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2016年12月12日

低コストで地域の足を守る 網走バスのマイクロ路線バス

低コストで地域の足を守る 網走バスのマイクロ路線バス
網走バスが運行しているマイクロ路線バス

タカハシグループ(本社網走)の関連会社・網走バス(同)が2016年11月より運行している新型路線バスが注目を集めている。これは、マイクロバスを路線バス仕様に改修し運用するという、道内であまり例のない取り組みだ。

少子高齢化に伴う路線バス利用者の減少に対応して、朝夕の通勤・通学ラッシュを除く時間帯に、従来の大型バスではなく小型車両を用いることで運行コストを大幅に軽減し、地域住民の生活路線を確保する狙いがある。同社によると、網走市民からもかねてより車両の小型化を要望する声があったという。
導入した車両はスクールバスやコミュニティバスとして主に活用されている三菱ふそう「ローザ」を改修したもの。大型バスとの性能比較を見ると、定員は大型バスが80人に対し29人だが、燃費は大型が1リッター当たり3キロメートルに対して倍の6キロメートルだ。ラッシュアワーを除く同市の路線バス利用者数は、1台あたり1桁の場合も珍しくないことから、この新型車両は収容人数の面でも十分なスペックを有していると言えそうだ。
また、高齢の利用者がスムーズに乗り降りできるよう、乗降口には電動補助ステップも備え付けている。

このマイクロ路線バスの稼働台数は現在のところ1台で、主に郊外の路線で運行している。同型車両の増車に関しては、利用者の声や先行導入車両の運行状況などを参考に、検討を進めていきたい考えだ。
低コストで地域の足を守る 網走バスのマイクロ路線バス
グループ企業の網走ビールは地域の魅力発信にも貢献(写真は「網走ホワイトエール」)

網走バスを運営するタカハシグループと言えば、関連会社の網走ビールが手掛ける「網走ホワイトエール」が、ANA国内線で10月から12月末までの期間限定で機内販売されるなど、交流人口拡大にもつながる網走市の魅力向上にも力を入れている。
網走地域の生活の足を守ると共に、同地域の観光振興にも熱心に取り組むタカハシグループ。今後の地域活性化においても、同社の果たす役割は大きい。


Posted by 北方ジャーナル at 14:25│Comments(0)
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