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2016年08月17日

ピーク時から19万頭減少しても、まだ多すぎるエゾシカ


減少傾向にあるエゾシカだが…(写真提供・知床斜里町観光協会)

このほど道は、平成27年度の北海道東部地域(オホーツク、十勝、釧路、根室)と西部地域(空知、石狩、胆振、日高、上川、留萌、宗谷)におけるエゾシカの推定生息数を公表。前年度と比べ4万頭減の47万頭となったことを明らかにし、ピーク時の平成22年度以降6年間右肩下がりで推移していることがわかった。
この結果を受け、道内各地で深刻化しているエゾシカ被害が緩和の方向に向かっているかと思いきや、道エゾシカ対策課の森克彦主幹は次のように語っている。
「減少には転じているが、まだまだ高い水準にあり改善したとは言えない」

ピーク時の平成22年度には推定66万頭が生息していたとされるエゾシカ。それ以降、レジャー狩猟の解禁期間中(10月~3月)、雌ジカと仔ジカの狩猟頭数を無制限にするなど、大幅な規制緩和も相まって、今回公表した平成27年度調査では同年度と比べ19万頭も減少している。

しかし、道が平成24年度に策定し平成28年度までの5カ年で進めている「北海道エゾシカ管理計画」では削減実現可能頭数を38万頭としており、これと比べると平成27年度の推定生息頭数はまだ9万頭も多いこととなる。
「この38万頭という数字も、あくまで削減実現可能頭数として設定したものであって、これが適正な頭数というわけではない」(前述の森主幹)
つまり、現状でもエゾシカはまだまだ多すぎるというわけだ。

また、森主幹は捕獲頭数の減少も危惧している。
「前年の平成26年度捕獲頭数が13.7万頭だったのに対し、今回の平成27年度調査では12.3万頭。これは狩猟が活発化したことで生息域が拡散し、これまでより獲りづらくなったということでしょう」
なお、ここでの“捕獲”とは猟銃やワナなどによる狩猟も含まれている。

とはいえ、エゾシカの農林業被害額は平成24年度で約64億円だったのに対し、直近の平成26年度では約46億円(平成27年度は現在集計中)と着実に減少しており、ハンターの数も約6000人でやや増加傾向にあるという。また、保健所が認可したエゾシカの加工施設も増加傾向にあるという。
愛くるしい表情から、狩猟や駆除といったことはあまり想像したくないという人も少なくはないであろうエゾシカ。だが、いまだに多すぎるという現状を踏まえ、かつ北海道ならではの食材であることは間違いないのだから、今後はこれまで以上に積極的な食資源としての活用に期待したい。

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Posted by 北方ジャーナル at 17:41│Comments(0)ニュース
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