2017年12月22日
ガンプラビルダーズW杯、世界一は道内在住の女の子!
アニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデル「ガンプラ」の作り手世界一を決めるコンテスト「ガンプラビルダーズワールドカップ(GBWC)2017」(バンダイ主催)の世界大会決勝戦が17日、ガンダムベース東京(東京都江東区)で行なわれ、ジュニアコース(14歳以下)の部門で小樽在住の畑めいさん(14)が世界チャンピオンに輝いた。
畑さんは、11年のコンテスト開始から15年まで5年連続で日本代表に選ばれ、14年と15年は世界2位を受賞。しかし、昨年は日本大会で3位となり代表入りを逃していた。代表に返り咲いた今年は最後のジュニアコースで、ジュニアコース日本代表初の世界1位受賞となった(15歳以上のオープンコースでは13年と16年に日本代表が世界一を獲得している)。
その畑めいさんの自宅に直撃し、取材を敢行した。
本誌の当ブログで畑さんにインタビューを紹介するのは2回目。
前回は日本大会初優勝時の2011年だった。
(当該記事「ガンプラビルダーズW杯日本代表は道内在住・8歳の女の子!」)
さきほど「自宅を直撃し」などと書いたが、当記事を書いてる筆者が家に帰れば「自宅直撃」になるのである…。
もうちょっとわかりやすく言うと、筆者の娘が畑めいなのである…。
編集長の「地の利を生かせ!(笑)」との命令を受け、身内にインタビューを試みた。
――おめでとうございます! 表彰式で世界1位のときに名前を呼ばれたときの気持ちは?
めい「ようやく獲れたね…。7年かかりました。絶対に1位になる!と思って表彰式に臨んだけど、名前を呼ばれたときは…頭が真っ白になった(笑)。トロフィーを手にしたときも涙がぶわっと出て『やっと手が届いた』って思った」
――表彰式から少し時間が経ったけど、今は世界一の実感ある?
めい「ずっと願ってきた世界一だけど、それが嬉しいというよりも…『おめでとう』と喜んでくれる人がいるのがありがたい。めい一人の力で手に入れたトロフィーじゃないから、みんなの力で手に入れたものだから、関わってくれた人に『ありがとう』の気持ちでいっぱい」
――ここまで7年間挑戦してきたね。なぜそこまでGBWCにこだわってきたの?
めい「世界の作品を見て作者に話を聞きたいから。もちろん、日本の大会で出てくる作品もすごい。繊細だし世界の中でも一番の水準にあると思う。けど、世界の作品には日本にはないユニークな発想とか、日本人ならやらないであろう色使い、本当に自由に楽しんでいる勢いが感じられる。その楽しさを知るとやめられない」
畑めいさんの世界大会優勝作品『悪魔との契約~最期の代償~』
――今年は表彰式とその後のパーティーが終わっても夜に宿泊先のロビーで各国代表がなごやかに長い時間話してたね。
めい「あの時間は最高に幸せだった。あんなに楽しい時間はないよね。ガンプラは世界を平和にする、そう思った。同じ趣味の海外の人と話すと、その国のイメージが全然変わると思う。ニュースとかの影響で中国や韓国の人に悪いイメージを持っている人もいると思うけど、実際に会って話してみるとすごくいい人しかいないんじゃないかって思える。みんな楽しい人だし尊敬できる。絶対に人の悪口を言ったり作品を貶したりしないところとか共通している。すごく簡単に『戦争』という言葉が出てくるような気がするけど、実際に海外の人と触れ合って一度でも分かりあえたら絶対にそんな考えや言葉は浮かんでこないと思う。GBWCには16の国と地域から代表が集まるけど、みんないい人! ニュータイプみたいに人ってわかりあえる!」
――めいはガンプラの魅力ってどういうものだと思っている?
めい「今のガンプラは何も改造しなくてもスタイルがいいし、塗装しなくても色分けがされてる。ただ組むだけで楽しい。そういう楽しみ方もアリだと思う。めいも普段はそうやってパチパチ組んで終わりって楽しみ方をしてるし。ガンプラはそれだけじゃなくて、より本格的にやりこめる懐の深さもある。ガンプラには作る人によって本当に違った完成の形があって、見ていて本当に面白い。まさに十人十色。正解がない面白さがある。そして、楽しんで作りながら世界ともつながれる。言葉の壁も簡単に越えられる。そこが魅力!」
…難しい年頃の娘と父との会話、いや直撃インタビューはおよそ1時間半におよびました。
そこで語った今回の作品のこと、これまでの作品のこと、将来のことなどなどは1月15日発売の北方ジャーナル2月号で掲載予定です。お楽しみに!(文・写真/まさぼん)
Posted by 北方ジャーナル at 08:00│Comments(0)
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