2021年08月17日
北方ジャーナル9月号の北海道フォトエッセイから 「空知の米どころを彩る薔薇色の園に酔う ローズガーデンちっぷべつ」

ローズガーデンちっぷべつ:撮影日7月9日(©️白井暢明)
酷暑をようやく越えた感がある最近の道内だが、今月号の「北海道フォトエッセイ」では筆者の白井氏が7月上旬、石狩平野の北端に拡がる稲作のまち、秩父別町にある「ローズガーデンちっぷべつ」を訪れた際のショットを寄せてくれた。ファインダーが捉えたのは、およそ3千株が咲き誇る薔薇の園だ。この時の感動を白井氏は次のように伝えている。(く)
深川から留萌方面に向かって国道233号線を10分ほど走ると、秩父別に入る。ここは、明治26年に屯田兵が入植し、昭和34年に秩父別町になった。石狩平野の北端に拡がる稲作の町だ。
国道から東側に折れるとローズガーデンちっぷべつに着く。ここでは面積約3千平方メートルに、約3百種類、およそ3千株のバラが咲き誇っている。赤、ピンク、白、黄色と色も多彩で実に華やかだ。
園の中央は流水路になっており、その横を昇って「カロスの丘展望台」に立つと、園の西側に拡がる水田、そして遠くに雪を頂いた秀峰、暑寒別岳も見える。また園近くには、ちょっとお洒落なハウス「バラの城ふろーら」が建っている。
薔薇と言えば、花言葉の通り「愛と美」の象徴だ。エジプト女王クレオパトラにも愛され、古代ギリシア・ローマでは、薔薇は愛の女神アフロディテ(ヴィーナス)と結びつけられた。
そういえば、昔私がイタリア、フィレンツェのウフィッツイ美術館で観て感動したルネッサンス絵画の傑作、ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」にも薔薇が描かれている。フィレンツェといえば、旭川そしてこの秩父別と全く同じ緯度の町である。
ただ、薔薇にはトゲがある。そのあまりの美しさや芳香が「人々を惑わすもの」として中世キリスト教会ではタブーとされた時期もあった。しかし、たとえ惑わされるとしても、薔薇が持つイメージ「華やかさ」に勝てる者はいない。誰もが求める最高の生き方こそまさに「バラ色の人生」なのだから。

ローズガーデンちっぷべつ:撮影日7月9日(©️白井暢明)
国道から東側に折れるとローズガーデンちっぷべつに着く。ここでは面積約3千平方メートルに、約3百種類、およそ3千株のバラが咲き誇っている。赤、ピンク、白、黄色と色も多彩で実に華やかだ。
園の中央は流水路になっており、その横を昇って「カロスの丘展望台」に立つと、園の西側に拡がる水田、そして遠くに雪を頂いた秀峰、暑寒別岳も見える。また園近くには、ちょっとお洒落なハウス「バラの城ふろーら」が建っている。
薔薇と言えば、花言葉の通り「愛と美」の象徴だ。エジプト女王クレオパトラにも愛され、古代ギリシア・ローマでは、薔薇は愛の女神アフロディテ(ヴィーナス)と結びつけられた。
そういえば、昔私がイタリア、フィレンツェのウフィッツイ美術館で観て感動したルネッサンス絵画の傑作、ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」にも薔薇が描かれている。フィレンツェといえば、旭川そしてこの秩父別と全く同じ緯度の町である。
ただ、薔薇にはトゲがある。そのあまりの美しさや芳香が「人々を惑わすもの」として中世キリスト教会ではタブーとされた時期もあった。しかし、たとえ惑わされるとしても、薔薇が持つイメージ「華やかさ」に勝てる者はいない。誰もが求める最高の生き方こそまさに「バラ色の人生」なのだから。

ローズガーデンちっぷべつ:撮影日7月9日(©️白井暢明)
Posted by 北方ジャーナル at 13:38│Comments(0)
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