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新型コロナ感染症対策商品・サービス展示会の会場風景（３月25日昼）

札幌商工会議所は３月25日、日本生命札幌ビル最寄の札幌駅前通地下歩行空間（愛称チ・カ・ホ）北３条交差点広場で21社が出展した新型コロナ感染症対策商品・サービス展示会を開催した。

この日は奇しくも、札幌市の新規感染者数増加傾向を受けて道が、３月27日から４月16日までを目途とする不要不急の外出及び、他地域への往来自粛を道民に要請する方針を固めた日。主催者側は何ら意図していなかったが、改めて新型コロナ感染症への強い警戒感が求められたタイミングで、同イベントが行なわれた格好だ。

主旨について札幌商工会議所産業部の生活・サービス産業課、大畠諭一郎課長は、「当会議所では新型コロナ問題を受けて、新型コロナウイルス対策商品・サービス掲載サイトを早い段階に立ち上げました。その商品やサービスは、本業のノウハウを活かしながら新型コロナ対策に寄与する事業に新たに取り組む、という場合が多かった。新規事業はやはり本業とは勝手が違いますから、新たな販路の開拓などいろいろと苦労することが多い。
今回の展示会は、一般消費者の認知度向上も目的ですが、事業者へのＰＲやマッチング機会創出などを通じて、出展企業の販路拡大にも繋がって欲しいと思っています」と話している。

本業のノウハウを活かしたコロナ対策事業の展開。そういった観点では、同イベントに出展していた㈱特殊衣料（本社札幌市）はモデル的企業と言えそうだ。同社ブースにはウイルスを除去する80℃の乾燥機に対応できる、「洗える防護ガウン」が展示されていた。だが同品はコロナ禍を受け新規に手掛けたもの。メインは保護帽や介助ベルト、食事用エプロンなど介護や福祉の現場で用いられる社名同様の特殊な衣料品を製造していた。だが使い捨て防護ガウンの品不足という状況を受け、自前の縫製工場を持つという強みも活かし新規の防護ガウン製造事業に着手した。現在はコロナ対策事業をメイン業態にもフィードバックして、抗ウイルス素材で作った新商品の保護帽も展示していた。


特殊衣料の新商品の保護帽には、「クレンゼ」という抗ウイルス加工技術が用いられている


換気口を同品に交換するだけで、室内換気性能が大きく向上する「グッドマン換気口」


健美創のブースでは同社が取り扱っているＥＳＩの次亜塩素酸水関連商品がずらり。ＥＳＩの菊地貴俊常務も参加し、来場者への商品説明を行なっていた