2017年06月07日
こだわりの逸品がずらり。「北海道産品取引商談会」
移動するのも苦労するほど多くの人で賑わう「北海道産品取引商談会」の会場内(6月6日、ロイトン札幌で)
食をメインとした道内ものづくり企業と、全国のバイヤーが一堂に会する北海道最大規模のビジネスマッチングイベント「北海道産品取引商談会」が6月6日・7日の2日間、ロイトン札幌で行なわれた。主催は道、札幌市、北海道貿易物産振興会。33回目を迎えた今回は、出展した道内企業が353社、バイヤーは事前申し込み段階の人数で1277人といずれも過去最高を更新。会場内は移動するのも苦労するほど大勢の人でごった返した。
良質な道産品を求めて、海外を含むさまざまな地域から詰め掛けた“目利き”たちと、自社商品の販路拡大を目指す北海道の“作り手”との間で繰り広げられる熱気を帯びた商談で、例年盛り上がるこのイベント。品質はもとより個性的な商品も多数お披露目されることからメディアの関心も高い。
開催場所となったロイトン札幌3階では、メイン会場のロイトンホールに全ての出展企業ブースが入りきらず、エントランスも使ってブースを配置していた。
人ごみをかき分けつつメイン会場内を周回。いたるところでメーカーとバイヤーのさまざまなやり取りが聞こえてきた。印象的な光景だったのは北見市の菓子店・清月のブース。同社は「赤いサイロ」などの銘菓を手掛ける老舗だが、今年4月に「飲む羊羹 ICHIZU」を発売したところ、たちまち全国で話題となった。その同社ブースでは、バイヤーらがこぞって同品の試食を求めていた。
清月(北見市)の「飲む羊羹 ICHIZU」
この商談会に初めて出展したメーカーをいくつか訪ねてみた。
釧路市で今年3月に創業したばかりの北海道サラダパプリカ。釧路の新産業ということで地元行政や経済界も期待を寄せる同社だが、商品が生鮮野菜ということで、販路が限られるのではと気になり、それを担当者に訊ねた。
「流通は問題ありません。この商談会でも全国のレストランやホテル、惣菜メーカーの方々が関心を示してくれました」(同社生産部・大山健太郎さん)
北海道サラダパプリカ(釧路市)のブース
根室管内標津町で鰹節ならぬ鮭節を手掛ける知床標津マルワ食品も初出展。この商談会では鮭節しょうゆやだしパックなども紹介していたが、バイヤーの主な関心は主力商品の鮭節「華ふぶき」に集まったという。「初めての出展ですが、大勢のバイヤーが当社商品に触れていただく良い機会を得ました」と、田村正範代表も満足げな表情を浮かべていた。
鮭節「華ふぶき」が注目を集めた知床標津マルワ食品(標津町)のブース
同じく初出展で、地元のまちの名を冠した「浦河餃子」が人気のまさご(日高管内浦河町)は、「海と山のめぐみだし」のPRに力を入れていた。同社・住岡ちか子さんに話を聞くと、「地元の日高昆布のほか、八雲産の鮭節、帯広産の椎茸と、産地も厳選した海と山の食材で作った商品ですが、だしにこだわる関西企業のバイヤーの方々が特に強い関心を示してくれましたね」と話していた。
まさご(浦河町)の「海と山のめぐみだし」
ここではほんの一部しか紹介していないが、道産素材の魅力を掘り起こしたこだわり商品は数えきれないほど紹介された。素材は良いが加工下手と言われてきた北海道だが、それも今は昔のようだ。
開催場所となったロイトン札幌3階では、メイン会場のロイトンホールに全ての出展企業ブースが入りきらず、エントランスも使ってブースを配置していた。
人ごみをかき分けつつメイン会場内を周回。いたるところでメーカーとバイヤーのさまざまなやり取りが聞こえてきた。印象的な光景だったのは北見市の菓子店・清月のブース。同社は「赤いサイロ」などの銘菓を手掛ける老舗だが、今年4月に「飲む羊羹 ICHIZU」を発売したところ、たちまち全国で話題となった。その同社ブースでは、バイヤーらがこぞって同品の試食を求めていた。
清月(北見市)の「飲む羊羹 ICHIZU」
この商談会に初めて出展したメーカーをいくつか訪ねてみた。
釧路市で今年3月に創業したばかりの北海道サラダパプリカ。釧路の新産業ということで地元行政や経済界も期待を寄せる同社だが、商品が生鮮野菜ということで、販路が限られるのではと気になり、それを担当者に訊ねた。
「流通は問題ありません。この商談会でも全国のレストランやホテル、惣菜メーカーの方々が関心を示してくれました」(同社生産部・大山健太郎さん)
北海道サラダパプリカ(釧路市)のブース
根室管内標津町で鰹節ならぬ鮭節を手掛ける知床標津マルワ食品も初出展。この商談会では鮭節しょうゆやだしパックなども紹介していたが、バイヤーの主な関心は主力商品の鮭節「華ふぶき」に集まったという。「初めての出展ですが、大勢のバイヤーが当社商品に触れていただく良い機会を得ました」と、田村正範代表も満足げな表情を浮かべていた。
鮭節「華ふぶき」が注目を集めた知床標津マルワ食品(標津町)のブース
同じく初出展で、地元のまちの名を冠した「浦河餃子」が人気のまさご(日高管内浦河町)は、「海と山のめぐみだし」のPRに力を入れていた。同社・住岡ちか子さんに話を聞くと、「地元の日高昆布のほか、八雲産の鮭節、帯広産の椎茸と、産地も厳選した海と山の食材で作った商品ですが、だしにこだわる関西企業のバイヤーの方々が特に強い関心を示してくれましたね」と話していた。
まさご(浦河町)の「海と山のめぐみだし」
ここではほんの一部しか紹介していないが、道産素材の魅力を掘り起こしたこだわり商品は数えきれないほど紹介された。素材は良いが加工下手と言われてきた北海道だが、それも今は昔のようだ。
タグ :道産品
Posted by 北方ジャーナル at 18:52│Comments(0)
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