2022年04月03日
ラーメン百景 函館市「キッチン中華 あじたか」伝統の塩ラーメンを守り、創作メニューにも挑戦する老舗の味
写真は先代の味を引き継ぐ塩ラーメン(税込650円)
出張に出かけると、昼食に旨いラーメン店を探すことを常としている私だが、3月末に訪れた函館で見つけたお気に入りが五稜郭タワー近くにある「キッチン中華 あじたか」だ。函館のご当地ラーメンといえば塩ラーメンが定番。出張初日もグルメサイトで目星をつけた某有名店に入り、そこの塩ラーメンを注文してみたが、旨いことは旨いが、何というか、いかにもチェーン展開している大箱の味という感じで物足りない。
そんなラーメン難民に朗報をもたらしてくれたのが「ピカソラーメンとか面白いメニューを出している店があるよ」と教えてくれた地元クライアントの担当者だった。
五稜郭公園の傍にある「キッチン中華 あじたか」
聞けば創業65年にもなる老舗とか。これは行かねばならないと、翌日に同行記者と一緒に暖簾をくぐった。
メニューを見て驚いたのは品数の多さ。先代からの味を守り続けている伝統の塩ラーメン以外にセットメニューや道立函館美術館にほど近いことにちなんだ創作系の料理がズラリ。有名画家の名前を冠したピカソラーメンやゴッホ丼などにも興味をそそられたが、ここは黙って塩ラーメン一本勝負でいくしかあるまい。
これが大正解。出汁の旨みが溶け込んだスープはあっさり系だが飲みあきず、麺との相性も抜群。税込650円とコスパも良く、シンプルながら奥深さを感じさせる一杯だった。父親がつくりあげた塩ラーメンの味を守りながら、新メニューの開発にも余念がない店主の姿勢にも感じ入ったしだい。
ごちそうさまでした。(く)
先代の「味鷹」時代の写真
Posted by 北方ジャーナル at 14:12│Comments(0)
│編集長日記
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