2019年07月10日
乳がんと闘う元SKE・矢方美紀さんが語るセルフチェックの大切さ

セミナー参加者に笑顔で応対する矢方美紀さん
名古屋を拠点に活動しているSKE48のメンバーとして2009年から17年まで活動。2018年に乳がんのため左乳房全摘出・リンパ節切除の手術を受け、現在闘病を続けながら芸能の仕事も継続中のタレント・矢方美紀さん(27)がこのほど来道。FWD富士生命が主催した6月26日開催(会場・日本生命札幌ビル)の乳がんセミナー「Know your Lemons」に登壇し、若くして乳がんを患ってしまった率直な心境や、自己検診(セルフチェック)の重要性などを呼び掛けた。
セミナーには矢方さんのほかに、全国で乳がん早期発見の教育・啓発活動などを展開しているNPO法人ラン・フォー・ザ・キュア・ファンデーション・ジャパンの鈴木咲子マリアさんも登壇。
なお、セミナータイトルの「Know your Lemons」とは、主催者側がレモンを乳房に見立てて乳がんのさまざまな症状を表現しており、文字通り「あなたのレモン(乳房)を知って」というメッセージだ。
冒頭の自己紹介で、「SKE48つながりでいうと、北海道では元メンバーの東李苑ちゃんが活動していて、彼女から連絡はあったのですが時間が合わず今回は会えなかったので、また連絡を取って今度は遊びたいなと思っています」と笑顔を見せた矢方さん。また、このセミナーの3日後が誕生日ということもあって、会場からはお祝いの拍手も送られた。

トークセッションの様子
矢方さんが乳がんの発症を知ったのは25歳の時。きっかけはセルフチェックだった。
「芸能界でも乳がんが大きな話題になっていた時期で、私も他人事じゃないとその頃感じていました。でも病院に行くとなると費用も掛かるし、怖いという思いもあった。そういった中で知ったのがセルフチェック。そのやり方はネット上の配信動画でも紹介されていました。それでチェックしてみようかなと」
そして見つけたのが左胸の堅いしこり。
「正直最初はこの堅いものはなんだろうという感覚。痛みも変色もなかったので。すぐに病院に行こうとは思いませんでした。でも周りの方々に薦められて検診に行ったところ、乳がんと分かりました」
この発言に対して鈴木さんは、「月に一度でもセルフチェックをしている方は、しこりが1㎝や2㎝といった比較的小さな段階で見つけられる方が多い。一方、セルフチェックを全くしていないという方はしこりが3㎝以上になるまで自覚がないという場合が多い。セルフチェックをしている、していないとでは発見の速さに大きな差があるのは、統計調査でも示されています」と解説している。
乳がんの宣告を受けた時の矢方さんの心境については、「最初は、もう死んじゃうんだ、と。そして、これから仕事ができなくなるな、とも思って、今後の人生プランが見えなくなりました」など、将来に対していくつもの不安が襲い、とても悩んだことをありのまま話した。
「治療が長いというイメージで何カ月も入院するのかと思っていたのですが、実際に私が手術して入院した期間は10日ほど。通院治療しながら仕事もできることも知って、私の場合は退院から1週間後にラジオの仕事を始めました。なにより仕事ができることが嬉しかった」
左乳房全摘出を決断したことは、「先の人生をどう生きるかが大事だと考えました。治療の段階ではステージ1と言われましたが、全適して最終的に分かったのはステージ3Aでした。全摘をしていなかったら、結果が違ったのかなと。私は全摘をし治療をしっかりすることで、いろいろな選択肢を得られたことは、自分にとってはプラスになったと考えています」と前向きに受け止めている。
「病気を公表して、『最初は諦めていたけど可能性が見えてきた』と仰ってくれる方もいて、自分がやっていることは少しでも誰かのためになっているのかなと思いました。そして、自分が知らないことも沢山あるので、いろいろな方から勇気を貰ったり勉強になったりしています」(矢方さん)
2020年にはかねてからの念願だった声優デビューも決まっている矢方さん。目指す未来に邁進しながら、がん患者支援や予防啓発活動にこれからも全力で取り組んでいく構えだ。
なお、セミナータイトルの「Know your Lemons」とは、主催者側がレモンを乳房に見立てて乳がんのさまざまな症状を表現しており、文字通り「あなたのレモン(乳房)を知って」というメッセージだ。
冒頭の自己紹介で、「SKE48つながりでいうと、北海道では元メンバーの東李苑ちゃんが活動していて、彼女から連絡はあったのですが時間が合わず今回は会えなかったので、また連絡を取って今度は遊びたいなと思っています」と笑顔を見せた矢方さん。また、このセミナーの3日後が誕生日ということもあって、会場からはお祝いの拍手も送られた。

トークセッションの様子
矢方さんが乳がんの発症を知ったのは25歳の時。きっかけはセルフチェックだった。
「芸能界でも乳がんが大きな話題になっていた時期で、私も他人事じゃないとその頃感じていました。でも病院に行くとなると費用も掛かるし、怖いという思いもあった。そういった中で知ったのがセルフチェック。そのやり方はネット上の配信動画でも紹介されていました。それでチェックしてみようかなと」
そして見つけたのが左胸の堅いしこり。
「正直最初はこの堅いものはなんだろうという感覚。痛みも変色もなかったので。すぐに病院に行こうとは思いませんでした。でも周りの方々に薦められて検診に行ったところ、乳がんと分かりました」
この発言に対して鈴木さんは、「月に一度でもセルフチェックをしている方は、しこりが1㎝や2㎝といった比較的小さな段階で見つけられる方が多い。一方、セルフチェックを全くしていないという方はしこりが3㎝以上になるまで自覚がないという場合が多い。セルフチェックをしている、していないとでは発見の速さに大きな差があるのは、統計調査でも示されています」と解説している。
乳がんの宣告を受けた時の矢方さんの心境については、「最初は、もう死んじゃうんだ、と。そして、これから仕事ができなくなるな、とも思って、今後の人生プランが見えなくなりました」など、将来に対していくつもの不安が襲い、とても悩んだことをありのまま話した。
「治療が長いというイメージで何カ月も入院するのかと思っていたのですが、実際に私が手術して入院した期間は10日ほど。通院治療しながら仕事もできることも知って、私の場合は退院から1週間後にラジオの仕事を始めました。なにより仕事ができることが嬉しかった」
左乳房全摘出を決断したことは、「先の人生をどう生きるかが大事だと考えました。治療の段階ではステージ1と言われましたが、全適して最終的に分かったのはステージ3Aでした。全摘をしていなかったら、結果が違ったのかなと。私は全摘をし治療をしっかりすることで、いろいろな選択肢を得られたことは、自分にとってはプラスになったと考えています」と前向きに受け止めている。
「病気を公表して、『最初は諦めていたけど可能性が見えてきた』と仰ってくれる方もいて、自分がやっていることは少しでも誰かのためになっているのかなと思いました。そして、自分が知らないことも沢山あるので、いろいろな方から勇気を貰ったり勉強になったりしています」(矢方さん)
2020年にはかねてからの念願だった声優デビューも決まっている矢方さん。目指す未来に邁進しながら、がん患者支援や予防啓発活動にこれからも全力で取り組んでいく構えだ。
Posted by 北方ジャーナル at 11:21│Comments(0)
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