売予定の本誌、北方ジャーナル11月号が刷り上がり昨日の朝、事務所に到着。発売に先駆けて定期購読者や関係者に発送を終えた。今月も他誌では読めないコンテンツを是非、実物で確認してもらいたい。ちなみに今回の巻頭言で私は、先月取材したある精神科医の話を受けて「非難と理解」と題し、次のように書いた。(く)
非難と理解
気がつけば私たちは誰かをよく非難している。かくいう私も「言わさる」ひとりだ。
だが、今月号で取材したドクターは、「その非難の段階で自分を上に置き、相手を理解することから離れてしまっている」と心の動きを指摘する。確かにそうかもしれない。他者に対する「なんでそうなの」「どうしてできない」──こういうストレスはおおかた自分の考えを基準にしているところから生じるからだ。
例えばウクライナ戦争を仕掛け、非難の的になっているロシアのプーチン大統領には憤りを覚えずにいられないが、先のドクターの言葉に照らせば、また違った光景が見えてくる気がする。
武力侵攻以来のプーチン大統領の言動に顕著なのが「このままではロシアは西側の脅威を受ける」というロジックだ。これを盾に彼は隣国を踏みにじり、支配地域の併合を正当化しようとしている。だが、このロジックがメンタルヘルス上の被害妄想から来ているのならどうなのか。
20年以上に亘り君臨する権力者が周囲の言葉に耳を貸さなくなり、精神の平衡を失うことは大いにあり得る。
裸の王様の先行きは決まって哀れだ──。
気がつけば私たちは誰かをよく非難している。かくいう私も「言わさる」ひとりだ。
だが、今月号で取材したドクターは、「その非難の段階で自分を上に置き、相手を理解することから離れてしまっている」と心の動きを指摘する。確かにそうかもしれない。他者に対する「なんでそうなの」「どうしてできない」──こういうストレスはおおかた自分の考えを基準にしているところから生じるからだ。
例えばウクライナ戦争を仕掛け、非難の的になっているロシアのプーチン大統領には憤りを覚えずにいられないが、先のドクターの言葉に照らせば、また違った光景が見えてくる気がする。
武力侵攻以来のプーチン大統領の言動に顕著なのが「このままではロシアは西側の脅威を受ける」というロジックだ。これを盾に彼は隣国を踏みにじり、支配地域の併合を正当化しようとしている。だが、このロジックがメンタルヘルス上の被害妄想から来ているのならどうなのか。
20年以上に亘り君臨する権力者が周囲の言葉に耳を貸さなくなり、精神の平衡を失うことは大いにあり得る。
裸の王様の先行きは決まって哀れだ──。
Posted by 北方ジャーナル at 09:52│Comments(0)
│編集長日記
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。